提督最前線   作:首輪付きの提督

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 初の小説投稿で至らないところもあると思いますが、温かい目で見ていただけるとありがたいです。
 あ、美少女限定で冷たい目でもry――。


0話:

 それは深い深い、光すら届かない太平洋の深海からやって来た。

マリアナ海溝周辺に突如出現し、観測されたソレ。

 

 

 『深海棲艦』と(のち)に呼ばれるソレを発見した人類は、まず接触を図った。

巨大な顎を持つモノ、鋼鉄の甲殻を持つモノ、ヒトの形態をとるモノ。

そして、そのどれもが人が使う重火器に似た構造を体の一部に秘めていた。

 

 まさに既知の生物とは一線を()すソレの存在はあっという間に全世界へと発信された。

 

 

 もはや、世界の誰に聞いても知っている、興味があると答えるであろうまでに広まった――コレに全世界が注目した。

 

 やがて世界各国からありとあらゆる分野に精通した人々が当時最新鋭の武力に護衛をされてソレと接触――友好関係を築く、もしくは理解を深める……ハズだった。

 

 

 しかし、調査隊もその護衛も誰一人帰ってくることはなかった。

 

 

 やや時間を空けて回収された調査部隊の遺体と護衛艦の残骸、ボイスレコーダー。

クジラかサメに襲われたのかそれともソレ以外の何かがこうしたのか。

あるいは、重火器を持った海賊かそれ以外の火器を持つ何かがそうさせたのか。

遺体は擦りつぶされ、噛み砕かれ、穴を穿(うが)ち火薬の匂いを纏わせていた。

そしてそれは何も人に限ったことではなく、船も護衛艦ですらも同様だった。

 

 むしろ、ボイスレコーダーが無事であったことが信じられないくらいの惨状であったと現場を知る人は言う。

それらは生存者は居ないのだと――そして、人類に天敵が現れたことを示していた。

 

 

 やがて人類は総力を挙げてソレの駆逐、あるいは駆除に乗り出す。

かつての大戦を連想させるかのような人類の総力に対してソレもありったけの武力を投入してきた。

その戦力比を例えるならそう、2:8だったそうだ。

言わずもがな、人類の戦力は2の方であることは明白だった。

 

 見渡す限り、その水平線のどこまでも覆い尽くす鋼鉄の群れ群れに戦意をそがれた連合艦隊はアジア圏――いや、日本の艦隊を残して撤退した。 

そうして、戦力比が1にも満たなくなった日本は艦隊は抗戦を展開しつつも、その戦力の大半を損失していった。

 

 

 

 ここで、先ほどの記述に誤りがあったことを謝罪しようと思う。

戦力比を例えるなら2:8:1と――。

 

 

 

 

 深海棲艦が突如現れたのと同じく、その戦力が現れたのも突然の出来事だった。

自らを先の大戦――第二次世界大戦にて旧日本軍が使用した艦の名を名乗った。

 

 年齢は様々なれど、と言うより年齢と当てはめることができるくらいのソレは華奢な肢体に魚雷発射管を纏い、腕に主砲を携え、タービンを背中に担ぎ海面を滑るように駆け回るソレ――いや、容姿端麗な少女たち。

 その見た目に反する火力と機動力を持った新たなる勢力に、深海棲艦とも人とも似たソレに人は警戒した。

最も新たな勢力――『艦娘』は人に対して友好的で従順ではあったがソレを統率し制御する存在を、『提督』という、言わば人柱を立てるのにそう時間は掛からなかった。

 

 

 

 

 これは『艦娘』を信用できなかった人類が反攻の力を手に入れた話である。




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