問題児たちと一緒に精霊も異世界から来るそうですよ?   作:みおなん

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うん。正直すまんかった。

今回は会話が多いです。
次回はほんとにガルドとのギフトゲーム編です。
文字今回は多いですが……ボロボロなので次回から短く分けます。


6話コミュニティ再建のための『作戦』のようですよ?

「風呂温かったわぁ……ってん?十六夜何やってんの?」

 

「お、海斗か?どうやらお客さんらしいぞ」

 

十六夜は草むらの奥を見つめそう言う。

 

「へぇ、なら歓迎してやらないとな。えーと、十六夜ミサイルどこ置いたっけ?」

 

トンデモ発言をする海斗。

だが甘いなと言わんばかりに首を横に振る十六夜。

 

「バカか、そんなもん無くても石っころ投げつければいいだろ……こんなふうに……なっ!」

 

十六夜は足元にある手のひらサイズの石を軽~く。軽〜く投げた。

 

ズドォォォォン!!

 

その石はまっすぐと軽く音速を超え草むらの中に吸い込まれ爆発した。訂正はない。

草むらの中からは悲鳴が聞こえる。

 

「十六夜……俺も大概だがお前はそれ以上だな。酷いぞこれは」

 

と小さいクレーターが出来た草むらを見ながらそう言う。

あ、沢山人が落ちてきた。

ほとんどが気絶し起きているのは二人か三人だ。

 

「ヤハハ、褒め言葉として受け取っておくぜ」

 

ドサドサと倒れる人を背に十六夜はドヤ顔をする。

 

(褒めてねぇよ)

 

心の中でツッコム。面倒なので口では言わない。

 

 

「ど、どうしたんですか!?爆発音がしましたが……」

 

と坊ちゃんが爆発音を聞き走ってくる。

 

「十六夜が石を投げたら爆発した!」

 

「おい!海斗テメェ俺を売るのか!?」

 

「売ってんだよ文句あんのかゴラ!」

 

と、つまらない茶番をしてても始まらないので倒れている男達を睨み。

 

「で、こいつら誰なんだ?人間……じゃないみたいだしな」

 

倒れているのは半分獣、半分人の生物だった。

俗に言う半人半獣だ。

 

「例のフォレスガロの連中だろ。聞いた話だとフォレス・ガロのレンチュウハ大体獣のギフトを持ってるって聞いたぞ」

 

「へー、それは知らなかったな……で、お前ら俺達に用があったから襲わなかったんだろ?言ってみろ」

 

「は、恥を忍んで頼む!我々の……いえ、魔王の傘下であるコミュニティ゙フォレス・ガロ゙を、完膚無きまでに叩き潰してはいただけないでしょうか!!」

 

「「嫌だね」」

 

即答だった。

決死の言葉を一蹴された侵入者は絶句し固まってしまい、隣で様子を見ていたジンも呆気にとられたように半口を開けている。

 

「どうせお前らもガルドって奴に人質を取られている連中だろ?

命令されてガキを拉致しに来たってところか?」

 

「は、はい。まさかそこまでお見通しだとは露知らず失礼な真似を……我々も人質を取られている身分、ガルドに逆らうこともできず」

 

「「ああ、その人質な。もうこの世にいねぇから(いないから)」はいもうこの話題終了」

 

海斗と十六夜が慈悲もなく言う。

 

「─────……なっ」

 

「十六夜さん!海斗さん!」

 

ジンが慌てて割って入る。

 

「はぁ、坊ちゃんいいか。このまま黙ってても明日ギフトゲームに勝てば全て分かることだろ」

 

「そ、それにしたって言い方というものがあるでしょう!!」

 

「ないね、こいつらに気を使うことなんて脅されてもしないね」

 

「海斗の言う通りだ。冗談きついぞ御チビ様。

よく考えてみろよ。殺された人質を攫ってきたのは誰だ?他でもないコイツらだろうが」

 

もしも人質を救うために新たな人質を攫ってきていたのなら……殺された人質の半数は彼らが殺したも同然だ。

 

「そ、それでは本当に人質は」

 

「はい、ガルドは人質を攫ったその日に殺していたそうです」

 

「そんな」そう力なく呟きその場で項垂れる。

 

チョイチョイと十六夜を呼び小声で話す。

 

「なあ、十六夜いい考えが浮かんだんだが?」

 

「お?奇遇だな俺も考えついたぜ」

 

二人でコソコソと話し合った後俺と十六夜は元に戻り、十六夜が侵入者の肩を叩き

 

「お前達、フォレス・ガロとガルドが憎いか?叩き潰して欲しいか?」

 

「あ、当たり前だ!俺達がアイツのせいでどんな目にあってきたか……」

 

「でも、お前達には力がない……と?」

 

十六夜が質問し答えた瞬間海斗がさらに言う。

侵入者たちは唇をかみしめ、俺達を見る。

 

「あ、あいつはあれでも魔王の配下。ギフトの格も遥かに上だ。俺達がゲームを挑んでも勝てるはずがない!

いや、万が一勝てても魔王に目を付けられたら」

 

「「その゛魔王゛を倒す為のコミュニティがあるとしたら?」」

 

『十六夜』、と小声で名前を呼び合図を送る。

頷いた十六夜はジンの肩を抱き寄せると

 

「このジン坊ちゃんが、()()()()()()()()()()()()()()()()()と言っているんだ」

 

『『『なっ!』』』

 

ちょっと待ってください!という前に俺は、

「はいはい、お坊っちゃんはお口を閉じてようねー」

 

と言いジンの口を塞ぎ何も言えなくする。

もちろん侵入者には見えないように。

 

「魔王を倒すためのコミュニティ……?そ、それはいったい」

 

俺がジンの口を押さえたまま、

 

「言葉の通り、俺達は魔王のコミュニティ……もちろんその配下も含めてすべてのコミュニティを魔王の威厳から守る。そして守られるコミュニティは口を揃えてこう言。

゙押し売り・勧誘・魔王関係御断り。まずはジン=ラッセルの元に問い合わせください゙ってな」

 

「む、むごごごご!?」

 

ジンの口を抑えているため言葉になっていない。

そして俺は続けて言う。

 

「人質の事は残念だ。だが安心していい。明日ジン=ラッセル率いるメンバーがお前達の仇を取ってくれる。その後の心配も必要ねぇ。なんてったって俺達のリーダージン=ラッセルが゛魔王゛を倒すために立ち上がったんだからな!」

 

「おお……!」

 

希望を見る侵入者一同。

次は十六夜のターン。

 

「さあ、コミュニティに帰るんだ!そして仲間のコミュニティに言いふらせ!

俺達のジン=ラッセルが゛魔王゙を倒してくれると!」

 

ふむ。なかなかいい演説だ。

相変わらずジンは暴れているが……っとそろそろ話してやらないとな。

 

「わ、わかった!明日は頑張ってくれジン坊ちゃん!」

 

「ま……待っ……!」

ジンが慌てて静止するが

侵入者達はそれだけを言い残すと暗い道をあっという間にかけぬけていった。

 

ジンは呆然としその場に膝を折るのだった。

 

──────────────────────

 

「おいおい、ジン坊ちゃんそろそろ俺の襟を話してくれないか?」

 

ズルズルと俺は引き摺られていた。

 

「どういうつもりですか!?」

 

いきなり大声で俺達を怒鳴りつけるジン。

 

「゙打倒魔王゙が゙打倒すべての魔王とその関係者゙になっただけだろ。

゙魔王にお困りの方、ジン=ラッセルまでご連絡ください゙……キャッチフレーズはこんなところか?」

 

「おっ!いいねそのキャッチフレーズそれで行こう!」

 

「ふざけないでください!全然笑えませんし笑い事じゃないんですよ!?魔王の力はこのコミュニティの入口を見て理解出来たでしょう!?」

 

「あぁ、俺と同じ魔王のクセしてなかなか面白い力だよ。

あんなのと戦えるんだ。最高じゃねぇか……なあ十六夜?」

 

「ヤハハ。流石海斗分かってるな。確かに面白そうな力を持った奴とゲームで戦えるなんて最高じゃねえか!」

 

長椅子で踏ん反り返る十六夜と地面で寝そべる俺経ちの魔王との戦いを希望する声を聞いてジンは怒った。

 

「お……()()()()?では十六夜さん達は自分の趣味の為にコミュニティを滅亡に追いやるつもりですか?」

 

ジンにとって……いやコミュニティにとって十六夜達の主張は無視出来なかった。

もしも……この男達が自身の娯楽の為にコミュニティを利用するなら例えどんな大戦力でも黒うさぎと相談をして追い出さなければならなかった。

 

「……はぁ、いいか坊ちゃん。()()()()()()()()()そんな理由でこのコミュニティに入ってねぇよ。

魔王と戦うことぐらい一人で勝手に喧嘩を売ればいい話だしな」

 

「そもそもこれはコミュニティ発展に必要不可欠な()()だ」

 

十六夜が作戦と言うとジンは首を傾げる。

っておいおいマジかよ。思わずそう思った。

 

「作戦?どういう事ですか?」

 

「あー坊ちゃん?確認なんだが俺達を呼んでどうやって魔王を倒す気だったんだ?魔王ってのは白夜叉みたいな力を持ってるやつだろ?」

 

そう質問するとジンは黙りこくり考える。

 

「まずは水源を確保するつもりでした。新しい人材と作戦を的確に組めば、水神クラスは無理でも(ry」

 

長い。ジンの会話長い。という訳で

 

キング・クリム〇ン!!!

 

数分後

ジンはさっきまで魔王を倒すコミュニティが知れ渡れば魔王とのゲームは不可避になる────的なことを声を荒らげていい肩で息をしていた。

 

「なあ、坊ちゃんその堅実にギフトゲームをクリアするとコミュニティは必ず力が付くってところなんだが……お前、それ何年かかると思ってんだ?」

 

鋭い視線でジンを射抜く。

 

「いいかギフトゲームに参加して力をつける……それは当たり前だ。

俺が知りたいのはどうやって魔王のギフトゲームに勝つか……それが聞きたい」

 

「だ、だからギフトゲームに参加して力を付けて」

 

「甘い。もう一度次はわかりやすく言ってやるよ。

前のコミュニティはギフトゲームに参加して力を付けてたんだろ?」

 

「そ、それは……」

 

言葉に詰まるジン。

 

「ほんで、もう一個質問。前のコミュニティが大きくなったのはギフトゲームだけだったのか?」

 

「……。いえ」

 

「そうだろ?強力なギフトを持った人材……そんな奴が名前のない俺達に進んで『入りたい』なんて言ってくれると思うか?」

 

ジンは奥歯を食いしばり俯いた。

 

この後海斗と十六夜の説明があるんですがもう原作通りなのでカット!

 

────────────────────

 

時間は十六夜が『負けたら俺コミュニティ抜けるから』と言ったすぐ後だ。

 

「さて……とあ明日頑張れよ。責任重大だぜ♪」

 

俺もプレッシャーを掛け寝室に戻った。

 

残ったジンは膝を地につけ落ち込んでいた。

 

 

─────────────────────

 

翌日の朝

 

「さて……と子供達は合計で百数人……ってことは量もそれなりにいるってことだ」

 

現在時刻朝の5時。

朝食を作る時間にしては明らかに早すぎる……が今日の朝飯は子供たちにお腹いっぱい食べてもらうため張り切っているのだ。

 

「あれ?海斗君?何してるの?」

 

と小さくアクビをしながらドアから入ってきた春日部。

 

「おはよう春日部さん」

 

挨拶をしながら包丁で野菜を切る。

 

「なにか手伝えることある?」

 

「ん、そうだな……取り敢えず子供たち全員分の食器を出してくれないか?」

 

「分かった」

 

返事をして食器を取りに行く春日部さんを尻目に俺は考える。

 

(春日部さんは動物の力を借りることが出来る。七罪は霊力である程度の耐久は持っている。久遠さんは支配系のギフトを持っている。戦力としては申し分ない……けど何だこの胸騒ぎは……)

 

どこか知らないところで最悪の計画が進んでいる。

具体的なようでそうじゃない……そんな胸騒ぎだ。

だが気のせいか……と思い俺は再び料理の作業に戻った。




さて火竜誕生祭……どうなる事やらと先の事を考えている変な人です。
次回から地の字をしっかりと書いていきます。
とフルで七罪視点です。

あ、転生者の名前考えてない……まいっか←と言いつつ数ヶ月

ああ、何で2巻の内容の話がポンポン浮かぶんだ……話し進まないじゃないか……
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