問題児たちと一緒に精霊も異世界から来るそうですよ? 作:みおなん
「わぁー凄く大きなお風呂ね」
ピカピカに磨かれた石が敷き詰められたギリシャ風のお風呂をみたタオル一枚の七罪は賞賛の声をあげる。
「海斗さんが一刻ほどで磨けあげてましたからね。
流石です。……問題児様ですが……」
最後の方をボソボソッと言いながら黒うさぎも入ってくる。
その後から久遠飛鳥と春日部耀も続いて入ってくる。
「へぇ、海斗君凄いわね。執事に欲しいぐらいだわ」
「うん。家事も凄く上手いから教えて欲しいかも」
飛鳥と耀がピカピカの風呂場を見てそう言う。
「アハハやめといた方がいいわよ。ギフトカード見てわかる通りよく地雷を踏むから……」
飛鳥は海斗のギフトを思い出し「はぁ」とため息を付く。
「そのギフトが無ければほんとに完璧だと思うのだけれどね」
飛鳥の家の使用人達が彼の働きを見れば恐らく泣き土下座して弟子にしてくれと頼む……かも?
『ほらほら、三毛猫君もちゃんとお風呂入らなきゃダメだよ?』
と脱衣場の方で聞こえる。
『お、お嬢ほんとに入らなアカンか?』
「湖に落ちたんだから入らなきゃダメ」
耀がバッサリと切り捨てるとそんなぁ〜と三毛猫は肩を落とした。
「それより貴女は三毛猫の言葉分かるの?」
『もちろん!私はこの世界の理に反して存在してるからね〜動物の言葉ぐらい分かるよ〜』
ヘラヘラとした表情で
が大事なのはそこじゃない。
「「貴女誰(デス)!?」」
飛鳥と黒うさぎは驚きの声を上げる。
「え?黒うさぎのコミュニティに元々所属してた私たちの知らない仲間じゃないの?」
耀が驚いた表情をして言う。
「い、いえ違いますよ!」
黒うさぎは手を横に振り知らない事をアピールした。
『え私出たよね?番外編で私出たのにみんな私のこと知らないの?』
地面に手をつきorz状態になる蒼依。
「あの……蒼依、突然違和感なく現れるのを辞めてくれませんか?あとメタ発言は辞めてください」
黒うさぎ達が驚いている後ろで冷静に突然現れた蒼依に私はそう話しかける。
『んふふふ、七罪さんそれは無理だよ♪』
私は正直この人があまり好きではない。
理由は三つ目。一つ目は海斗にくっ付いていつも出てくるし←これがほとんど。
二つ目は私と違ってスタイルいいし美人だしあ、でも胸は私の方が大き……ハッ!ま、まずい私の悪い癖が……
『まあまあそんな事より〜七罪ちゃん少し見ないあいだに胸大きくなった?』
ムニムニと私の胸を触りながら蒼依は羨ましげに言う。
「なっ〜ッ!いきなり何すんの!?」
思わず叫び声をあげ後ろに下がる。
『むぅ……なによぉスキンシップだよ。
減るもんじゃないんだしいいんじゃない』
頬を膨らませ拗ねる蒼依を見て思わずため息が出る。
最後の理由。誘宵美九の様にかなーり百合が混じってるから……
わかりやすく言うと白夜叉……と同じ属性。
「私が嫌なんです。それよりいつからいたんですか?」
『んー今さっきだよ?さっきまで琴里ちゃん達に七罪ちゃん達が消えた理由を説明して今着いたところなの……だからすごく疲れてるんだよね〜……ねぇ揉まして?』
と私に向かって突撃。蒼依は私の腰に抱きついてきた。
「い ・ や ・ で ・す!!ふざけてないでまずは自己紹介したらどうなの?!」
ガァーと叫びながら引き剥がす。
『釣れないなぁ……私は蒼依 湊永遠の14歳です♪
海斗のギフトカードに書かれてる『神霊《蒼依》』だよ〜皆仲良くしてねぇ〜』
フワフワと浮かびながら自己紹介をする。
永遠の14歳という年齢は傍から見たら変な人に見えるだろうが実際彼女は14歳から歳を取っていない。理由は私の口からは言えない。
「えっと蒼依さん……でいいかしら?何はともあれこれからよろしく」
飛鳥が戸惑いながらも手を差し出した。
『ん、飛鳥さんこれからよろしくね
……ところで入らないの?ずっとタオル一枚で寒くないの?』
「突然蒼依さんが入って来たからでしょう?」
冷めた目で蒼依を見るがさほど気にしないように手をヒラヒラと振ってきた。
その蒼依を見て思わず拳が震える。
「お、落ち着いてください七罪さん。ほ、ほら早く入りましょう?ね?」
今にも殴りそうな私を見てか黒うさぎが急いで止める。
「分かったわよ……黒うさぎ」
仕方なく拳を解き大浴場に向かって歩いていった。
─────────────────────
女性五人は透けて見える夜空を見上げワイワイと話をしている。
『はぁ〜いい湯やなぁお嬢』
三毛猫は湯船に浮きニャーニャーと話しかけるように鳴く。
耀さんと蒼依は何を言ってるのか分かってる様に頷いていた。
「それにしても、本当に長い一日でした。まさか新しい同士を呼ぶのがこんなに大変とは、想像もしませんでしたから」
「一人勝手に入ってる人が入るけどね……」
蒼依を睨みながら不満げに言う。
『あら?七罪ちゃん私はこのコミュニティに入っていないわよ?
私は海斗の《ギフト》として居るのだから勝手に入ってるのではないのよ?』
勝ち誇った様な表情をし胸を張っている。張る様な胸無いけど……。
「二人とも喧嘩はダメだよ。
そういえば黒うさぎも三毛猫の言葉が分かるの?」
「Yes♪゙審判権限゙の特質上、よほど特異な種でない限り黒うさぎはコミュニケーション可能なのですよ」
そっか、と返事をする耀の声は嬉しそうだったのは気のせいではないのだろう。
私はふと思い出し黒うさぎに質問をする。
「ところで明日ガルドはどんなゲームを用意してくると思う?」
「そうですね……フォレス・ガロは元々、獣ですじ力゙を競うものになると思いますが飛鳥さん達なら問題ないでしょう。よほど運に頼ったゲームでない限りは心配無用です」
「運に頼りきったゲームなんてあるの?」
運に頼りきったゲーム?と思っていると飛鳥が聞いてくれた。
「Yes!ギフトゲームもピンキリですから。純粋な゙運気゙を試すゲームは数多に存在します。代表的なのはサイコロでしょうか」
「ふーん」
サイコロなどの目を当てるゲームなら私は負けないけど……流石にコミュニティの存亡を賭けたゲームに完全運任せなゲームを用意するとは思わなかった。
「ギフトゲーム……か。私は楽しければいいと思ってたのにな。コミュニティの事を考えると無茶は出来ないわね。春日部さんはどう思う?」
黙って湯船でふやけていた耀は不意を突かれ表情を驚きに変えるがすぐに元に戻り答える。
「私はとにかく勝てばいいと思う。勝てば私達も楽しい、コミュニティも嬉しい。一石二鳥」
「確かにそうね」
すると黒うさぎがパチンと手を叩き提案する。
「ところで皆さまの元の世界のお話をお聞かせくれませんか?ほら、私ガールズトークというのに憧れてまして」
「そうね……あまり私の事は話したくないのだけれど……情報交換……という事でどうかしら?」
「もちろんです♪」
「あ、それとこうして裸の付き合いをしているわけだからさん付けしなくてもいいわよ」
そして私達はたっぷり一刻ほど話をしていた。
────────────────────
〜翌日〜
「あれ?皆早いわね」
朝起きるとノーネームのメンバー全員が既に起きて各自好きなことをしていた。
だがそこに蒼依の姿は無かった。
「お?おはよう七罪。もうすぐで朝飯完成するから子ども達と遊んでいてくれ」
キッチンから海斗の声が聞こえる。
私は「分かった」と返事をして子ども達の相手をした。
数分後料理が完成し全員が椅子に座っている。
改めて見るとこの屋敷は本当に大きいのね──と思った。
「ほれ今日はお姉ちゃん達がギフトゲームをするから応援して上げてよ」
海斗がそう言うと子供たちは大きく息を吸い込み
『『『『『──頑張ってね!!』』』』』
はちきれんばかりの声で声援を貰った。
……けど耳がキーンってなってるから今後は控えて欲しいかなぁ?元気が良くていいんだけどさ……
ところでこの料理作るための資金は何処から調達してきたのだろう?
昨日はあれ程貧乏だと言っていたのに……。
「ん?どうした七罪食わないのか?」
「食う!」
どうでもいいか……と思い私は疑問を頭から消し料理を食べ始めた。
─────────────────────
私達は今、フォレス・ガロの居住区にいます……がどこをどう見てもジャングルにしか見えないのですが?
「リーダーが虎なんだろ?ジャングルがそんなにおかしいか?」
十六夜が黒うさぎにそう質問する。
「フォレス・ガロの居住区は普通の家があったはずですそれが一晩でこんな事になるなんて……」
「……おっ?おいここにギアスロール貼ってるぞ!」
一人で先に進んでいる海斗がギアスロールを発見し全員を手招きしている。
だがその表情はかなり深刻そうだった。
「ガルド本人の討伐……頭使ったな」
『ギフトゲーム名:ハンティング』
プレイヤー一覧
守人七罪
久遠飛鳥
春日部耀
ジン=ラッセル
・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐
・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は”契約”によってガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
・指定武具 テリトリー内に配置
『宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、”ノーネーム”はギフトゲームに参加します。 ”フォレス・ガロ” 印』
「こ、これは不味いですよ!」
「ん、不味いって何がだ?御チビ」
木を触っていた「やはり……゙鬼化゙してる……まさか彼女が?」と呟いていたジンはハッとして十六夜の質問に答える。
「はい。このゲームは我々にとっては危険です。
ゲームの内容こそ単純ですがこのルールだと我々のギフ トが通用しません……特に飛鳥さんと耀は……
七罪さんのギフトが何なのかまだ知らないのですが恐らく通用はしないでしょう」
「あー七罪のギフト…は本人に効かないとなると周りのものを変換させる事ぐらいしか……」
「ちょっと!?海斗私の能力を勝手に言わないで?」
「す、すまん」
謝ってくる海斗を見てため息をついた。
「ヤハハじゃあ御チビ昨日言ったことは本当だからな?」
「はい。絶対に負けません」
「じゃ、行きましょうか」
飛鳥と耀を筆頭に私達四人はフォレス・ガロ居住区に足を踏み入れた。
えーと。次コラボとかやるなら七罪が主人公で1回やってみたいと思った。
あと評価くれるのはいいんですが出来れば一言くれません?
悪いところはすべて改善したいと思ってるので。
自分まだ小説書き始めて半年も経ってないので……
コラボはいつでも募集中
次回予告。
なんやかんかでガルド討伐!