第十二話 異邦人の帰還 後編
前編のあらすじ
東京都中央区勝鬨橋を見回っていたパトロール隊員が謎の宇宙船を発見し、その情報が
ストームチームに伝わった。依然交戦態勢を
見せない宇宙船はストームチームの到着を待つかのようだった。ストームチームは急いで現地に向かっていた。
「こちらストームチーム前田、EDF本部お願いします。」
「どうした?」
「たった今現地に着きました。今宇宙船の映像をそちらに送ります。」
「了解。解析が出来次第また連絡する。」と
前田と本部の連絡を取り終えて、作戦を実行に移し始めた。
30分前 会議室にて
「みんな緊急作戦会議を始める。 敵はまだ正体もはっきりしてない宇宙船、むやみに攻撃をするのはおそらくあまり良くない。そこで、まず
周辺住民の避難を優先的に行い、避難が終了した時点で攻撃に入る。 巨大生物も姿を表すかもしれないから注意にするように!」と前田が指示を伝えた。
勝鬨橋にて
「みんなさっきの作戦通りに行くぞ!まずは
住民の避難だ!分散してこちらで避難場所まで誘導する。では解散!」と前田が言った。
各々が周辺住民に声を掛け、避難を呼びかけ、幸いパトロール隊員が先に声掛けを行ってくれたこともあり、避難はスムーズに行われた。
声掛けを行っていた富田から前田に無線が入る。
「こちら富田、先程の宇宙船と同一の物がこちらに3隻向かってる模様、地上からは甲殻巨大生物も現れています。こちらの避難は終わりましたので攻撃許可をお願いします!」と言った。
「こちら前田。了解した、攻撃許可を許す!
そっちに俺と青木もそちらに向かう!」と前田が返答した。
数分後前田と青木が富田の場所に合流した。
「まずはあの邪魔なクソアリ共を駆逐するぞ!」と前田が言った。
前田が電磁城壁を張り、いつも通りに富田と青木がAF14を使い、アリ共を倒していった。
そして富田の配置にいたアリを片付けた後、
また無線が入る。
「おい、前田、上見てみろよ…。」と轟がいつもとは違う感じで言って来た。
そう言われて上を見ると、前田は驚愕した。
「あ、あれはマザーシップだ!全、全員後退しろ!もしあの砲弾が復活していたらやばい!」と前田が焦りながら言った。
そして、マザーシップを守るかのように、謎の宇宙船が囲んでいた。
マザーシップ船内にて
「鈴村様!ジェノサイド砲の準備が整いました!」とブレインの隊員から声がかかる。
「よし、まずは輸送船から新型ドローンを投下だ!」と鈴村が言った。
部下たちは輸送船に乗っているブレインの隊員達に投下命令を出した。
地上にて
本部から無線が入る。
「謎の宇宙船の解析が終わったぞ!あれは巨大生物を自由自在に輸送してどの場所からでも巨大生物を出現させる輸送船だ!弱点は今の所わからない、すまないな。詳しいことがわかったまた連絡する!」
「こちら前田、マザーシップがまた現れました。巨大生物を殲滅次第撤退命令を要求します。」と前田が冷静を装いながら言った。
「ちょっと前田さん!逃げるんですか?負けを認めるんですか?」と声を荒げながら青木が言った。
「別に負けを認めたわけじゃないし逃げるわけでもない、マザーシップに完全にダメージを与えられないわけじゃないんだ。マザーシップ最強の砲弾ジェノサイド砲は破壊できる、しかし、今の装備じゃ太刀打ちできない、だから今は一旦戻ってもう一度出直すしかないんだ。」と青木をなだめるように前田が言った。
青木は興奮を抑えて、正気に戻った。
「でも、このままじゃ東京全体が丸焦げになるじゃないんですか?」と青木が言った。
「恐らく、あのマザーシップはまだ完全に
機能はしないだろう。俺たちが6年前にほぼ機能停止まで追い込んだからな、まだ試作段階だろうよ。」と無線で轟が言った。
轟の言った通り、マザーシップは完全に機能しておらず、勝鬨橋はジェノサイド砲で落ちてしまったが、その後、ストームチームが巨大生物を殲滅した途端に輸送船と共に撤退していった。
「また脅威が増えたな、これからも油断はできないぞ。心してかかれ!」と前田が言った。
ブレインにて
「ブレイン様!鈴村今、任務完了しました。」
「マザーシップはどうだったか?」とブレインが聞くと、
「はい。ジェノサイド砲を発射致しましたが、まだ不安定な状態にあり、まだまだ試す必要があるようです。」と鈴村が言った。
「そうか、完成に向けてしっかり頼むよ。君の復讐も果たせるであろう!ハッハハハハ!」とブレインが高らかに笑っていた。
鈴村の「復讐」とは何なのか?ストームチームとなにか因果関係があるのか?
次回 第十三話「対空戦」お楽しみに!