感想を書いてくれた方、誠に申し訳ありません。
まだ、主人公が成長していないのである程度主人公が強くなったら原作に入ろうと思っています。
主人公をルフィ―やエースと知り合いにしたいのですが、ダダンのところに連れていかれるように仕向けた後、エースとどうやって仲良くするかがいまいち思いつきません。
ワンピースの二次小説ではあっさりと仲良くなるのが多いのですがそれを見ているとならば原作のルフィーの苦労は何だったんだって話になるし、そもそもエースのキャラじゃない気がします。どうすればいいのでしょうかねえ。
ズパッ
「ぎゃーー」
パンパンパン
「ぐへへへ」
「きゃーー」
村の人たちがどんどんと殺されていく。そこらじゅうで強盗、強姦、殺しが起きて村人たちが逃げ回っている。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
私は頭蓋骨と、交差した2本のレイピアが描かれたピンク色の帽子を被ったべたべたに化粧をしている女に踏まれている。
体中はぼろぼろで、白いはずの服が血で真っ赤に染まっている。
体中が痛いせいでどこをけがしているのかわからないが、腕の骨にはひびが入っており、肋骨が何本か折れているかもしれない。
呼吸するたびに胸がずきずきと痛み、腕はわずかに動かそうとしただけで鋭い痛みがはしる。
私は朦朧としながら、今朝の事を思い出していた。
♦♦♦
ある晴れた日の朝、私は村の近くのなだらかな山の頂上の空き地で日課の朝の鍛錬をしていた。
かつて忍びであった頃の感覚を思い出しながらひたすら体術を訓練し、その後、覇気の練習をする。
覇気は強力な力だが、基礎となる体術がしっかりしていなければ相手に攻撃を当てることはできない。
私はすでに武装色と見聞色の覇気が使えるが、どちらもまだ未熟である。
そこら辺のごろつきに毛が生えたような連中には負けないだろうが、本物の覇気使いと戦ったら確実に負ける程度の実力しかない。
よくある転生小説のようにチートがもらえていれば、鍛錬などする必要もなかったかもしれないが、残念ながらそんなものをもらうどころか、神様に会ったことすらない。
足に武装色をまとわせ、近くの岩に向かって体を回転させながら蹴る。
「木の葉旋風」
私の蹴りが当たった岩が大きな音を立てながら飛び散った。
自分が破壊した岩を見ていると自然と浮かび上がってくる言葉がある。
それはこの世界はなんて恐ろしい世界なんだろうということだ。
だって、鍛錬すれば少女でも人を簡単に殺せる威力を持つ蹴りを放つことが可能な世界なのだから……。
この戦闘力の格差が激しいワンピースの世界で武力を身につけないということは稲刈り前の稲のようなものである。
弱者にはいざというときに何もできずに殺されてしまう危険が常に付きまとう。
でも、弱者として常に災難が己の身に降りかからないように祈り、びくびくしながら暮らせばいいのではないか。
そんなの冗談じゃない。
そんな生き方、絶対に嫌である。
だからといって、平穏な毎日がずっと続くと信じながらのんびりと日々を過ごせるほど楽観的でもない。
世界の平和を守っている海軍は世界中の隅々まで目が届いているわけでない。
そもそも正義を謳っている海軍ですら真実の抹消のために平気で善人を殺しまくるし、辺境では好き勝手やっている人も多い。
危険は世界中の至る所にあるのだ。
ならば自分の身は自分で守るしかないじゃないか。
私はそんな使命感にも似た思いに駆られて毎日ひたすら鍛錬をしている。
もちろん知識の立派な武器であるから勉学も怠っていない。
地球にいたころには全然勉強なんてしなかった。
今になってようやく勉強の大切さがわかってきたような気がするから少し複雑な気分である。
一通り体術と武装色の鍛錬をした後、見聞色の鍛錬をし始める。
自分の感覚をひたすら広げていくと村にまで感覚が広がった。
「村が海賊に襲われている」
私は見聞色で海賊を探る。
どうやら、潜水艦で村にまで近づいてきたらしい。
私は急いで村に向かって走り始めた。
♦♦♦
その後は御覧の通りの有様である。
海賊どもをぼこぼこにしたのだが、疲れてきたところを海賊の船長の奇襲に敗れ、反対にぼこぼこにされてしまったのだ。
とはいえ、見たところ、この海賊の船長である女が強かったというわけではない。
むしろ、不意打ちを食らったとはいえ、この程度の相手に私が一方的にやられてしまったことの方がおかしいのだ。
そもそも、私の疲れ方からして異常であった。
いつもならこの程度の戦闘でばてたりする筈がないのだが、最後の方では息が上がり、手足は疲労で緩慢な動きしかできなくなってしまっていた。
初めての大規模戦闘による緊張からの疲れかと思っていたが、それにしてもおかしい。
おそらくだが、この女、悪魔の実の能力者だろう。
どんな能力か知らないが、姿かたちが変わったわけではないので、超人系の悪魔の実の能力者だろう。
初見殺しの能力だ。
まず、確実に船長を倒してから船員を倒すべきであったのに、焦りとこの程度なら大丈夫という油断がこのような結果を招いてしまった。
もう、自分の力ではどうしようもない。
私はぼんやりとしてきた視界の中、母の無事と誰かがこの海賊たちを倒してくれるのを普段祈らない神様に祈りながら暗やみに包まれていった。