μ’sのメンバーが屋上でダンスの練習に励む中、俺と蓮太朗は部室に戻り、ラブライブに向けての仕事をすることにした。
それと同時に俺は蓮太朗とのコミュニケーションを図ることにした。
「あの…蓮太朗先輩。蓮太朗先輩はなんで……」
俺はその言葉を蓮太朗の止められた。
「先輩禁止って言ってただろ。お前も同じで俺のことは蓮太朗って呼んでくれ。敬語も必要ないよ。俺もお前のことは翔って呼ぶから。で、何の用だ?」
「れ、蓮太朗。蓮太朗も俺と同じようなことをしていたのか?あまりネットでは見かけなかったけど。」
「俺はもともとは福岡のスクールアイドルのマネージャーをしていたんだが、親の仕事の都合でこっちにくることになって受け入れ先を探していたらこの音ノ木坂からお声がかかったと言う訳なんだ。」
「それでここに来たのか。でも蓮太朗みたいなひとだったらUTXとかからは声はかからなかったのか?」
「A-RISEの学校かな。そこからもかかったけどもともとランキング1位ををラブライブ優勝させても当然だからμ’sを優勝させようと思った。それだけだよ。」
このとき俺はこいつどんだけ自意識過剰なんだよと思った。
しかし、それを自信をもって言えるだけの実力があることは蓮太朗がマネージャーをしていたアイドルが雑誌にも乗るような有名なアイドルということを知ってとても驚いた。
俺が少しずつ有名になることを手助けしてきたμ’sを取られるのは癪だがそれと同時にこんなすごいマネージャーと一緒に仕事ができることに感動を覚え、感慨にふけっていると、蓮太朗が作業を始めるようだ。
「じゃあ作業を始めようか。まずは絵里は生徒会の仕事が残っていると安心して練習に打ち込めないだろうからまずその作業を終わらせよう。」
そういって蓮太朗はすぐに作業を始めた。
生徒会だったわけでもないと思うが慣れた手つきで仕事を片付けていく。
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30分ほどたって蓮太朗のその仕事は終わったらしい。
生徒会室に届けてくるといって席を立った。
俺はブログ等自分で考えたことを考えたまま表現するのは好きだが決められたことを処理するのは苦手でなかなか思うように進んでいなかった。
「はあ。蓮太朗はあんなにうまくやるのになんで俺はこんなに上手くいかないんだろう。やっぱアイドルについて書くほうが楽だな。」
「ん?そうでもないぞ。やることは両方そんなに変わらないから少しコツを覚えるだけで何とでもなる。」
ふと声の先に目をやると、扉の前に蓮太朗が立っていた。
全て聞こえていたらしい。
「俺も最初は事務仕事は苦手だったがマネージャーなんてやってるといやでもやり方を覚えるよ。なんならやり方を教えてやろうか?」
俺は教えを請うことににした。
「それならお願いします。俺もみんなにマネージャーとしてちゃんと協力できるようになりたいです。」
「じゃあ今から教えるけど、先輩と一緒に敬語もどんなときも禁止な。じゃないと翔から距離を取られてるような気がしてならないんだよ。さあ、やるか。」
そこからは蓮太朗と一緒にやったことでやり方を覚えたので作業はスムーズに進み、すべて終わらせることができた。
「じゃあ俺は生徒会室にこの書類届けてくるから軽く体伸ばして休憩でもしとけよ。」
そう言って蓮太朗はさっさと行ってしまった。
5分後蓮太朗は戻ってきた。
「ほい。」
蓮太朗は何かを放ってきた。
少し慌てながらもなんとかキャッチするとそれはコーヒーだった。
「コーヒーですか?」
「作業も終えて疲れているだろうと思ったからな。俺からの差し入れだ。」
コーヒーを飲みながら彼は言う。
「ありがとう。蓮太朗。いただくよ。」
そうはいってみたものの実は言うと無糖のコーヒーは苦くて飲めない。
しかしせっかくもらったものを飲まないのは忍びない。
意を決して飲むことにした。
「にがっ!」
笑いながら蓮太朗が話しかけてくる。
「もしかして無糖は飲めなかったか?悪いことをしたな。」
「全然そんなことはないよ。」
俺はそういってもらったコーヒーを一気飲みした。
そして予想はしていてわかっていたが、むせてしまった。
「無理するなよ。これからは加糖のを買ってくることにするよ。じゃあそろそろみんなのところに行くか。」
「えっ!?俺にはダンス関係でできることなんて・・・」
「まあいいから行くぞ。マネージャーとしてできるようになることに越したことはないんだから。じゃあさっさと着替えてから来いよ。」
そういうとおもむろに蓮太朗は脱ぎだした。
どうやら下に着こんでいたらしい。
「じゃあ先に行ってるからな。」
そういって蓮太朗は屋上へ向かい始めた。
俺も一応持ってきていた服に着替えて蓮太朗のあとを追った。