バカと精霊とデュエルモンスターズ   作:鯖Enter

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第1話「明久のデュエル」

バカと精霊とデュエルモンスターズ

 

第1話「明久のデュエル」

 

 

 …僕は、彼の事を忘れない

 

 …僕は、彼との約束を忘れない

 

 …だから、僕は目指すんだ一度は捨てたけどあの日の約束を果たすために

 

 …僕はプロデュエリストになる。

 

 

 そして、僕がこのデュエルアカデミアに入学して早2ヶ月

プロデュエリストを夢見る決闘者こと吉井明久は、今日も華麗に・・・

 

 

「そら、クリッターでダイレクトアタック」

 

「うぁぁ!」

 

吉井明久 LP:1000 → 0

 

 

 …華麗に負けていた

 

 

「いてて、今日こそは勝てると思っていたのに、何で勝てないんだろう」

 

「そりゃ、毎度のことお前の腕が未熟なせいだろ」

 

 

 そう言って僕のそばに来た彼は、さっきデュエルしていた僕の悪友の坂本雄二、背が意外と高く、やや細身ではあるが華奢なわけではない、むしろボクサーのような機能美を備えた

細さを感じる。

 視線をもうちょっと上にやると、現れたのは意志の強そうな目をした野性味たっぷりの顔短い髪の毛がツンツンと立っていて、まるでたてがみのように見える

 

 

「これでも、ましになった方だよ」

 

 

 僕は、雄二の言葉に少し拗ねた風に言い返してみた

 

 

「確かにな、最初の頃は、発動したミラーフォースをサイクロンで破壊しようとしたり、禁止制限を無視したカードを入れてたもんな…それで、お前よくここを入学できたな」

 

 

 雄二が失礼な発言をしているな、そんなの決まっているさ

 

 

「失礼な、僕のこの溢れる実力を学園が認めたからに決まっているじゃないか」

 

「そうだな、お前の実力を見極めているから、お前はそれを着ているんだよな」

 

 

 雄二が僕の制服に指を指していってきた、僕達の学校は入学時の成績でクラスが決まっている。

成績優秀組には青色の制服を着たオベリスク・ブルー、成績が普通の組には

黄色のラー・イエロー、そして成績が悪く落第ギリギリの組には赤色のオシリス・レッドと分かれている

 

 

「くっ、なんだよ。雄二だって同じくせに」

 

「俺は別にエリートになりたい訳じゃないからな、こっちの方が気が楽なんだよ」

 

「ふーん」

 

「……あいつも、此処までは来れないだろうからな」

 

 

 雄二が最後何か言ってたみたいだけど、何だったんだろう

 

 

「そういうわけで、デュエルに負けたんだ、購買部に行って昼飯買って来てくれ」

 

「僕の財政知っててそれを言うの」

 

「そこまで高いものを頼むわけじゃない、ドローパンの1つでも買ってくれば文句は言わないさ」

 

「そんな高級なもの、僕が買えるわけないでしょ!」

 

「まて! パン1つ変えないお前は、俺に何を食わせるつもりなんだ!?」

 

 

 やだなぁ、勿論塩と水にきまっているじゃないか。 あっ、別に雄二だから塩なんて贅沢品はいらないか・・・水だけにしよ

 

 

「それじゃ、行ってくるね」

 

「まて!何を買ってくるのか言ってから行け!」

 

 

 雄二が後ろで何か言っているみたいだけど、気にしないでいこう

 

 

「さて、購買部はっと……」

 

「……ドを、 …えして …さい!」

 

「(ん?何か聞こえたような気のせいかな)」

 

 

 僕はその場を離れようとした時、また声か聞こえた、今度はさっきよりも聞こえた

 

 

「カード返して!それは僕が当てたカードなんです!」

 

 

 どうやら場所は購買部で起こっているようだ、ちょっと気になったので、僕はその場所に向かってみた

 

 

「黙れ、俺にぶつかっておいて挨拶もなしに去ろうとしたんだ。慰謝料をもらって何が悪い」

 

「そんな、それは言いがかりだよ。大体ぶつかったのだってそっちがいきなりぶつかってきたんじゃないか」

 

 

 どうやら同じレッドの子がブルーの人(同級生かな)と揉めているみたいだ。

といっても、どう見てもカツアゲされているみたいだけど。

 他にも人はいるみたいだけど皆、巻き込まれるのを恐れて知らない振りをしてる。

オベリスク・ブルーの人達なんか、この状況を見て、ニヤニヤしているのだっている

 

 

 やれやれ、入学して2ヶ月で早々こんな場面にでくわすなんて、けど見ちゃたものはし、ほっとけないよね。

 

 

「あの~、ちょっといいですか」

 

「あん?」

 

「その子も反省しているみたいだし、カードを取り上げるのは流石にどうかと思うよ」

 

「…なんだレッドか、落ちこぼれがエリートの俺に口答えすんじゃねぇよ」

 

「いや、それは関係ないでしょう」

 

「失せろ、大体こいつ生意気なんだよ。落ちこぼれのくせに一丁前にシンクロなんて持っていやがる。お前じゃ宝の持ち腐れだ、だからエリートの俺が使ってやろうとしてんだよ」

 

 

 …なんだよ、レッドだからって僕達を見下して。でも我慢だ、ここで暴力に訴えても何も解決はしないからね

 

 

「クズには、クズカードのほうがお似合いなんだよ」

 

 

 プッチン ←何かが切れた音 

 

 

 ……そうだ暴力はいけないね。…だから

 

 

「…おい」

 

「ん?」

 

「僕とデュエルしろ、僕が勝ったらその子にカードを返せ」

 

 

 ここはデュエルリストらしく、デュエルで訴えることにしよう。……そこ! デュエル脳とか言わない!

 

 

「…おもしれぇ、レッド如きが俺にデュエルを。いいぜ俺が勝ったら考えてやろう。」

 

「本当だね」

 

「ああ、嘘はない。みせてやるよ格の違いってやつをな」

 

 

 そして、僕とブルー生徒Aはその場から少し離れ、右手のデュエルディスクを展開し同時に叫んだ

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 こうして、僕のデュエルが始まった

 

 

【後行】吉井明久

LP/ 8000

 

【先行】ブルー生徒A

LP/ 8000

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

「俺は『切り込み隊長』を召喚し効果で『コマンド・ナイト』を攻撃表示で特殊召喚する」

 

 

『切り込み隊長』

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。

このカードが召喚に成功した時、

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

 

『コマンド・ナイト』

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900

自分のフィールド上に他のモンスターが存在する限り、

相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。

また、このカードがフィールド上に存在する限り、

自分の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

 

 

「『コマンド・ナイト』の効果で、俺の場の戦士族の攻撃力が上がるぜ」

 

 

切り込み隊長 ATK:1200 → 1600

 

コマンド・ナイト ATK:1200 → 1600

 

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

 

 ブルー生徒A

LP/ 8000  手札:4枚

 

場:切り込み隊長 ATK:1600

コマンド・ナイトATK;1600

 

「魔法・罠」なし

 

 

「僕のターン、ドロー」

 

 

 相手の場には攻撃力1600のモンスターが2体、ならばここは攻撃力の高いこいつで攻めてやる

 

 

「僕は『スクラップ・コング』を召喚」

 

「攻撃力2000のモンスター! だが、そいつは召喚時に自身を破壊する効果があるぞ」

 

「へ? ……しまった~~! 忘れてた!」

 

 

『スクラップ・コング』

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻2000/守1000

このカードが召喚に成功した時、このカードを破壊する。

このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって

破壊され墓地へ送られた場合、

「スクラップ・コング」以外の自分の墓地に存在する

「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

 

 

「くっ、僕のモンスターがこうも簡単に破壊されるとは流石、オベリスク・ブルー」

 

「いや、俺何もしていないからな、自業自得だからな」

 

 

 相手は、僕のプレイングミスに呆れていた。 ちっ、違うんだからね! これも相手の油断をさそう作戦であって、けっ、決して、プレイングミスじゃあ、ないんだからね! 

 ………僕は一体、誰に言い訳しているんだ?

 

 

「しかし、『スクラップ』か貴様のデッキにお似合いのモンスターだな」

 

「…どういう意味さ」

 

「そのままの意味さ、貴様のような奴は、ガラクタが良く似合うってことさ」

 

「貴様!!僕のモンスター達を馬鹿にするな、取り消せ!」

 

「万が一にでも俺に勝てたら考えてやるさ、さぁ早く続けろ」

 

「…カードを2枚伏せてターンエンドだよ」

 

 

 吉井明久

LP/ 8000  手札:3枚

 

場:なし

 

「魔法・罠」:2枚

 

 

「俺のターン、ドロー。手札から速攻魔法『手札断殺』を発動」

 

 

『手札断殺』

速攻魔法

お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「俺はこの2枚のカードを墓地に送り、2枚ドローする。さぁお前も墓地に送りな」

 

 

墓地に送ったカード

『荒野の女戦士』

『戦士ダイ・グレファー』

 

 

 手札交換カードか、困ったな…取りあえず攻撃力の高いモンスターを残して低いモンスターを落そう

 

 

「僕はこの2枚を墓地に送り、2枚ドロー」

 

 

墓地に送ったカード

『スクラップ・サーチャー』

『スクラップ・サーチャー』

 

 

「俺は、永続魔法『連合軍』を発動する。これにより俺の場の戦士族モンスターの攻撃力がさらにアップする」

 

 

『連合軍』

永続魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族・魔法使い族モンスター1体につき、

自分フィールド上の全ての戦士族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。

 

 

切り込み隊長 ATK:1600 → 2000

 

コマンド・ナイト ATK:1600 → 2000

 

 

「攻撃力2000のモンスターが2体!?」

 

「バトルに入るぜ切り込み隊長で吉井にダイレクトアタックだ」

 

 

吉井明久 LP8000 → 6000

 

 

「くっ」

 

「まだいくぜ次は、コマンド・ナイトでダイレクトアタックだ」

 

「させないよ!罠カード発動!『ガード・ブロック』ダメージを無効にして1枚ドロー」

 

 

『ガード・ブロック』

通常罠

相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「ちっ、オシリスレッドの分際で、俺の攻撃を防いでんじゃねぇよ。カードを1枚セットしてターンエンドだ!」

 

 

 ブルー生徒A

LP/ 8000  手札:2枚

 

場:切り込み隊長 ATK:2000

コマンド・ナイトATK;2000

 

「魔法・罠」:連合軍(永続魔法)

       伏せ1枚

 

 

「僕のターン、ドロー。」

 

 

 相手の場には攻撃力2000のモンスターが2体、でもこのモンスターなら勝てる!

 

 

「僕は『スクラップ・シャーク』を召喚!」

 

 

『スクラップ・シャーク』

効果モンスター

星4/地属性/魚族/攻2100/守 0

効果モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、

フィールド上に表側表示で存在するこのカードを破壊する。

このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって

破壊され墓地へ送られた場合、自分のデッキから

「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

 

「バトル、スクラップ・シャークでコマンド・ナイトを攻撃。(そいつを倒せば少しは攻撃力を抑えられる)」

 

「バカか、切り込み隊長がいる限り、他の戦士を攻撃対象に出来ないんだよ」

 

「それなら切り込み隊長に攻撃だ」

 

 

ブルー生徒A LP:8000 → 7900

 

 

「くっ、よくも俺のライフを!」

 

「よし僕は、カードを3枚伏せてターンエンドだ」

 

 

 吉井明久

LP/ 6000  手札:1枚

 

場:スクラップ・シャーク ATK:2100

 

「魔法・罠」:4枚

 

 

 ブルー生徒A

LP/ 7900  手札:2枚

 

場:コマンド・ナイトATK;1800

 

「魔法・罠」:連合軍(永続魔法)

       伏せ1枚

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

「吉井よ、俺の前でそんな雑魚モンスターを出したこと後悔するんだな」

 

「何を! 君のモンスターじゃあシャークの攻撃力は倒せないじゃないか」

 

「これから排除してやるさ、このカードでな。リバースカード、オープン『リビングデッドの呼び声』」

 

 

『リビングデッドの呼び声』

永続罠(制限カード)

自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 

 

「こいつで墓地から切り込み隊長を特殊召喚する」

 

「だけど、そのカードじゃあシャークは倒せないよ」

 

「バ~カ、罠が発動したことによりお前のモンスターは自壊するんだよ」

 

「えっ、そんな~」

 

(こいつ自分のカードの効果も把握できていないとはほんと楽勝だなこりゃ)

 

「ほんとだ、でもそれだけじゃないよ。『スクラップ』と名のついたカードで破壊され墓地に行ったからもう1つの効果を使うよ。」

 

 

 えっと僕の手札には攻撃力が高いモンスターはいない、これ以上手札が悪くならないように

 

 

「僕は、『スクラップ・ゴブリン』を墓地に送るよ」

 

「これで、お前の場はガラ空きまたダイレクトを決めてやる……何?」

 

「あれ、いつの間に」

 

 

 自分有利を見せつけようと挑発を仕掛けようとした生徒Aだが、よく見るとまだ明久の場にはモンスターが2体もいた、不思議に思ったのは明久も同じでそのカードの効果を見てみた。そのカードは

 

 

『スクラップ・サーチャー』

効果モンスター

星1/地属性/鳥獣族/攻 100/守 300

このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する

「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、

墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。

このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

 

 あっ、このカードはそういう効果だっけ。………も、もちろん計画通りだよ!

 

 

「そのカードはあの時の断殺で落したカードか、運のいい奴め、だが俺のターンは終わっていない俺は場の切り込み隊長をリリースし、『無敗将軍 フリード』をアドバンス召喚!」

 

 

『無敗将軍 フリード』

効果モンスター

星5/地属性/戦士族/攻2300/守1700

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、

自分のデッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を

手札に加える事ができる。

 

 

「そして、コマンド・ナイトと連合軍の効果で攻撃力アップだ」

 

 

フリード ATK:2300 → 3100

 

コマンド・ナイト ATK:1200 → 2000

 

 

「バトルだ。フリードでそのゴミ屑をつぶせ」

 

「させない!罠カード発動『くず鉄のかかし』こいつで攻撃を無効にする」

 

 

『くず鉄のかかし』

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

発動後このカードは墓地に送らず、そのままセットする。

 

 

「そして、くず鉄のかかしは、墓地に行かず再セットする」

 

「うっとうしいんだよ!、ならコマンド・ナイトで攻撃だ」

 

「そう簡単にやらせはしないよもう1枚の罠カード発動『スクラップ・カウンター』」

 

 

『スクラップ・カウンター』

フィールド上に守備表示で存在する

「スクラップ」と名のついたモンスターが攻撃された場合、

そのダメージ計算時に発動する事ができる。

攻撃された「スクラップ」と名のついた

モンスターの守備力は2000ポイントアップし、

バトルフェイズ終了時に破壊される。

 

 

「これでこのターン、破壊されるけど対象になったモンスターの守備力は2000アップする」

 

 

スクラップ・サーチャー DEF:300 → 2300

 

 

「さらに、罠カード発動『クロスカウンター』このカードにより受けるダメージは倍になり攻撃モンスターを破壊する」

 

 

『クロスカウンター』

通常罠

攻撃された守備表示モンスターの守備力が、

相手攻撃モンスターの攻撃力を越えていた場合、

相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

ダメージ計算後にその攻撃モンスターを破壊する。

 

 

ブルー生徒 LP:7900 → 7300

 

 

「くそったれ!ターンエンドだ」

 

 

 吉井明久

LP/ 6000  手札:1枚

 

場:スクラップ・サーチャー DEF:300

 

「魔法・罠」:くず鉄のかかし

伏せ1枚

 

 ブルー生徒A

LP/ 7300  手札:2枚

 

場:無敗将軍 フリードATK;2500

 

「魔法・罠」:連合軍(永続魔法)

       リビングデッドの呼び声(対象不在)

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

 

 よし、このカードなら『あいつ』が出せる!

 

 

「僕はサーチャーをリリースして『スクラップ・ゴーレム』をアドバンス召喚」

 

 

『スクラップ・ゴーレム』

効果モンスター

星5/地属性/岩石族/攻2300/守1400

1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の

「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、

自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 

「なんだ、そいつは、そんなゴミじゃ俺のモンスターは倒せないな」

 

「そいつはどうかな? ゴーレムの効果、墓地の『スクラップ』と名のつくチューナーを特殊召喚する。僕は、墓地の『スクラップ・ゴブリン』を特殊召喚」

 

 

『スクラップ・ゴブリン』

チューナー(効果モンスター)

星3/地属性/獣戦士族/攻 0/守 500

フィールド上に表側守備表示で存在する

このカードが攻撃対象に選択された場合、

バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。

このカードが「スクラップ」と名のついた

カードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、

「スクラップ・ゴブリン」以外の自分の墓地に存在する

「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

また、このカードは戦闘では破壊されない。

 

 

「チューナーだと!? ということはまさか。お前、この展開を予測してモンスターを墓地に送っていたのか」

 

 

 ほんとはただの偶然なんだけど、そういう事にしておこう。 

 

 

「僕の場にはチューナーとそれ以外のモンスターがいる

いくよ、レベル5の『スクラップ・ゴーレム』にレベル3の『スクラップ・ゴブリン』をチューニング」

 

 

 ☆5 + ☆3 = ☆8

 

 

「瓦礫に眠りし屑鉄の竜が目覚める時、鋼の鼓動が木霊する。その雄叫びで全てを破壊せよ

シンクロ召喚! 起動せよ『スクラップ・ドラゴン』!」

 

 

『スクラップ・ドラゴン』

シンクロ・効果モンスター

星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを

1枚ずつ選択して発動する事ができる。

選択したカードを破壊する。

このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、

シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する

「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

 

「シンクロモンスターだと、何故お前ごときがそんなカードを持っているんだよ」

 

「それは秘密、それよりスクラップ・ドラゴンの効果発動、僕の伏せカードを破壊して、無敗将軍フリードを破壊するさらに対象になったカードを発動『強欲な瓶』1枚ドローするよ」

 

 

『強欲な瓶』

通常罠

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「くっ、俺のモンスターが!」

 

「今だ!スクラップ・ドラゴンでダイレクトアタック」

 

 

 ブルー生徒A LP:7300 → 4500

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

 吉井明久

LP/ 6000  手札:0枚

 

場:スクラップ・ドラゴン ATK:2800

 

「魔法・罠」:2枚

くず鉄のかかし

 

 ブルー生徒A

LP/ 4500  手札:2枚

 

場:なし

 

「魔法、罠」 連合軍(永続魔法)

       リビングデッドの呼び声(対象不在)

 

 

「俺のターン、ドロー! っ! 俺は『貪欲な壺』を発動、墓地から5枚のモンスターをデッキに戻して2枚ドローする」

 

 

デッキに戻したカード

『切り込み隊長』

『コマンド・ナイト』

『荒野の女戦士』

『戦士ダイ・グレフャー』

『無敗将軍フリード』

 

 

『貪欲な壺』

通常魔法

自分の墓地に存在するモンスター5体を選択し、

デッキに加えてシャッフルする。

その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「おい吉井、デュエルモンスターズは本来、アンティが有りのルールだ。そこで俺から提案がある」

 

「提案?」

 

「そう、このデュエル俺が勝ったら貴様の『スクラップ・ドラゴン』を頂く、そして負けたらそこの屑のカードを返そう」

 

「なっ! このデュエルに勝てたら返すって約束じゃなかったのか」

 

「俺は『考えて』もいいと言っただけだ。よかったな、返す目処が出来たじゃないか」

 

「卑怯だよ!吉井君は元々関係ないじゃないか!」

 

「外野は黙ってろ!……で、どうする吉井?俺は別にどっちでもいいんだぜ」

 

「…本当だね」

 

「交渉成立だな、安心しろ俺はこれでも約束は守る男だ。…尤もこのターンで終わるけどな、

今から俺のデッキの本当の力を見せてやる」

 

「本当の力?」

 

「そうだ、俺は『増援』を発動、効果で『重装武者-ベン・ケイ』を加え、召喚する」

 

 

『増援』

通常魔法(制限カード)

自分のデッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

 

『重装武者-ベン・ケイ』

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻 500/守 800

このカードは通常の攻撃に加えて、

このカードに装備された装備カードの数だけ、

1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

 

 

「攻撃力500? そんな攻撃力じゃあ、僕のスクラップ・ドラゴンは倒せないよ」

 

「慌てるなって、攻撃力が低いんなら上げてやればいいのさ。このカードでな手札から

『進化する人類』、『メテオ・ストライク』、そして『魔導師の力』を発動」

 

 

『進化する人類』

装備魔法

自分のライフポイントが相手より下の場合、

装備モンスターの元々の攻撃力は2400になる。

自分のライフポイントが相手より上の場合、

装備モンスターの元々の攻撃力は1000になる。

 

 

『メテオ・ストライク』

装備魔法

装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

 

『魔導師の力』

装備魔法

装備モンスターの攻撃力・守備力は、

自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚につき

500ポイントアップする。

 

 

「装備カードと連合軍により、ベン・ケイの攻撃力は5100となる!」

 

「攻撃力5100!? 上がりすぎだよ!」

 

「うるせぇ! バトル、ベン・ケイでスクラップ・ドラゴンに攻撃」

 

「だけど僕の場にはこのカードがあるのを忘れたの、くず鉄のかかしを発動。

その攻撃を無効にする」

 

「あめぇよ。ベン・ケイは、通常の攻撃に加え装備されたカードの数だけ攻撃できる」

 

「えっ、つまり……」

 

「ベン・ケイの攻撃は後3回ある。2回目の攻撃でスクラップ・ドラゴンを攻撃」

 

 

吉井明久 LP:6000 → 3700

 

 

「お前のライフが俺より下になった事により、進化する人類の効果でベン・ケイの元々の

攻撃力は1000になるが、それでも総攻撃力は3700。これだけありゃ十分だ」

 

「破壊されたスクラップ・ドラゴンの効果発動、戦闘で破壊された時、墓地のスクラップモンスターを特殊召喚できる。僕はスクラップ・ゴーレムを守備表示で特殊召喚」

 

 

スクラップ・ゴーレム DEF:1400

 

 

「それで防いでいるつもりか。3回目の攻撃!」

 

 

吉井明久 LP:3700 → 1400

 

 

「なっ!? なんで僕のライフが?」

 

「俺の場にメテオ・ストライクがあるのをもう忘れたのか、こいつは装備モンスターに貫通能力を加えるカードだ。そしてこれで止めだ4回目の攻撃!」

 

「吉井君!」

 

「まだだ、2枚目のガード・ブロック発動! 戦闘ダメージを0にして1枚ドロー」

 

「ちっ、本当にしぶとい奴だぜ! …だが今更カードを引いた処でお前にこの場は対処できまい。ターンエンドだ」

 

 

 吉井明久

LP/ 1400  手札:1枚

 

場:なし

 

「魔法・罠」:くず鉄のかかし

       伏せ1枚

 

 ブルー生徒A

LP/ 4500  手札:0枚

 

場:重装武者-ベン・ケイ ATK:3700

 

「魔法、罠」 連合軍(永続魔法)

       リビングデッドの呼び声(対象不在)

       進化する人類(対象:ベン・ケイ)

       メテオ・ストライク(対象:ベン・ケイ)

       魔導師の力(ベン・ケイ)

 

 

 僕はは自分の手札を確認してみた

 

 

明久の手札

『禁じられた聖槍』

 

 

「(この手札じゃ、次のターンまで持たない、このドローに賭けるしかない)僕のターン、ドロー!!」

 

 

 ありったけの気持ちを込め、デッキから1枚のカードを引いた明久、そしてドローしたカードは…

 

 

『受け継がれる力』

 

 

「くっ」

 

「その様子じゃ、逆転のカードはドロー出来なかったようだな。オシリス・レッド風情が、俺に立てついて良く持った方だと褒めてやろう。だが、これが現実だ。

お前如きじゃ俺に勝てない」

 

 

 …そうだね、1枚引いただけで、この状況を逆転なんて僕には無理なんだ、……だから

 

 

「まって」

 

「あん?」

 

 

 …だから僕はこのカードに賭ける!

 

 

「僕は最後の伏せカード『活路への希望』を発動」

 

 

『活路への希望』

通常罠

自分のライフポイントが相手より1000ポイント以上少ない場合、

1000ライフポイントを払って発動する事ができる。

お互いのライフポイントの差2000ポイントにつき、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

吉井明久 LP:1400 → 400

 

 

「このカードは、僕のライフを1000払いライフ差2000につき1枚ドローする。ライフ差は4000よって僕は2枚ドロー! …残念だったね。どうやらこのデュエル僕の勝ちだ」

 

「何?」

 

「いくよ!僕は『死者蘇生』発動!」

 

 

『死者蘇生』

通常魔法(制限カード)

自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

「これで墓地のスクラップ・ゴーレムを特殊召喚して、ゴーレムの効果発動。さらに、墓地からスクラップ・コングを特殊召喚」

 

「またそいつらか」

 

「そして『受け継がれる力』発動、ゴーレムをリリースしてこのターンまでコングの攻撃力を2300アップさせる」

 

 

スクラップ・コング ATK:2000 → 4300

 

 

「攻撃力4300だと!?だがそれでも俺のライフは残る」

 

「いや、このターンで終わらせる。バトル、スクラップ・コングでベン・ケイを攻撃! 

そして、攻撃宣言時に僕は、手札から速攻魔法『禁じられた聖槍』を発動!」

 

 

『禁じられた聖槍』

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は800ポイントダウンし、

このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

 

 

「このカードの対象になったモンスターは攻撃力は下がり、魔法・罠の効果も受けなくなる

よって、ベン・ケイは装備魔法の力も受けつけない」

 

「なんだって!? つまりベン・ケイの攻撃力は」

 

 

ベン・ケイ ATK:3700 → 0

 

 

「いっけ~~~!スクラップ・コング!」

 

 

ブルー生徒A LP:4500 → 200

 

 

「…どうした。俺のライフを削るには少し攻撃力が足りなかったな」

 

「そんな! あとちょっとで、吉井くんの勝ちなのに」

 

「・・・・・・」

 

「勝ちを宣言しておいて計算もできないとはな。さすがは落ちこぼれって所か

お前の場に攻撃できるモンスターはいない。さぁ、さっさとターンエンドしな!」

 

「…まだだよ、僕は最後のカードを発動するよ、手札から速攻魔法『スクラップ・スコール』を発動」

 

 

『スクラップ・スコール』

速攻魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついた

モンスター1体を選択して発動する。

自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を

墓地へ送り、カードを1枚ドローする。

その後、選択したモンスターを破壊する。

 

 

「この効果でデッキから『スクラップ・キマイラ』を墓地に送り、1枚ドローそしてスクラップ・コングを破壊する。この時コングの効果は使わない」

 

「自分のモンスターを破壊だと!?(何を考えている」」

 

「スクラップと名のつくカードが破壊された事により墓地からモンスターを特殊召喚する」

 

「復活しろ!2体のスクラップ・サーチャー!!」

 

 

スクラップ・サーチャー ATK:100

 

 

「これはバトルフェイズ中の特殊召喚。よって2体とも攻撃することが出来る」

 

「…ばかな!エリートの俺がオシリス・レッドに、しかもこんな雑魚モンスターに負けるだと!」

 

「これが、お前が見下した僕のデッキの底力だ!スクラップ・サーチャーでダイレクトアタック!」

 

「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

ブルー生徒A LP:200 → 100 → 0

 

 

吉井明久:WIN

 

 

 

「さぁ、約束だカードを返せ!」

 

「くそ、覚えていやがれ。次会ったときは必ず俺が勝つ!それまで首を洗って待っていろ」

 

 

 そう言って、カードを返してブルー生徒Aは去って行った。

…どうしよう覚えてろって、言われても僕、あの人の名前知らないし

 

 

「はい、君のカードだよ」

 

「ありがとう吉井君、僕、なんてお礼をいったらいいか」

 

「お礼なんていいよ、ただ僕が首を突っ込んだだけだし。それより、どうして僕の名前を? 向こうも名乗ってもいないのに、僕の事知ってたみたいだし」

 

「そりゃあ吉井君は、いろいろと有名だもん」

 

 

 えっ有名? まだ2ヶ月しかたっていないのに有名だなんて。やっぱ僕ってすごく優秀な…

 

 

「オシリス・レッドの『吉井明久』といったら学園中が知る”バカ”って話だけど、

そんなことなかったよ。さっきのデュエルの吉井君、噂で聞いてたよりずっと強くて凄かったよ」

 

 

 おかしいな。褒められている筈なのに涙が止まらない、これが嬉し涙かな。それにしても、学園中が知っているって僕、一体何したんだろう。

 

 

「だからお礼させてよ」

 

「…そうだね。じゃあ1つだけ、今度デュエルしようよ」

 

「えっ? そんなのでいいの」

 

「うん、僕プロを目指しているから、もっといろんな人とデュエルがしたいんだ…だから」

 

「そうなんだ…吉井君はプロを…。オシリス・レッドは落ちこぼれの集まり、プロどころか卒業すら危ういのにそれでも諦めないの?」

 

「うん、昔友達と約束したんだ、…それにこれは、僕自身の夢でもあるからね」

 

「そっか、わかったよ。もう昼休みも終わるからデュエルはまた今度だね。吉井君の夢、僕も陰ながら応援するよ」

 

「ありがとう、それじゃまたね」

 

 

 そういい、僕達はお互いの教室に戻った。何かを忘れている気がするけど、きっと大したことじゃないだろう

 

 

「…遅い!明久の奴はまだ帰らないのか、もう昼休み終わるだろうが!」

 

 

そして、僕が思い出したのは昼休みが終わってからだった

 

 

こうして僕の学園生活はまだまだ続くのだった




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