第8話「君の○は何色だ!」
side:明久
ほかの試合が長引いたみたいで、僕らの番がようやく来たみたいだ。
姫路さん達はもう4回戦目まで進んでいるみたいだし、僕らもガンバラナイト……じゃない頑張らないと、頼むよムッツリーニ
「………行ってくる。」
そしていつもの如く、そこには対戦相手がいた。
「君がオイラの相手だな、オイラ3年の熱野 敦って言うんだ、よろしくな!
君もここまで来たならかなりの猛者なのだろうが、オイラ負けねぇぞ! さぁ早速始めるぞ!」
……なんか、暑苦しい人だなぁ
「「デュエル!」」
【先行】熱野 敦《ネツノ アツシ》
LP/ 8000
【後行】ムッツリーニ
LP/ 8000
「先行はオイラだ、ドロォォー!」
「よっしゃあ! いい手札だ、オイラは『手札断札』を発動でぇい!」
あのカードは、お互いに手札を2枚墓地に送って2枚ドローするカード、僕も使うけど
気のせいか、この大会でよく見かける気がするんだけど?
「この効果でオイラは『熱血獣王ベアーマン』と『熱血獣士ウルフバーク』を墓地に送って
2枚ドローするぜぇ! さぁ、君もやるんだぁ!
「………ドロー」
墓地に送ったカード
『D・モバホン』
『アームズ・ホール』
「さ、ら、に! 死者蘇生を発動して、ベアーマンを墓地から特殊召喚するぜ!」
『熱血獣王ベアーマン』
効果モンスター
星8/炎属性/獣戦士族/攻2600/守2700
このカードはリリースなしで召喚できる。
この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は1300になる。
また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分フィールド上の全ての獣戦士族・レベル4モンスターのレベルを
エンドフェイズ時まで8にする。
このカードをエクシーズ召喚の素材とする場合、
戦士族・炎属性モンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない。
「さらにさらに、オイラは2体目のウルフバークを召喚するぜぇ!」
『熱血獣士ウルフバーク』
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1600/守1200
自分の墓地の獣戦士族・炎属性・レベル4モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「熱血獣士ウルフバーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
「ウルフバークの効果で、オイラの墓地にいるもう1体のウルフバークを特殊召喚するぜ!!」
熱野先輩の場には、もう3体のモンスターが、でも最初のターンは攻撃できないのに飛ばしすぎじゃないかな
「まだまだ! これからだ! ベアーマンの効果! オイラのレベル4の獣戦士族モンスターの
レベルを倍の8にする!」
ウルフバーク : レベル 4 → 8
「キタキタキタキタ! オイラはレベル8のベアーマンとウルフバーク2体でオーバー! レイ! 3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!
エクシーズ! 召! 喚! 現れよ!
『熱、血、指、導、王! ジャ~イアン~! トォレ~ナ~!!!』
『熱血指導王ジャイアントレーナー』
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/炎属性/戦士族/攻2800/守2000
レベル8モンスター×3
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキからカードを1枚ドローし、お互いに確認する。
確認したカードがモンスターだった場合、
さらに相手ライフに800ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
「熱血指導王ジャイアントレーナー」の効果は1ターンに3度まで使用できる。
あっ、あれはシンクロモンスターと同時期に登場した、モンスター・エクシーズじゃないか! 確か、同じレベルのモンスターを素材にして出す、特殊な召喚方法だっけ、
でもレベル8を3体も使うなんてどんな効果だろう。
「早速こいつの効果を発動だ、オーバーレイ・ユニット(これ以降 ORUとする)を使い
デッキからカードをドローして、それがモンスターだった場合、800ポイントのダメージを当たえるぜ! オイラはこの効果を3回とも一気に使う! さぁ燃える展開だァ!」
※効果処理は1回ずつ、行ってください。良い子のデュエリストは、決して真似をしないで下さい
「1枚目! モンスターカード『神獣王バルバロス』、2枚目! モンスターカード『不屈闘士レイレイ』 3枚目! モンスターカード『可変機銃ガンナードラゴン』よって2400ポイントのダメージを当たえるぜ!」
僕は今、ひどい積み込みを見た気がする
ムッツリーニ LP:8000 → 5600
「………くっ」
「オイラはカードを1枚伏せてターンエンド!」
熱野 敦
LP/ 8000 手札:5枚
場:熱血指導王ジャイアントレーナー ATK:2800
「魔法・罠」:伏せ1枚
ムッツリーニ
LP/ 5600 手札:5枚
場:なし
「魔法・罠」:なし
「………ドロー、ジャンクBOXを発動。墓地のモバホンを特殊召喚、そしてモバホンの効果サイコロを振る。………サイコロの目は4」
めくったカード
『地獄の暴走召喚』
『魔導師の力』
『D・パッチン』
『リミッター解除』
「………『D・パッチン』を特殊召喚、攻撃表示で」
『D・パッチン』
効果モンスター
星4/風属性/機械族/攻1200/守 800
このカードはこのカードの表示形式によって以下の効果を得る。
●攻撃表示:1ターンに1度、「D・パッチン」以外の
「D(ディフォーマー)」と名のついた
モンスター1体をリリースする事で
フィールド上のカード1枚を破壊する。
●守備表示:このカードが破壊される場合、
代わりにこのカード以外の「D(ディフォーマー)」
と名のついたモンスター1体を破壊する事ができる。
「………パッチンの効果で、モバホンをリリースしてジャイアントレーナーを破壊する」
「ぬぅおおおおおお! オイラのジャイアントレーナーをこうも簡単に倒すなんて、
あんた、やるねぇ。でもオイラ負けねぇぜ!」
「………手札を1枚墓地に送って、『D・リペアユニット』を発動」
『D・リペアユニット』
装備魔法
手札から「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、
自分の墓地に存在する「D(ディフォーマー)」
と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。
装備モンスターは表示形式を変更する事ができない。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、装備モンスターを破壊する。
墓地に送ったディフォーマー
『D・リモコン』
「………モバホンを特殊召喚、そして効果発動。……サイコロの目は6」
めくったカード
『リミッター解除』
『鎖付きブーメラン』
『巨大化』
『D・スピードユニット』
『D・スクランブル』
『D・フィールド』
「フハハハ、どうやらハズレたみたいだな!」
「………なら、2体目のパッチンを召喚、再びモバホンをリリースして伏せカードを破壊する」
破壊したカード
『奈落の落とし穴』
「のおおおおおお! オイラの伏せカードがァ!」
「………バトルフェイズ、2体のパッチンでダイレクトアタック」
熱野 敦 LP:8000 → 5600
「アベシっ!」
「………2枚伏せて、ターンエンド」
「やったな、ここからオイラの汚名万来…じゃない、名誉返上…でもない、名誉挽回するぜ、
オイラのターン、ドローっ! 手札のモンスター3体を墓地に送って
『モンタージュ・ドラゴン』を特殊召喚だ!」
『モンタージュ・ドラゴン』
効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻 ?/守 0
このカードは通常召喚できない。
手札からモンスター3体を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、墓地へ送ったそのモンスターの
レベルの合計×300ポイントになる。
「こいつの攻撃力は、コストにしたモンスターの合計のレベル掛ける300倍! よって」
墓地に送ったカード
『神獣王バルバロス』 LV:8
『不屈闘士レイレイ』 LV:4
『可変機銃ガンナードラゴン』 LV7
モンタージュ・ドラゴン ATK:? → 5700
なんだって! 攻撃力5700!?
「まだまだいくぜ! オイラは墓地の神獣王バルバロスとガンナードラゴンを、
ゲームから除外して、『獣神機王バルバロスUr』を特殊召喚!」
『獣神機王バルバロスUr』
効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3800/守1200
このカードは、自分の手札・フィールド・墓地から
獣戦士族モンスター1体と機械族モンスター1体をゲームから除外し、
手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが戦闘を行う場合、相手プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる。
1ターンで、攻撃力が3000越えが2体も出てくるなんて、なんてパワーデッキなんだ
「バルバロスUrとの戦闘で発生するダメージは0になる、けどオイラはこのカードで
そのデメリットを克服するぜ『愚鈍の斧』を発動」
『愚鈍の斧』
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、効果は無効化される。
また、自分のスタンバイフェイズ毎に、
装備モンスターのコントローラーに500ポイントダメージを与える。
バルバロスUr ATK:3800 → 4800(効果無効)
「早速バトルだ! モンタージュ・ドラゴンでパッチンを攻撃」
ムッツリーニ LP:5600 → 1100
さっきの攻撃ムッツリーニは、伏せカードを使わなかった。ということは攻撃を防ぐカードではないのか。次に4800の攻撃を喰らったら、ムッツリーニは……負ける
「次! バルバロスUrで、もう1体のパッチンを攻撃!」
「ムッツリーニ!」
「………させん、ディフォームを発動。その攻撃を無効にし攻撃対象のパッチンを守備表示に変更する」
「この攻撃をかわすなんて、オイラはこれでターンエンドだ!」
熱野 敦
LP/ 5600 手札:0枚
場:モンタージュ・ドラゴン ATK:5700
獣神機王バルバロスUr ATK:4800
「魔法・罠」:愚鈍の斧(対象:バルバロスUr)
ムッツリーニ
LP/ 1100 手札:0枚
場:D・パッチン DEF:800
「魔法・罠」:伏せ1枚
「………ドロー、死者蘇生を発動。墓地のリモコンを攻撃表示で特殊召喚」
「ここ一番で制限カードを引いただと! なんて引きの良さだ!」
「………リモコンの効果、墓地のモバホンを除外しデッキから2体目のモバホンを手札に加えて、召喚」
今回、モバホン過労死だな
「………モバホンの以下略、サイコロの目は…3」
めくったカード
『D・フィールド』
『D・スコープン』
『団結の力』
「………スコープンを攻撃表示で特殊召喚、そしてレベル1のモバホンに、レベル3のスコープンをチューニング!」
☆1 + ☆3 = ☆4
「今こそ人類の技術の全てを注いだ最後の切り札を起動させる。勝利をその手で掴みとれ。
シンクロ召喚! 勝利の鍵となれ! アームズ・エイド」
「………さらに、レベル4のパッチンに、レベル3のリモコンをチューニング!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「鋼鉄の体を持つ龍よ、いくつものパーツを身に付け、無限の進化を遂げよ
シンクロ召喚! 発進、『パワー・ツール・ドラゴン』!」
『パワー・ツール・ドラゴン』
シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2300/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
デッキから装備魔法カードを3枚選んで相手に見せ、
相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
相手が選んだカード1枚を自分の手札に加え、
残りのカードをデッキに戻す。
また、装備魔法カードを装備したこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードに装備された装備魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。
「連続シンクロ召喚だと! 燃えるじゃないか、でもその攻撃力ではオイラのモンスターをどうやって倒す」
「………正面から倒す、パワー・ツールの効果デッキから装備魔法を3枚選び、
相手はその中からランダムに選ぶ。俺が選ぶのはこの3枚、さぁ選べ」
ムッツリーニが選んだカード
『ダブルツールD&C』
『ダブルツールD&C』
『ダブルツールD&C』
「どれを選んでも同じじゃないかよ! …えっとじゃあ、真ん中で」
「………手札に加えた『ダブルツールD&C』を装備、さらにアームズ・エイドの効果で
パワー・ツールに装備。攻撃力が2000アップ」
『ダブルツールD&C』
装備魔法
自分フィールド上の「パワー・ツール・ドラゴン」または「D(ディフォーマー)」と
名のついたレベル4以上の機械族モンスターにのみ装備可能。
それぞれのターンで以下の効果を適用する。
●自分のターン:装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
また、装備モンスターが攻撃する場合、
バトルフェイズの間だけ攻撃対象モンスターの効果は無効化される。
●相手のターン:相手は装備モンスター以外のモンスターを攻撃対象に選択できない。
また、装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、
その相手モンスターを破壊する。
パワー・ツール・ドラゴン ATK:2300 → 4300
「………パワー・ツールでモンタージュ・ドラゴンに攻撃」
「その程度の攻撃力じゃあオイラのモンタージュには勝てないぜ!」
「………ダブルツールを装備したモンスターが攻撃する時、バトルフェイズの時だけ
対象モンスターの効果を無効にする」
モンタージュ・ドラゴン ATK:5700 → 0
熱野 敦 LP:5600 → 1300
「オイラのモンタージュ!!!」
「………リバース発動『奇跡の軌跡』」
『奇跡の軌跡』
通常罠
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。
このターンのエンドフェイズ時まで、
選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、
1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃する事ができる。
そのモンスターが戦闘を行う場合、
相手プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる。
「………相手はカードをドローする、そしてパワー・ツールはこのターン攻撃力を上げて
もう一度攻撃できる」
「ドロー!」
「………パワー・ツールでバルバロスUrに攻撃」
パワー・ツール・ドラゴン ATK:4300 → 5300
「バルバロスまで! でもオイラ、知っているぞ。その効果を使った場合、戦闘ダメージは0だって事は!
「………装備しているアームズ・エイドの効果で、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを当たえる。
これでフィニッシュ」
「うそおおおおおおお!!!」
熱野 敦 LP:1300 → -2500
ムッツリーニ:WIN!
※
「ご苦労だったな、ムッツリーニ」
「………問題ない」
ムッツリーニが勝ったことだし、あと1勝で決勝にいける。そういえば、姫路さん達も4回戦勝ったのかな
……って、あれ? 何かを忘れているような……ん?
「ヒロ、どうしたの? さっきから当たりを伺っているみたいだけど」
雄二とムッツリーニの視線もヒロに向かう
「いや、何でもないよ。……ただ、ムッツリーニ君のデュエルって、たまに勝敗にかかわらず
鼻血オチで終わってたから、ちょっと気になって」
「………失敬な」
まったく、ヒロも心配性だな、ムッツリーニだって、そんなに毎回鼻血は出さないよ。 …それに
「………輸血パックの準備は一般常識、抜かりはない」
ムッツリーニが必需品(輸血パックとAED)を忘れるわけないじゃないか
「………………何だろう、余計に心配になったんだけど」
? ヒロが頭に手を置いて、何やら呟いてる。どうしたんだろう? まさか!
まだ姫路さんの毒ぶ……もとい、料理のダメージが残っているのだろうか
「お~い、みんな~」
僕がヒロの具合が気になった時、後ろから見知った声が聞こえてきた、振り返ると
雨宮さんがこっちに向かって走ってくる。あんなに急いで転ばないだろうか―――なんて思っていると
ガッ ←道端の石で足がつまずく音
ばたっ ←雨宮さんが転ぶ音
ピラっ ←転んだ拍子でめくれ上がるスカート
カシャ、カシャ、カシャ(ブシャアアァアッ!!) 鼻血を吹きながら、カメラを切るムッツリーニ
ばたっ ← 誰が倒れたか解るよね
「ムッツリーニ君!?」
「ふぇ~ん、転んじゃった」
「大丈夫か、雨宮。で、いきなりで悪いが、一体何があったんだ。わざわざ俺達の所まで来たんだ、ただ事じゃないんだろ」
そうだ! 今はムッツリーニの事を気にしている場合じゃなかった
「あ! そうだった、ゴメンね……私達、負けちゃった。」
「え?」
雨宮さんから言った事が理解できなくて、それ以上彼女が言ったことが僕の耳に入らなかった
ほかに聞こえるのは、周囲の喧騒に風の音、そして
「みんな、さっきから無視しているみたいだけど、ムッツリーニ君の出血まだ止まってないんだよ! 起きて、ムッツリーニ君! 寝たらダメだよ!」
「………我が、生涯に……一片の悔いは………無い。……ガク」
「ムッツリーニ君~~~~~!!」
ヒロの心からの叫びと、湯水のように流れるムッツリーニの鼻血の音……だけだった
終わり
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