バカと精霊とデュエルモンスターズ   作:鯖Enter

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本編そっちのけでまた、番外編を書いてしまいました。

今回は、正月中に思いついてみたネタです。


番外編「次元を超えし出会い」

 

 

 

 

side:明久

 

 

 

「ここは………どこ?」

 

 

 気がつくと僕は真っ白な空間(?)にいた、もちろんこんな場所は見覚えはないし、

きた記憶もない。

 

 

「…………………」

 

 

 でも僕は確かにここにいる。あたりを見渡しても本当に何もない、いや3mくらい先に霧がかかっている。霧は濃くて、とても奥の様子は見えそうにない。

 

 

「………そうか、そういう事か。」

 

 

 意識が途切れる前の事を思い出そうとして、少しずつ思い出すと

僕はある一つの答え導き出した。それに気づくと僕は思わず納得してしまう。

 

 

「いつかは来ると思っていたけど……まさかこんなに早く来ちゃうんなんて……ね」

 

 

 普通に考えたら絶対にありえない事なのに……自分の事なのに

つい、他人事のように思えてしまう。……だって

 

 

「僕、死んじゃったんだね」

 

 

 姫路さんの料理なら十分過ぎる位に可能性があるのだから

 

 

番外編「次元を超えし出会い」

 

 

 

 そう、事件は時間を逆上ること約2時間前に起こった。(僕の感覚的に)

いつものメンバーで、いつもの場所で(僕の部屋)で、いつものようにデュエルをしていたんだ

 

 

 ……もうお気づきの読者も多いだろう。姫路さんが来た時、少し大きめのカバンを背負っていた時から皆(女性陣は除く)薄々気付いていた、

そして皆は半ば、それを記憶の片隅に置くかのようにデュエルに熱中していた。

 ……けど、楽しい時間はそう長くは続かない、そしてその時がやって来た

 

 

「……じつは私、頽刺亜跳(デザート)を作ってきたんです。」

 

 

 その一言、たった一言を聞いただけで、僕達の心拍数は上がり、心臓を鷲掴みにされるような圧迫感が襲い心無しか周囲の体感温度も下がった気がする。

(きっと気のせいではないだろう)

 

 

 その後の事はまさに阿鼻叫喚の出来事だった、数分前までは楽しくデュエルしていた皆は友達を犠牲に、自分の身(と知らない女性陣)を守るため必死に戦った(デュエル)

その時の緊迫感ときたら、すごかった。デュエルであれほど必死になったのは、本当に初めてかもしれない。あの時の恐怖に比べたら、闇のゲームなんて全く大したこと無かったと思うくらいさ。

 そして、その激戦の末、僕は今ここにいるってわけだ。

 

 

「しかし、三途の川とかは割と見てきたけど。あの世って、こんな感じなんだね……ん?」

 

 

 なんて、物思いにふけっていると、ふと霧の向こうから「コツ、コツ」という足音が聞こえてきた。その足音は段々と大きくなり、まっすぐ僕の方に向かってきているみたいだ。

 

 

「(……僕の他に誰かいるのかな? まさか雄二? ひょっとして秀吉じゃないよね)」

 

 

 なんて考えているうちに、霧の向こうから人影が見えてきた。身長は僕よりも高く、

青い上着に黒いズボンを着ていて、何より目に付くのが、左腕につけているデュエルディスクと顔についているマーカみたいなもの、そして……

 

 

「………カニ?」

 

 

 そう、カニを思わせる独創的な髪型の男性だった。そして男性は僕がいることに

気づき辺りを見回して

 

 

「ここは……どこだ、君は一体?」

 

 

 少し前の僕と、ほぼ同じ感想を言っていた

 

 

 

 

 

※5分後

 

 

「そうか明久も気がついたら、ここにいたのか」 

 

「そうなんですよ、遊星さん」

 

「呼び捨てで、構わない。……さん付されるのはどうも慣れてなくてな」

 

 

 どうやら、このカニ……もとい遊星も僕と同じみたいで気がつくとここにいて、

人がいる気配を探して歩いたら僕とバッタリ……だそうだ。

 ……えっ? 僕とは境遇が違うって、しょうがないでしょ、本当のことを言っても

どうせ信じてくれないんだから、遊星にはそういう風に話したんだよ。

 

 

「ところで明久、さっきから気になっていたんだが、君もデュエリストなのか?」

 

「うん、一応そうだよ。ほらデッキもここにある」

 

「っ!!」

 

 

 遊星は、僕の腕についているデュエルディスクが気になっていたようだ。証拠にと思って僕はポケットから自分のデッキを取り出し、遊星に見せてみた。

 すると遊星は、急に驚いた顔になり僕のデッキを……正確にはエクストラデッキの

1番上のカードを真剣な目つきで見ていた

 

 

「……なぜ、君がそのカードを!」

 

 

 遊星は自分のデッキからカードを1枚取り出し、僕の前に見せてきた。

……って! それは

 

 

「スターダスト……ドラゴン!?」

 

 

 そう、そのカードは世界で1枚しかない、僕だけが持っているはずの、

スターダスト・ドラゴンだった

 

 

「どうやらその様子だと、明久も違和感を感じているだろう。俺のこのカードも世界で

1枚しかないカードなんだ」

 

 

 その後、僕らはさらにお互いのことを話し合い、ひとつの結論に出た

 

 

「僕と、遊星は同じ世界の人じゃない?」

 

「ああ、俺もそうだと考えていたことだ」

 

 

 確かに遊星の話を聞く限り、僕の世界と明らかに違いすぎる。

まずエクシーズ・モンスターがなく、さらにD・ホイール(バイクみたいなものらしい)を使って行うライディングデュエルというのがあって

 さらには遊星はシグナーの痣を持つ、赤き竜に選ばれたデュエリストで、巨大な悪イリアステルと戦っている、なんてこうも違いがありすぎるとバカの僕でも解るよ。

 

 まぁ、遊星が普通のデュエリストじゃないってのは確信したけどね、

精霊と一緒にいる僕が言うのもなんだけど、……でも

 

 

「なら、なぜ俺達はここにいるんだ」

 

 

 結局、そこに行き着くんだよね。

 

 

「2つの世界のデュエリストがここにいて、しかもスターダスト・ドラゴンも持つ者どうし

これには何か理由があるのか?」

 

 

 遊星も混乱してるけど、僕はそれ以上に混乱している、こういうのは、雄二が考えることだし、うーん? ダメだ、全然わからないや

 

 

「なら、明久ここはデュエルでもしてみないか?」

 

 

 突然、遊星がこんなことを言いだしてきた、けど、どうして?

 

 

「確かに呼ばれた理由はわからない、だが俺達が呼ばれたのには必ず訳があるんだ

デュエルをすれば、それがわかるかもしれない」

 

 

 確かにこのまま考えても答えが出る訳じゃないし、デュエルをすれば気分転換にもなるかもね

 

 

「ならルールはどうする? 僕と遊星とじゃあ、デュエルのやり方も違うよ」

 

「そうだな……俺から誘ったわけだし、明久がやっているルールでやろう」

 

「わかったよ、じゃあ」

 

 

 僕と遊星はお互いに距離をとり、デュエルディスクを展開し、2人同時に叫んだ。

……決闘の言葉を

 

 

「「デュエル!」」

 

 

【先行】吉井 明久

LP/ 8000

 

【後行】不動 遊星

LP/ 8000

 

 

 

「僕の先行、カードドロー。モンスターとカードをセットして、ターンエンド」

 

「いくぞ明久、俺のターンドロー! 『スピード・ウォリアー』を召喚」

 

 

『スピード・ウォリアー』

効果モンスター

星2/風属性/戦士族/攻 900/守 400

このカードの召喚に成功したターンの

バトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。

このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる。

 

 

「バトル、スピード・ウォリアーで攻撃。この瞬間、スピード・ウォリアーのモンスター効果発動、召喚したターンのバトルフェイズ中のみ、攻撃力が二倍になる!」

 

 

 スピード・ウォリアー ATK:900 → 1800

 

 

「ソニック・エッジ!」

 

「残念だけど僕のモンスターは、戦闘では破壊されないスクラップ・ゴブリン、

いくら攻撃力を上げても無駄だよ」

 

「なら、俺はカードを1枚伏せて、ターンをしゅう……」

 

「待った! そのエンドフェイズ時に、僕の伏せカード、スクラップ・スコールを発動。

デッキからキマイラを墓地に送って、1枚ドロー、そしてゴブリンを破壊する。」

 

「自分のモンスターを破壊するカードだと!?」

 

「これだけじゃないよ、ゴブリンはスクラップと名のつくカードで破壊された場合、

墓地にいる自分以外のスクラップモンスターを、手札に加えることが出来るんだ。

 僕は、さっき墓地に送ったスクラップ・キマイラを回収するよ」

 

「俺は、これでターンエンドだ。さぁ来い、明久。君のデュエルを俺に見せてくれ!」

 

 

吉井 明久

LP/ 8000  手札:6枚 

場:なし

 

「魔法・罠」:なし

 

不動 遊星

LP/ 8000  手札:4枚

場:過労死 ATK:900

 

「魔法・罠」:伏せ1枚

 

 

「なら見せてあげるよ遊星! ボクのターン、僕はスクラップ・キマイラを召喚!

キマイラの効果で、墓地にいるスクラップのチューナー、ゴブリンを特殊召喚する」

 

「レベル4とチューナー。来るか、シンクロ召喚が!」

 

「もちろん、レベル4のキマイラに、レベル3のゴブリンをチューニング!」

 

 

 ☆4 + ☆3 = ☆7

 

 

「積み重ねし瓦礫の憎悪が、鋼鉄の悪魔を作り出す、嘆きの咆哮を上げよ

シンクロ召喚! 誕生せよ『スクラップ・デスデーモン』!」

 

 

「攻撃力……2700!」

 

「バトル、デスデーモンでスピード・ウォリアーに攻撃!」

 

 

 不動遊星 LP:8000 → 6200

 

 

「ぐあぁ! やるな。」

 

「僕は、カードを3枚伏せてターンを終了。」

 

「俺のターン、このカードは、自分の場にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。来い『ジャンク・フォアード』」

 

 

『ジャンク・フォアード』

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻 900/守1500

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

 

 

「さらに『ニトロ・シンクロン』を通常召喚」

 

 

『ニトロ・シンクロン』

チューナー(効果モンスター)

星2/炎属性/機械族/攻 300/守 100

このカードが「ニトロ」と名のついたシンクロモンスターの

シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

 早くも遊星の場には、チューナーと非チューナーが揃った。でも合計レベルは5、

そのレベルじゃあ攻撃力2700のデスデーモンは越えられないはずだ。

 

 

「さらに俺はトラップカード『ギブ&テイク』を発動」

 

 

『ギブ&テイク』

通常罠

自分の墓地に存在するモンスター1体を

相手フィールド上に守備表示で特殊召喚し、

そのレベルの数だけ自分フィールド上に表側表示で存在する

モンスター1体のレベルをエンドフェイズ時まで上げる。

 

 

「墓地にいるスピード・ウォリアーを明久の場に守備表示で特殊召喚し、そのレベルだけ

ニトロ・シンクロンのレベルを上げる!」

 

 

 ニトロ・シンクロン LV2 → 4

 

 

 まずい! これで合計レベルは7、一体どんなモンスターがでてくるんだ

 

 

「レベル3のジャンク・フォアードに、レベル4となったニトロ・シンクロンを

チューニング!」

 

 

 ☆4 + ☆3 = ☆7

 

 

「集いし思いがここに新たな力となる、光さす道となれ! 

シンクロ召喚! 燃え上がれ『ニトロ・ウォーリアー』!」

 

 

『ニトロ・ウォリアー』

シンクロ・効果モンスター

星7/炎属性/戦士族/攻2800/守1800

「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、

このカードの攻撃力はそのターンのダメージ計算時のみ1度だけ

1000ポイントアップする。

また、このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した

ダメージ計算後に発動できる。

相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を選択して攻撃表示し、

そのモンスターにもう1度だけ続けて攻撃できる。

 

 

「シンクロ素材となったニトロ・シンクロンの効果で、1枚ドロー

……さらに魔法カード『調律』発動」

 

 

『調律』

通常魔法

自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を

手札に加えてデッキをシャッフルする。

その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

 

 

「デッキから、ジャンク・シンクロンを手札に加え、バトルフェイズ

ニトロ・ウォリアーでスクラップ・デスデーモンに攻撃!」

 

 

 墓地に送ったカード

『ボルト・ヘッジホッグ』

 

 

「ニトロ・ウォリアーの効果発動、このターン俺が魔法カードを発動した場合、1度だけ

攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

 

 ニトロ・ウォリアー ATK:2800 → 3800

 

 

「いけ、ニトロ・ウォリアー! ダイナマイ・ナックル!」

 

 

 吉井明久 LP:8000 → 6900

 

 

「くっ!」

 

「まだだ! ニトロ・ウォリアーは相手モンスターを戦闘で破壊したとき、相手の守備モンスターの攻撃表示にして、もう一度バトルができる。俺はスピード・ウォリアーを攻撃表示に変えてバトルだ!」

 

 

 そうか! ギブ&テイクはシンクロ召喚のサポートだけじゃない、

ニトロ・ウォリアーの効果を最大限引き出す為でもあったのか。……遊星、すごい

 

 

「燃え上がれ! ダイナマイト・ナックル・セカンド!」

 

 

 吉井明久 LP:6900 → 5000

 

 

「俺は、カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

吉井 明久

LP/ 5000  手札:3枚 

場:なし

 

「魔法・罠」:伏せ3枚

 

不動 遊星

LP/ 6200  手札:3枚

場:ニトロ・ウォリアー ATK:2800

 

「魔法・罠」:伏せ1枚

 

 

「僕のターン、ドロー! リバースカード手札断札を発動、お互いに手札を2枚墓地に送って2枚ドローする」

 

 

 明久の捨てたカード

『スクラップ・ワーム』

『スクラップ・コング』

 

 

 遊星の捨てたカード

『緊急同調』

『ターボ・シンクロン』

 

 

「「ドロー!」」

 

 

 よし、この手札なら!

 

 

「僕の墓地に地属性モンスターが5体いる場合、このモンスターは特殊召喚できる。

現れよ! 『地霊神グランソイル』!」

 

 

『地霊神グランソイル』

効果モンスター

星8/地属性/獣戦士族/攻2800/守2200

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の地属性モンスターが5体の場合のみ特殊召喚できる。

このカードが特殊召喚に成功した時、

自分または相手の墓地のモンスター1体を選択して

自分フィールド上に特殊召喚できる。

このカードがフィールド上から離れた場合、

次の自分のターンのバトルフェイズをスキップする。

 

 

「攻撃力2800のモンスターだと!」

 

「グランソイルの特殊召喚に成功した時、僕か遊星の墓地からモンスターを特殊召喚できる。

スクラップ・デスデーモンを特殊召喚する! 

バトル、デス・デーモンでニトロ・ウォリアーに攻撃」

 

「だが、ニトロ・ウォリアーの攻撃力は2800。デス・デーモンでは勝てないぞ」

 

「そんな事わかってるよ、リバースカード、イージーチューニング発動、墓地にいる

チューナーであるスクラップ・ワームを除外して、その攻撃力500ポイントをデス・デーモンに加える」

 

 

 スクラップ・デスデーモン ATK:2700 → 3200

 

 

不動遊星 LP:6200 → 5800

 

 

「グランソイルで遊星にダイレクトアタック!」

 

 

 不動遊星 LP:5800 → 3000

 

 

「メインフェイズ2に入って、モンスターをセットして、ターンエンド」

 

「俺のターン、ジャンク・シンクロンを召喚。ジャンク・シンクロンの効果で墓地から

レベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する、来い! 

スピード・ウォリアー!」

 

 

 遊星の場にまた、チューナーとモンスターが揃った。しかも遊星の墓地には

 

 

「さらに、俺の場にチューナーがいる場合、墓地にいるボルト・ヘッジホッグを特殊召喚する。

そしてトラップ発動『エンジェル・リフト』」

 

 

『エンジェル・リフト』

永続罠

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

 

「この効果で、俺が呼び出すモンスターはこれだ、いでよ『ターボ・シンクロン』」

 

 

 これで遊星が呼び出せるモンスターのレベルは、3、5、7……そして8

 

 

「いくぞ明久! レベル2のボルト・ヘッジホッグに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

 

 ☆2 + ☆3 = ☆5

 

 

「集いし星が新たな力を呼び起こす、光指す道となれ!

シンクロ召喚! 出でよ! 『ジャンク・ウォリアー』!」

 

 

『ジャンク・ウォリアー』

シンクロ・効果モンスター

星5/闇属性/戦士族/攻2300/守1300

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードがシンクロ召喚に成功した時、

このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在する

レベル2以下のモンスターの攻撃力を合計した数値分アップする。

 

 

「ジャンク・ウォリアーのシンクロ召喚に成功したとき、自分フィールドにいる

レベル2以下のモンスターの攻撃力分アップする。パワーオブ・フェローズ!」

 

 

 ジャンク・ウォリアー ATK:2300 → 3300

 

 

「ジャンク・ウォリアーで、地霊神グランソイルに攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

 

 吉井明久 LP:5000 → 4500

 

 

 まずい! グランソイルが破壊されたことで、次のターン、僕はバトルフェイズが

行えない。……でも、こっちには攻撃力3200のデス・デーモンがいるんだ!

 

 

「明久、俺はこのターンでデス・デーモンも突破するぜ!」

 

「何! でも遊星の場にはデス・デーモンの攻撃力に勝てるモンスターなんて……」

 

「俺はターボ・シンクロンで、スクラップ・デスデーモンに攻撃!」

 

「攻撃力が100のモンスターで攻撃だって!? 一体何を……」

 

「攻撃宣言時に、ターボ・シンクロンの効果発動。攻撃宣言時に対象となったモンスターを守備表示に変更する」

 

 

 スクラップ・デスデーモン ATK:3200 → DEF:1800

 

 

「守備表示にしたって、まだデス・デーモンの方が上だ!」

 

 

 不動遊星 LP:3000 → 1300

 

 

「この瞬間、ターボ・シンクロンのもう1つの効果を発動!」

 

「なんだって!」

 

 

『ターボ・シンクロン』

チューナー(効果モンスター)

星1/風属性/機械族/攻 100/守 500

このカードの攻撃宣言時、攻撃対象モンスターを守備表示にできる。

また、このカードの攻撃によって自分が戦闘ダメージを受けた時、

受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を手札から特殊召喚できる。

 

 

「ターボ・シンクロンの攻撃によって俺のライフが減ったとき、その数値以下のモンスターを手札から特殊召喚できる。俺は『ジャンク・コレクター』を特殊召喚!」

 

 

『ジャンク・コレクター』

果モンスター

星5/光属性/戦士族/攻1000/守2200

フィールド上に表側表示で存在するこのカードと

自分の墓地に存在する通常罠カード1枚をゲームから除外して発動する。

このカードの効果は、この効果を発動するために

ゲームから除外した通常罠カードの効果と同じになる。

この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

 

「ジャンク・コレクターの効果発動、このカードと墓地の通常トラップを除外して、

そのトラップカードの効果を発動する、俺が選ぶのは『緊急同調』だ!」

 

 

『緊急同調』

通常罠

バトルフェイズ中のみ発動できる。

シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する。

 

 

「緊急同調の効果は、バトルフェイズ中でのシンクロ召喚を可能とする」

 

「バトルフェイズ中にシンクロ召喚だって!?」

 

「俺は、レベル5のジャンク・ウォリアーに、レベル1のターボ・シンクロンをチューニング!」

 

 

 ☆5 + ☆1 = ☆6

 

 

「集いし絆が更なる力を紡ぎ出す、光指す道となれ! 

シンクロ召喚! 轟け! 『ターボ・ウォリアー』!」

 

 

『ターボ・ウォリアー』

シンクロ・効果モンスター

星6/風属性/戦士族/攻2500/守1500

「ターボ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

レベル6以上のシンクロモンスターを攻撃対象としたこのカードの攻撃宣言時、

攻撃対象モンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで半分にする。

フィールド上のこのカードはレベル6以下の効果モンスターの効果の対象にならない。

 

 

「ターボ・ウォリアーでスクラップ・デスデーモンに攻撃、アクセル・スラッシュ!」

 

「スクラップ・デスデーモン!」

 

 

 まずい、今の手札じゃ2500のターボ・ウォリアーを倒すことはできない。

……どうしよう

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

吉井 明久

LP/ 4500  手札:2枚 

場:伏せ1枚

 

「魔法・罠」:伏せ1枚

 

不動 遊星

LP/ 1300  手札:1枚

場:ターボ・ウォリアー ATK:2500

  スピード・ウォリアー DEF:400

 

「魔法・罠」:伏せ1枚

 

 

「僕のターン、ドロー! 僕は、2枚目のキマイラを召喚! 

効果でスクラップ・ゴブリンを特殊召喚する」

 

「……合計レベルは7、またデス・デーモンを呼び出すつもりか」

 

「そんなことはわかっているよ、セットしていたスクラップ・サーチャーを反転して

魔法カード『烏合の行進』を発動」

 

 

『烏合の行進』

通常魔法

自分フィールド上に獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターが存在する場合、

その種族1種類につき1枚デッキからカードをドローする。

このカードを発動するターン、自分は他の魔法・罠カードの効果を発動できない。

 

 

「僕の場には、獣戦士族のゴブリン、獣族のキマイラ、そして鳥獣族のサーチャーがいる、

よってデッキから3枚ドロー!」

 

「ここで手札を増やすとは」

 

「その代わり、このターンはもう魔法も罠も発動できないんだけどね

レベル1のサーチャーと、レベル4のキマイラに、レベル3のゴブリンをチューニング!」

 

 

 ☆1 + ☆4 + ☆3 = ☆8

 

 

「瓦礫に眠りし屑鉄の竜が目覚める時、鋼の鼓動が木霊する。その雄叫びで全てを破壊せよ シンクロ召喚! 起動せよ スクラップ・ドラゴン!」

 

 

「カードを1枚伏せてスクラップ・ドラゴンの効果、今伏せたカードとターボ・ウォリアーを破壊する」

 

 

 破壊したカード

『活路への希望』

 

 

「ターボ・ウォリアー!」

 

「カードをもう1枚伏せて、ターンエンドだよ」

 

「俺のターン、俺はライフを1000払い、活路への希望を発動!」

 

 

 不動遊星 LP:1300 → 300

 

 

「俺と明久のライフの差は4200、よって2枚ドローする!」

 

「遊星もここで手札を増やすとは」

 

「魔法カード、大嵐!フィールドの魔法、罠カードを全て破壊する」

 

「そのカードが来るのを待ってたよ! スターライト・ロード発動! 大嵐の効果を無効し破壊して、エクストラデッキからスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する」

 

「何! 最初のターンから伏せられていたのは、スターライト・ロードだと!?」

 

 

「星屑に秘めし願いが集う時、夜空から星屑の竜が誕生する その思いを翼にのせ飛び立て!

飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン!」

 

 

 スターダスト・ドラゴン DEF:2000

 

 

「スターダストを出してくるとは……なら、俺はその先をいく!

『デブリ・ドラゴン』を召喚」

 

 

『デブリ・ドラゴン』

チューナー(効果モンスター)(準制限カード)

星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000

このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を選択して

表側攻撃表示で特殊召喚できる。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

このカードをシンクロ素材とする場合、

ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できず、

他のシンクロ素材モンスターはレベル4以外のモンスターでなければならない。

 

 

「デブリ・ドラゴンの召喚に成功したとき、墓地の攻撃力500以下のモンスターを特殊召喚する。ターボ・シンクロンを特殊召喚、さらに墓地のモンスターが復活したことでこのカードを特殊召喚できる。来い! 『ドッペル・ウォリアー』!」

 

 

『ドッペル・ウォリアー』

効果モンスター

星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800

自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、

自分フィールド上に「ドッペル・トークン」

(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

「さらに、『ワンショット・ブースター』を特殊召喚!」

 

 

『ワンショット・ブースター』

効果モンスター

星1/地属性/機械族/攻 0/守 0

自分がモンスターの召喚に成功したターン、このカードは手札から特殊召喚できる。

また、このカードをリリースして発動できる。

このターン自分のモンスターと戦闘を行った相手モンスター1体を選択して破壊する。

 

 

 わずか1ターンで遊星の場に、モンスターが埋まった……来る! シンクロ召喚が!

 

 

「レベル2のドッペル・ウォリアーと、スピード・ウォリアーに、

レベル4のデブリ・ドラゴンをチューニング!」

 

 

 ☆2 + ☆2 + ☆4 = ☆8

 

 

「集いし願いが新たに輝く星となる、光指す道となれ!

シンクロ召喚! 飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン」

 

 

 スターダスト! でもまだ僕のモンスターの方が攻撃力が上だ

 

 

「シンクロ素材となったドッペル・ウォリアーの効果で、ドッペル・トークンを2体を特殊召喚する。そして、レベル1のワンショット・ブースターと、ターボ・シンクロンをチューニング!」

 

 

 ☆1 + ☆1 = ☆2

 

 

「集いし願いが新たな速度の地平へ誘(いざな)う。光さす道となれ! 

シンクロ召喚! 希望の力、シンクロチューナー、『フォーミュラ・シンクロン』!」

 

 

『フォーミュラ・シンクロン』

シンクロ・チューナー(効果モンスター)(制限カード)

星2/光属性/機械族/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードがシンクロ召喚に成功した時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。

また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在する

このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。

 

 

「そんな! シンクロモンスターのチューナーだって!?」

 

「フォーミュラ・シンクロンの召喚に成功した時、デッキからカードをドローする!

まだだ、手札から死者蘇生を発動、墓地からニトロ・シンクロンを特殊召喚!」

 

 

 また、チューナーをいったい何回シンクロ召喚をするつもりなんだ

 

 

「レベル1のドッペル・トークン2体と、レベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!」

 

 

 ☆1 + ☆1 + ☆2 = ☆4

 

 

「集いし仲間の絆が、勝利を掴む力となる。 光さす道となれ!

シンクロ召喚! 来い、アームズ・エイド」

 

 

 あれはムッツリーニが使っているモンスター!

 

 

「見せてやる、俺が手にした力、シンクロを超えるシンクロ召喚、

アクセルシンクロを!」

 

「……アクセル…シンクロ?」

 

「そう、俺が手にした境地、そして仲間との絆の結晶、揺るがない境地、クリアマインド!

レベル8のシンクロモンスター、スターダスト・ドラゴンに、

レベル2シンクロチューナーフォーミュラ・シンクロンをチューニング!

 

「シンクロモンスター同士でのシンクロ召喚、……これがアクセルシンクロ」

 

 

「集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く。光さす道となれ!

アクセルシンクロ!! 生来((しょうらい)せよ、『シューティング・スター・ドラゴン』!!」

 

「……これが、アクセルシンクロモンスター。 ………遊星、すごいよ!

こんなモンスター見たことがないよ!」

 

「待たせたな明久、これが今の俺が出せる全力だ! シューティング・スター・ドラゴンの効果発動!」

 

 

『シューティング・スター・ドラゴン』

シンクロ・効果モンスター

星10/風属性/ドラゴン族/攻3300/守2500

シンクロモンスターのチューナー1体+「スターダスト・ドラゴン」

以下の効果をそれぞれ1ターンに1度ずつ使用できる。

●自分のデッキの上からカードを5枚めくる。

このターンこのカードはその中のチューナーの数まで

1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

その後めくったカードをデッキに戻してシャッフルする。

●フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、

その効果を無効にし破壊する事ができる。

●相手モンスターの攻撃宣言時、このカードをゲームから除外し、

相手モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。

エンドフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。

 

 

「デッキからカードを5枚めくり、その中のチューナーの数だけ攻撃することができる」

 

「複数回攻撃できるモンスター」

 

「1枚目! チューナーモンスター『ロード・シンクロン』

2枚目! チューナーモンスター『クイック・シンクロン』

3枚目! チューナーモンスター『ドリル・シンクロン』

4枚目! チューナーモンスター『エフェクト・ヴェーラー』

そして5枚目! チューナーモンスター『ハイパー・シンクロン』!」

 

 

 5枚全部、チューナーだって!

 

 

「これで、シューティング・スター・ドラゴンは5回の攻撃が可能となった。

さらにアームズ・エイドの効果でシューティング・スター・ドラゴンに装備、

攻撃力を1000ポイントアップする」

 

 

 シューティング・スター・ドラゴン ATK:3300 → 4300

 

 

「これが最後のバトルだ! シューティング・スター・ドラゴンでスクラップ・ドラゴンに攻撃! スターダスト・ミラージュ!」

 

「っ、トラップ発動! くず鉄のかかし、攻撃を無効にする」

 

「だが、まだ4回の攻撃が残っている!」

 

 

 吉井明久 LP:4500 → 3000 → 200

 

 

「アームズ・エイドの効果、装備モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合

その攻撃力分ダメージを当たえる! 

シューティング・スター・ドラゴンでスターダスト・ドラゴンに攻撃!」

 

 

 僕の手札にはもう守る手段はない ……僕の、負けだ

 

 

 吉井明久 LP:200 → 0

 

 

不動遊星:WIN!

 

 

 

 

 

 

「遊星は本当に強いね。僕なんかじゃ歯が立たなかったよ。」

 

「そんなことはないさ、明久のデッキを思う気持ちが凄いからこそ、俺も全力を出せたんだ」

 

 

 そう言ってくれると、嬉しいかな。……けど

 

 

「何も起こらないね」 

 

「ああ」

 

 

 遊星とのデュエルが終わって、早くも5分が経過したけど、特に変化はなかった

と、諦めていたとき遊星は何かに気づいた様子で

 

 

「……いや、そうでもないようだ」

 

 

 遊星が指差す方に視線を向けると霧の向こうから、直径10センチぐらいの光の玉みたいなのが僕達の方に……いや僕の方に近づいてきた、光の玉は僕に近づくと2枚のカードとなって、僕の手の上に落ちてきた

 

 

「このカード……何も書かれていない」

 

 

 そう、僕のもとに来た謎のカードは何も書かれていない。一応、枠は白いから

シンクロモンスターなんだろうけど、モンスターの絵柄も、効果も、ステータスすらない

本当にただの白いカードだ。

 

 

 (……これは俺がシューティング・スター・ドラゴンを手にする前のカードに似ている

  なる程、誰の仕業か分からないが、俺達が呼び出された理由はなんとなく理解できた)

 

 

 遊星の方は、何か、わかったみたいな顔している。僕は遊星に聞いてみようと

思ったが、それよりも早く、次の現象が起こった

 

 

「……明久どうやら、お別れのようだ」

 

「えっ? ……うぁ!」

 

 

 さっきまでは周囲にいた霧が突然、僕たちの周りに集まりだし

僕と遊星の体を包み込んだ

 

 

「俺達のここでの役目は終わったんだ、だから元の世界に帰れる」

 

「ちょっとどういうことなのさ!?」

 

「じゃあな、明久。いつかまたもう一度デュエルをやろう」

 

「遊星!」

 

 

 霧がさらに集まり、遊星の姿は見えなくなった。そして遊星が最後に何かを囁いている気がした

 

 

「明久、きっとお前なら見つけられる……明久だけのアクセルシンクロを」

 

 

 ……そして程なく僕の意識もそこで途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 「……い………ろ………さ、」

 

 

 う~ん、誰だよ人が気持ちよく寝ているのに耳元でうるさく言うのは

 

 

「おい! ……きろ! あきひ……!」

 

「だぁ! うるさいな!」

 

 

 無視していたのに、あまりにもうるさかったから、文句の1つでも言おうと思って

起き上がった僕の視界に映ったのは、……見慣れた天井、……見慣れた壁

 ……そして、見慣れたくないブサイク(雄二)の顔があった

 

 

「あれ、雄二? どうしたの?」

 

「お前、大丈夫か? 記憶でも飛んだか。さすがに心臓が停止しかけていたから心配したぞ」

 

「雄二が僕の心配? なにを……」  

 

 

 「そんな気味悪い」と言おうとしたところで、僕は思い出した。

……そうか僕、死にかけたんだね。………でも

 

 

「う~ん、何か忘れているような?」

 

 

 僕が気を失う後と、目覚める前に、誰かとデュエルをしていたような気がするんだけど

………だめだ、思い出せない

 

 

「まぁ、目が覚めたならいいか、俺達はそろそろ帰るわ」

 

「そう、なら見送りに……ん?」

 

 

 気がつくと僕の手には2枚のカードを持っていた

 

 

「どした、そのカード、何も書いてないじゃないか」

 

「う~ん、何だろう」

 

 

 その何も書いてない白いカードを見ると、何故だか僕は、顔も思い出せない1人の男性と、

姿すら覚えていない1体のモンスターの事を思っていたんだ。

 

 

 

おわり

 




 アームズ・エイドのシンクロ口上は、アニメではなかったのでオリジナルです。
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