第14話「雄二、敗北!? 残された選手、吉井明久!」
「では坂本君、行かせてもらうよ」
「ああ、このまま勢いに乗らせてもらうぜ」
「……そううまくいくかな」
「「デュエル!!」」
坂本 雄二
LP/ 7200 手札:5枚
場:エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK:1300
「魔法・罠」:伏せ1枚
久保 利光
LP/ 8000 手札:5枚
場:なし
「魔法・罠」:伏せ1枚
ゼンマイマニュファクチャ(永続魔法)
フィールド:魔導書院ラメイソン
「では行かせてもらおう、僕のターン、ドロー」
「僕はフィールド魔法、『竜の渓谷』を発動」
『竜の渓谷』
フィールド魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で
以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分のデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついた
モンスター1体を手札に加える。
●自分のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
久保くんがフィールド魔法を発動すると、ラメイソンの近未来的な風景からなりを潜め、
名前のとおりフィールドが渓谷へとかわった
「竜の渓谷の効果で僕は手札の『ドラグニティ-ファランクス』を捨てて、デッキから
『ドラグニティ-ドゥクス』を手札に加えて、そのまま召喚しよう」
『ドラグニティ-ドゥクス』
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守1000
このカードの攻撃力は、自分フィールド上の
「ドラグニティ」と名のついたカードの数×200ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の
「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
「ドゥクスは、召喚した時に墓地のドラグニティを装備させることができる、
今さっき墓地に送ったファランクスを装備させる『竜操演舞』」
久保くんのモンスターの前に2本の角を生やしたドラゴン(これがファランクスかな?)
が現れ、モンスターはそのドラゴンの背中に乗りこんだ
「そしてファランクスの効果も発動しよう、このカードが装備されている場合、フィールドに
特殊召喚できる」
『ドラグニティ-ファランクス』
チューナー(効果モンスター)
星2/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1100
1ターンに1度、このカードが装備カード扱いとして装備されている場合に発動できる。
装備カード扱いとして装備されているこのカードを特殊召喚する。
久保君の指示の後、二本角のドラゴンは背中に乗せているモンスターを振り落とし、
落とされたモンスターは頭から地面にぶつかってしまった
「レベル4のドゥクスに、レベル2のファランクスをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「竜を操りし騎士よ 受け継ぎし紅蓮の赤槍をかかげ、魔を打ち破れ
シンクロ召喚、駆け巡れ『ドラグニティナイト-ガジャルグ』!」
『ドラグニティナイト-ガジャルグ』
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2400/守 800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
自分のデッキからレベル4以下のドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を手札に加え、
その後手札からドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を捨てる。
「ガジャルグの効果、デッキからレベル4以下の鳥獣、またはドラゴン族を手札に加えその後
ドラゴンか鳥獣族モンスターを墓地に送ろう」
手札に加えたカード
『ドラグニティ-ドゥクス』
墓地に捨てたカード
『ドラグニティ-ブランディストック』
「バトルフェイズに入ろう、ガジャルグでエンシェンと・ホーリー・ワイバーンに攻撃、
『竜槍術ー疾風』」
そんな! 雄二の場には、攻撃力6000越えのモンスターがいるのに、攻撃力が低いモンスターで攻撃するなんて……って、そうか!
エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK:1300
ワイバーンの攻撃力はライフポイントの差で決まる、工藤さんの時は雄二のライフの方が
高かったから攻撃力が跳ね上がったけど、今の雄二のライフは久保くんより低いから
その分攻撃力が下がってしまったのか
坂本 雄二 LP:7200 → 6100
「くっ、だがワイバーンはバトルで破壊されたら1000ライフを払うことで復活することが
できる、蘇れ、エンシェント・ホーリー・ワーバーン!」
坂本 雄二 LP:6100 → 5100
エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK:1300 → 0
「成程、わかってはいたが簡単には主導権は握らせてくれないか、カードを2枚伏せて、
ターンエンドだ」
うーん、久保くんのターンが終わったけど特に雄二が不利って感じじゃないな
てっきり、工藤さんや木下さんみたいガンガン攻めてくると思っていたのに
「いや明久くん、そんなことはないよ」
「どういうことヒロ?」
「予選の時、僕は久保くんのデュエルを見ていたから言えるけど、他の2人に劣っているとは
思えなかったよ」
そうなんだ…‥なら今は様子見ってこと? それとも手札事故かな
「どっちも否定は出来ないけど、久保くんはおそらく『攻めない』じゃなくて『攻めれなかった』
んだと思う」
久保くんが攻めれなかった、って? たしかに雄二の場には伏せカードはあるけど1枚
しかないんだ。そこまで攻めにくいとは思えないんだけど
「色々理由はあるんだけど、一番の理由は多分――」
「………雄二の手札に『精神操作』があることが大きい」
「それと墓地から回収したモンスターも、だね」
ムッツリーニの言葉に相槌をいれるヒロ、う~ん? 僕も一瞬わかりかけたんだけど
やっぱりわからないや
「久保くんが雄二くんのライフを削りきれないのなら下手にモンスターを増やしすぎるのは
危険だからね、精神操作がモンスターを奪ってからシンクロかエクシーズ召喚の素材に
して除去してくるだろうし」
『つまり、あの青年はサカモト殿の手札の殆どを熟知している、その上で被害を最小限に抑えかつ
自分に有利な展開に持ち込んだのだよ。サカモト殿がどう攻めても対応できるように』
成程、そうだったのか。なら久保くんが警戒しているうちに雄二が攻めちゃえばいいんだ
「そう簡単にはいけないんだよね、手札が知れている以上何らかの対策はしてるだろうし――」
「………雄二も多分その事には気づいている、だが悠長にしていればそれだけ久保に有利になる」
そっか、今のターンだけでそんな攻防があったなんて、っと雄二のターンがきたようだ
「俺のターン、ドローだ (さっきの久保の攻撃、俺の伏せカードを警戒する様子はなかった
つまり工藤が伏せたカードはカウンター系か?もしくは激流葬のようなカードか?
だが俺の手札には対処できるカードはねぇし、ガジャルグを残しておくわけにはいかねぇ、
なら!)」
「なら俺は、クルスを捨てて手札の魔轟神獣チャワを特殊召喚、捨てられたクルスの効果で
墓地のケルベラルを特殊召喚、カードの発動はあるか?」
「……いや、ない続けてくれ」
「わかった、手札のグリムロを捨て、デッキから魔轟神ガルバスを加えそのまま召喚だ」
雄二の場が再びモンスターで溢れた、その内チューナーが2体もいる
一気にシンクロ召喚して攻めるつもりか! ……だが
「悪いけどこれ以上モンスターは増やさせないよ罠カード『激流葬』を発動する
これで互いのモンスターを全て破壊させてもらうよ」
『激流葬』
通常罠(準制限カード)
モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。
フィールド上のモンスターを全て破壊する。
「なら、リバースカード『ロスト・スター・ディセント』を発動」
『ロスト・スター・ディセント』
通常罠
自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択し、
自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、
レベルは1つ下がり守備力は0になる。
また、表示形式を変更する事はできない。
「墓地の魔轟神レヴュアタンを復活させる、どうせ破壊するのならコイツも頼むぜ」
うまい! あのカードで特殊召喚すると効果が使えなくなるけど、それはフィールド上での話、
墓地で発動するレヴュアタンなら問題なく使える、これで雄二の手札が増え――
「そうはさせない、カウンタートラップ『盗賊の七つ道具』発動」
『盗賊の七つ道具』
カウンター罠
罠カードが発動した時、1000ライフポイントを払って発動できる。
その罠カードの発動を無効にし破壊する。
「ライフを1000支払う代わりに、坂本君のトラップを無効にさせてもらう、
ライフを失うのは辛いが、手札が3枚増えることを考えれば、必要経費さ」
久保 利光 LP:8000 → 7000
チェーン処理
③盗賊の七つ道具 → 有効
②ロスト・スター・ディセント → 無効
①激流葬 → 有効
久保くんが発動した激流葬のカードから水が溢れ出し、雄二と久保くんのモンスターが
全て流されてしまった
「(だがこれで伏せカードはない)俺は貪欲な壺を発動! 墓地のモンスター5体をデッキに戻し
2枚ドロー」
デッキに戻したカード
『アームズ・エイド』
『パワー・ツール・ドラゴン』
『魔轟神レイジオン』
『魔轟神ヴァルキュルス』
『デーモン・カオス・キング』
雄二が戻したモンスターは全部シンクロモンスターって! これじゃ強欲な壺じゃないか!
「墓地の魔轟神クシャノの効果、手札の魔轟神を捨てて墓地のクシャノを手札に」
捨てたカード
『魔轟神ソルキウス』
「いま墓地に送ったソルキウスの効果、手札を2枚墓地に送ってソルキウスを特殊召喚」
墓地に送ったカード
『魔轟神クシャノ』
『破壊神の系譜』
「再びクシャノの効果で2体目のクルスを捨てクシャノを手札に加え、
クルスの効果で墓地からケルベラルを特殊召喚、2体でダイレクトアタック!」
久保 利光 LP:7000 → 4800 → 3800
「くっ、モンスターを全滅させから再びモンスターを揃えるとは」
「そいつはどうも、レベル6のソルキウスに、レベル2のケルベラルをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「もう1度シンクロ召喚、魔轟神ヴァルキュルス! 効果、クシャノを捨て1枚ドロー
……ターンエンドだ」
坂本 雄二
LP/ 5100 手札:2枚
場:魔轟神ヴァルキュルス ATK:2900
「魔法・罠」:伏せなし
久保 利光
LP/ 3800 手札:2枚
場:なし
「魔法・罠」:伏せ1枚
ゼンマイマニュファクチャ(永続魔法)
フィールド:竜の渓谷
(……さっきのターンやはり精神操作は使ってこなかったか、とはいえあのカードにばかり
警戒していても状況はよくはならない、なら)
「僕のターン、ドロー、竜の渓谷のもう1つの効果を使おう、手札を1枚コストにデッキの
ドラゴンを墓地に送る」
捨てたカード
『シールド・ウィング』
墓地に送ったカード
『ドラグニティ-アキュリス』
「2体目のドゥクスを召喚、ドゥクスの効果で墓地のファランクスを装備し、
もう1度ファランクスを特殊召喚」
再び現れた2体のモンスターけど、ガジャルグをシンクロ召喚しても攻撃力が足りないはず
「レベル4のドゥクスに、レベル2のファランクスをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「竜を操りし騎士よ 受け継ぎし雷の投槍をかかげ、敵を滅ぼせ
シンクロ召喚、戦場を駆けよ『ドラグニティナイト-ヴァジュランダ』!」
『ドラグニティナイト-ヴァジュランダ』
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分の墓地に存在するレベル3以下の「ドラグニティ」と名のついた
ドラゴン族モンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。
1ターンに1度、このカードに装備された
装備カード1枚を墓地へ送る事で、
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になる。
「ヴァジュランダの召喚に成功したとき、墓地のドラグニティを装備できる。
僕はアキュリスを装備する」
「そしてヴァジュランダは装備カードを外すことで、エンドフェイズまで攻撃力を倍にする」
ドラグニティナイト-ヴァジュランダ ATK:1900 → 3800
久保くんのモンスターの攻撃力が上がった瞬間、雄二のヴァルキュルスが破壊されてしまった!
どうして!?
「アキュリスは装備状態から墓地に送られた時、フィールドのカードを1枚破壊できる」
『ドラグニティ-アキュリス』
チューナー(効果モンスター)
星2/風属性/ドラゴン族/攻1000/守 800
このカードが召喚に成功した時、
手札から「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚し、
このカードを装備カード扱いとして装備する事ができる。
モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた時、
フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
「なら、ヴァジュランダで坂本君にダイレクトアタック『竜槍術ー雷(いかづち)』」
坂本 雄二 LP:5100 → 1300
「僕はこれでターンを終了する」
「俺のターン、ドロー。(使うタイミングはここしかない!)精神操作を発動、
ヴァジュランダのコントロールを得る、そして魔轟神レイヴンを通常召喚」
「レベル6のヴァジュランダに、レベル2のレイヴンをチューニング!」
☆6 + ☆2 = ☆8
「深き大地に眠りし魔の竜が今、目を覚ます、天地を揺るがす絶対なる力をみよ
シンクロ召喚 羽ばたけ! レッド・デーモンズ・ドラゴン」
(僕の伏せカードは攻撃を防ぐものではない、坂本君がモンスターを特殊召喚するカードを
持っていれば僕の負けだ)
「バトルフェイズ、レッド・デーモンで久保にダイレクトアタック! 『アブソリュート・パワー・フォース』」
久保 利光 LP:3800 → 800
「カードを伏せてターンエンドだ」
坂本 雄二
LP/ 1300 手札:0枚
場:レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK:3000
「魔法・罠」:伏せ1枚
久保 利光
LP/ 800 手札:1枚
場:なし
「魔法・罠」:伏せ1枚
ゼンマイマニュファクチャ(永続魔法)
フィールド:竜の渓谷
(坂本君、君から並ならぬ気迫を感じる、余程この大会に思うことがあるようだ、しかし!
君に負けられない思いがあるように、僕もここで負けるわけにはいかない! なぜなら)
ん? 久保くんの視線が突然僕の方に
(僕は吉井君とデュエルがしたい! その為に僕は負けるわけにはいかないんだ!)
なっ、突然久保君からものすごい闘志を感じる、普段は知的でクールな印象だから
これは意外な一面だ……と同時に、僕の冷汗が止まらないのは何故だろうか?
(吉井君、君はいつも楽しそうにデュエルをしている、僕はそんな君に
いつの間にか惹かれていた、いつか君とデュエルできる日を夢にまで見た、それが今日叶うかもしれないんだ!)
「僕のターン、ドッロォォォ!! (これならいける!)」
手札を見る久保くんの表情がかわった、来る! 久保くんの切り札が!
「僕は死者蘇生を使い、墓地のガジャルグを特殊召喚、そして『デルタフライ』を召喚」
『デルタフライ』
チューナー(効果モンスター)
星3/風属性/ドラゴン族/攻1500/守 900
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択してレベルを1つ上げる事ができる。
「デルタフライの効果、ガジャルグのレベルを1つ上げる」
ドラグニティナイト-ガジャルグ Lv:6 → 7
「レベル7となったガジャルグに、レベル3のデルタフライをチューニング!」
☆7 + ☆3 = ☆10
「荒れ狂う三つ又の竜 怒りに身を任せ戦場を荒野に変えよ
シンクロ召喚、暴れろ! 『トライデント・ドラギオン』」
『トライデント・ドラギオン』
シンクロ・効果モンスター
星10/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守2800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
このカード以外の自分フィールド上のカードを2枚まで選択して破壊できる。
このターン、このカードは通常の攻撃に加えて、
この効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
現れたのは、紅き鱗に白い皮膚そして、3つの頭を持つ巨大なドラゴンだった、
そのドラゴンから繰り出される威圧感は、雄二のレッド・デーモンに勝るとも劣らない
「トライデント・ドラゴンはシンクロ召喚時に、僕のカードを2枚まで破壊しその数だけ
追加攻撃ができる、僕はゼンマイマニュファクチャと伏せカードを破壊する」
攻撃力3000のモンスターで3回攻撃だって!? でもレッド・デーモンズ・ドラゴンの
攻撃力は同じ3000、されじゃあ雄二は倒せないよ
「この効果にチェーンして、スキル・サクセサーを発動。攻撃力を400ポイントアップする!」
トライデント・ドラギオン ATK:3000 → 3400(3回攻撃可能)
「トライデント・ドラギオンでレッド・デーモンズ・ドラゴンに攻撃!
『激昂のドラグオン・バースト』!(頼む、通ってくれ!)」
トライデント・ドラギオンの咆哮がレッド・デーモンを飲みこもうとしている、
雄二の伏せカードは攻撃反応型じゃないの? このままじゃ――
坂本 雄二 LP:1300 → 900
(何もない、勝った!)
そんな、雄二!
「終わらせねぇ、トラップ発動! 『ヘル・ブラスト』」
『ヘル・ブラスト』
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが破壊され
墓地へ送られた時に発動する事ができる。
フィールド上の攻撃力が一番低い表側表示モンスター1体を破壊し、
お互いにその攻撃力の半分のダメージを受ける。
「俺のモンスターが破壊された時、場の攻撃力が最も低いモンスターを破壊し互いにその攻撃力の
半分のダメージを受ける、つまりトライデント・ドラギオンを破壊し1500のダメージだ!」
「そんな!」
トライデント・ドラギオンが爆発し、雄二と久保君はその爆発の余波に巻き込まれていった
坂本 雄二 LP:900 → 0
久保 利光 LP:800 → 0
坂本 雄二 & 久保 利光 DRAW
NEXT PLAYER 吉井 明久 VS 霧島 翔子
※
「雄二くん、お疲れ様」
「雄二、正直負けたと思ったよ」
「……ああ、保険に引き分けに持ち込めるカードを入れてみたが、まさか本当になるとはな
だが、実際は『運良く引き分けに持ち込めた』だけだがな」
運良くだって? それって
「ああ、久保はプレイングミスをしていた」
side:久保 利光
……あの時、デルタフライを召喚せずに渓谷で3体目ドゥクスをサーチすれば、ヴァジュランダをシンクロ召喚、そしてアキュリスを装備し、効果を使えば僕は勝っていた。しかもより良い状態でだ
それができなかったのは―――
(僕としたことが、熱くなりすぎて自分を見失ってしまうとは)
今となっては、結果論にすぎない負けは負けだ。僕は私欲の為にチームの足を
引っ張ってしまった
「霧島さん、申し訳ない。僕のプレイングミスで霧島さんに有利な場を用意できないばかりか
逆に、最悪な状態になってしまった」
今は誠心誠意をもって皆に謝罪をしよう、今の僕にはそれくらいしか出来そうにない
だが、霧島さんをはじめ皆は僕の事を責めようとはしなかった
「……大丈夫、久保はよくやった。雄二を相手にするのは難しいから」
「そうだよ、プレイングミスなんて誰にだってあるんだし、今にして思えば
ボクも色々あったと思うしね」
「引き分けに持ち込めただけでも十分なんだから、逆に言えば私なんか1勝もできなかったんだし」
「……皆、ありがとう」
「……行ってくる」
そう言い残し会場に向かう霧島さんの背中を僕は見送った。……吉井君、君とデュエル
できない事は非常に残念だ、だけど今回のことで僕はまだ未熟だとわかった。
だから僕はもっと強くなる、そうしたら君とデュエルがしてみたい
その時は僕のこの気持ちを君に――
side:明久
どうしてだろう、急に鳥肌が立ち始めてきた、緊張でもしているのかな僕?
できれば武者震いだと思いたい
「何はともあれ、引き分けになったとは言え、俺達に有利な状態に持ち込めたのは間違いない」
「ルール上、次は明久くんのターンから始まるからね」
「………対して向うの場には伏せカードもモンスターもいない」
「加えて言えば、翔子のデッキには手札から攻撃を防ぐ類のカードは入っていない、攻めるなら
これ以上ない絶好のチャンスだ」
そうか、相手はあの霧島さんだ。僕が勝てる可能性があるとしたらここしかない
それに、これまで頑張ってくれたヒロやムッツリーニ、雄二の為にもこの勝負、負けたくない!
「わかった、絶対勝ってくるよ。行こうスターダスト!」
『承知した、我が主よ』
そうだ、こいつとの関係は今日から始まったとはいえ、敗北なんて味あわせたくない
どういう理由かはわからないけど、精霊が認めてくれたんだから
―――でも、これだけは言っておかないと
「スターダスト、その……僕の事を主って言うの止めてほしいんだ、それと敬語も。
自分で言うのもなんだけど僕はそんな立派な人間じゃないから」
『…………』
「それにこれは僕のワガママだけど君とは『主従』の関係じゃなくて
……『友達』としていたいんだ」
『承知し――いや、わかった。アキヒサよ』
「ありがとう、じゃ頼むよ相棒!」
僕とスターダストは共に会場に向かい、すでに会場には霧島さんがいた
「霧島さんゴメン、待たせてしまって」
「……問題ない、吉井さっそく始めよう」
「うん、わかった。じゃあ」
「「デュエル!!」」
【先行】吉井 明久
LP/ 8000
【後行】霧島 翔子
LP/8000
「僕のターン」
今持てる最高の戦術で霧島さんに勝ってみせる!まずは手札の確認をしないと、
え~と手札は――
「あれっ?」
デッキに入れるカードはモンスター、魔法、罠の3種類、だけど僕の手札にあるのは
モンスターのバニラ、又は橙色はなく、あるのは緑、緑、緑ときどき赤、これってつまり
(じ、事故ったぁぁぁぁぁぁぁ!!! ど、ど、どっ、どうしよう!)
俗に言う『手札事故』であった
終わり
ツ「ツユリと!」
ド「俺の!」
ツ・ド「「あとがき、コーナー!!」」
ド「さて今回で早くも4回目に入ったあとがきコーナー」
ツ「今回はゲストを1人呼んでおります、どうぞ~!」
ク「はい皆さん、こんにちは又は、こんばんは『いつもニコニコ雄二さんの背後に這いよる精霊』
の魔轟神クルスです」
ツ「怖いよ! 背後じゃなくてせめて隣にしてよ!」
ド「いやいや、這いよっている時点でアウトだろ色々と!」
ツ「さて気を取り直してクルスちゃん、作者さんからゲストとして呼ばれたのなどうしてなの?」
ク「……いえ、そのじつは」
ツ・ド「「じつは?」」
ク「……『いつもニコニコ~』を言わせたかっただけ、みたいです」
ツ・ド「「だぁぁぁ!(ステーン)」」
ツ「何なのその個人的かつ、どうでもいい理由は! グダグダだよ!」
ド「あの作者なんだから仕方ねぇだろう、グダグダといえば次回でようやく最終戦となった大会編
元々は直ぐに終わらせるつもりだったらしいぜ」
ク「それについては作者さんから伝言があります。え~と『どうしてこうなった!?』ですって」
ツ「全く、計画性がないんだから! ひょっとしてユウくんのデッキが『魔轟神』なのも
作者さんの趣味なのかな」
ク「その~、その通りです」
ツ「え~! ということはみんなのデッキもそんな理由で決まったのかな?」
ド「まぁ、全部が全部そうじゃないらしいが、その辺の細かい事はまたの機会にするか」
ツ「……そうだね、それじゃあ今回はこの辺で」
ツ・ド「「次回をお楽しみに!!」」
ク「……あれ? カードの紹介は」
ツ・ド「「あっ」」
おわり
ご意見・ご感想、誤字・脱字の指摘などお待ちしています。