バカと精霊とデュエルモンスターズ   作:鯖Enter

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第5話「1キルと精霊とお弁当」

第5話「1キルと精霊とお弁当」

 

 

side:明久

 

 

 あの後、ヒロは無事に生還した、ヒロには熱中症で倒れたと言ってうまくごまかしておいた

(幸いヒロは気絶する前のことは覚えてないみたい)

 この事は精霊達には内緒にしてもらった(ばらしたら、姫路さんの料理を食べさせる

って言ったら、素直にうなずいてくれた)うんうん、皆いい子でよかったよ

 

 

「それにしてもアキ達の2回戦目、思ってたより早く終わったね」

 

「うん、ムッツリーニ君が頑張ってくれたおかげで。」

 

「………たまたま、手札が良かっただけ」

 

「へぇ、そうなんだ2回戦って、ヒロ君とムッ君のタッグだったんでしょ。どんなデュエルだったの?」

 

「ワシも気になるのぉ、確か相手は上級生……それもオベリスク・ブルーだったはずじゃ」

 

「えっとですね。あれは確か……」

 

 

 そう、あれは、1時間前の事。

 

 

「「デュエル」」

 

 

【先行】ブルー生徒B&C

LP/ 8000

 

【後行】ムッツリーニ&遊佐弘人

LP/ 8000

 

 

「先行は俺だ、ドロー。俺は『ジェネティック・ワーウルフ』を召喚、カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

 

『ジェネティック・ワーウルフ』

通常モンスター

星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100

遺伝子操作により強化された人狼。

本来の優しき心は完全に破壊され、

闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。

その破壊力は計り知れない。

 

 

ブルー生徒B&C

LP/ 8000  手札:3枚  (ターンプレイヤー:ブルー生徒B)ブルー生徒 C 手札:5枚

 

場:ジェネティック・ワーウルフ ATK:2000

 

「魔法・罠」:伏せ2枚

 

ムッツリーニ&ヒロ

LP/ 8000  手札:5枚 (ターンプレイヤー:?)

 

 

「(くっくく、俺の伏せカードは『奈落の落とし穴』に『聖なるバリア-ミラーフォース-』、

序盤としては最高の出だしだ、これならまず負けないだろう)」

 

 

『奈落の落とし穴』

通常罠(準制限カード)

相手が攻撃力1500以上のモンスターを

召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動する事ができる。

その攻撃力1500以上のモンスターを破壊しゲームから除外する。

 

 

『聖なるバリア-ミラーフォース-』

通常罠(制限カード)

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

 

「………ドロー、手札から『D・キャメラン』をコストに『ワン・フォー・ワン』を発動」

 

 

『ワン・フォー・ワン』

通常魔法(制限カード)

手札からモンスター1体を墓地へ送って発動する。

手札またはデッキからレベル1モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

「………デッキから、『D・モバホン』を攻撃表示で特殊召喚し、効果発動、

サイコロの目は4、よってデッキから4枚確認する」

 

 

確認したカード

『D・スピードユニット』

『D・ラジカッセン』

『リミッター解除』

『D・ビデオン』

『ダブルツールD&C』

 

 

「………『D・ラジカッセン』を攻撃表示で特殊召喚し、さらに『地獄の暴走召喚』を発動」

 

 

『地獄の暴走召喚』

速攻魔法

相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に

攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。

その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から

全て攻撃表示で特殊召喚する。

相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、

そのモンスターと同名モンスターを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。

 

 

「………デッキから2体のラジカッセンを、特殊召喚する」

 

「なら、俺もデッキからワーウルフを2体、攻撃表示で特殊召喚するぜ」

 

「………さらに『D・ボードン』を召喚。これで俺のディフォーマーはダイレクトアタックが可能そして、『一族の結束』を発動」

 

 

『一族の結束』

永続魔法

自分の墓地に存在するモンスターの元々の種族が

1種類のみの場合、自分フィールド上に表側表示で存在する

その種族のモンスターの攻撃力は800ポイントアップする。

 

 

「………俺の墓地にいるモンスターは機械族のみ、よって攻撃力が」

 

D・ラジカッセン ATK:1200 → 2000(ダイレクトアタック可能、2回攻撃)

D・ラジカッセン ATK:1200 → 2000(ダイレクトアタック可能、2回攻撃)

D・ラジカッセン ATK:1200 → 2000(ダイレクトアタック可能、2回攻撃)

D・モバホン   ATK: 100 → 900(ダイレクトアタック可能)

D・ボードン ATK: 500 → 1300(ダイレクトアタック可能)

 

 

「なんだと! この攻撃を喰らえば負けるじゃあねぇか(さぁ、攻撃してきな。返り討ちにしてやる)」

 

「………バトル、ラジカッセンでダイレクトアタック」

 

「あめぇ! トラップ発動、『ミラーフォース』こいつでお前のモンスターは全滅だ」

 

「………それにチェーン、『我が身を盾に』を発動」

 

『我が身を盾に』

速攻魔法

1500ライフポイントを払って発動する。

相手が発動した「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つ

カードの発動を無効にし破壊する。

 

 

「ライフを1500払い、ミラーフォースの発動を無効にして、破壊する」

 

 

ムッツリーニ&ヒロ LP8000 → 6500

 

 

「……へ?」

 

「………バトル続行、何も無ければ、全モンスターで攻撃する」

 

「ばかなぁぁぁぁぁ!」

 

 

ブルー生徒B&C LP:8000 → -6200

 

 

ムッツリーニ&ヒロ WIN!

 

 

 

 

というわけなんだ、ん、マジス君達、精霊組が端っこに固まって何かブツブツ言っている。どうしたんだろう?

 

 

『しくしく、僕、また出番なかったよ』

 

『…マジスはまだいい、俺なんかコストにされただけだよ』

 

『おめぇらも一緒か、俺だって、俺だって……ちくしょぉぉぉ!』

 

『落ち着くのだ、3人とも。まだ大会は始まったばかりだ、まだチャンスはある』

 

『そ、そうですよ。まだまだ活躍できますって』

 

『そこまで気にする事は無いだろう、たかが出番が無かっただけで』

 

 

 と、紹介してなかったよね。僕と雄二と秀吉は、予選1回戦が終わった後に突然カードから精霊が来たんだ。僕のは『スターダスト・ドラゴン』

声は意外と低くその見た目はカードとは少し違う、肩に乗せれるくらいの大きさで、顔は若干、デフォルメされている感じ、(本人曰く、無駄な力を使わない為にこの姿をしているらしい)性格は、冷静でとても落ち着いている。

ひょっとしたら精霊にと年齢があるかはわからないけど、この中で一番年上かもしれない。

 

 

 次に、雄二の精霊は『魔轟神クルス』、髪は背中にかかるほど長く、特徴は背中の羽と頭にある2本の角、それに蝶の髪飾りを付けている美ようじ…じゃなかった、…幼い女の子

性格はちょっと恥ずかしがり屋さんなんだ、けど何を間違ったのか、彼女は雄二の事が好きらしい(本人曰く、『雄二さんを初めて見たとき私の中でピチューンときました、是非私とパートナーになってください』って言ってた)

 

 

 そして最後に秀吉の精霊は『レアル・ジェネクス・クロキシアン』長いから秀吉は「クロ」って呼んでいる。なんか猫みたいな名前だね

機関車が変形したみたいなその姿は、まるで某魔法戦隊に出てくるロボットのようだ

粗方の自己紹介も済ませてスターダスト達も僕らやマジス君らともすっかり打ち解けている

 

 

side:ヒロ

 

 

『だれのせいで、出番がないと思っているんだ!このやろぉぉ!』

 

 

と、ドロロが騒いでいる。? クロのせいで出番が無い?どういうことだろう。僕はツユリちゃんに事情を聴いてみた、すると

 

 

 

 

 遡ること1時間前(ちょうど明久達が2回戦を始めたころ)

 

 

「バトル、俺はデス・ガーディウスでドゥローレンを攻撃」

 

「待って、バトルフェイズに入る前に、私は罠カード『威嚇する咆哮』を発動、これで、このターンはバトルフェイズを行えないよ」

 

「くっ、俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

イエロー生徒C&D

LP/ 2500  手札:0枚  (ターンプレイヤー:イエロー生徒C)イエロー生徒 D 手札:2枚

 

場:仮面魔獣デス・ガーディウス ATK:3300

 

「魔法・罠」:伏せ2枚

 

 

ツユリ&秀吉

LP/ 8000  手札:1枚 (ターンプレイヤー:ツユリ) 秀吉 手札 : 1枚

 

場:氷結界の虎王ドゥローレン ATK:2500

 

「魔法・罠」:伏せなし

 

フィールド : ウォーターワールド

 

 

side:イエロー生徒C

 

 

 やばい、オシリス・レッドだと思って舐めていたが、こいつらとんでもなく強い。…だが俺の対策は万全だ。俺の伏せカードは、魔法、罠を無効にする『魔宮の賄賂』、そして攻撃に備えての『ガード・ブロック』。さらにモンスターを破壊されてもデス・ガーディウスの効果でモンスターのコントロールを得る事ができる、それができなくても攻撃力は3300もあるんだ、このまま押し切れば勝てる!

 

 

『魔宮の賄賂』

カウンター罠

相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。

相手はデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

『仮面魔獣デス・ガーディウス』

効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500

「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」どちらかを含む

生け贄2体を捧げない限り特殊召喚できない。

このカードがフィールドから墓地に行った時、

デッキから「遺言の仮面」1枚をフィールド上モンスターに装備させ、

デッキをシャッフルする。

 

 

『遺言の仮面』

通常魔法

このカードをデッキに戻しシャッフルする。

また、「仮面魔獣デス・ガーディウス」の効果を使用した場合は装備カード扱いとなる。

装備モンスターのコントロールはその時点のコントローラーの対戦相手に移る。

 

 

side:秀吉

 

 

 やれやれ、今はワシらのライフは上じゃがこのままあのモンスターに居座られては、すぐに逆転されてしまうのぉ、なんとかしたいものじゃが、伏せカードが2枚に攻撃力3300のモンスターがおっては、ちときついのぉ。

まぁ、考えるのはドローしてからにするか

 

 

「ワシのターン、ドローじゃ。うむ」

 

 

 このカードを使い、あのモンスターを呼べば勝つ事は出来るじゃろう、だが、もしあの2枚の伏せカードで対処されたら。ワシらは一気にピンチじゃが

今のワシに出来るのはこれ位しかないし、やはり、やるしかないのぉ

 

 

『へっ、心配することねぇぜ嬢ちゃん、俺がいれば勝利は確実だからよぉ』

 

 

 ドロロのやつ、ワシは男じゃと何度も言っておるのに。こ奴の意気込みは組んでやりたい所じゃが、ワシに出来るのはやはりこれだけ……すまぬのぉ。

 

 

「ワシは『A・ジェネクス・ケミストリ』を召喚じゃ」

 

『お、おい! 嬢ちゃん、まさか』

 

「ワシはレベル6のドゥローレンに、レベル2のケミストリをチューニング」

 

『やっぱりかぁぁぁぁ!』

 

 

 ☆6 + ☆2 = ☆8

 

 

「たとえ絶望がこようと明日(未来)を掴む為、彼は走り続ける さぁ、今こそ絶望を振り切るのじゃ! シンクロ召喚 加速せよ 『A・ジェネクス・アクセル』」

 

 

『A・ジェネクス・アクセル』

シンクロ・効果モンスター

星8/闇属性/機械族/攻2600/守2000

「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、手札を1枚捨てる事で、

自分の墓地に存在するレベル4以下の機械族モンスター1体を選択して特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になり、

相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、

自分のエンドフェイズ時にゲームから除外される。

 

 

「なんだ、攻撃力2600か、そんなんじゃあ俺達には勝てないぜ」

 

「そうか、ならもう少し手を加えよう、ワシはアクセルの効果を使い、手札を1枚捨て、墓地のレベル4以下のジェネクスを特殊召喚するワシはレベル1の『リサイクル・ジェネクス』を特殊召喚、この効果で呼んだモンスターは攻撃力が倍になるが今は、関係無い」

 

「レベル8のアクセルに、レベル1のリサイクル・ジェネクスをチューニングじゃ」

 

「シンクロモンスターを使った、2段階シンクロだと!?」

 

 

 ☆8 + ☆1 = ☆9

 

 

「科学と魔術が交わる時、ジェネクスの最終兵器が生み出される。さぁ出陣じゃ! 

シンクロ召喚 発進せよ 『レアル・ジェネクス・クロキシアン』」

 

「クロキシアンの効果、シンクロ召喚時に相手の場のレベルが1番高いモンスターのコントロールを得る」

 

「なんだって! (まずい、これじゃあ『ガード・ブロック』も意味がない)」

 

「バトルじゃ、クロキシアンでダイレクトアタック」

 

 

イエロー生徒C&D LP:2500 → 0

 

 

ツユリ&秀吉 WIN

 

 

 

 というわけなんだって、成程ね。それはドロロも怒るよね

 

 

「まぁまぁ、ドロロ。そんな怒んないでよ、次、頑張ればいいでしょ。私も頑張るから……ねっ」

 

『………けっ、わぁったよ』

 

 

 ツユリちゃんが手を合わせてお願いすると、ドロロは不貞腐れてながらも納得してくれたみたい、なんだかんだいって2人とも仲いいもんね

 

 

「さて、仲直りも済んだしお昼にしよ、私皆の分のお弁当作ってきたから」

 

 

 そう言ってツユリちゃんは、バッグから大きな風呂敷を出してきた。そういえば昨日遅くまで起きてたけど、それはこの為だったんだね、ツユリちゃんの手料理久しぶりだな

 

 

side:明久

 

 

 今日のお昼は豪華にソルトウォーターにしようと思ったんだけど、雨宮さんがお弁当を作ってきているそうだ、良かった~、久しぶりに固形物が食べられるよ。

 ………でも、このパターンはひょっとして

 

 

「そういえば瑞樹も弁当持ってくるって、昨日言ってたよね」

 

「それが、作ったのはいいんですけど、出かける前に玄関に置いてきたみたいなんです」

 

「そうなんだ、姫路さんの料理も楽しみにしてたのに」

 

 

 ヒロ、君はすでに姫路さんの料理の犠牲者だと言うのに…、でも姫路さんは弁当を忘れたのか、姫路さんには悪いけど取りあえずこれで不安要素は無くなった

 

 

「(むっ)それじゃあ開けるね。それっ」

 

 

ふたを開けると中は豪勢だ、おおっ、から揚げにエビフライ、いなり寿司や卵焼きそれに野菜類もたくさんある、凄く美味しそうだ

 

 

「それじゃあ、さっそく頂こうか」

 

「そうだね、せぇの」

 

「「「「「「「「いただきます(のじゃ)」」」」」」」」  

『『『『『『いただきます』』』』』』

 

 

 僕達は手を合わせていただきますをした今知ってけど、精霊もご飯食べるんだね

さて、僕は卵焼きからいただくことに、(もぐもぐ)……!   こっ、これは

 

 

「どっ、どうかな私の料理」

 

「「「「「「普通(だな)(じゃ)(です)」」」」」」  

『『『『『『普通(だな)(です)』』』』』』

 

「えっ?」

 

「美味しいには美味しいけど…」(これ僕)

 

「何か物足りねぇンだよな」(雄二)

 

「………一味足りない」(ムッツリーニ)

 

「じゃが、決して不味いというわけじゃない、これはこれで美味じゃ」(秀吉)

 

「私はいいと思いますよ、この味付け」(姫路さん)

 

「…うん、ウチもそう思う、こう……素朴な感じが」(美波)

 

 

 と、僕らは思いの感想を言った

 

 

「ひっ、酷いよ皆! ……ヒロ君はどう思う」

 

「うーん、いつも通り、ツユリちゃんの味だよ」

 

「…それってつまり」

 

「うん、強いて言えば普通……かな?」

 

『まぁ、いいんじゃねぇか。食えればさぁ』(ドロロ)

 

「うっ、うぁぁぁぁぁぁぁん! それならまだ不味いって言われる方がいいよぉぉぉぉ!!!」

 

『おい、ツユリ! 何処行くんだよ。なんで泣いてんだ、俺達は何も泣かせるようなこと言ってないよな。ただ、事実を……』

 

「(ヒック)ドロロのバカ~~~~~!」

 

 

 雨宮さんは泣きながら走り去って行った。その後をヒロとドロロが追いかけて行ったけど大丈夫かな、あの二人だと返ってややこしくなるような

 

 でも雨宮さん、君は気にしてるけど、普通ってとっても素晴らしいんだよ。

お弁当を食べても、誰1人として倒れることなく食べれる。これがどれだけ素晴らしいことだろうか

 

 

「それにしても」

 

 

 といって美波は僕達の周りを見ていた

 

 

「アキ達に精霊がついているなんて、…なんか羨ましいな」

 

「そうですね、もし私達にも精霊がいるのなら、どんなカードなんでしょう?」

 

「う~ん、やっぱり姫路さんは可愛らしいのが似合うかな、『カード・エクスクルーダ』とか『ブラック・マジシャン・ガール』とか

 

「そんな、可愛いだなんて」

 

「……ねぇ、アキ、ウチは?」

 

「そうだね、美波だと『バーサークゴリラ』とか『グリーン・バブーン』とか関節がねじ切れるように痛いぃっぃぃ!」

 

「どうしてウチは獣ばっかなのよ!」

 

 

 やばい、いつの間にか美波の十字固めこかかっていた。

このままだと僕の右腕が、なんとかして美波を説得しないと、………えっと、えっと。そうだ!こういうのはイメージなんだ。考えるんだ吉井明久、一目で美波の精霊だとわかる、ぴったりのカードを――――

 

 

「城壁…(グキッ)僕の関節がああぁぁ!」

 

「今、ウチの胸を見て言ったでしょう! ウチのは固くも、まっ平じゃないんだから~!」

 

 

 美波の説得は無理のようだ、こうなったら他の誰かに助けを………くそ、雄二らめ自分は関係ないようなかんじで、お弁当を食べている。そうだ僕には味方が、いたんだ!

 

 

「スターダスト!、助けてよ!」

 

『…主よ、私も出来るなら助けてあげたいのだが、今のは主が全面的に悪い。潔く覚悟を決めるのだ、何、多少のけがは私が直そう』

 

 

 僕に味方はいなかった! くっ、これが「四面楚歌」ということか

 

 

「その使い方は間違っているぞ、明久」

 

 

 雄二! 僕の心が読めるのなら助け…、あ!美波だめだよ!僕の首をそんな強く締めちゃ、

いき…が…で…き――――――――

 

 

 

side:雄二

 

 

 おっ明久のやつ落ちたか、時間は…15秒か

まああいつの事はどうでもいいや、いつもの事だしな俺は弁当を食いながら今後の事を考えていた、本選での事、そして……

 

『?どうかしましたか、雄二さん?』

 

 

 俺の視線に気づいて首をかしげている、こいつら精霊の事だ、俺も授業や教科書なんかで精霊の事は知っている

だが、そんなもんどれも憶測にすぎないものだ、それに精霊の存在自体、迷信や都市伝説ぐらいのものだと思っていた

さらに言えば、精霊を持っている決闘者がこれほどいるのも異常だ、多すぎる。もしかしてこの学園には何か秘密が…

 

 

『えへへっ、私嬉しいです』

 

 

 俺の視線をどう解釈したのかわからんが、クルスは両手を頬にあて体をクネクネしている。

?  何がそんなに嬉しいんだ? 興味本位で俺はクルスに聞いてみた

 

 

『はい! 雄二さんがパートナーになってくれて、私嬉しいです』

 

 

なんだ、こいつはそんなことで喜んでいたのか、まぁ「精霊を持つものは未来の決闘王者」なんて噂がつくものだからな、

それに、噂云々は別としてやはり決闘者として精霊がいるってのも悪い気はしない。

 

 

『それで、その…雄二さん、パートナーの証明として、わ、私とキスを…』

 

 お、おい。こいつはいきなり一体何を言って……

 

 

「……浮気は許さない」

 

 

メキメキ ←雄二が翔子のアイアンクロ―を喰らっている音

 

 

「ぐぁぁぁ! し、翔子、お前いつもどこから、それに何を勘違いしている俺とこいつは別に」

 

「……屋上で女の子と一緒に手作り弁当を食べている、これは浮気の物的証拠」

 

 

なるほど、今のクルスの問題発言じゃなくて、そっちのことか……にしてはタイミングが良すぎないか、まるで見えているような

 

 

『な、なんですか、あなたは! 私の雄二さんから離れ…(ギロッ)ひぃぃ、ゴメンナサイゴメンナサイ』

 

 

……見えてないんだよな? 聞いてみるか

 

 

「翔子、お前何か見えているのか」

 

「……ううん、でも、気配を感じた、雄二の近くをうろつく泥棒猫の気配が」

 

「まて、翔子まずは話し合いからだ、俺の話をきっ、(メキメキ)ギャアアア! お前、人の話を」

 

「……大丈夫、夫の躾けるのは妻の役目」

 

「だか…ら…ち…がう(バタッ)」

 

『雄二さぁぁぁぁぁぁん!』

 

 

side:ヒロ

 

 

 そして、僕達が戻ってきた時には明久君と雄二君が倒れていた、? 一体何があったんだろう?

 

 

『ねぇ、スターダスト。さっきのキスの話って本当なの』(マジス)

 

『いや、私はそのような事は聞いたことが無い、おおよそクルスなりの愛情表現だろう』(スターダスト)

 

『青春だねぇ』(クロ)




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