正体不明と2つの約束〜6年前の記憶〜   作:不音七日

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前回のあらすじ


異変が終わったあとのお話です。


第5話   「魔法使いとゾンビと正体不明」

〜現在  留宮探偵事務所〜

 

 

  「と、こんなことがあったんだよな。」

 

 

  と、俺は長話をふぅ、と息を吐き終わらせた。

 

 

 

  「へぇ〜そんなことがあったのね。」

 

 

  「だな、まさか七日自身が異変を起こせるレベルだとはな」

 

 

  「まぁ、それもアイツのおかげだがな。」

 

 

  「「アイツ?」」

 

 

  紅とフランは声を揃えて尋ねた。

 

 

 

  「そ、お前ら話聞いてただろ?【椿】だよ椿。」

 

 

  「え?椿さん?」

 

 

  「そういや、ずっと気になってたんだが椿とどうやって知り合ったんだ?」

 

 

  「ん?一回死んだ俺を生き返ったときに救ってくれた。」

 

 

  「は?七日、お前一回死んでんの?」

 

 

  「ああ、心臓をぐっさりとほら。」

 

 

  と、俺は自分の心臓があった部分を見せる。

 

 

 

  「おいおい.....。」

 

 

  「そうか、じゃあ。椿と会った時の話でもしてやるよ...。」

 

 

  「ん、じゃあ、わたしも聞かせてもらえるかしら?」

 

 

  「ああ...それは異変が起こる1年前の話だ....。」

 

 

〜過去  留宮邸〜

 

 

  「ここか...留宮家の屋敷は....。」

 

 

  「おい、行くぞ。早くしないと夜が明ける。」

 

 

  「ああ、行くか。【あいつらを殺しに】。」

 

 

―――そして、その強盗?達は突然家に入ってきて、俺等はあっけなく殺されたんだよな。

 

 

  

  「あ〜らら、物騒だなぁ」

 

 

  と、謎の魔法使いは留宮邸の前で呟いた、そして、それに答えるように少女は言った。

 

 

  

  「本当困るわ、私が仕事をする前に逝っちゃったら還れないんだけど...。」

 

 

  「あの様子じゃ今頃みぃんな...ああ、恐ろしいね!かわいそうにね!」

 

 

  「えぇ〜.....どうすんのよ、あんたなんとかできないの?」

 

 

  「出来る出来ないはいいとして、死ぬのは自分も守れない愚か者、悲しいだけで利点も意味も何にもないよ。」

 

 

  「だったら。死なんてなければいいじゃない。」

 

 

  「そうゆうこと、ってことで、哀れな死者たちのために一肌脱いであげましょう!」

 

 

  そういうと、謎の人物は怪しげな言葉を口にすると。こう言った。

 

 

 

  「いい事をするのって気持ちがいいなぁ、あっはっは。」

 

 

  「で、どうするのよ。」

 

 

  「三日。」

 

 

  「は?」

 

 

  「三日待ってからこの紙の場所に行きなよ。きっと君の探してる人に会えるよ。」

 

 

  そう言って謎の人物は風とともに消えた。

 

 

  それから三日後....

 

 

 

  「お〜い、出てこーい!」

 

 

  「これ以上お前らの好きにはさせないからな!」

 

 

  そう言って町人の一人が城門を蹴ってこう言う。

 

 

 

  「流石に昼間は出てこないか...」

 

 

  「えっ、本当にこんなゾンビだらけの家に入るのかい...?」

 

 

  「ここから出てきたやつにもう町で何人か襲われたんだ、このまま放っておいたらまだまだ出てくるかもしれない」

 

 

  「主人には悪いが、もう生きちゃいないだろうしな。こうなってしまった以上俺達がどうにかするしかないだろう...」

 

 

  「そりゃそうかもしれないけど...」

 

 

  「なんだ、怖いのか?ここでなんとかしなきゃ、次やられるのはお前の恋人かも知れないんだぞ!」

 

 

  「わ、わかったよ、入るよ。」

 

 

  「よし...まずは扉の向こうを確認してからだ...」

 

 

  そう言って町人たちは屋敷に入っていった.....

 

 

 

  「......まさかあれから3日も経っているとは」

 

 

  「これからどうします〜?」

 

 

  「もうじき、外の人間が入ってきます。せめてあのお二人だけでも....」

 

 

  そんな声を聞き、七日は意識だけ覚ました。

 

 

 

  (何の話をしてるんだ?)

 

 

  そのあと、俺は数秒考え、飛び起きた。

 

 

 

  「!」

 

 

  俺は慌てて周りを見渡す、そこにはベッドの右側には未だ寝ている妹とメイドが。

  左には....

 

 

 

  (骨.....!?)

 

 

  「えっ?あ、はぁ!?」

 

 

  そう俺が叫ぶと骨を被った?男が慌てながら言った。

 

 

  「るるるるる留宮様!お気を確かに!!」

 

 

  「私です、執事の潤、神谷 潤です!」

 

 

  「私もいますよ〜」

 

 

  落ち着きを取り戻したのか、潤は少し安心したような顔をして、

 

 

 

  「そんな幽霊を見たような顔をしないで下さいませ...」

 

 

  「まあ、今の私たちは似たようなものですが」

 

 

  そんな、会話をしていると、メイド(美雨)の後ろのベッドから妹が起き上がった。

 

 

  「う、う〜ん....?」

 

 

  「あ、れ?お兄様...私たち、強盗に殺されたんじゃ...。」

 

 

  「ああ、どういうわけか、ゾンビとして蘇ったみたいだ、しかもこの4人だけは自我を持っている。」

 

 

  「他の使用人達も、結構ゾンビになっちゃってるみたいなんですよ〜。」

 

 

  「つまり?」

 

 

  「他の使用人たちは全員理性を無くした状態で、とても会話にならねえんだと。」

 

 

  「もっとも、反応するのは生きた人間に対してのみ。幸いにも私達が襲われることはないようですが」

 

 

  「それも悲しいような感じがしますが。」

 

 

  「お嬢様達があちらと同じじゃなくてよかったです〜」

 

 

  その刹那、がたんっ!という音が屋敷中に響く。

 

 

 

  「っ!!」

 

 

  「...おっと。それどころではありませんでしたね。町の住民が入ってきたようです。」

 

 

  「あのですね〜。」

 

 

  「ゾンビになった使用人の何人かがこの3日のうちに外に出て町の人を襲っちゃたみたいで〜」

 

 

  「それで、町の方でこの家のゾンビを退治しようって話になったわけだな?」

 

 

  「まあ、聞いた話なので本当かどうかは知らないですけどね〜。」

 

 

  そのメイドのお気楽さに思わずクスッと笑ってしまう。

 

 

  

  「..というわけでお嬢様方、逃げましょう。」

 

 

  「残念ながら、流石に4人だけではあの大勢いる人々をどうにかすることはできません。」

 

 

  執事は悲しい顔をしながら続ける。

 

 

 

  「既に被害が出たい今、大人しく話を聞いてくれるとは思いませんし...」

 

 

  「なにより、理性を持つゾンビなんて私も聞いたことがないですからね。」

 

 

  「無害を訴えたところで効果は薄いでしょう」

 

 

  「じゃあ、どうやって逃げるの?」

 

 

  「そういや、そうだな。潤、何かあるのか?」

 

 

  「この家には少し離れたところへ出られる地下通路があるそうです。」

 

 

  「外はもう人々に囲まれていますから、普通の出口を使うのは難しいと思います。」

 

 

  「私も実際に見たことがないので確実でなくて申し訳ないのですが...」

 

 

  「とにかく、町の奴らに見つからないよう地下通路の入口を探すとするか。」

 

 

  そう言って、俺等は地下通路探しを始めたのであった....

 

 

〜第6話に続く...........




はい、どうも。こんかいは椿と七日の過去編でした。ちなみにこれは七日がゾンビ化的なものになった話です、ではまた次回。
(*^-^*)ノ~~マタネー
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