異変が終わったあとのお話です。
〜現在 留宮探偵事務所〜
「と、こんなことがあったんだよな。」
と、俺は長話をふぅ、と息を吐き終わらせた。
「へぇ〜そんなことがあったのね。」
「だな、まさか七日自身が異変を起こせるレベルだとはな」
「まぁ、それもアイツのおかげだがな。」
「「アイツ?」」
紅とフランは声を揃えて尋ねた。
「そ、お前ら話聞いてただろ?【椿】だよ椿。」
「え?椿さん?」
「そういや、ずっと気になってたんだが椿とどうやって知り合ったんだ?」
「ん?一回死んだ俺を生き返ったときに救ってくれた。」
「は?七日、お前一回死んでんの?」
「ああ、心臓をぐっさりとほら。」
と、俺は自分の心臓があった部分を見せる。
「おいおい.....。」
「そうか、じゃあ。椿と会った時の話でもしてやるよ...。」
「ん、じゃあ、わたしも聞かせてもらえるかしら?」
「ああ...それは異変が起こる1年前の話だ....。」
〜過去 留宮邸〜
「ここか...留宮家の屋敷は....。」
「おい、行くぞ。早くしないと夜が明ける。」
「ああ、行くか。【あいつらを殺しに】。」
―――そして、その強盗?達は突然家に入ってきて、俺等はあっけなく殺されたんだよな。
「あ〜らら、物騒だなぁ」
と、謎の魔法使いは留宮邸の前で呟いた、そして、それに答えるように少女は言った。
「本当困るわ、私が仕事をする前に逝っちゃったら還れないんだけど...。」
「あの様子じゃ今頃みぃんな...ああ、恐ろしいね!かわいそうにね!」
「えぇ〜.....どうすんのよ、あんたなんとかできないの?」
「出来る出来ないはいいとして、死ぬのは自分も守れない愚か者、悲しいだけで利点も意味も何にもないよ。」
「だったら。死なんてなければいいじゃない。」
「そうゆうこと、ってことで、哀れな死者たちのために一肌脱いであげましょう!」
そういうと、謎の人物は怪しげな言葉を口にすると。こう言った。
「いい事をするのって気持ちがいいなぁ、あっはっは。」
「で、どうするのよ。」
「三日。」
「は?」
「三日待ってからこの紙の場所に行きなよ。きっと君の探してる人に会えるよ。」
そう言って謎の人物は風とともに消えた。
それから三日後....
「お〜い、出てこーい!」
「これ以上お前らの好きにはさせないからな!」
そう言って町人の一人が城門を蹴ってこう言う。
「流石に昼間は出てこないか...」
「えっ、本当にこんなゾンビだらけの家に入るのかい...?」
「ここから出てきたやつにもう町で何人か襲われたんだ、このまま放っておいたらまだまだ出てくるかもしれない」
「主人には悪いが、もう生きちゃいないだろうしな。こうなってしまった以上俺達がどうにかするしかないだろう...」
「そりゃそうかもしれないけど...」
「なんだ、怖いのか?ここでなんとかしなきゃ、次やられるのはお前の恋人かも知れないんだぞ!」
「わ、わかったよ、入るよ。」
「よし...まずは扉の向こうを確認してからだ...」
そう言って町人たちは屋敷に入っていった.....
「......まさかあれから3日も経っているとは」
「これからどうします〜?」
「もうじき、外の人間が入ってきます。せめてあのお二人だけでも....」
そんな声を聞き、七日は意識だけ覚ました。
(何の話をしてるんだ?)
そのあと、俺は数秒考え、飛び起きた。
「!」
俺は慌てて周りを見渡す、そこにはベッドの右側には未だ寝ている妹とメイドが。
左には....
(骨.....!?)
「えっ?あ、はぁ!?」
そう俺が叫ぶと骨を被った?男が慌てながら言った。
「るるるるる留宮様!お気を確かに!!」
「私です、執事の潤、神谷 潤です!」
「私もいますよ〜」
落ち着きを取り戻したのか、潤は少し安心したような顔をして、
「そんな幽霊を見たような顔をしないで下さいませ...」
「まあ、今の私たちは似たようなものですが」
そんな、会話をしていると、メイド(美雨)の後ろのベッドから妹が起き上がった。
「う、う〜ん....?」
「あ、れ?お兄様...私たち、強盗に殺されたんじゃ...。」
「ああ、どういうわけか、ゾンビとして蘇ったみたいだ、しかもこの4人だけは自我を持っている。」
「他の使用人達も、結構ゾンビになっちゃってるみたいなんですよ〜。」
「つまり?」
「他の使用人たちは全員理性を無くした状態で、とても会話にならねえんだと。」
「もっとも、反応するのは生きた人間に対してのみ。幸いにも私達が襲われることはないようですが」
「それも悲しいような感じがしますが。」
「お嬢様達があちらと同じじゃなくてよかったです〜」
その刹那、がたんっ!という音が屋敷中に響く。
「っ!!」
「...おっと。それどころではありませんでしたね。町の住民が入ってきたようです。」
「あのですね〜。」
「ゾンビになった使用人の何人かがこの3日のうちに外に出て町の人を襲っちゃたみたいで〜」
「それで、町の方でこの家のゾンビを退治しようって話になったわけだな?」
「まあ、聞いた話なので本当かどうかは知らないですけどね〜。」
そのメイドのお気楽さに思わずクスッと笑ってしまう。
「..というわけでお嬢様方、逃げましょう。」
「残念ながら、流石に4人だけではあの大勢いる人々をどうにかすることはできません。」
執事は悲しい顔をしながら続ける。
「既に被害が出たい今、大人しく話を聞いてくれるとは思いませんし...」
「なにより、理性を持つゾンビなんて私も聞いたことがないですからね。」
「無害を訴えたところで効果は薄いでしょう」
「じゃあ、どうやって逃げるの?」
「そういや、そうだな。潤、何かあるのか?」
「この家には少し離れたところへ出られる地下通路があるそうです。」
「外はもう人々に囲まれていますから、普通の出口を使うのは難しいと思います。」
「私も実際に見たことがないので確実でなくて申し訳ないのですが...」
「とにかく、町の奴らに見つからないよう地下通路の入口を探すとするか。」
そう言って、俺等は地下通路探しを始めたのであった....
〜第6話に続く...........
はい、どうも。こんかいは椿と七日の過去編でした。ちなみにこれは七日がゾンビ化的なものになった話です、ではまた次回。
(*^-^*)ノ~~マタネー