趣味でヒーローやってる者のヒーローアカデミア?   作:蓮太郎

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ネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は!

ピンポーン

 

 

場所は駅から徒歩二十分にあるアパートのサイタマ宅、インターホンがなった。

 

 

「誰だ?またあの新聞勧誘のおっさんか?」

 

 

最近よく来るふさふさの髪をした四十代後半のおっさんの顔を想像しながらサイタマは扉を開けた。

 

 

「やあ、君がサイタマ君だね」

 

 

バタン

 

 

サイタマはそっと扉を閉めた。

 

 

「(うおおおおおっ!?何だアレなんかネズミみたいなのが二足歩行で歩いて喋ったぞ!?まさか未確認生命体か!?てか、何で俺の名前と住所を知ってんだよ!?)」

 

 

ピンポーン

 

 

混乱するサイタマをよそに、インターホンが鳴り響く。

 

 

「(うわああああどうすんだこれ!?こういう時は保健所に相談、って馬鹿か俺は!?)」

 

 

「どうやら混乱してるようだから勝手に入らせてもらうよ」

 

 

「うおおっ!?」

 

 

勝手に入ってきたネズミ(?)に驚きを隠せないサイタマ。一体何が起こってるのかさっぱり分からなかった。

 

 

「ちょっと君に話があるんだけどいいかな?」

 

 

「えっ、あ、うん」

 

 

訳も分からずサイタマは承諾した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「で、君という存在自体が社会に結構な影響を与えていてね、良い方でも悪い方でもあるんだ。君を賞賛する声もあったら批判する声もある。君の行動自体で」

 

 

「(な、なげぇ…………話、超長えな!)」

 

 

かれこれ居間で座って三十分もこのネズミ(?)話を聞いていたサイタマだったが今まで思っていた疑問をぶつけることにした。

 

 

「なぁ、急にうちに上がってきて話するんだったら早く帰ってくれよ。つーか、お前誰だ?」

 

 

「よく聞いてくれたね。僕はネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は」

 

 

「その正体は?」

 

 

「そう!雄英学園の校長さ」

 

 

「えっ、ヒーロー候補の生徒が通うとこの?」

 

 

サイタマも流石に知っていた。雄英高校は子供なら誰もが憧れる学校だからだ。かつて、サイタマもそうであったように。

 

 

「で、その雄英高校校長が俺に何の用?できたら二十文字以内で」

 

 

「ははっ、無茶なこと言ってくれるね。だけど、僕にも仕事があるから単刀直入に言おう」

 

 

その雄英高校校長が一つ区切って言った。

 

 

「うちの高校に入学する気はない?」

 

 

「……………………は?俺もう二十五だぜ?高校に入学って今更すぎるんだけど」

 

 

「いやいや、うちは他の高校とは違うよ。雄英高校はヒーローの卵を育てていく学校だ。君のようにとても強い大人がヒーローを目指してうちに入学するのも無いわけじゃ無いよ」

 

 

サイタマはふと違和感に気づいた。大人がヒーローを目指して入学?それってつまり…………

 

 

「大人も入学できるって…………」

 

 

「うん、結構前からあったけど社会人入学もあるよ?一応、奨学金も出るけど、知らなかったのかい?」

 

 

サイタマは机に両肘をつけ、手で顔を隠した。そう、彼はこの事を

 

 

「……………………知らなかった」

 

 

「だろうね。君は今までずっと趣味でヒーローをやってきたんだね。でも、君は今更だと思ってるよね」

 

 

「…………知名度が低いのは分かってたけど、うーん?」

 

 

本当にどうしようかとサイタマは迷っていた。正直、今のままじゃ金欠まっしぐらである。公式のヒーローになれば多少は金が入る。だが、その為には雄英高校に通わなければならない。そして、単純に学費が無い。

 

 

「言ったよね。一応、奨学金も出るよ。」

 

 

「顔に出てたか?」

 

 

「うん、結構出てたよ。推薦だったらさらに学費が抑えられるよ。もう既に君を推薦してる人は居るしね」

 

 

サイタマを推薦する人は誰か?それは分からなかったが学費も何とかなりそうだ。

 

 

「成績が良かったら食堂もタダになる特典付きだけど」

 

 

「よし分かった。やってやろうじゃねぇか」

 

 

サイタマ、食費を浮かせる為に恥を捨てて雄英高校に入学する事を決意した。




読んでくださってありがとうございます。

時系列的には出久がオールマイトと出会ったくらいです。
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