南ことりくすぐり拷問   作:-Y-

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1.ことりちゃん拘束くすぐり

かの有名なアイドルグループのメンバーである南ことりは、同メンバーたちの衣装作りの役割を兼任している。

そのできばえは一介の学生が作ったとは思えないデザインセンスと丁寧さで、そのクオリティはファンのみならずデザイン界隈でも絶賛されているという。

新人スクールアイドルがラブライブを制覇できたのも、ことりのデザインした衣装が大きく関わっているのではないかと囁かれているほどであった、

それが真実かそうでないかは別として、そういう噂が流れれば、ことりに衣装デザインを依頼するスクールアイドルグループが殺到することは明白だった。

ことりはお人よしで、頼られると無理をしてしまう性格であるため、依頼されたグループの衣装を一着一着丁寧にデザインしていった。

そんな日々が続くある日。またどこぞやのスクールアイドルがことりの元へ訪れていた。

 

「衣装のデザインですね。今ちょっと他のグループの予約が入ってまして……完成はしばらく先になりそうです。それでもよければ」と、ことりがいつものように接客していたところ、その言葉を遮るように依頼人のスクールアイドルが割り込む。

 

「しばらく先ってどれくらい? 一ヶ月後にはPVの撮影があるから、それまでに欲しいんだけど」

 

「一ヵ月後は……ちょっと、厳しいです」

 

「他の人のは急ぎじゃないんでしょ? ね、お願い」

 

「そう言われても……先客のほうが大事なので……」

 

 引き下がらないグループの少女達に、ことりは困った表情で言った。

 

「……ふう、どうしても駄目みたいね。じゃあお願いの仕方を変えてみよっかな?」

 

 交渉の様子を見ていたグループの一人がことりの前に立つと、にやりと笑いそう言った。

 言葉の意味が分からないことりは首をかしげ、その少女を見る。

 

「あんたたち、やってしまえ!」

 

 少女の掛け声を合図に、グループの少女たちは一斉にことりを取り囲んだ。間髪いれずに少女たちはことりの手足を押さえ込み、その中の一人がハンカチをことりの顔に押し付ける。

 

「(ふぁ……なんか……甘い、匂い……?)」

 

 微かに感じる甘い匂い。ことりの記憶はそこで一旦途切れた――。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「う……んん……ぅ……」

 

 急に訪れた強烈な眠気。そこから気がついたことりは自分が眠ってしまっていたことに気づく。

 徐々に意識が覚醒し、周りの景色がはっきりとしてくる。条件反射で眠い目をこすろうと、手を上げようとしたときだった。

 

 ジャラジャラ。

 

 と、鎖が擦れる音と共に、ことりは自分の手が動かないことに気づいた。

 

「え……な、なにっ、これ……!?」

 

 ようやくことりは自分の置かれた状況を理解することができた。

 ことりはひんやりとした石の床にうつ伏せに寝かされており、手首には革のベルトが巻きつけられていた。そしてそのベルトに鎖が繋がっており、鎖は石床に打ちつけられた楔に連結していた。

 楔はことりから少し離れた左右にそれぞれ打ち付けられており、ちょうど上から見ればTの字になるように両腕が伸ばされるように拘束されていた。

 腕を引き寄せようにも鎖はピンと張っており、動かせる範囲に遊びが殆どない状態だった。

 また、ことりの足も拘束器具によって動きを封じられていた。ことりからは見えないが拘束器具は箱状でソファのような材質で出来ており、側面と上面にそれぞれ二つ穴が空いていた。

 側面の穴にはことりの太ももが通り、足を90度曲げられるように内部で固定され、そして上面からことりの足裏が飛び出していた。

 ことりは自分の足に力をいれる。拘束器具の材質が柔らかいため穴に接触する足首や太ももは痛くはなかったが、身動きがまったくとれずにいた。

 

「はぁい、ことりちゃん。おはよう」

 

 そんな時、ことりに話しかける声が聞こえた。ことりが見上げると、そこには先ほど衣装デザインの依頼にきたアイドルグループがいた。

 

「な、なんですかこれ! 外して、ください!」

 

 突然の状況にパニックになったことりはわずかに動く腕をふり、ジャラジャラと鎖の音をたてながら抗議した。

 

「ことりちゃんが意地悪だから、私達もことりちゃんに意地悪なことするの。ねー?」

 

 とメンバーの一人が言った。他のメンバーから口々にその言葉に賛成する声が聞こえた。

 

「い、意地悪って私はそんな……。って、え? ちょっと待っ……」

 

 ことり自身、メンバー達に意地悪をしたつもりはまったくなかった。否定の言葉を無視するかのようにメンバーはことりを取り囲み、そのうちの一人がことりの背中に馬乗りのなった。

 

「だからことりちゃんが衣装優先して作ってくれるっていうまでー……こちょこちょの刑にしてあげる♪」

 

 そういうと馬乗りになった少女は完全に無防備なことりの腋に両手をそえ、10本のわしゃわしゃと動かしことりをくすぐりはじめた――!

 

「ふひぁ!? あっ、くくくくくひひひっ……くすぐりぃぃひひひひっ……!?」

 

 暴力か何かか。それを覚悟し想像していたことりだったが、突如くすぐられると素っ頓狂な声をあげ息を噴出す。

 

「あれー? まだちょっと触っただけなのにこの反応。ことりちゃんくすぐりに弱いんだー?」

 

 腋をくすぐる少女が楽しそうに言った。そしてくすぐる手に力を込め、ガシガシと擦るように腋をくすぐる。

 

「あっははははははははああああ!!? やめっ、くすぐり嫌あぁぁぁぁあっははははははははっ!!!?」

 

 くすぐる手の力を強くされると、ことりはより大きな口をあけて笑い始める。苦しくなって腋を閉じようとするも鎖の音が響くだけで、ことりの腕は動かない。

 

「私もやりたーい!」

 

 その様子を見ていたメンバーの少女はことりの頭側に座り込むと、両手でことりの腋をくすぐり始めた。

 

「あひゃひゃひゃひゃあああぁぁぁぁっ!!!!??? ふたっ、二人ががりでなんてえええへへへへっひゃひひひひひひひぎひいぃぃぃぃぃ!!!??」

 

 拘束され強制的にくすぐられることが一人でも辛いのに、二人にくすぐられるとことりは半狂乱になってもがく。ジャラジャラと響く鎖の音がことりをより悲惨に見せた。

 

「じゃああんたは腋の窪みのとこね。私は脇腹の方――」

 

「くふふふふふふふぅぅぅ!!?? あっははははははああああ!!!? わ、きひひひひひひっ腋くすぐるの嫌ああぁぁぁああっははははははああ!!!??」

 

 僅かに動く手で地面をたたくも、石の床はぺちぺちと鳴るだけ。ことりは拘束によってまったくくすぐりに反抗することができなかった。

 

「じゃあやめたらー……衣装作ってくれるー……?」

 

「あひゃああははははっはああああ!!!? そ、それはぁぁぁああはははははあ!!! お、おかっ、おかしひひひひひぃぃぎひひひはははああああ!!!??」

 

「じゃあだめー。くすぐり拷問はつづけまーす」

 

 計20本の指が、ことりの敏感な腋下や脇腹をこちょこちょと蹂躙する。不規則に動くそれらにことりはまったく鳴れることなく、ひたすらにくすぐられ続ける。

 

「いっ、息がっ、あっははははははははああああ!!!!? げっほっ!! げほっふひひひひゅひゅひゅにひひひひひひゃあああああははは!!!!?」

 

 あまりの苦しさにことりはどんどん笑い方もおかしくなってくる。なんとか息を吸えても、強制的な笑いによりすぐにそれはなくなってしまう。

 

「ことりちゃんが強情なので、もう一人追加しまーす♪」

 

 その掛け声と共に、更に一人がことりに近づく。その少女は箱から飛び出したことりの足裏の側に立ち、指を一本どんどん近づけ――カリカリッとことりの土踏まずをくすぐった。

 

「――ッ!!!? あッッ――がッ――!!!??」

 

 その時、ことりの反応がまったく変わった。びくっと大きく身体を震わせ、口はあいているものの喉をきゅっと締め笑いを抑える――が、それはすぐに崩壊することになる。

 足裏をくすぐる少女が全ての指で、ことりの足裏を蹂躙する。指の間、土踏まず、かかと――それらをランダムに、こちょこちょと指を這いずり回させた。

 

「ぐ、ぶひゃひゃひゃひゃああああぁぁぁぁぁ!!!!??? あ、あ゛じっあ゛じのう゛らはあぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 どうやらそれはことりの弱点のようだった。腋も大層な弱点だったが、足裏はそれ以上だった。

 ことりは地獄のような苦しさに暴れ悶えるも、身体は動かせない。唯一拘束されていない腰がふりふりと動く程度だった。

 

「ことりちゃんの弱点はっけーん♪ 足の裏が敏感みたいだからぁ……もっと凄いことしてあげる♪」

 

 そういった少女はローションを取り出すと、ことりの足裏全体に塗り込んでいく。

 

「んんんんっっ!!!! ふぅっ……くひゅひゅぅぅぅうにいいいいいいい!!!!」

 

 ことりはそれすらもくすぐったいらしく、歯を食いしばってくすぐったさから耐えようとした。

 しかしそんなことりはお構いなしに、少女はローションを塗り終えるとブラシを取り出し、無慈悲にもそれでことりの足裏を擦りはじめた――!

 

「あっはひゃひゃひゃひゃひゃあああぁぁぁぁ!!!!?? にゃ、にゃにコレええええっへへへへひゃひゃひゃああああ!!!!??」

 

 信じられないほどのくすぐったさがことりを襲った。もうこれ以上はくすぐったいものはない、これ以上の苦しみなんてこの世には存在しない……先ほどまではそう思い込むほど凄まじいくすぐり地獄だったが、今の感じているくすぐったさは先ほど感じた苦しみを簡単に超えていく文字通りの地獄だった。

 

「いやあああっははははああ!!!!!?? ぐ、ぐるじいぃぃひひひぎゅぎゅぎゅぎゅうぃぃぃああああぁぁぁぁあっはははひゃひゃああぁぁぁああああ!!!??」

 

 ことりは狂ったように絶叫する。酸欠で何度も意識が飛びそうになった。ことりの顔は真っ赤を超え真っ青になっていき、笑い方も鬼気迫るものへと変わっていく。

 このくすぐり地獄はことりの意識がなくなるまで容赦なく続けられた――。

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