転生神類は平穏がお好き!   作:はらだけーいち

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テンションOMG∞MAXなのでさらに投稿。
ちなみに冒頭のソリティアは、成功率低めのゴッド・ノヴァ OMGのライブラリアウトデッキです。作ってみると意外に楽しかったです! ファンデッキの部類ですが、興味があれば是非!


その4

「僕のターン、ドロー。

 

マナチャージして[堕天左神 エレクトラグライド]を召喚。

 

その際『[光器左神 サマソニア]+[逆襲の神類 イズモR]』の効果発動でワンドロー。

 

で、エレクトラグライドは2体目の[逆襲の神類 イズモR]にリンク。

 

エレクトラグライドのリンク時効果発動、ヨミ君のデッキトップから2枚カードを墓地に。

 

で、『[堕天左神 エレクトラグライド]+[逆襲の神類 イズモR]』でヨミ君の『[妖精左神 パールジャム]+[戦攻右神 マッシブ・アタック]』にアタック。

 

その時にシールドに付いてる城[黒月の古城 オリジナル・ハート]の効果発動、デッキトップを裏返す…………ゴッドを種族に持つクリーチャー[精霊聖邪 ライジング・サン]だったので、コスト踏み倒しで登場。

 

その際イズモRの効果でリンクを外してつけることでエレクトラグライドのリンク時効果を再度使用、ヨミ君のデッキトップから2枚墓地に送る。

さらにサマソニアの効果発動、ワンドロー。

 

そしてイズモRのアタックトリガー効果で、手札より[邪帝右神 ブロック・パーティー]を場に出し、アタック中のイズモRにリンク。

 

この際エレクトラグライドとサマソニアの効果処理、2枚墓地のワンドロー。

 

そしてブロック・パーティーの登場時効果、自身のシールドを1枚割る。

 

シールドの中身は3枚目の[逆襲の神類 イズモR]、ライジング・サンの効果でSトリガー化、フィールドに召喚し、ライジング・サンにリンク。

 

この際エレクトラグライドとサマソニアの効果処理、2枚墓地のワンドロー。

 

アタック処理を再開、この時エレクトラグライドのアタック時効果発動。ヨミ君の墓地にある呪文を唱え、それをヨミ君のデッキの一番下に送る。

 

唱えるのは[トンギヌスの槍]。

 

ヨミ君のフィールドにある『[双魔左神 ディーヴォ]+[神人類 ヨミ]+[双天右神 クラフト・ヴェルク]』の内ヨミを選択し、それを山札の一番下に送る。

 

バトル、パールジャム+マッシブ・アタックVSエレクトラグライド+イズモR+ブロック・パーティー。パワーはこちらが高いので相手を破壊」

 

「ご、ゴッドの能力より、マッシブ・アタックの方を破壊し、パールジャムの方をフィールドに残します」

 

「OK、ターンを続行。

 

今度はサマソニア+イズモRでパールジャムを攻撃。

 

その際オリジナル・ハートとイズモRのアタックトリガー効果発動、デッキトップ確認、[霊騎右神 ワイアード]を召喚し、手札より[霊騎左神 ロラパルーザ]を場に出す。

 

これによりエレクトラグライドとサマソニアの効果を処理。4枚墓地とツードロー。

 

この時ヨミ君のデッキは0枚になったので、ライブラリアウトによりヨミ君の敗北が決定。お疲れ様でした」

 

「…………あ、あいも変わらずイズモ様の豪運によるソリティアはエグいですね」

「なにおう。ヴィタリック+名も無き神人類+ニューオーダーでトンギヌスパラダイスなデッキ使ってくるヨミ君よかマシだ」

 

まあそれはともかくである。

 

現在日曜日。僕とヨミ君は、オラクル教団の息がかかった玩具会社より発売させた、僕らの元ネタであるTCG『デュエルマスターズ』の開発段階の新パックの確認作業…………と言う名のカードゲーム遊びをしていた。分かる人に分かるように言うなら、エピソード3のカードである。

もちろん、僕やヨミ君のカードだって収録されてるし、それ以上に力を入れてアウトレイジのカードに熱を注ぎ込んでいる。

 

でもどうやら、ヨミ君にはそれが不満な様で…………。

 

「しかしですねイズモ様。何故背景ストーリー上でオラクルを敵方種族に定めたのですか…………いえ、私が敵方のトップとして配置させられるのが不本意なのではありません。ですが、これではイズモ様への…………」

「あーうんそれは百も承知」

 

まさか、『前世だとこうなってたから今世でもそうやろう』とは言えない。

が、別の理由もあるにはあるので、そこだけは正直に言おう。

 

「ヨミ君…………僕は偶に思うんだよ。神様って、人間の踏み台なんじゃないかって」

「…………?」

「踏み台と聞いて、あまりいい思いはしないだろうけど、悪い意味じゃないんだぜ?」

 

踏み台…文字通り、高いところのものを取るための台という意味とは別に、目的のために足掛かりとして利用するもののことも指す。

 

「なんか足蹴にするものって印象が強くて、僕自身も昔はあまりいいイメージを持ってたわけじゃないんだけど。でも、目的のために足掛かりとして利用するって、なーんか昔の神話に出てくる英雄と神様の関係っぽいんだよね」

「…………ああ、成る程。つまりは、『神は、人間を見守る存在であるべき』と」

「そんな大それたことは考えてないけど、まあ方向性はそんなところかな」

 

と言うか、欲望に取り憑かれた神様とか、神様チックな力を手に入れて『新世界の神に〜』とか言っちゃってる奴らって、大概上手くいってないし。

 

「ヨミ君はなんか勝手に僕語録を教典として出してた気がするけど、もしあの中で言っといてよかった言葉があるとするなら、『支配をして誰かを幸せにできると思うな』かな。例えば、神が完全に管理をした世界に平和はあり得ないのだからね」

「だからイズモ様は、人々に寄り添う形で教団を発展させていきたい、と」

「そうそう! フレンドリーな神様とか最強でしょ!」

 

そういう僕の思想も反映した結果、エピソード3の背景ストーリーに手を加えることはできなかった。

停滞、沈黙した世界に幸せがないのはもちろんだし、支配した神が沈んでいくのも自然な流れなのだ。

ちなみにカード効果としては苦手なアウトレイジにMAXだが、背景ストーリー上の彼らはカッコいいとか実は思ってたりする僕なのである。

 

「と言うわけで、支配しちゃロクなことになんねーよーって意味も込めて。これで過激派への牽制にもなるだろ」

「そこまでお考えになってたとは…………右腕でありながら、イズモ様の意図を読みきれなかった自分が、不甲斐ないです…………」

「あー、気にしなくていーよ。捉えようによっちゃ、ガキの絵空事だしね」

 

それをするためだけの力があるから絵空事にならないだけでね。

 

 

♪♪♪♪♪

 

 

さて、時間は流れ夕方。

ヨミ君と手分けして晩御飯の食材を調達するために、エコバックをポケットに入れて駒王の町を歩く僕。

 

今日の晩御飯は鶏団子メインの鍋である。なんだか鍋料理が多いのではないかとのツッコミがありそうだが、鍋が好きなのだからどうしようもない。

 

まあ、そんなこんなでルンルン気分でスーパーまで歩く最中…………公園の近くのところで、

 

「ッ!?」

 

ピリつく感覚が、僕を襲った。

これは…………人払いの結界、か? 悪魔のそれにしては…………あまり魔力的なものを感じられない。

 

嫌な予感がする…………。僕は、自分の勘を頼りに走り始め、とある場面を目撃した。

 

「兵藤先輩と…………彼女さん?」

 

いやでもあの彼女さん…………気配が堕天使のソレなんだけど…………。

 

不安になりながら、僕は姿を隠し2人の様子を伺い続ける。2人のやりとりからするに、初デートのクライマックスといったところだが…………。

 

「ねぇ、イッセーくん」

「なんだい、夕麻ちゃん」

「私たちの記念すべき初デートってことで、一つ、私のお願いを聞いてくれる?」

 

彼女さんの顔が、妖しく笑みの形に歪む。

コレは、ヤバイんでねぇの?

 

「な、何かな、お、お願いって」

 

おそらくその想像力を遺憾なく発揮していた兵頭先輩は、どもりながら答えると、彼女さんは微笑みながら背中より黒い翼を広げ、こう口ににした。

 

 

 

「死んでくれないかな」

 

 

 

頭のスイッチに、撃鉄が下される。

 

正体がバレる、とか。

神類の姿を見せることに抵抗がある、とか。

 

そんな躊躇いが一瞬で吹き飛びながら、僕は身体の封印を一気に取り払った。

ここで、恩人が殺られるのを見逃せば…………僕は神類として胸を張れなくなる!

 

頭部に生える一対の、背中から現れる無数の翼。身に纏う鎧、神気。左手には宝石を変化させた盾『極限右神(オラクルジュエル) オメガ』を。左手には水晶を変化させた剣『極大左神(レイジクリスタル) マックス』を。

 

『無法神類 G・イズモ OMG∞MAX』

 

自身が発揮できうる力を存分に発揮し、堕天使と先輩の間に瞬間移動、その後、堕天使から放たれた光の槍を、オメガで受け止める。

 

「な、何者!?」

「兵藤先輩に恩のある、ただの通りすがりの後輩だ」

 

背後の先輩に余波がいかないように注意を払いながら、右手のマックスで眼前の堕天使へ突き攻撃を敢行。

直接、刃が触れることはなかったが、その際発生した暴風が、堕天使を吹き飛ばす。

 

「ぐっ……!? ま、まさか天界の手の者がいたとは…………!!」

 

空中で体勢を立て直した堕天使は、忌々しそうに僕を見下ろす。

 

「息の詰まるような場所と一緒にしないでくれる? まあともかく、此処は退け堕天使。さもなくば…………殺す」

 

背中の翼の一部を、悪魔のようなそれに換えながら、惜しみ無い殺気を放つ。

 

「くっ…………いいわ、此処は退いておきましょう。…………覚えておきなさい」

 

今時、三流悪党でも言わない捨て台詞を口にしながら、堕天使の姿は夕闇に紛れ、消えていった。

 

 

♪♪♪♪♪

 

 

「すみません、兵藤先輩ご無事ですか?」

 

堕天使が居なくなり、再襲撃もないだろうことを確認した後、僕は後ろでへたり込んでいた先輩に向き合う。

 

「せ、先輩? 俺、そんなマジモンの天使みてーな後輩を持った覚えは…………」

「…………まあ、姿形は大分違うとは思いますけれど。神城イズモです。以前先輩には美術教室の場所の案内をしていただきました」

 

とここでようやっと顔と記憶が結びついたのか、先輩は納得したような表情を浮かべた。

 

「あ、ああ! あの時のチビっこ1年生!」

「思い出していただけたようでなによりです。あの日の御恩、確かに返させていただきました」

 

とりあえず、先輩の手を掴み引っ張り上げながら立たせ、服についていた砂などを指パッチンで全て払う。

 

「な、なぁ…………あまりにも現実味がなくて、気が動転しそうなんだが…………」

「仰有りたいことは分かります。が、先手を打っておくと、コレはコスプレでもCGでも夢でもありません。あの堕天使も、僕も、現実世界の産物ということで」

「マ、マジかよ…………」

 

ええ先輩。貴方が頭を抱えたくなる気持ち、よぉーく分かります。

 

「さて、ただでさえファンタジーな展開ですが、更にファンタジーレベルは上がりますよ?」

「は、ハァッ!!?」

「だってホラ、そこに魔法陣が」

 

頭の痛いことに、その魔法陣の紋様は…………この町を治める悪魔『グレモリー家』の紋様であり。

 

「…………これは、一体どういうことなのかしらね?」

 

そこから出てきた紅髪の女生徒…………『リアス・グレモリー』先輩に、僕の正体がバレたということを意味するのだった。

 

 

 

嗚呼、後悔はしてないが、僕の学園生活はここで終了のお知らせの様だ。泣きたい。

 

 

 




4話目にして最強フォーム公開ってどうなんだろね…………。
ちなみに完全封印状態のイズモでも、やりようによってはレイナーレを圧倒できるという。やはり頭に血が上っちゃいかんね。
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