転生神類は平穏がお好き! 作:はらだけーいち
それはそうと、この作品のお気に入り登録件数が100を超えました! 感謝感激雨あられです! ありがとうございます!
駄文ではありますが、これからもよろしくお願いします!
トマト鍋。
洋風鍋に抵抗があったため今まで作らなかったが、中々どうして美味いじゃないか!
「鶏肉とトマトスープが良い感じにまとまってますね。アクセントとして入れたパルメザンチーズもグーです」
「こりゃ〆の雑炊も美味いだろうなぁ…………!」
とまあそんなこんなで。
日は移り変わって火曜日の夜。
あの衝撃的な事件から1日…………正式な謝罪文を送り、冥界の魔王の1人『サーゼクス・ルシファー』と会談を行い、公式に冥界と簡単な不可侵条約を結ぶことで事なきを得たわけでありますが。
「いずれ、本格的にお話をしないとだなぁ…………」
「そうですね。誠に腹立たしいことではありますが、我らは向こうからしてみれば犯罪者の寄せ集め組織なのですからね」
「ま、手を出しゃどうなるかは…………今までで散々分からせてきたけれどね」
まあ、そのことについてはどうでもいいんだ。いずれ他の勢力のトップに公式な挨拶はする予定であったのだから。
それよりも、である。
「…………イズモ様。本当に兵藤一誠殿を、無理にでもこちらに引き込まなくて良かったのでしょうか? 彼の身を守る上でも、我ら『オラクル教団』の秘宝である『オラクルジュエル』に『レイジクリスタル』を宿してしまった上でも、です」
「…………そうなんだけど、ねぇ」
僕は、あの夜の続きを思い出す。
あの後、ほとんど一般人の兵藤先輩が、いろいろな厄介事を引き込んでしまいそうな物を宿しているという事実に頭を抱えた僕とグレモリー先輩は、ある結論を打ち出したのだ。
『兵藤一誠を何処かの勢力に所属させる、あるいはバックアップをする必要がある』
このことは、兵藤先輩に持っている神器について懇切丁寧に説明したことで納得してもらった。
が、問題はここからである。
いろいろな条件から、先輩が所属できるであろう勢力は、僕らオラクル教団か、悪魔達の冥界の2択だったのだ。宿している『赤龍帝の籠手』が、天使陣営では異端の神器とされている以上無理だし、堕天使陣営に関しては、殺されかかっているためまあ無理でしょう。
悪魔陣営ならば、細かい問題はあるが基本的には問題なし。オラクル教団に関しても同様。
で、僕らとしてはそれぞれの側に引き入れたいところであったのだが…………兵藤先輩の立ち位置のせいで、積極的な勧誘が難しかったのだ。
兵藤先輩が住むこの駒王町は、グレモリー家の管理する土地である。が、彼が宿しているのはオラクル教団の秘宝。積極的に引き込めば、無駄に角が立つのである。
だから、僕らが兵藤先輩に提示したのは、『リアス・グレモリーが卒業する来年までに、冥界かオラクル教団のどちらに所属するかを決定してもらう。それまでは、リアス・グレモリー並びにその眷属と、オラクル教団が兵藤一誠のバックアップをする』という条件。
「すぐに決定させなかったのは、兵藤先輩が一般人だったから。いきなりこんな選択を迫られても、困るでしょう? それに、選択次第で人間を辞めることもあるわけだし、良く良く考えてもらいたいわけ。まあ、仮に悪魔陣営に行くとしても、先輩が僕らの秘宝を宿してることに違いはないから、結局はバックアップはすることにはなると思うのだけど」
まぁ…………兵藤先輩が答えを出すのはそう遠くない未来だろうね。
「それは、何故?」
「さあ? 勘だからね」
ただ、神類な僕の勘はだいたい外れない。
♪♪♪♪♪
「図書館の受付業務…………ええ、楽しいですよ? なにせ、そこまで仕事に追われることがないので、本を読みながら仕事ができるんですから。ある意味、図書館のカウンターは僕の聖域であり、何者にも侵し難い場所だったんです」
「ええ。それで?」
「何故に僕は、本来の業務をほっぽり出して、オカルト研究部に来てるんでしょうかねぇ!!?」
思わずブチ切れながら、僕は目の前の紅髪悪魔にくってかかる。
翌日、僕はいつもの様に図書館に向かおうとしたら…………
『…………神城くん』
『ん? ああ、隣のクラスの塔城さんか。えっと、何か御用でも?』
『…………部長が、呼んでた』
『え、グレモリー先輩が? いやでも僕これから図書館のカウンター業務しに行くから無理かなー。んじゃねー』
『…………絶対、連れてこいって』
『……戦術的撤退ィィィイイイイイイッッッ!!!』
『…………逃がさない』
という流れで、強制連行されてしまったワケで。
「ちなみにカウンター業務なら問題ないわ。一応他の図書委員に話をつけてるから」
「そんな根回しする前に直接言ってくださいよ!!!?」
クスクス笑いやがって腹立つなぁもう!!!
「……んで? 強制連行してきたんすから、何かしらの用があるってことなんですか? 一応兵藤先輩のこと以外に関しては不干渉って話でしたよね?」
「そう、それなのよ」
そこでグレモリー先輩が、良く言ってくれたと言わんばかりに乗り出して、人差し指を立てた。
「お互い不干渉…………とはいえ、これから頻繁に顔を合わせていくことになるでしょう。でも、私たちは表向き接点がないわけよ。だから、不審に思われないためにも、イッセーとあなたをオカルト研究部に入部させることにしたの」
「勝手に決めないでくれません!!? 一応これでもオラクル教団のトップなんで貴女よりは立場上だと思うんですけど!!?」
「少なくとも、此処では私の方が上よ?」
ぐ、ぐぬぬ…………いい気になりやがってこの紅髪悪魔めぇ…………!!! 言い返そうにも、確かに此処ではグレモリー先輩の言うことをある程度聞くって決めたから逆らえねぇし…………クソッタレ!!!
「ハァ…………まあ納得してあげましょう。感謝することです。で、兵藤先輩は納得したんですか?」
「一も二もなく頷いたわ」
「…………でしょうねぇ」
こんな綺麗所が集まってる部活なんて、先輩からすればパラダイス以外の何物でもないだろうしね。
「といっても昼間の部活はほとんどすることがないから、集まる義務はあんまりなかったりするのだけどね」
「僕の連行された意味は!!!? それだったら後で連絡するなりなんなりすればよかったじゃないですか!!!?」
あーもう、兵藤先輩のことがなければ速攻転校してやるのにぃ………!!!
「まあ、冗談はそのくらいにして」
『今の今まで冗談で話してたの!!?』とツッコミを入れそうになった…………が、声のトーンが変わったので、空気を読んで飲み込む。
「真面目な話、あなたのとこの『オラクルジュエル』と『レイジクリスタル』でしたっけ? が、『赤龍帝の籠手』にどの様な影響を及ぼすか分からない以上、貴方にはなるべくすぐに対応できるようにしてもらいたいのよ。恐らくなのだけれど、聖なる属性を含んでいる以上、私達悪魔では対処できない可能性が高い」
「…………成る程。確かに、僕でなければ対処は難しいでしょう」
「申し訳ないのだけど、理解してもらえると助かるわ」
「いえ、元はと言えば僕のせいでもありますし、問題ありません」
…………最初からそう言ってくれたら声を荒げずに済んだのにね。
「会話のクッションは必要じゃないかしら?」
「いや、神経逆撫でするのはどうかと」
「そうでなくとも、貴方の人となり…………いえ、神となりと言えばいいかしら? を把握する必要はあるから、会話はなるべく増やしたいと思うのよ」
あー…………成る程ね。
「とりあえず、入部届などの書類は後で渡すわ。その他質問があったら、なんでも聞いて頂戴」
「ありがとうございます」
…………意図せず入部、オカルト研究部。嗚呼、明日から色々突っ込まれるんだろうなぁ。
イッセーの連ドラVSイズモのヘヴィ・デス・メタル
「僕のターン、ドロー! ふふふ、此処で決めますよ…………龍神ヘヴィ召喚! この時デス・メタルにリンクし、ゴッド以外のクリーチャーを全部破壊ッ!」
「ウゲッ、俺のドラゴンが!?」
「そしてそのままヘヴィ・デス・メタルでワールドブレイク!!」
「や、やべ!?」
「ふふふ……トドメはゴッド・ルピアで───────」
「い、1枚目のシールド…………『星龍の記憶』」
「…………え?」
「残りのシールドは全部トリガー化! 2枚目、コッコ・ルピア召喚! 3枚目、アポカリプス・デイでフィールドリセット! 4枚目、アルティメット・ドラゴン! 5枚目、バルガゲイザー!」
「ルピアとブラッディ・ドラグーン3体が!? で、でもこちらの場にはヘヴィ・メタル…………さらにシールドが5枚! 簡単には突破できません! ターンエンド!」
「俺のターン、ドロー! …………やるしかねぇ、ゲイザーで攻撃時にデッキトップチェック!」
[超天星 バルガライゾウ]
「ちょ、おま」
「ッシャア!! マナゾーンのドラゴン3枚を下にライゾウ召喚ッ!! ゲイザーは破壊されるが問題ない! いくぞ、ライゾウの攻撃時にメテオバーンでデッキトップ3枚チェック! 1枚目、バルガライザー! 2枚目、ジャガルザー! 3枚目、スペル・デル・フィン!」
「え、ちょ」
「ライゾウの攻撃でヘヴィ・メタルを撃破ッ!! そしてアルティメット・ドラゴンのクルーブレイカーでシールドを全ブレイクッ!!!」
「チィ、せめてデモハンでジャガルザーを」
「無駄だ! スペル・デル・フィンは呪文詠唱を封じる!」
「…………あ」
「最後ォ!! 総攻撃ィィィイイイイイイッッッ!!!!」
「ギャァァァァァアアアアアアアッッッ!!!!?」
勝者イッセー。
やはり主人公補正には勝てなかったよ…………という茶番でした。