世界を揺るがす男   作:ヤハハ

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続きです。
















生まれてきてくれて、ありがとう!

真っ暗から目を覚ました、と思ったら、俺は女の人を見上げていた。

この人が母さんなんだな、と本能的に分かる。 

流石に赤ん坊で喋るのはまずいので、オギャーオギャーと泣いてみた。

すると女の人は温かい笑顔を俺に向けてくれた。

 

「リファー。貴方はモンキー・D・リファーよ。生まれてきてくれてありがとう。」

 

おれの名前はリファーっていうのか!かっこいい名前だな。

 

 

その後、4年くらい経ったら、母さんはどこかに行ってしまった。

代わりに酒場の店主が世話をしてくれることになった。

そう皆さんお馴染みのマキノである。

まだ、俺は4歳だが、1人で山に行き、野性動物達と闘ったり、六式の修行や覇気の修行をしていた。

もちろんビリビリの実の修行もしている。

最近は新しく生命帰還というCP9が使っていた技を使えるようになり、少しだけ髪を動かしたり、軽い出血を止めたりと便利な技に成長してきた。

このまま行けば相当な技になるな。

 

 

 

2years later

 

 

 

 

俺が6歳の時にフーシャ村にルフィが来たという噂が耳に入った。

ルフィの年齢は2歳らしいので俺とは4歳差ということになる。

とりあえず、酒場に行ったそうだから、おれも行くかな。

 

マキノの酒場に行くと、まだ小さいルフィとガープがいた。

ちなみにまだ俺はガープとは面識がないから、初対面風に言ってみた。

 

「あのー、あなたはだれですか?」

 

「儂か?儂は海軍本部中将のガープじゃ!お前は?」

 

「俺はモンキー・D・リファーだ!」

 

「リファー?!リファーじゃと。そうか、お前がリファーか!儂はお前のじいちゃんじゃ!」

 

「じいちゃん?!じいちゃん海軍だったのか!?」

 

「なんじゃ?なにか悪いような事でもあるのか?」

 

「ああ。俺は将来海賊になるからな。立場が真逆なんだよ!」

 

「なぁーーーーーにぃーーーーーーー!!?!!」

 

叫び声はガープだけでなく、酒場にいた顔見知りの住民たちも混ざっていた。

と思っていたら、いきなりガープが俺を担いで山の方へ連れていった。

おいおい、初対面でその態度かよ!

さすがルフィのジジイだな。

中将程度なら抵抗できると思ったが、ガープは思ったよりも強くてまだまだ叶わなかった。

こんなんじゃ駄目だな。

もっともっと強くならなくては。

 

「おい!ジジイ!どこに向かってんだよ!」

 

「お前を生ぬるいフーシャ村に放置していたのは間違えじゃた!お前もルフィも将来は最強の海兵になるんじゃ!」

 

「そんな勝手なことはさせるか!おれは絶対海賊になるんだ!」

 

「うるさいわい!」

 

拳骨が降ってきました。

俺はロギアだから、ジジイより覇気が強ければ効かないはずなんだけどな。

奴の方が強いという訳か。

 

「痛ってぇー!おれは電気なのになんで痛いんだ!?」

 

「電気?そうかお前、悪魔の実を食べたのか!悪魔の実を食うた上にフザけた口をたたきおって!!ん?ほれ、着いたぞ。」

 

話しているうちに、コルボ山の中の山賊の家に来た。

ダダンの家じゃん!!おれ今日からここで過ごすのかよ!

 

「ダダン!出て来い!!!」

 

するとドアの方からいかついババアが出てきた。

 

「ガ・・・ガープさん!!ホントもうボチボチ勘弁しておくれよ!!エースの奴は手に負えないよ。って、ん?えええ何すか そのガキんちょ!!」

 

「儂の孫じゃ!」

 

「もう一人増えるーー!!?ガープの・・・あ!ガープさんの孫ォオーーー!!?」

 

「よし、じゃあ選べお前ら。ブタ箱で一生を終えるかこいつを育てるか目を瞑ってやってるお前らの罪は星の数だ!」

 

「そりゃまー捕まるのもやだけど時々監獄の方がマシじゃないかって程まいってるのに、それに加えてあんたの孫って.....」

 

大人二人が会話をしていたら、いきなり横からツバが飛んできた。

さすがにツバのスピードじゃ遅いから見聞色でかわす。

 

「いきなり横からツバとは汚ぇな。誰だお前!?」

 

するとガープが

 

「あいつはエースじゃ。歳はお前より一つ下。今日からこいつらと一緒に暮らすんじゃ仲良うせい!」

 

するとダダンも

 

「決定ですか!!!」

 

「・・・・・何じゃい 」

 

「!!・・・・・いえ、お預かりします!!」

 

そして、ガープが帰っていくと、ダダン達から昼飯だから来いと言われたのでついてくことにした。

中に入ると広間みたいなところで飯を食べることになった。

 

「1日に1回、茶碗一杯の米とコップ一杯の水!これだけは保証してやる。後は自分で調達しな、そして勝手に育ちな!」

 

米と水くれるって、ありがたいね。

 

「分かった」

 

「ん分かったんかい!!」

 

そして、エースが外に行ったので俺もついていってみた。

原作のルフィ程ではないが、半月の間、嫌がらせをされながらたどり着いた、グレイターミナル。

奥の方にエースとサボっぽいのがいたので行ってみた。

 

「おーい!エース!!お前こんなところにいたのか!」

 

「とうとうついてきやがったか。人が通れるような道は通ってねぇのに。」

 

「コイツかよ。お前が言ってたリファーって奴。」

 

「ああ。おれはリファーっていうんだ。よろしくな!」

 

「大体な、なんでそんなに友達になりたいんだよ!おれと。」

 

「だって他に頼りがいねぇ!山賊は嫌いなんだよ!お前らがいないとおれは一人になる。一人になるのは辛い。」

 

「・・・・お前、海賊王って知ってるか?」

 

「ああ。海賊王ゴール・D・ロジャーだろ。」

 

「おれは、おれはその海賊王の息子だぞ!生きてはいけない存在だぞ!それでも友達になりたいのか!」

 

「当たり前だ!!エースの親が誰であろうと、生まれてくる子に罪はねぇ!!親は親、子は子だろ!さっき言ったようにお前がいないとおれは一人になるんだよ!お前が必要なんだ!」

 

「!!!!そうか。ならよろしくな!おれはエースだ。」

 

「おれはサボだ!」

 

「おう!よろしくな、エース、サボ!ところでお前ら、何やってんだ?」

 

「ああ。これは海賊貯金だ。貯め始めて1年くらいかな。」

 

「へーーー!!お前ら海賊になるのか!実は俺も海賊になるのが夢なんだ!海賊貯金手伝うよ!」

 

「ふん。そんなこと言ったって、力が無けりゃ無理な話だぞ。」

 

「大丈夫、俺はお前らの百倍は強いからな。小さい頃から修行してんだ!」

 

「ほう。じゃあ見せて貰おうか」

 

その後、森の中で3人で1対1の戦いをやったんだが、結果は全勝。

 

「くっそーー。強いな、リファーは。」

 

「当然だ。俺は毎日鍛えてるからな。一応、悪魔の実も食べたんだけどな。」

 

「悪魔の実だと!本当にあったんだな。何の実だ?」

 

「俺は電気の能力を得た。ビリビリの実の電気人間だ!」

 

「電気?」

 

「そうだ。少しお前ら下がってろ。」

 

2人を後ろの方へ下がらせる。

右腕を前の方にかざし、

 

「電砲!!」

 

例えるなら、エネルの技のエルトールに似ている。

破壊力はエルトールの比ではないが。

目の前の木々だけでなく、先が見えないくらいに、地面が抉れている道路が出来ている。

それほどに電砲の破壊力は凄まじい。 

 

「す、すげぇな。ホントに強いんだな。お前ならジジイくらい倒せるんじゃないのか?」

 

「いやいや、無茶言わないでよ、エース。あれは化け物でしょ。」

 

「そうだったな。」

 

「おい、ジジイって誰だ?」

 

「んーと、俺のじいちゃんだ。凄く強いぞ!」

 

「お前より強いって、そりゃ化け物だな。」

 

「それじゃ、今日は帰るか。行くぞ、リファー!」

 

「おう!じゃまた明日なサボ!」

 

「おう!」

 

「・・・・・お前、打ち解けるの早いな。」

 

隣でエースが呟く。

いや原作キャラと仲良くなりたいとか思ってないからな、絶対。

そう言って俺たちは別れて、俺はエースと一緒に帰っている。

 

「そういや、今日の晩飯まだだな。」

 

「じゃあ、今日は鹿いくか。」

 

「いいねー、鹿肉うまいよなぁ。お、ちょうどあそこに!」

 

「それじゃ、行くぞ!」

 

そして、鹿を無事に狩りダダンの家に到着。

 

「このリファー!どこ行ってたんだよ!お前は雑用を...」

 

「ほら、鹿肉だ!とっとと焼けよ。」

 

数十分後、ただ鹿の肉を焼いただけの晩飯が出てきた。なぜかこの世界では、この料理美味しいんだよな。

と思っていたら、肉の争奪戦が始まった。

肉がみるみる内に消えていく。

仕方ない、最近覚えた、技を披露するか。

 

「サンダールーム!!」

 

ローのroomみたいなのをつくる。

広間くらいの大きさに調節する。

サンダールームの中では電気が駆け巡っていて、身動きがとれないのだ。

いわゆる、感電というやつだ。

もちろん死なないくらいにしてるよ。

死なせることもできるけどね。

サンダールームの中では俺は瞬間移動ができる。

つまり光の黄猿より早く動ける。

これでゆっくり食べられるぞ。

 

「くっ、くそっ!体が動かない。おい、リファー何しやがる!」

 

「だいじょーぶだって、俺は肉そんなに食べないから!」

 

「そんなこといって、それ10個目じゃねーか!」

 

「あれーー?けど、ふーー、さすがにもう食えないな。解除!もう動いていいよー。」

 

そしてすぐまた争奪戦が始まった。

おれは食いまくったから寝るとするか。

歯磨きを終えて、子供の部屋(使われていない物置部屋)に行き布団をひいてたら、エースが来た。

 

「もう食い終わったのか?」

 

「ああ。うまかった。」 

 

「やっぱ鹿肉最高だよな!」

 

「・・・・なあリファー」

 

「ん?なんだ?」

 

「ありがとうな。」

 

「なんだ?急に?」

 

「あんなこと言われたの始めてだからよ。嬉かったんだ。始めて俺は生きてていいんだって思えて。」

 

「この世に生まれてきたんだ。生きちゃ駄目なんてことはあるわけないだろ。」

 

「うん。」

 

「そろそろ寝るか。おやすみ。」

 

「おやすみーー。」

 

そして1週間後には俺達3人の悪名がグレイターミナルはもちろん、中心街の方にも届いていた。

悪ガキ3人組として。

とくに中でもリファーには近づくな、会ったら逃げろ、という噂が。




ちなみに説明を補足しておきます。

モンキー・D・リファー
~悪魔の実~
ビリビリの実 

・サンダールーム
ローのroomみたいな感じ。大きさはまだ、ダダンの家くらいだけど、成長するにつれ、大きくなってきます。


・サンダーショック
自分の体のどこかを相手に触り、感電させる技。
サンダールームの単発式みたいな感じです。


・電砲
エルトールの疑似技。しかし、強さは電砲の方が強い。



~覇気~
覇王色
見聞色
武装色


覇気の強さはまだまだです。


~六式~
書くのが面倒なので、書きませんが、全て使えます。強さはロブルッチ並です。









これからも強くなるので、その度に補足していこうと思います。

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