神木は制球力テストを無事に終えた。片岡監督の指示した場所にストレート、変化球を一球一球丁寧に投げ込み次々に得点を重ねていき、最終スコアは三十八点となった。自分としてはまだガチガチに固まってしまい、思うように点数を重ねる事ができなかったんだけど、片岡監督に言わせれば上出来だったらしい。何でもここまでの制球力を持った投手は中々いないらしい。今までの最高点数が現一年の
「うむ、制球力テストはこれで終わりだ。次のテストは一旦十分の休憩を挟んでから行う。テスト内容は打者との一打席勝負だ。それを現レギュラーの伊佐敷、小湊、結城の三人に相手をして貰う。以上一時解散!」
「はい」
片岡監督は真一に制球力テストの合格を言い渡し、少しばかりの休憩を入れると言う。彼の後ろには今名前を呼ばれた三人の先輩が威圧感を出しながらこちらを睨みつけるかのように見つめてくる。彼は先輩三人を引き連れて去って行く。
真一は彼らが去って行くのを見つめ、完全に見えなくなると自分も一度水分を補給するためにバックをおいた場所に向かって行く。途中何度も先輩方の視線を気にしながら、少し早足になりながら向かう。
「真一くん!」
「・・・(ゴクゴク)・・・・あ、夏川先輩・・・どうしたんですか?」
真一は木陰に座り込み水筒を飲んでいると、聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。一体誰だろうと思い、声のする方を見てみるとそこには自分をここまで案内してくれた夏川唯が手を振りながら近づいて来ていた。思わずその姿に見惚れてしまっていたが、それを隠すかのようにすぐさまに彼女の名前を呼ぶ。その光景を周りの先輩達は少しばかり殺気立っていたのだが、自分が見惚れてしまっていたのを隠すのに必死だった彼がそれに気づく事はない。
「凄いわね。あんなにコントロールが良かったとは思わなかった。次はレギュラーとの一打席勝負、先輩達三人共手強いけど頑張ってね。応援しているからね」
「ありがとうございます、夏川先輩。次の先輩達との勝負頑張ります」
「少しこれを食べて見て」
「頂きます。(パク、モグモグ)・・・・・・これはレモンのハチミツ漬け?というやつですか?実際に食べたのは初めてです。酸っぱくて美味しい、夏川先輩作ってくれてありがとうございます」
夏川は持っていたバックから小さめのタッパーにレモンのハチミツ漬けが入っている。レモンは丁寧に一枚一枚切られており、そのレモンが浸かるほどのハチミツが浸してある。ほどよい酸味と甘みが丁度良いくらいにマッチしている。初めて食べたレモンのハチミツ漬けがここまで美味しいのかと少しずつ少しずつ食べるスピードが上がって行き、三分ほどで全てを食べ尽くしてしまう。
「・・・・・・ふぅ、美味しかったです。ありがとうございます」
「(わぁ、凄い食べっぷりね)うん、また機会があったら作るからね(もし、入部したら時々作ってあげよう。こんな食べっぷりを見たら女性として嬉しいからね)」
夏川は一心不乱に自身の作ったレモンのハチミツ漬けを食べてくれている真一を見て、もし彼が入部した時には必ず作ってあげようと一人心の中で誓う。自分が初めて個人の人物に作った物を頬一杯に詰め込んで食べてくれる。こんなに美味しそうに食べてくれる彼のために早く作りたいと思いながらも、そこはぐっと抑える。目の前でお礼を言っている彼の姿を微笑みながら、彼女も優しく見つめる。
十分後
休憩が終わると片岡監督が近寄ってくる。
「よし!最後のテストを行う!最後のテストは今から3人のレギュラー陣を相手にして一打席勝負を行ってもらう!相手にしてもらうレギュラー陣は「伊佐敷」「小湊」「結城」の三人だ!ヒット性のあたりであれば打者の勝ち、凡打三振であれば投手の勝ちとする。フォワボールであればもう一度再度対戦してもらう。勝ちか負けのどちらかしかない。決着をつくまで行う。(まさか、ここまでの実力を誇っているとは思いもしなかったぞ?)」
片岡監督の隣には3人の先輩達がバットを持って待っていた。
1人の伊佐敷と呼ばれた先輩は少し強面をしている。今にも襲いかかりそうな雰囲気をさらし出している。
2人目の小湊と呼ばれた先輩の身長はそこまで高くないが不敵な笑みを浮かべている。
3人目の結城先輩はキャプテンである。どうもプレーで他者を引っ張っていくタイプの人と分かる。何故かというと先の守備の練習の時にものすごく気合が入っていたからだ。
「よし!先ず一人目は伊佐敷と一打席勝負をしてもらう」
「はい!」
そう言ってから片岡監督は伊佐敷先輩に指示をする。
伊佐敷先輩はバットで右足のスパイクの土を落として、同じように反対の左足のスパイクの土を落としていく。そのあと一回、二回バットを振り、伸び上がってバットを構えてくる。睨みつけるかのように投手である僕を見てくる。
ドクン、ドクン、ドクン
(凄い………これが真剣勝負の感覚だろうかな!?怖い、怖い!でもやらなければ本当の試合になった時には投げることは出来ないじゃないか?だったら今のこの状況を楽しんでいこう!)
真一は静かにマウンドに立っている。
彼は右足でゆっくりとマウンドについているプレートに付いている土を落としていく。さらに心臓の鼓動が早くなっていく音が聞こえてくる。
(先ずは何処に投げていけばいいのだろうか?ええっと・・・・滝川先輩のサインは・・・)
(さて、真一の先程の制球力テストを見ている限り調子は良い方だろう。それにこの制球力なら多少キツイコースに放らせる事は大丈夫だろう。さて、お前の実力を俺に見せてくれ!インコースギリギリに外れるストレートを持って来い!)
“コクン”と頷くと神木はゆっくりとした投球動作から捕手に要求されたコースに投げる。
“ビュン”と言う腕の振りの音が聞こえると、硬球は真っ直ぐ放たれる。
「オラアアアア!」
伊佐敷は球速128キロの真っすぐのストレートを打ちに来る。彼は同時に何故か奇声を上げながらである。
カキーンという音を立てながらライト方向に白球が向かっていく。しかし、その打球はぐんぐん右に切れていき、ファールになる。
「ナイス、良い所に来ているぞ!(予想通り、伊佐敷ならば初球から振ってくると思っていた。これでワンストライクになった次はこれだ・・・アウトローにスライダーだ。流石の伊佐敷もこれには手を出してくる。さっきのテストを見ていれば、この投手はコントロールが良いと思って振ってくる)」
「はい!(すごい、あんな早いスイングをするなんて!でも、僕も負けない)」
第三球目。ククッッと急激に鋭く曲がってくるスライダーを伊佐敷は待っていましたと言わんばかりに、強振をしてくる。しかし、ボール一個以上外に出されている球は彼のバットをあざ笑うかのように触れる事もせずミットに収まる。
カウント0-2になり、第三球目のストレートをインハイに大きく外れて1-2になる。
「(これで1-2。コイツの決め球を投げさせるとしよう。今まで俺が受けてきた中でも既に丹波を超える精度と落差を誇っている。これで決めるとしよう。インローにスローカーブを全力で入れる)」
「コクン)(僕は良い球を投げる!ただ、全力で!)」
「(こいつ、本当に中坊か?何てコントロールをしてやがる。それにスライダーの変化も、稲城実業のアイツとほとんど同じだ!球速は体の細さの割には120~130近くは出てやがる!全く、何故こんな奴が今まで埋もれていた!だが、俺も負ける訳には行かねぇ!絶対に打ち返してやる!)」
伊佐敷は一度バッターボックスから出ると二、三回バットを振り考える。目の前のマウンドに立っている男はまだ中坊だと言うのに、ここまで完成の高いスライダーを投げ、自分がフルスイングで強振しているというのに驚きもしない。それに聞く所によると一度も一打席勝負すらした事のないと聞く。
だが、どうだ?
マウンドに立っている男は?
まるでプロで何年も活躍し続け、不動のエースと呼ばれている投手のような風格を出している。
ゆっくりとした動作で彼は投球フォームを行っていき、放たれる第四球目。
「な、な、なめてんじゃぇぞ!!オラあああああ!!」
伊佐敷の目には絶好球――ど真ん中のストレートが飛んできたのである。この青道高校で上位打線を張っている者としてこれほどまでもない屈辱であった。彼のグリップを握る手に力が入り、長打を狙うべくタイミングを図る。
「っ!!何だと!!」
“チェックゾーン”
打者が投手の球を見極められる可能なゾーン。このゾーンから超えてから来る変化球を見極め、打つ事は難しいものである。中学生では一般的にこのチェックゾーンを超える前に変化が始めてしまうことが多い。しかし、神木真一から放たれた球は真ん中のストレート打ち頃の球かと思われたのであるが、違う。チェックゾーンから超えた球はストーンと落ち、伊佐敷のバットは空を切る。
“フォークボール”
クリスは神木に最初は難しい球を要求し、コースを徹底的についていくことにより伊佐敷に対してコントロールが良いというイメージを植え付けていく。さらに青道高校でクリーンナップを張っている彼に対してチェックゾーンから超えて来るフォークボールで空振りに仕留める。
「(ここでこの球かよ!)」
伊佐敷は苦虫を潰したかのような表情をしながらバッターボックスから出ていく。
ドクン、ドクン!
「(あれ?僕の心臓何でここまで高まっている?)・・・それに体が軽い?」
始めて実戦形式の対戦をしている神木にとっては初めての経験である。どのようなスポーツにも言えるのだが、初めての試合、緒戦ということで緊張してしまい、ぎこちなくなってしまい十分なパフォーマンスをする事ができなくなってしまうということがある。更には格上の選手と試合する時に緊張してしまって同様なことが起こる。だが、時に異様な集中力が高まる起こることがある。一切の雑念を捨て、目の前の試合に集中してしまう。周りのことなど何も気にしなくなる。それにより本来持っていたはずの力以上の力を出す事が出来る。
今彼自身に起きているのは後者である。今まで対戦ということをしたことがない。とりあえず自分の持っている力を出すしかない。無意識のうちに全力投球をしていた。何も考えない、ただミット目掛けて投げるだけということを考えて投げていたのだ。
「よーし!次!小湊涼介との対戦だ!」
グランドに片岡監督の声が響き渡る。バッターボックスに近づいてきたのは先程薄らと笑を浮かべていた先輩であった。先ほどの伊佐敷先輩と比べては小柄に分類されてしまう先輩である。
さぁ、君の力を見せてもらおうかな?
俺小湊涼介はバッターボックスからマウンドに登っている投手――神木真一という少年へ目線を向ける。約二年前の自分と同じ、いや、それ以上に小柄な彼に最初見た時にはそこまで興味は沸かなかった。二年のマネージャー――夏川唯によって推薦され、今日テストを受けに来た少年で無名な選手。しかし、この少年神木はどうだ?ブルペンで130キロに近い球のスピードをコーナーへ投げ込み、制球力テストでは二年の川上以上のコントロールが良い。
・・・コイツ?天才というのか?
俺はそう思ってしまっていた。天才というモノを思ってしまっていた。俺は凡人で他人以上に練習してこの青道高校の二番打者と二塁手のレギュラーを勝ち取った。しかし、神木は聞く所によると今まで指導者無しので自主練習のみで今まで練習してきたらしい。ここまで完成度の高い選手を見たことなどない。・・・現に同学年の伊佐敷を空振り三振に討ち取ってみせた。何故そんなに強い?何故お前そこまでさせる?何が俺達と違う?・・・まぁ、どんな奴でも打つけどね・・・
俺はバッターボックスで何度か素振りを行うとバットを構える。
(さぁ、一球目は何で来る?)
伊佐敷に見せてきた球は一球目インハイギリギリのストレート、二球目アウトコースへ逃げるスライダー、三球目インハイへ大きく外れるストレート、四球目インローへのスローカーブ、そして第五球目真ん中から落ちていくフォーク。どれもこれも打者から打ちにくいコースを狙って投げできていた。ここまで俺は見たことがない・・・楽しみだ。
そしてマウンドの神木はキャチャーからのサインに頷くと、一般的に叩き込まれるスタンダードのフォームで第一球目を投げてくる。
それを彼は目だけで追って見送る。
(・・・一球目はアウトロー一個外れるストレート・・・・・・球速はネクストサークルから見ていたよりも速く感じる・・・中学三年生でここまでのノビとキレがあるなら中堅校、強豪校でもエースをもらってもおかしくはないな・・・それに度胸もいい)
目の前の投手を彼は珍しく褒め称える。あまり彼はここまで褒めるということはない。今まで指導者なしでここまで成長してきた彼が萎縮もせず投げてきている。ならもっと見せてもらおうと思い構える。
二球目インハイのストレートを投げ込み、それを彼は振りに行くがレフト線へのファールボール、三球目はインローへのストレートをボールとなる。
カウント1-2
(コースにコントロールをしてから投げてきているのか・・・・・・対角線への配球・・・凄いものだ。稲実のアイツと同じようなものを感じる。それに何なんだこいつ?初心者なんだろ?何故そこまで落ち着いて投球ができる!)
小湊涼介は目の前の投手に目を向ける。どう見たとしても中学生が球界で名を馳せた――エースのように堂々としている。普通の中学生であれば高校生と戦うとした時には萎縮する場合が殆どである。だが、彼は違う。萎縮しているどころか最高に気分が乗っている。自分の球に自信があるという風である。
(さぁ、そろそろ俺も本気を出していこうか?)
彼はバッターボックスで再びバット構える。
(目付きが変わった?・・・何かこの人さっきと違う・・・)
神木はマウンド上から目の前のバッターである――小湊涼介に目線を向ける。彼はバッターボックスから発せられる威圧感を感じ取る。初めての実戦形式の経験、バッターとの真剣勝負で感じ取ることができていた。だが、それがなんなのかまだ彼は分からない。だが、これだけは言える。目の前のバッターが本気になっているということ。
(とりあえず、自分のいいボールを投げる!)
四球目を彼は打者のタイミングを外すべく、スローカーブをインローへ決める。
カウント2-2
「(これでとりあえず。平行カウントになることができたか。次は一体どういう球を投げさせるとするか?・・・・・・ストレート三球投げさせることにより目が速い球で慣れた事により、スローカーブでカウントを取ることができた・・・もう一度スローカーブを試す。今度はアウトローへ)」
「(コクン)はっ!!」
「(読み通り!)もらった」
五球目を指示されたアウトローのコースへスローカーブを投げる。すると、小湊は待っていましたと言わんばかりにバットを出してくる。
カーン!
と、言う音が響き渡りる。打球はグングンライト線へ伸びていき
・・・・・・ファール!!
ギリギリライト線の外側へ落ちていく。
「神木、良い所へ来ている。大丈夫だぞ!(危ない所だったな・・・少しばかり球が浮いてしまっていたというのもあるが・・・まぁ、良いこの手の攻め方では涼介に通用しないということか・・・・・・少しばかりクサイ所をついていくとしよう。スライダーをアウトハイ、ストライクからボールへなる球)」
「はい!分かりました!」
六球目を投げる。
「ボール!」
小湊はほんの一個分という際どいスライダーを見逃して、カウント2-3となる。
「(本当に中学生かと思ってしまう。だが、ここで集中をきれさせるわけにはいかん。次はアウトローへストレートを持って来い)」
七球目のストレートをカットし、八球目のインローへの際どいフォークボールもカット、続く10球目~12球目も対角線を利用したストレートをカットする。
「(流石、涼介というべきか・・・いや、それよりもここまで集中を切らさずに的確にコースへ投げている奴も凄いものだな・・・・・・」
「はぁはぁ・・・(この人凄い・・・どんなコースでも対応してくる!でも、この勝負に勝ったらどんな気持ちになるんだろう?・・・さっき以上の気持ちになることができるんじゃないのか!?なら、僕は負けない!)」
彼はマウンドで汗を拭うとロジンバックに手を触れて気持ちを落ち着かせる。
彼はグッと足を上げ、ボールを投げ込んでいく。対戦しているバッターとの真剣勝負で勝ちという喜びを味わうために投げ込む。
カッコーーン!
僕は三人目の打者――結城哲也先輩との勝負で負けてしまった。あ!その前に二人目の小湊涼介先輩との勝負は十六球目のストレートがインハイへ綺麗に決まり三振を取ることができた。あの人本当にしつこかった・・・何処へ投げようと関係なく打ってくるからだ。でも、三振に取ることができた時には嬉しかった。思わず叫んでしまった。周りのことなど全く気にせずに叫んでしまい、周りにいた先輩達からは少し白い目でも見られてしまっていたけどね。少し、自分がやってしまったことを後悔してしまった。
小湊先輩も強いとおもっていたんだけど・・・やっぱり上には上がいるもんだね。
三人目の結城哲也先輩は厳しいコースを徹底して攻め続けたんだけど、二連続で四球を出してしまい、やり直しになってしまった。中々難しいもので三回目もフルカウントになった時に自分自身渾身のストレートをインハイへ投げ込んだんだけど、綺麗にレフトへ運ばれてしまった。
これで僕の試験は終わりを迎え、片岡監督の下へ向かう。
「うむ、中々良い結果だった。クリスとキャッチボールとストレッチを行ってから上がってくれ。試験の合否は後日送るとする」
「ありがとうございました」
結果はどうあれ僕自身の持っている全ての力を出し切る事ができた。悔いはない。さて、滝川先輩とキャッチボールとストレッチを行ってから帰るとしよう。
青道監督室
「片岡監督、彼の実力は凄いものではないですか?」
「確かに彼の実力が予想以上でしたよ」
「うむ・・・中学三年生と考えて速球は速い、変化球のスライダーとスローカーブはトップクラス、フォークも中々の切れ味。制球力もトップクラスの実力を持っている。しかし、持久力は平均クラスというものだな。打撃と守備はやったことがないだろうから素人といったところだな」
片岡と高島、大田の三人は今日行われた神木真一の試験内容結果を考えていた。投手としても実力は高いものを持っているが、打撃と守備は素人といってもいい。それはそうだ。今まで行ったことがない。その為に彼らは判断に迷ってしまう。
「ですが、神木くんは打撃と守備は素人ですが、投手としての実力は非常に高いものです。ここまで完成されている投手は中々いないと思います。ウィークポイントの打撃と守備は三月からの練習に来させ始め仕込んでいけば、夏までには一通り出来ると思います」
「確かにそうかもしれんな・・・彼を野球部推薦入学生として合格でいいか?」
「私は構いません」
「私も異論はありません」
そうして彼神木真一への下へ青道高校野球部推薦入学合格通知が届いたのは一週間後のことであった。これにより青道高校へ入学することが決まった。
少し最後がさらっとしてしまった。
まぁ、これくらいにして次から本編へ移ろうと思います。