モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。   作:rairaibou(風)

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登場人物紹介
・キバナ(原作キャラクター)
 ガラル最難関ジムであるナックルジムリーダーであり、同時に宝物庫の責任者であり、ガラルの歴史を研究している一人だという凄い人
 意外と礼儀に厳しいのでモモナリとは合わず、喧嘩のようなバトルをしたことがある。


セキエイに続く日常 208-彼等の時間 ⑤

 ナックルシティ。

 中世の城壁をそのまま残すその街は、かつてそれらが最先端であった時代においてはガラルの中心地であったという。

 その証拠に、この地にはかつてのガラルを示す歴史的な資料が豊富に残されている。それは、学問という余暇に労を費やすことのできる権利を持った集団が、それらを集め、そして、それらを持ち出さなかったという真実を表すにほかならないだろう。

 

「待ってたぜ」

 

 ナックルジムリーダーであり、同時にナックルシティの歴史を証明する宝物庫の牢固たるセキュリティそのものである男、キバナは、宝物庫を訪れたホップを相手に、惜しむことなくその扉を開いた。

 彼らが奥に進めば、そこには五枚のタペストリーがあった。

 かつてガラルを襲ったブラックナイトというキョダイ災害に対し、それからガラルを救った二人の英雄が描かれている。

 それぞれが剣と盾を持ち、ブラックナイトに抵抗しているその四枚のタペストリーは、ガラルの歴史を知るものならば誰もが知るものであった。

 だが、長年、その剣と盾が何なのか、今どこにあるのかということは解明されていなかった。ブラックナイトという大災害を教訓を後世に伝えるためのタペストリーであるというのに、肝心の抵抗の方法が伝えられていない、ブラックナイト伝説そのものが、根拠のない創作であるという説は、それらのタペストリーがあまりにも不親切であるという根拠であった。

 だが、今日から新たに飾られることになった五枚目の発見が、ガラルの歴史を大きく変えることとなった。

 最後の五枚目には、二人の英雄が剣と盾を封印した場面が描かれている。

 有名ステーキチェーン店の名物社長が趣味の一環として買い漁っていたアンティークの一つであったそれは、常識にとらわれぬソニア女史の発見によって歴史的資料となった。メジャージムリーダー全員の感謝の寄せ書きと交換されたそれは、歴史を伝えるタペストリーの最後の一枚として正しい扱いを受けている。

 

「復旧作業は骨だったぜ」

 

 まるでそれを先程体験してきたかのようなオーバーアクションで長身を振りながらキバナが言った。

 長年ステーキ屋で油と煙にまみれ、そのタペストリーは随分な有様となっていた。

 ナックルユニバーシティの総力を上げて修復されたそれは、唯物論的にはほとんど別物であったが、描かれている概念は変わらず、それがあったのだという事実が揺るぎないものであると証明するには十分すぎる出来であった。

 

「すごいぞ」と、ホップは息を呑んだ。

 

 それのもともとの色合いを知る彼からすればとんでもない変貌ぶりだった。そして、ようやく五枚が揃ったそれらのタペストリーの迫力は抜群であった。

 その内の一枚、二人の王が剣と盾を持ってしてブラックナイトに立ち向かってるそれを見て、ホップは体が熱くなるのを感じた。自分たちは、伝説を再現したのだ。

 

 今更説明するまでもないローズの強行により、ブラックナイトと呼ばれていたポケモン、ムゲンダイナが復活した際に、彼と後のチャンピオンは、すでに認識していた五枚目のタペストリーをヒントに、剣と盾が封印されているという仮説のもとに、それぞれが剣とされたポケモンであるザシアン、盾とされたポケモンであるザマゼンタを復活させ、ムゲンダイナを無力化させた。奇しくもその光景は、ラテラルタウンで新たに発掘された像と酷似していた。

 五枚目の発見は、本当の意味でガラルの未来を守り、そして、そのタペストリー達は当時込められたであろう役割を果たしたのだ。それらには、宝物庫で余生を送る権利が十分すぎるほどにあるだろう。

 

 だが、同時にホップが気がかりなのは、五枚目のタペストリーに描かれた封印だ。

 ムゲンダイナに勝利した今、自分たちが剣や盾を持つ必要など果たしてあるのだろうか。

 あるいはそこに描かれている英雄たちも、同じことを思ったのではないだろうか、故に彼らはそれらを封印し、後世に託したのではないだろうか。

 まだ戦いを続けている友人はともかくとして、自分はすでにザマゼンタを封印する段階にあるのではないだろうかと、彼はふと思った。

 

「悩んでんのか?」と、キバナが長身を曲げてホップを覗き込みながら問うた。

 

 彼は、どうやらホップが悩んでいるらしいということをなんとなく雰囲気で感じ取っている。

 

「そうだぞ」

 

 ホップはそれに繕うことなく頷いた。長年兄のライバルであったキバナという男は信頼に値すると彼は感じている。

 

「トーナメントのことか?」

「そう……だけど、多分それだけのことじゃないぞ」

 

 彼は少しばかり沈黙して考えを整理してから続ける。

 

「結局、俺はあいつにも、兄貴にもなれなかった」

 

 キバナという男は、おそらく誰よりもホップのそのような悩みを理解することの出来る人間の一人であっただろう。

 彼は両手でジェスチャーをしながらそれに答える。

 

「いいじゃねえか、誰だって目標にたどり着けるわけじゃねえ……とまあ、夢のある答え方をすればこうなんだろうが。それじゃ割り切れねえよな。俺だって、お前の兄貴には勝ち逃げされたんだ」

 

 キバナは元チャンピオンであったダンデに公式戦で十連敗中であった。そして、チャンピオンを防衛できなかった彼がリーグを引退したことから、その雪辱を晴らす機会は少なくなっている。

 

「良いじゃねえか、人間にはセンチになる時期ってのがあるもんだ。何言われても気にしねえことだ……例えば、カントーから来たデリカシーの無いやつとかにな」

 

 ホップはその言葉に顔を上げてキバナを見る。『カントーから来たデリカシーの無いやつ』というのが誰のことを指すのか、容易に想像できた。

 

「ソニア博士から連絡があったんだ」

 

 キバナは自身がそれを知っている事についての説明をして続ける。

 

「オレサマもあの男とは一悶着あった……悪いやつじゃねえという人間もいるだろうが、そんな言葉は善人には投げかけられねえ。俺達の歴史を知ろうともしない馬鹿の言葉を気にすることはねえ」

 

 そんなものは、と、キバナがもう少し励ましの言葉を続けようとしたときだった。

 宝物庫の扉が開かれた。

 キバナは会話を中断してそれを警戒する。この宝物庫には限られた人間しか入れないはずだった。

 その向こう側から現れた男に、ホップとキバナは驚いた。

 

「やあ、どうも」

 

 それは『カントーから来たデリカシーの無いやつ』こと、カントー・ジョウトリーグトレーナー、モモナリその人であった。

 

「なんで、テメエが」

 

 驚きのあまり、キバナは嫌悪感を持った素の態度で彼に接した。

 ホップは、話題に出ていた男の不意の登場にまだ考えが追いついていない。

 

「なんでって、別に君たちをつけていたわけじゃないよ。後で会おうとはしてたけど。僕からすれば君達が偶然ここにいただけに過ぎない。道を歩いているんだ、驚くわけじゃないけど」

「ここに入るには許可証が必要なはずだぜ、そして、オレサマはお前にそれを許可した覚えはないんだが」

「ああ、そうかそうか」

 

 モモナリは自身をにらみつけるキバナに怯むことなく、ポケットから一枚の紙切れを取り出して彼に差し出す。

 

「たしかに君に許可はもらっていないが『ある人物』に許可をもらってね。これを提示すれば見学は自由だと聞いていたんだけど」

 

 キバナは差し出されたそれを受け取り、ちらりとその書面をみやってから一つ大きなため息をついた。

 

「あの馬鹿野郎……」

「どうかな?」

「……見学は許可するが、オレサマの監視付きだ」

「そりゃ良いね。君と助手くんがいれば何でも質問ができるだろうから」

 

 そう言って視線を投げかけてきたモモナリと目を合わせながら、ホップは違和感を覚えた。

 果たしてモモナリは、腕時計などつけていただろうか。

 彼の腕を少し追って、ホップは更に驚く。

 それは腕時計ではない。

 デザイン性を重視された、最新式のダイマックスバンドであった。

 ホップはその気づきを口に出すことを躊躇った。

 その視線に気づくことなく、モモナリは懐からソニア女史の本を取り出し、一枚めくってそれをキバナに見せびらかす。

 

「見てよ、サイン貰っちゃったよ」

「……無理やり書かせたんじゃねえだろうな」

「まさか、僕にだって常識ぐらいあるよ」

「ねえよ」

 

 しばらくキバナとの会話を続けてから、彼は本をめくり、付箋を貼ってあったページとタペストリーとを見比べた。

 

「なるほど、英雄が二人。剣と盾、ポケモン……ステンドグラスや絵画が文字を理解できない人間のためにあると知識では知っていたけど、まさかこういう形で実感できるとはね」

 

 しばらく感慨にふけった後に、彼はキバナとホップのそれぞれをみやって問う。

 

「時系列について質問しても?」

 

 彼らが頷きで肯定したのを確認してから続ける。

 

「新たに発見されたラテラルの石像、このタペストリー、どちらが歴史的に古いものなんだい?」

 

 ホップを制してキバナがそれに答える。意外にもまともな質問だ。突っぱねる道理はない。

 

「ラテラルの遺跡はまだ発見されて浅い、これらのタペストリーと比べてどちらが古いかという検証はまだ行われてねえはずだぜ」

 

 なるほど、と、モモナリは再びどこからか取り出したペンで本にメモを入れる。当然、その本にもどちらが古いかという記述は存在せず、それ故の質問であった。

 そして、彼はホップに向いて問う。

 

「当事者である、君の見解は?」

 

 当事者、というのがホップのどういう部分を指しているのか、その場にいる人間は理解しているだろう。

 若者に対する意地の悪い質問にも聞こえるそれを咎めようとしたキバナを、ホップは制した。

 

「ラテラルの遺跡のほうが先だったと思うぞ」

 

 彼は腰のボールを一つなで、モモナリを見据えて続ける。

 

「大事なパートナーを剣と盾という物にするなんて、少なくともトレーナーの発想じゃないぞ」

 

 少年学士のその意見を、少なくともその分野においては先輩であるキバナは否定しなかった。それはその意見が絶対的に正しい必要があるものではないというのもあるだろうが、それ以上に、その意見が説得力を持っていたからだ。否定する理がない。

 

「嬉しいね」と、モモナリは微笑んだ。

 

「素人意見だが、僕も同じことを思っていた。人間は、ポケモンを軽視する傾向にある。僕と彼らは対等なはずであるのにね」

 

 誰だこいつ、と、キバナは首をひねった。少なくとも前回出会ったこの男は、このようにまっとうな意見を持っているようには見えなかったのに。

 

 モモナリはもう少しページを捲ってから続ける。

 

「もう一つ質問良いかな?」

 

 否定がないことを確認して続ける。

 

「このページに載っている英雄像は、一人の男が、剣と盾を持っているね。この像の出自はわかっているのかな?」

 

 モモナリが指差しているのは、ホテルスボミーインなどで確認することの出来る黄金の英雄像である、一人の精悍な若者が剣と盾を持つそれは、勇敢のシンボルとしてガラルで知らぬ人間は殆どいないと言っていい。

 そして、ホップはそれに首を振る。

 

「その像もいつできたのかはわかってないぞ」

「僕としては、割と新しいものではないのかなと思うけど」

「文献があるわけでもないのに断言するのは良くないことだけど、まるっきりありえない話ではないと思うぞ」

 

 その返答に、モモナリは頷いて答える。

 

「なるほど、なるほど。おかげさまで、頭がスッキリしたよ」

 

 彼はホップとキバナに目線を合わせると「しかし」と頷いて続ける。

 

「寂しい話だね」

「寂しい?」

 

 モモナリの言葉に、ホップは声に出して、キバナは視線で疑問を表現した。彼の持つ本、ガラルの伝説の解明と、彼なりの理解、そして、寂しいという感情が、簡単には結びつかない。

 

「寂しいだろう」と、モモナリがホップを見て続ける。

 

「二人と二匹であったものが、やがて二人になり、そして、一人になった」

 

 モモナリはぐるりとタペストリーを見回す。

 

「彼は寂しい思いをしていると思うよ」

 

 その言葉に、ホップは目を見開いた。

 もちろん、今に残る英雄像はただの概念であり、彼に人格が宿るわけでも、心が宿るわけでもない。

 だが、そんな彼に対して『寂しい』という感覚を共有することが出来るのは、少なくともホップやソニアが試みたことはない手法だろう。

 そして、その伝説の当事者であるホップは、モモナリの言葉に、それ以上に含むものに気づかんとしている。

 その考えを引き止めたのは、不機嫌を顕にしたキバナの声であった。

 

「それは、オレサマへの当てつけか?」

 

 彼は、一歩前に踏み出してモモナリを見下ろすようににらみつける。

 モモナリは、それにキョトンとした表情を見せ、それでいてその視線は、キバナのモンスターボールを捉えている。

 

 確かに、モモナリの言葉は、長年ガラルの英雄であり続けたダンデと、ついにそれを打ち破ることのできなかった自らの関係を揶揄しているように取ることも出来る。

 だが、当然モモナリにそのような意図はない、彼はキバナがダンデの良きライバルであり続けたことを否定しないだろうし、その点ではモモナリとキバナの思想は一致しているだろう。

 キバナは、その言葉が今に悩むホップに突き刺さることを案じていた。故に、自らがそれに不満を見せることで、ホップをこれ以上に追い込まぬように考えたのだ。

 凄むキバナに「ああ」と、モモナリはホップの気配を感じながら答える。

 最難関ジムと歴史を守る人格者らしいキバナの若人への心遣いを彼がどれだけ理解することができたかはわからないが、モモナリはキバナのその憤りが真に迫ったものではないことは見抜いており、そして、おそらくその理由がホップ少年にあるのだろうなということはなんとなく、漠然と感覚で理解していた。

 

「気に触ったのなら申し訳ない『そんなつもりはなかった』んだ」

「……言葉には気をつけることだな。誰も彼もがお前を理解するわけじゃねえぜ」

「そうだね。最近、僕もなんとなくわかってきたところなんだよ……そろそろ失礼しようかな」

「ああ、それがいい」

 

 モモナリは無防備にキバナに背を向けると「ああ、そうだ」と言って再びターンし、手提げの紙袋をキバナに差し出した。

 

「これ、お土産」

 

 

 

 

 

 

 

 ブラッシータウン、ポケモン研究所。

 すでに論文の山場を抜けていたソニア女史は、久しぶりのエネココアをすすりながら、携帯端末でSNSをチェックしていた。すでに日は落ち、友人たちもアフターファイブに精を出している。

 そこに、背後からホップの声。

 

「ソニア、今大丈夫か?」

 

 使用した文献の整理を終えたのだろう。だが、それであると言うのに彼の声にはわずかばかりの緊張があった。

 ソニアは、それが『フューチャートーナメント』が後数日後に迫っているからだろうと思っていた、調子を整えるためにはそろそろ休暇を得るべきだろうし、それをさせることに疑問はない。

 

「おー、いいよ」

 

 その声を聞いてから机を挟んで正面に座ったホップは、目を伏せながらもじもじと組んだ指を揉んでいる。

 ソニアはその様子を不思議に思った。確かにホップがトーナメントに対して少しナーバスになっていることは知っていたが、それはあくまで本人の内面的な問題であり、その不安を目に見えるように自らに見せるようなタイプではなかったのだ。ましてや勝手知ったる最も付き合いの深い幼馴染の弟である。今更照れるようなことなどなにもないだろう。

 

「今から、すっごく失礼なことを聞くけど……いいか?」

「まあ、内容によるけど……」

 

 ソニアはその内容の想像ができない。だが、今更ホップ相手に憤りを覚えることなど殆ど無いだろうと思っている。

 

「いいよ、何でも聞きな」

 

 ホップはそれに礼を返してから、やはりもじもじと手を揉みながら問うた。

 

「あのな、ソニアは、兄貴と距離をおいたことを後悔してたりはするか?」

 

 それは、予想外の質問ではなかった。

 幼馴染にして、ジムチャレンジを共にしたという彼女とダンデとの関係を知り、そして、その現在の彼らの関係を知るものならば、誰もがその脳裏に浮かぶ質問だろう。

 だが、浮かぶその質問を実際に投げかけるかどうかというところは話が別だ。誰もが思うそれを彼女に投げかけることはデリカシーに欠けることであるし、新たなトラブルを生むやもしれない。

 ソニアは、ホップが緊張で手を揉んでいた理由を理解した。もちろん、だからといってホップがデリカシーのない男だとは思わない、むしろ、その質問を自らに投げかけるほどに追い詰められていたこと、論文に追われていたとはいえそれに気づくことのできなかった自らの教育者としての怠慢を後悔する。

 彼女はスマートフォンを消音して机に伏せ、扉や窓が開きっぱなしになっていないことを確認する。

 

「それは、トレーナーとして、人間としてよね?」

 

 ソニアに対してのその疑問を持つ人間の多くは、男と女としての問いを持つ。そのほうが自然で、持つべき疑問だ。

 だが、ホップがそのような質問をするはずがなく、彼の悩みから、求められている答えは、それではないことを彼女は理解している。

 そして、ホップはそれに頷いて「そうだぞ」と問いを明確にした。

 一つ息を吐いてから、ソニアが答える。

 

「後悔なんてしてないわよ」

 

 一瞬、研究所内に沈黙が訪れる。

 それを打ち破ったのは、ふっ、というソニアの自嘲的な笑いだった。

 

「ホップ相手に強がっても仕方ないよね」

 

 彼女は頷く。

 

「後悔、してるよ。そういう質問に対して、脊髄反射で『後悔なんてしてない』なんて言葉が出てくるくらいにね」

 

 眩しかったの、と、彼女は続ける。

 

「ダンデくんは、あまりにも眩しかった。キバナ君たちがいるから大丈夫だろうと思って、私は彼から離れたけど、それでも、ダンデくんのことを一番わかってるのは自分だって、ずっと思っていた」

 

 やはり彼女は自嘲的に笑って続ける。

 

「そんなに自惚れてるなら、もう少しそばにいてあげても良かったのかもね」

 

 ホップは、ソニアのそのような思いを初めて耳にした。言葉だけではない、彼女が普段から見せる言動、不意に訪れてカレーをねだるダンデに対する態度にすら、そのようなものを感じたことはなかった。

 それは、まさに彼女だけが知る、彼女ですら隠そうとしていた本心だったのだ。

 

「ソニア、ありがとう」

 

 彼女の言葉の重みを、ホップは感じているだろう。

 

「明日から、休みがほしいぞ」

「いいよ、しっかり調整しな」

 

 頭を下げるホップに、ソニアが続ける。

 

「ホップがどう考えようと、私も、ダンデくんも、あの子も応援してるよ、それだけは、忘れないようにね」




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誤字脱字メッセージいつもありがとうございます。
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また、現在連載している『ノマルは二部だが愛がある』もよろしくおねがいします!

今回は見やすくするために空行を多くしていますがどうですか?

  • 見やすいので継続してほしい
  • もっと開けてくれても良い
  • 前のように空行がないほうが良かった
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