モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。   作:rairaibou(風)

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カントー日報『灯火』⑦

Q 戦略のために生き方を変えるべき?

 

 ガラルのスタジアムでモモナリさんの戦いを見て大ファンになりました。

 その中でもすなあらし戦術に憧れたので、自分のパーティーもすなあらしを主軸にしてみたいと思いました。

 その際にパーティーを評価をしてもらったら、自分の相棒であるインテレオンがその戦術に合わないから外したほうがいいと言われてしまいました。

 けれど自分のインテレオンはキバナジムリーダーのすなあらしに紛れたフライゴンの急所をねらいうった事もある全幅の信頼を置くことが出来る最高の相棒です。

 すなあらしで傷つく事は確かに良くないことかもしれませんが、外したく等ありません。

 また、エースであるウオノラゴンは最近開発されたどうぐを使えば特性を変えることが出来てその戦術にピッタリなポケモンになると言われました。

 確かに共に旅した信頼する仲間と憧れの戦術で戦えるのは魅力的ですが、その為に生来の在り方を歪める事が正しい事なのかわかりませんでした。

 自分は憧れを捨てるべきなのでしょうか?相棒をパーティーから外すべきなのでしょうか?

 また、生来の特性を歪めてまで自分のエゴに付き合わせていいのでしょうか?

(20代男性 学生)

 

A 誰がための戦略か。

 

 ガラルでの試合では基本的に『すなあらし』をびゅんびゅん吹かせてやりたい放題やったりやられたりしたわけだけど、まさかあの試合を見て僕の方のファンになる人がいるとは思わなかったよ、基本的にダンデくんの対応が良かった試合だったからね。

 僕のファンだという人にこういうことを言うのはすごく心苦しいことなんだけど、あなたはもう一度バトルとはなにか、なんのためにバトルをするのかということを考えてみたほうがいいね。

 自分のやりたい戦術と、自分の力を最も引き出してくれる相棒達が必ずしも合致するとは限らない。偶然そのようなめぐり合わせに出会うことは運命であるし、意図してできることはない。

 このようなとき、トレーナーというものは選択を迫られる。

 一つ、どこかで妥協を行う。

 一つ、知るかそんなもんと突っ走る。

 どちらを選んだとしてもそれは悪いことではない、例えば今のリーグトレーナーは前者が多いだろうと思う。

 僕達『チャンピオンロード世代』も割合的には半々といったところだろう。ワタルさんやカリンさんも時と場合によってパーティを組み替えることはあるし、あのクロサワさんだって引退前にはクレッフィとメタモンを新たに加入させたりしたしね。

 特性の変更に関しても今のところは特に問題なく運用できているようだし、そこまで気にかける必要はないんじゃないかなあ。

 だけど、僕は思いっきり後者だった。

 今でこそ僕の『すなあらし戦略』におけるゴルダックの存在はありとされているけど、デビュー当時は結構否定されてた記憶があるね、もっと砂嵐の状況を活かせる水ポケモンを加えるべきだと言われたこともあった。

 実際のところ、ゴルダックと『すなあらし』の相性が抜群に良いかと言われればそれは嘘になるのだろうと思う、どう考えたってアーマルドやガブリアスほどのシナジーは無いだろう。

 だけど僕達は突っ走った。結果としては今がある。

 質問者の方にそれを強いるわけではないけど、パーティ診断とか相性とか、そんなもん知るかよと突っ走ることも可能ではある。

 だが、それら以前の問題として。そもそも僕に憧れるからって『すなあらし』戦術に身を落とすというのがあまり賢明でない気もするなあ。憧れてくれるのは嬉しいけれど、戦略じゃなくて、ファッションとかを真似ててくれないものだろうか。




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