モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。 作:rairaibou(風)
Q 夢見がちな息子に困っています。
私はチョウジタウンで土産物屋を営んでおります。子供が二人いるのですが、相談事は次男についてなのです。
今年8歳になる次男は、他の子と変わりなくポケモンリーグとポケモンバトルに夢中になっております。
もう一つ、彼が夢中になっているのはコイキングです。
いかりのみずうみにて行われるコイキングのサイズを競う大会の中で、息子は参加者から一メートルに近い大きなコイキングを譲り受けました。彼からすれば目標のサイズに僅かに満たないなんでもないコイキングだったようですが、息子にとっては初めてのポケモンでした。息子はその巨大なコイキングに夢中になってしまったようで、いつも一緒にいようとしています。
更に厄介なのは、息子はリーグトレーナーというもののあこがれが強く「才能あるトレーナーとコイキングなら、コイキング一体だけでバッジを八つ取れるはずだ」と言い張ってやみません。年齢を満たせばすぐにでも実際にコイキング1体だけでジム制覇の旅に出てしまいそうな勢いです。
母親の立場からするとかなり無謀なように思えます。何とか息子を引き留めたいのですが、専門家の立場から率直な御意見を頂ければと思います。
(30代女性 土産物屋)
A 目が覚めたその先にあるものは。
可能性を否定するのは良くないことだと思うけど、そのチャレンジは無謀だね。
めちゃくちゃ才能あったとして七個目までは行けるかも知れないけれど、最後のジムがきついんじゃないかなあ。最後のジムを突破するにはそれなりに戦力が必要になってるからね。どれだけ息子さんに才能があっても、ジムリーダーも才能あるんで。
それに、コイキング一匹の構成だとその後のポケモンリーグを勝ち抜くことができないんじゃないかな。
ただ、そのように強い思い込みがある事自体は悪いことだとは思わない。
いっそのこと、やらせてみればいいんじゃないかと思う。
おそらく達成はできないだろうが、その現実にぶち当たった時にどう対応するかだ。
コイキングのみでジムバッジをコンプリートできないのなら意味がないと諦めるならそれでも良し、それならとなにか対策を工夫して続けるもよしだ。それほどになればコイキングはギャラドスに進化するかも知れないし、コイキングの弱点である草、電気タイプに対応できるポケモンをサポートに回すかも知れない。
もちろん、コイキング一匹でバッジをコンプリートして僕の鼻を明かしてくれても結構だ。
一見無謀に見える挑戦でも、大切なのはその心意気。
僕がバッジコンプリートを目指したときは、まあ、周りもそこまで否定的ではなかったんだけど。例えばAリーガーのシンなどは、ジム巡りそのものが無謀だと家族に反対された過去がある。コイキング一匹という絵面のインパクトが無謀感を強めているだけで、バッジをコンプリートする、リーグトレーナーを目指す、チャンピオンを目指すということはそもそもが無謀なチャレンジなんだ。
ただ大事なのは、息子さんの退路を断たない事。
彼がそのチャレンジを諦めた時に、すんなりと別の道を模索できるよう。誰かが味方であってほしいね。コイキング一匹でジム制覇という夢の後にギャラドス一匹でジム制覇という夢があってもいいし、初めて手にしたポケモンとジム制覇という夢があってもいい、何なら、コイキングと静かにゆっくりと暮らすことだって夢の一つになっていいだろう。
いつか夢から覚めたとしても、目覚めた先にはまた別の夢があるものだ。
(リーグトレーナー モモナリ・マナブ)
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