モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。   作:rairaibou(風)

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『週刊ポケモン生活 アローラ特集号』 2-アローラの食について

 アロ~ラ~。

 アローラ地方では色々と素晴らしい経験をしたが、今回はまずその中からアローラ地方の食について書いていこうと思う。

 本誌の巻頭にもあるとおり、アローラ地方には様々な種類のグルメが存在する。それぞれの島に住むそれぞれの風土と伝統を持った人々が、先祖代々の味を守りつつ、それらを高めようとしている。バトル脳の僕としてはこういう部分に食と戦いの関連性を勝手に見ていたりするのだ。

 先週も似たようなことを書いたが、食と戦いの関係は深いと僕は考えている。戦いとは、今日を生きるために勃発するだろうし、今日を生きるためには、何かを食べなければならない。究極的なことを言えば、戦いとは食に直結すると僕は思っている。現実的に、野性に目を向ければ、戦うことそのものが食になっていることだってままあるのだ。

 水が違えば腹を下すと言うが、調べてみた所アローラ地方の水はカントーと同じく軟水であるらしく、事実僕もガブガブ飲んでピンピンしてる。水に関してはなんの心配もなさそうだ。

 何が言いたいのかというと、カントー人がアローラ地方の現地のグルメに挑戦するのは、極力やめておいたほうが良いということだ。これはあくまで個人的な感想であるが、アローラ地方そのものの味はかなり人を選ぶと思う。風土も違えば、気候も違い、当然ながらそこで作られる食物も違ってくる、ポケモンのタイプですら変わってしまうのだ。もはやこの時点で、カントー人の味覚とはかなり離れている。

 しかし、当然ながらカントー人の舌に合う料理を提供してくれるところもある。メレメレ島ハウオリシティのショッピングモールに店を構えるバイキングレストランは、我々観光客を意識した味付けだし、アーカラ島ハノハノリゾートホテルのレストランではカロスで修行を積んだらしいシェフが、質の高い料理を提供してくれる。勿論どちらもアローラの地で育った食材を使用しており、アローラの陽気さが、料理を介して伝わってくるようだった。

 それでも、現地の味を味わいたいという人もいるだろう、そこで僕がおすすめするのは、ポニ島にあるレストランだ。

 アローラ地方四つ目の島であるポニ島は、アローラ地方の中で最も小さく、他の島に比べると観光色が薄くて、大自然が広がっている。話によると、アローラ地方のトレーナー達の修行の場で、こちらで言う所のチャンピオンロードのような立ち位置らしい。

 海に浮かぶ船の中に店を構えるその店一番のメニューは、何と言ってもラーメンだ。

 海を渡ってまでラーメンかよと思った人もいるかもしれないが、ここのラーメンは本当に美味しかった。元々は修行終わりのトレーナーや、仕事終わりの地元の農家、船乗りなどがガツンと体力をつけるための食事らしく、味はさっぱりしているがコクが有り、それでいて地元の野菜をふんだんに使って栄養もバッチリ。

 何より驚いたのはその量だ、地元の大食漢ばかりを相手にしているからだろうかとにかく一杯がでかい。胃袋に自信がある方でも並を、自信のない方は女性用メニューを選んだほうが良いだろう。その店の特盛りとして『Z盛り』というメニューが存在するが、あれは島クイーン用のメニューなので絶対に手を出さない方が良いだろう。もったいないからだ。

 最後に、アローラ地方のスイーツ、マラサダについて説明する。

 マラサダについては随分と有名なので今更僕が新しく言えることもないだろうが、とにかく家のガブリアスがマラサダを気に入った。甘いクリームが特にお気に入りらしく、アローラではマラサダショップの看板を見つける度にボールを内側からゴンゴン叩いて本当に大変だった。味を覚えさせなければよかったと本気で後悔している。

 こっちに帰ってきてからもあの味が忘れられないらしく、時折そういう目で僕を見つめるのだからたまらない。

 こちらでも食べることができる店を探している次第だ。情報求む。




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