モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。   作:rairaibou(風)

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『週刊ポケモン生活 第〇1号』 ダイマックスというもの

 ガラル地方のバトルの醍醐味といえばなんと言っても『ダイマックス』だろう。

 一時的なポケモンの巨大化現象を利用したそれは非常に見栄えがよく、ポケモンバトルに詳しくないという人でも、テレビやインターネットなどで巨大化したポケモンがバトルをしているところを見たことはあるだろう。僕もそれを初めてみたときには驚いたし、同時にバトルの戦略性が大きく広がるだろうなとも思ったものだ。

 いつか体験したいと思っていたし、エキシビジョンでは実際にそれにチャレンジする機会もあったのだが、どうもダイマックスなしのバトルに慣れすぎてしまっているせいで直ぐに対応はできなかった。慣れというものは怖いなあと思う。

 ダイマックスは良いシステムだ、何よりド派手だし、戦略も広がる。

 だがこれを読んでいる皆さんに勘違いして欲しくないのは、ガラル地方の戦いそのものがダイマックスというものに集約されるわけではないということだ。

 ダイマックスというものだけを見るためだけにガラルリーグを見ている人は損をしている。ダイマックスはあくまでも戦いの中の手段であり、それが目的ではない。ダイマックスが無い戦いだから価値が無いわけではないし、ガラルの戦いがダイマックスありきの大味なものでもない。

 例えばバウジムリーダーのルリナの海上での戦いは素晴らしいものであるし、エンジンジムリーダーのカブさんはダイマックスの戦いに適応したホウエン地方出身のトレーナーだ。アラベスクジムのポプラ氏からはダイマックスなき頃のガラル地方の戦いを垣間見ることができるし、スパイクタウンのネズはダイマックスをあえて使用しないノンダイマックス戦法の実力者だ。

 彼らのような素晴らしいトレーナー達が、ダイマックスという戦法が存在する中でどの様に立ち回っているのかに注目できるようになれば、あなたも立派な『見るリーグトレーナー』だ。

 一つ僕が心残りだったのは、エースであるゴルダックがガラルに入れなかったことだ。

 ガラル地方にはキバナというドラゴンと天候を操るジムリーダーがおり、その実力は他地方ならばチャンピオンになれると称されている(そのような評判のトレーナーは各地方に必ず数人はいるとしても)実力者だ。彼と対面した時に僕がゴルダックを繰り出すことが出来ていたら一体どうなっていたのか僕自身興味がある。

 規制であるから仕方がないとは言え、実は今回のガラル訪問において僕が一番気にしていたのはそれだった、僕自身彼に甘えることが多かったし、パーティのまとめ役だったから。そういう意味では今回のガラル訪問で僕も一回り成長できたのかもしれない。

 まあゴルダックとガブリアスについては僕がカントーにいない間に随分と活躍していたようなのでそちらに期待してください。




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