アンタ…乙女の純情を聞いてどうするんだい?
……………面白いから?……殺していいかい?
まぁ、いいさ。教えてやるよ。
私はアニ・レオンハート。
周りからは『氷の女』なんて呼ばれてたりするけど…。
まぁ、普通の女の子だと思うよ。
……いや、これはただの願望かもしれないね。
こんな私でも恋をしてしまった。
ライナーやベルトルトとの約束を破ってしまったとしても、私はこの恋を叶えたいってそう思ってしまったんだ。
私に恋を教えてくれたのはエレン・イェーガー。
素直で真っ直ぐで取り繕らず、根性もある。
嘘を知らないから騙されることも多々あるのに、人を信じる強さがある。
なにより、自分の意思がハッキリとあった。
私なんかとは違う、人に流され続けた私は、アイツが羨ましかった。
そんな私は、同時に妬んだ。
でもエレンの奴は、そんな私を受け入れてくれたんだ。
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-対人格闘の訓練-
エレン「くそっ!またやられた!」
私は何故かいつもエレンと組む事になる。
と言うのも、対人格闘がある時は必ずコイツが私のもとに申し込みに来るからなんだけど。
アニ「アンタは動きが単純なんだよ。だから次の攻撃なんて直ぐに予測出来る」
まだ私はコイツを名前で呼んだことはない。
理由?………………恥ずか…なんでもない。
エレン「ついでに聞いていいか?」
正直迷った。
訓練中だし、何より何をきかれるかわかったもんじゃないし。
だから、私は…。
アニ「いいよ。聞くだけ聞いてやるよ。答えるかは別だけどね。それと訓練しながらでね」
せこい手を使ってみたんだ。
エレン「ああ。それでもいい」
アニ「で?何がききたいんだい?」
攻撃を仕掛けながら話を聞く。
勿論、さっきのように本気は出さない。
周りの訓練兵達と同じようにサボりながらだ。
エレン「お前は、なんでアイツらが訓練をサボるのか…わかるか?」
………どうやら身構える必要なんていらなかったようだね。
アニ「………アンタはもし、いじめられてる人がいたらどうする?」
エレン「は?助けるに決まってんだろ」
アニ「もし、訓練兵のほぼ全員が関わってたら?関わってないやつも見て見ぬふりだったら?」
エレン「それでも助ける!」
そうさ、これがエレンなんだ。
人に流されない。正しいと思ったものを突き通す。そんな強さを持っているんだ。
けどね…私達はそんな強くないんだよ。
アニ「私には無理だ。人は周りに感化される。流されて同じことをして、自分は悪くないって、そう言い聞かせるのさ」
エレン「………こいつらがそうだって言うのか?」
アニ「……ああ。私はアンタが羨ましいよ。自分の意見を押し通せるような所がね」
エレン「お前もそうすればいいだろ?」
簡単に言うんじゃないよ。
それが出来てたら誰も苦労しない。
私は怖いんだ、流れに逆らうのが。
私は怖いんだ………1人になるのが。
エレン「大丈夫だ。俺はお前の良さを知ってるしお前の弱さも知ってる。だからお前は俺が護ってやる。だから、壁をぶち壊せ!」
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こいつの言葉には深い意味はない。
仲間だから護る。そう言いたいんだろう。
けど……、けど……、期待せずには…いられないじゃないか…。
私は幸せになる権利なんてない。
わかってる。けど、けど……。
私が…恋に堕ちたことを…許して下さい。
これが、人の幸せを奪ってしまった私の…願いです。