あ?名前?ユミルだ。
名字?……ねぇよ!そこはご都合だ!
ほう?お前は死にたいらしいな。
私の好きな人を知りたいなんて。
は?……あっ///
黙れ!誰にも言うなよ!?恥ずかしいだろ!?
は!?なら好きな人とエピソードを教えろ?
この私相手に脅すとはな…。
覚悟しとけよ?
エレンだ。私の好きな人はエレン・イェーガー。文句あるか!?
ないよな!?糞野郎!
あーくそ!恥ずかし過ぎんぜ全く。
は?好きになった出来事?
んなもんねぇよ。いつの間にか惹かれてたんだ。
でも、まぁ…そうだな。
大切にしたい思い出はあるかもな。
─
───
────────
────────────────
-朝早くの馬小屋-
ユミル「なんだ。また来たのか?」
エレン「まぁな」
コイツは馬術の訓練がある日には必ずクリスタの元に来る。
と言うのも、クリスタが馬術の成績1位で、コイツはそのクリスタの技術を学ぶ為に来ている、けど、クリスタと会うための口実だと思ってた。
結果だけを言っちまえば違ったんだが、なんだか釈然としなかった。
ユミル「駄目だ駄目だ。可愛い可愛いクリスタは私とやるんだよ」
毎度お決まりの言葉を言う。
私がクリスタを護んなきゃならねぇんだ。
男なんて、害でしかない。
クリスタ「ごめんねエレン。今日はユミルとやるんだ…」
申し訳なさそうに話すクリスタは本当に優しい天使のようだ。
エレン「そうか…邪魔したな」
こいつはいつも食い下がらない。
駄目と言われたら素直に去っていく。
ユミル「おい。待てよ」
エレン「ん?」
私は勘違いをしてるのかもしれない…。
けど、危険な奴は近付けない。
それが私のスタイルだった。
ユミル「クリスタを狙ってんならもう来るな。今度来たら殺す」
クリスタ「ちょ!?ユミル!」
エレン「んあ?狙うってなんだ?ってかよ、お前は誰かに護ってもらったりしないのか?」
いきなりだった。
話しも繋がってないし意味がわからなかった。
混乱する私の脳内なんて気にせず、エレンの野郎は1人で話しを進めた。
エレン「お前は無理してる気もすんだよな。」
エレン「実は弱みを見せたいとか、護ってほしいとか思わないのか?」
何をいってやがんだ?コイツ…。
ついに頭壊れたか?ってかクリスタの前でなんてこと話しやがる。
ユミル「んなこたねぇよ。私は今の現状で満足してる」
エレン「本当か?」
ユミル「……………ああ」
…………まぁ、確かにたまに寂しい時もある。
辛い時もある。誰かに護って欲しい時もある。
でもよ、弱みなんか見せたら…クリスタをまもれねぇだろ?
エレン「嘘だな」
ユミル「は?」
エレン「俺は知ってんだよ。夜に誰もいない倉庫の裏でたまに泣いてるのを」
な、なんで知ってやがるんだ!?
私は誰もいないのを確認してあそこにいってんだぞ!?
エレン「俺、よく夜に自主錬してんだけどな…あそこは風通しもいいし、休憩ん時に涼むんだよ。そん時にたまに聞こえるんだ。泣いてる声が」
エレン「流石の俺でも気づいた。お前が無理してたんだって。だから俺は、お前の力になりたい。支えてやりたい。そう思った」
─
───
────────
───────────────
そん時の事はよく覚えてないが…
『これで貸しだなんて思うなよ!』なんて事を言いながらあいつの胸で泣いた気がする。
あの時空気をよんだのかクリスタは一言も話さなかったから、あんなことしちまったんだな。
多分、クリスタがなんか話してたら、きっといつもみたいに悪態をついてどつき回してた。
私が初めてクリスタ以外に素直になったのは、
クリスタと…まぁ…そのなんだ…エレンのお蔭…なのかもな。
っ!長話しし過ぎた!これでいいだろ?
誰かに話すなよ!?絶対だからな!