バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は7巻への繋ぎの話にしようと思います
とりあえずいくつか変更点はあります

1 スバル達は抜け穴を利用してまだいます
2 野球大会の流れが変わります
3 召喚獣野球仕様がジェイルによって改良され、防具装備+試合前に申請制でスライダー・カーブ・フォークの内1つを使用回数制限で使用可能

の3つが大まかな変更点です。それでは今回もどうかよろしくお願いします
あと学園長の台詞が難しい……多分変だと思いますが笑って流してください


第82問

 

 

第82話

 

「学園長! 何を考えているんですか!!」

 

夏休み明けの最初のイベントの通達を見て私はいても立ってもいられず、学園長質に乗り込んだ

 

「教頭? 何か問題でもあったさね?」

 

不思議そうなカヲル学園長に

 

「召喚獣野球についてです!」

 

私がそう言うと学園長は

 

「やっとまともに操作できるようになったんだ。PRに使わない手は無いさね?」

 

そう笑いながら言う学園長、ちがう!! 私が言いたいのは!

 

「野球なのに! 防具も変化球も無いってどういうことですか!!!」

 

ファールをマスクを脱ぎ捨てて追いかけるキャッチャー。打者との駆け引きを楽しむ変化球。それが無くして野球なんて言えないと言うと

 

「無理さね。空気抵抗とかの計算がどれだけ大変だと「私がやります! だからぜひ変化球等の動因を!」……やってくれるっていうなら任せるさね。よろしく頼むよ、教頭」

 

よし! 許可取ったぁ! 私は嬉々として自分用の研究フロアに向かって歩き出した

 

「あの男、本当によく判らない……」

 

学園長はそう呟いた、システムの改良に生徒の進路相談とかなり模範的な教師なのだが、どうも頭の螺子が少し揺るんでいるとしか思えない。学園長はそう呟きながら

 

「さーて、どういう風に改良してくるか、楽しみだね」

 

こうしてジェイルが主催となり、召喚野球大会は色々とパワーアップすることとなる……

 

 

 

 

意外とお兄ちゃんしてます

 

「……これでよし」

 

今日は陽向が合宿から帰ってくる日だが、両親も兄も用事でいない。今自宅にいるのは俺だけだ、陽向が落胆してはいけないと陽向が好きなカレーを2日前から仕込み、さっきもシュークリームを買ってきた。出来る限りの準備はした、後は陽向を迎えるだけだ

 

「……何か昔を思い出す」

 

昔は両親も仕事で滅多に家にいなかったし、2人の兄も家計の助けをするためにアルバイトをしていた。家ではずっと俺と陽向だけだった……そのせいか陽向はブラコンニなってしまった。人格形成のときに近くにいたのが俺だけだった、だから俺を父として、兄として、そして異性をして見てしまった。何とかそれは勘違いなんだと教えなければならない

 

「……何をどうしたって兄妹間の恋愛は成立しないから」

 

どれだけ陽向が俺を想おうが、逆に俺が陽向を想っていたとしても、血の繋がった兄妹。恋愛は決して成立しないのだから

 

「たっだいまー!!!」

 

ズドドドドッ!!!

 

廊下を走る足音に思わず身構える。高確率で突撃が来る備えなければ

 

「……?」

 

リビングの前で足音が止まる。? 突撃じゃないのか? 警戒しながらリビングに続く廊下に顔を出すが

 

「……いない?」

 

おかしい、さっきの足音はいったい? 俺が首を傾げていると

 

「おにいちゃーん♪」

 

「げふうっ!!!」

 

背後からの突撃に廊下にと弾き飛ばされる。廊下の壁に思いっきり顔面を強打したことに涙しながら、立ち上がる

 

「……久しぶり」

 

「うん♪ うん♪ 私お兄ちゃんに会えて嬉しいな」

 

たかが一週間でこの反応、俺が旅行とかありえないが留学とかしたら陽向はどうなるんだろうか? とくだらないことを考えながら

 

「……お風呂入れてあるから入って来るといい」

 

汗を吸ったシャツと額に浮かぶ汗を見ながら言うと

 

「判った。じゃあ、お風呂入ってくるね」

 

そう笑ってリビングを出て行くと思った陽向だが、途中で立ち止まり

 

「一緒に入る?」

 

「……馬鹿な事を言うな」

 

一瞬鼻血を出しかけたが、それを堪えて言うと

 

「……私、お兄ちゃんだったら……良いよ?」

 

頬を赤らめて言う陽向の背中を押して、リビングの外に追い出し、中から鍵をかけて

 

「……馬鹿なことを言ってないで。早く風呂に入って来い」

 

鼻血を我慢しながら言うと陽向は「はーい」と返事を返し脱衣所に向かった

 

(なんか段々アプローチが凄くなって来てる)

 

もとより凄かったのが、はやて様と関わる様になってから、更に激しくなっていることに恐怖しながら

 

「……とりあえずカレーを温めよう」

 

今は夕食の準備をしようと思い。カレーとご飯を温め始めた、取りあえず追記として俺が危惧していた。身体にバスタオルだけという陽向の攻撃は無かったことに俺は正直安堵していた

 

その日の夜

 

「う。うん?」

 

夜中にふと目を覚ますと、布団から俺以外の何者かの気配。俺は内心溜息を吐きながら布団の中の覗き込むと、俺を抱き枕にしている陽向の頭が見える

 

「すぴー」

 

満足げに微笑んでいる陽向に

 

「……まぁ偶にはいいか」

 

俺は馬鹿でスケベと良い所なんて無いけど……やっぱり良い兄として居たいなと思い。陽向の頭を撫でてからもう一度眠りに落ちた。明日から新学期だし、早く寝よう……

 

 

 

姉帰る。弟は頭を抱える

 

どうしたんだろう?

 

父さんと母さんに会いに行くついでに荷物を取りに行っていた姉さんが、今日帰宅したのだが何か不機嫌そうだ

 

「どうしたの姉さん? 父さんか母さんと喧嘩でもしたの?」

 

姉さんの洗物を洗濯機にほり込んでから尋ねると

 

「いえ、喧嘩をしたわけではないですよ?」

 

そう笑って返事を返す姉さんだが、明らかに不機嫌そうだ

 

(何かあったんだろうか?)

 

珍しく不機嫌な姉さんに首を傾げながら、僕は夕食の準備を始めた……今日は姉さんが帰ってくると聞いていたから、少し奮発して手巻き寿司にした。ご飯もちょうど炊けたし良いタイミングだ、寿司桶に炊き立てのご飯を出していると姉さんが

 

「アキ君。1つお聞きしてもいいですか?」

 

「マグロはあるよ? あとサーモン」

 

「いや、寿司ネタではなくてですね。もしも、もしもですよ? もし結婚「ピーッ!!!!」来ましたらどうしますか?」

 

茶碗蒸しの蒸し上がりを知らせる、タイマーの音で姉さんの声が聞こえない。

 

「ごめん姉さん何て言ったか聞えなかったから、もう一度言ってくれる?」

 

シャリを作りながら尋ね返すと姉さんは

 

「いえ、たいした事じゃないので忘れてください」

 

そう言われると気になるなと思ってキッチンから顔を出して

 

(これは……聞かない方が良さそう)

 

凄く不機嫌な顔をしているその顔を見て、これは聞かない方が良いだろうと思い。僕は夕食の準備に集中することにした……

 

「この茶碗蒸し、美味しいですよ、アキ君」

 

「そう? 良かった」

 

僕の好きなネタを巻きながら、姉さんのお褒めの言葉に頷いていると

 

「アキ君、1つ聞きたい事があるんですけど」

 

「? 何?」

 

口の中の物を飲み込んでから尋ねると姉さんは

 

「小さいときに近所に住んでいた子の事を覚えていますか?」

 

近所? それはまた変な質問だ……

 

「うーん……」

 

誰かいたような気がしなくもない……

 

「アキ君?」

 

姉さんの声に唐突に1人の少女の姿が浮かび上がった。小さい時よく一緒に遊んだ女の子、口元に手を当てて笑うのが癖だった

僕よりも年下の女の子

 

「女の子でそんな子がいたような?」

 

「な、名前は覚えていますか?」

 

「ううん。全然、姉さんと同じで僕のことをアキ君って呼んでたのは覚えてるけどね」

 

うん、茶碗蒸し美味しいや

 

「そ、そうですか」

 

なんかほっとしてるけど何でだろう?

 

「早く食べようよ、せっかく作った茶碗蒸しが冷めちゃうよ?」

 

「それもそうですね。せっかくアキ君が作ってくれたのですから、ちゃんと食べないと」

 

そう笑う姉さんだったが、どこか心ここにあらずというその表情がどうしても気になった……

 

 

 

 

姉の憂鬱

 

 

「夏休み中全くと言っていいほど龍也君に会えてない」

 

「会いに行かないからでしょ?」

 

ぶつぶつと呟いている姉上にそう言うと

 

「あんたはいいよねー。結構会えたんでしょ?」

 

「うん、デートとかも「死ね」あいたたた!!」

 

いきなりのストレートをもろに食らいソファーから落ちる

 

「そもそもね、あんたいつまで嘘の名前言ってるのに何で平然としてるわけ?」

 

姉上の指摘に私は

 

「タイミングを逃しちゃっただけ。いつかは言うよ」

 

そもそも私の名前は秀子ではなく、優月と書いてゆづきと言う。タイミングを逃してずっと秀吉呼ばわりをいつかは改善しないといけないとは思っている。ちなみに秀子が馬鹿にする意味も兼ねて呼び始めた、あだ名のような物である

 

「まぁ良いけどね、所でさ、夏休み中、龍也君って何してた?」

 

「大体妹と遊んでたよ? ちっちゃいちびっこ軍団」

 

妹と聞いてはやて達を思い出した素振りを見せる姉上に違うと言うと

 

「そ、そうよね」

 

ふーと息を吐きながら額の汗を拭う素振りを見せる姉上を見ながら

 

(目はかなり無いんだけどね)

 

姉上が想う龍也はかなりと言うか鉄壁のガードを誇っている。そう簡単に落とせる相手ではない、だがそれでも姉上が望むのならば妹としては手伝うべきなのだろう

 

(その内なんとかして姉上が龍也と遊べるように何か考えよう)

 

魔王に目を掻い潜って、行動するのは難しいが。ここは血を分けた姉だ、少し位は苦労してみよう……

 

私はそんな事を考えながら、ソファーの上の枕を抱えて

 

「どうすればもう少し仲良くなれるかしら?」

 

ごろごろと悶えている姉上を見つめていた……

 

 

 

 

龍也のひらめき

 

「あーそろそろ戻らないと有給なくちゃうな」

 

ソファーの上で足をばたばたさせながら呟くスバル。確かにそろそろスバルとシャマルの有給はなくなる頃だ

 

「確かにな、所で1つ聞くが。スバル」

 

「なんです?」

 

足をばたばたさせるのを止めて尋ねてくるスバルに

 

「やっぱりまだこの世界に居たいか?」

 

「そりゃティアもいるし、まだまだ龍也さんには教わりたい事もあるし。居れるなら居たいですね」

 

素直にそういうスバルの言葉に

 

「書類整理」

 

「はい?」

 

首を傾げるスバルに

 

「六課で処理できない書類を転送してもらって処理するなら、勤務として認めるがどうする?」

 

隊長陣の大半がいない今の六課では処理できない書類も多い。それをするなら勤務として認めると言うと

 

「やる! やります! やらせてください!!」

 

駆け寄りながらそう言うスバルに

 

「ふむ。ではそのように話を通しておこう。処理が終わった書類は私かはやてに提出すること」

 

「はい!!」

 

うんうん、スバルのこの素直さは見ていて和むよな。今回りにいるのが特に酷い魔王ばかりだからせつにそう思う

 

「じゃあ、また明日」

 

「あ、そういえば龍也さん明日から学校でしたっけ?」

 

その言葉に頷きながら私は

 

「うむ、ずっと戦いばかりだったからな。明久達を馬鹿をやるのは正直楽しいぞ」

 

青春なんて言葉と程遠い人生だったからなあ……私はそんな事を考えながら

 

「じゃあ、お休みスバル」

 

「はい、おやすみなさい」

 

そう笑って手を振るスバルと別れ自室に戻ると

 

「「えへ♪」」

 

「帰れ」

 

枕を抱えて笑うはやてとヴィータに私は即答でそう突っ込んだ。いい加減にこの2人は兄離れしてくれないだろうか?

けっして叶うことの無さそうな願いに私は大きく溜息を吐いた……

 

 

 

???

 

「ただいま帰りました」

 

「あらおかえり、雅」

 

お母様に出迎えられながら、そのままお父様の待つリビングに向かう

 

「どうだった? 業務提携の件は?」

 

本来ならお父様がやるはずだった提携の話を任せてもらい。小母様に契約の話をしたのだが

 

「駄目でした」

 

「駄目? おかしい……どういう条件で書類を出したんだ?」

 

そう尋ねてくるお父様に持っていた鞄から小母様に出した書類と同じ物を差し出すと

 

「この条件のせいだな、何を考えてこんなのを書いたんだ?」

 

呆れたようなお父様に

 

「小母様にも認めて貰おうと思いまして」

 

にこりと笑いながら言うと

 

「頭痛が……」

 

「頭が良いのにどうしてこうも抜けてるのかしら」

 

頭を抱える両親を見て首を傾げていると

 

「はぁ判った、提携の話はこちらで進める。雅は雅で学業に集中しなさい」

 

「そんな!? 私に任せてくれるのでは!?」

 

最初と約束が違うと言うとお母様が

 

「でも雅、このままだと貴女が思い浮かぶ未来は永遠に訪れないわ。親の立場で言うと今の貴女の評価は-100点だから」

 

「私は何か間違えてしまったのですか!?」

 

「ああ、根本的な部分をな」

 

くっ、何を間違えたのかまるで判らないが、両親がそう言うのなら間違いないだろう

 

「そ、そうですか……ではお父様にお願いします」

 

出来ることならば自分で話を纏めたかったが仕方ない。ここはお父様にお願いしよう

 

「ああ、任せておきなさい。ちゃんと話は纏めておくから」

 

はいと頷き返し、自室に戻った……明日から学校なのでベッドに寝転がりながら

 

「このまま待っていても駄目ですよね」

 

待っていては何も掴めない。自ら行動しなくては

 

「とりあえず一ヶ月以内にアキ君に接触するとしましょう」

 

計画を練り、最高のタイミングでアキ君と再会する事を考えながら、私は眠りに落ちた……

 

寝るまでの間アキ君の事を考えていたからか、私が見た夢は懐かしい夢だった……

 

第83話に続く

 

 

 




次回からは7巻の内容に入っていこうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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