魔法少女リリカルなのはStrikers~風と桜の記憶~ 作:strike
時間を空けてしまったので、これくらいはしないとなと気合を入れてしまいましたw
まだリハビリ中な事もあり、拙い文章かも知れませんが楽しんで貰えたらうれしいです。
あの模擬戦からどうなったのか。
それでは、第13話スタートです!!
機動六課再設立から2週間が経ち、隊員達も六課のルーチンに慣れてきた様子で、テキパキとそれぞれの役割をこなしている。とは言っても、隊員達はいつも通り訓練を行い、隊長達は色んな場所を飛び回って情報収集と他の課に所属する人たちの人材育成がメインになるため、以前のように慌しい状況とは言いがたかった。
しかし、機動六課の面々は時間が経って行くにつれてこの静けさに妙な疑問を抱き始めていた。
「あれから全く動きがないな」
「色々と当たってはいるんだけど、未だに逃走ルートからの行方の割り出しが難航しているって」
「あれで全てが終わりだなんて思えないんですが……
翔馬の言葉に現状を報告するフェイトにティアナが頷く。
訓練の合間を縫ってフェイトに同行しているティアナも悪夢の笛に関わりがありそうな情報を探してはいるのだが、その手がかりすら見当たらず、犯人を追いたくても追えない状況に全員が悔しそうにしていた。
「まぁ、分からへん事は考えても分からへん。 問題はこれからどうするかや」
「そうだね。 まず、私たちに出来るのは情報が出てきたときに迅速に行動出来る様な状態にしておく事」
「後は出来るだけ犯人達の目的などの情報を集める事、ですね」
はやての言葉になのはとエリオが頷き、はやては会議に参加している隊員達に眼を配る。
「今日はここまでにしとこか。 あんまり考えすぎて煮詰まってもしゃ~ないしな」
「うん、それじゃ、今日はこれで解散。 明日は早朝訓練があるから皆今日は早めに休むんだよ?」
「「「「「はい!!」」」」
なのはの言葉に頷いたスバル達5人はそのまま会議室から退室し、閉まってゆく自動ドアを隊長と副隊長で見届けた。
そして、自動ドアが閉まってから数秒後、その全員が示し合わせたわけでもないのに同時にため息を付いていた。
「皆にああは言ったものの……どうしたもんか」
はやての声を切っ掛けに全員が思わず苦笑いして肩の力を抜くと、先ほどまでの雰囲気が嘘かのように会議室にはどんよりとした空気が漂っていた。
「管理局本部からの連絡がないのは何かおかしいと思わないか?」
「悪夢の笛だけでなくてジュエルシードまでが奪われているのに本部が追えないはずがないですよね」
「それに、はやてちゃんの情報では機動六課再設立と同時期くらいには行方が分かりそうって話だったし……」
翔馬の言葉にシエルが反応し、さらになのはが補足するように状況を詰めていくと、今までの捜査で分からなかった情報に加えて更に分からない事が増えてくる。
「それだと、本部が情報の隠蔽を行っているように聞こえるが?」
「いや、それはありえねぇだろ。 なんせ本部が悪夢の笛……だったか? そいつの捜索指定ランクを上げたんだからよ」
「自分達で首を絞めるようなことをする理由もないからな。 本部が隠蔽を行うって線はかなり薄いだろ」
シグナムの言葉に反論を出したヴィータ。翔馬はヴィータの意見に賛成だとばかりに口を開くが、それだと情報がないこの状況がおかしい。その事に全員が気付いているものの、その原因が分からず言葉を詰まらせる。
「向こう側が情報を漏らさないように何か仕掛けている可能性はあらへんかな?」
「無いとは言えないけど、それでも不自然すぎるよ。 逃走ルートの一部はジュエルシードの反応から分かってる。そんな状態で仕掛けたら嫌でも魔力感知が働くから直ぐに接触だって出来るはず」
「にも拘らず、ジュエルシードを封印した形跡も無く唐突にその反応が消えて犯人達も姿を隠し続けている」
「ジュエルシードの封印が行われていればその時点で激しい魔力反応があるはずなのにそれが無く、ジュエルシードの反応も無い。犯人達の逃走ルートから潜伏先を割り出してもその場所には何の手がかりも残っていない」
完全なお手上げ状態を理論的に組み立ててしまった隊長陣は更に肩を落とし、翔馬やヴィータは椅子に深くもたれかかり、シエルやなのは達は机に突っ伏している。
「この事件、ホントに解決できるんかなぁ……」
思わず呟いたはやての言葉に全員が苦笑いを浮かべた。
「この部隊の隊長がそんな弱音吐かないでくれよ」
「そうです、わが主。 今は何も出来ずとも必ず原因を突き止めて解決に導いて見せます」
全員がはやての企みに気が付いていると言わんばかりに力強い瞳ではやてに笑いかけると、はやても弱ったように笑い返した。
「せやな。 隊長なのにこんな弱音はいたらあかんな。 明日からまた心機一転で捜査開始や」
みんなの気遣いを受けてそう返すと隊長陣も今日は解散となった。
そして会議室から外に出ると、そこには小さな待ち人が壁に背中を預けながら佇んでいた。
「あれ? ヴィヴィオ、どうしたの?」
「あ、ママ!!」
なのはは愛娘の姿を見ると途端に笑顔を咲かせてヴィヴィオの元に近寄るとそのまま身を屈め、一方のヴィヴィオはなのはの姿が見れたのが嬉しかったのかなのはの首元に抱きついている。
「今日はノーヴェと特訓じゃなかった?」
「それが、特訓に身が入ってないって怒られてしまいまして……」
たははとバツの悪そうに笑うヴィヴィオになのはは少し困った表情をしながらヒョイと抱きかかえて、皆に視線を向ける。
「ええよ。今日はこれ以上やることも無いやろし」
「うん、こっちの事は任せておいて」
2人の親友にゴメンねと一言謝ってからいつものように高町親子は背中を向けて隊舎から出て行く。
なのはは今回、ヴィヴィオの事もあって常昼勤務となっている。以前のように共に六課の隊舎に泊まりながら交代勤務を受けても良かったのだが、ヴィヴィオの学校や友達付き合い等を考えて今回は家から通う事にしたのだった。
ヴィヴィオはなのはを気遣って六課に泊まっても良いと言ってくれたそうだが、なのはは断固として拒否した結果がこの形となった。
「やっぱり寂しいんとちゃう? 折角仕事を口実に同棲みたいなことが出来たのに」
「お前なぁ……」
はやての言葉に翔馬は溜息をついて歩き出す。それを見て全員が翔馬の後についていく形で歩き出すが、その表情は何とも言えない物だった。
翔馬がなのはと分かれて以来、ヴィヴィオとはあまり話す事がなくなってしまったのだ。それはなのはから事情を直接聞いたのか、感付いただけなのかはわからないが、必要最低限の会話以外には翔馬と係わらないようにしてるのは誰が見ても明確なほど。流石の翔馬もこれには堪えたらしく、ヴィヴィオに対してどう声を掛けていいのか分からず、現状が続いてしまっているようだった。
それにここにいるのは翔馬となのはの関係を知っている者ばかりのため、そのことについて触れようとしないのだが、はやては違ったようだ。
「今は、落ち着くまで何もする事はないし、できることもない。 ただ俺はこの事件を一日でも早く解決するために動くだけだよ」
「……ほんならさっさと片付けなあかんな」
翔馬の苦笑いに対してはやては笑って見せると力強く翔馬の背中を引っ叩いて部隊長室に入っていった。その姿に翔馬は少し目を細めて何かを呟くと、そのままオフィスに向かって行った。
「くっ……」
「……はやてちゃん」
はやては部隊長室に入ると同時に今まで顔に張り付けていた笑顔を崩した。それを心配そうに見つめるリィンを素通りして、機動六課を象徴するブレザーを脱ぎ捨て、ネクタイを外し、シャツのボタンを外して胸元を緩めたはやては椅子にドカッと体重を預けて片腕で眼を覆う。
「……どうしてこうもうまく行かへんのや」
「それは仕方ない事ですよ、皆さんもそう仰られて」
「わかとっる!! そんな事は分かっとるんや!! でも、なのはちゃん達の笑顔を見てたら……辛くて……。あんな笑顔を浮かべるような子達やないやんか!! もっと無邪気に……いつでも楽しそうな、私達まで笑顔になってしまうような太陽みたいな子やったのに!! 今のなのはちゃん達は見てられへんよ……。 機動六課さえ出来れば全力でこの事件に当たれる。 全速力で事件を解決できる。 そう、思っとったのに……」
はやては目に涙を溜めながら今の気持ちをぶつけるようにリィンに吐き出し、その姿を見たリィンは無言ではやての額に手を当てて優しく撫でていた。
「ゴメンな、リィン……唐突に八つ当たりしてしてしもうた」
「いいんですよ、はやてちゃんはこの部隊の中で一番頑張ってます。それは誰より私がわかっていますから」
はやてはリィンを大事そうに抱きかかえると一筋の涙をこぼしながら一言ありがとうと呟いた。
「シエル、今のこの状況どうみる?」
翔馬はデスクワークをしながら隣の人物に声を掛けると、隣で伸びをするような格好でシエルが口を開いた。
「そうですねぇ~、私個人の感想ではこの状況が不自然ですっごく違和感ありありです。 正直に言うなら気持ち悪いですね」
「俺はお前に感想を求めていたわけじゃないんだけどな?」
シエルは翔馬の苦笑い姿に笑うと分かってますよと言い、少しだけ表所を引き締めて自分のモニターに視線を向けた。
「でも、この状況自体がおかしい事に変わりはありません。さっき会議室で話をしましたが、ありえないことが起こっているんです」
翔馬はそんな事はわかっていると言いたげに視線を向けるが、そのまま先を促した。
「しかし、皆さんは意識的になのか無意識になのかは知りませんが、この状況を作れる結論に至ろうとしていません」
「っ!? おい、それはっ」
「それ以外にこの状況に説明が付きますか? ここが無実であると言うことを調べた事があるんですか?」
シエルはモニターをスライドさせて翔馬に見せるとそこには管理局本部の姿が映し出されていた。
翔馬とてこの可能性を考えていなかったわけではない。それどころかほぼ全員がその可能性を疑っているだろう。だが、それでも会議の場で否定したのはそんな事はあってはならないという理由以外にほか無い。もし、そんな場所が落されようものならこの事件はJS事件の比にはならない程の歴史的事件になるだろう。なぜなら、ジュエルシードが奪われて、たった数日で管理局の要が落されたと道義なのだから。
「藪蛇は突きたくないんだけどな……」
「でも、行くのでしょう?」
翔馬に笑いかけるシエルはとても清々しい位に綺麗で、思わず翔馬も笑っていた。
「ヴィヴィオ? まだ……その、藤田君とは話辛い?」
「……」
高町親子は手を繋いで帰り道を歩きながら、他愛も無い話をしていた。その会話が途切れたタイミングでなのはがヴィヴィオに問いかけると、ヴィヴィオは表情を隠して黙り込んでしまった。
「ヴィヴィオが話辛いって気持ちは分かるけど……」
「そうじゃないよ。 パパの事は今でも好きだし……でも、ママ達の邪魔はしちゃダメだって、そう思って」
「ヴィヴィオ……」
なのははヴィヴィオの言葉を否定しようとしてから翔馬との約束を思い出す。2人を待つ未来が不確定な今、恋人同士ではいられない。その先の未来がもしも翔馬との未来じゃなかったら……。
逆にヴィヴィオに期待を持たせて傷付けることはできない。そう思ってしまうと何も言えなくなりそうだった。
「でも、ヴィヴィオが甘えたいときは思いっきり甘えてもいいんだよ?私はヴィヴィオのママで、藤田君がヴィヴィオのパパだってことは絶対に変わらないんだから。ね?」
「……ホント?」
不安げな瞳でなのはを見上げるヴィヴィオになのはは笑顔を浮かべて手を軽く振った。
「ママはヴィヴィオに嘘付かないからね」
「うん!!」
ヴィヴィオはなのはの言葉に花が咲くような笑顔を浮かべるとなのはの手を引っ張って家へと駆け足に向かって行く。
「もぅ、ヴィヴィオったら」
そんなヴィヴィオの変わり身の早さに苦笑いしながら引かれる手に付いて行く。
細やかな笑顔のために翔馬との約束を少しだけ変えてしまったが、そのことになのはは後悔を一切していなかった。今はヴィヴィオの笑顔が見られた、そしてこれからもその関係は変わらないと伝えられた。それはある意味、翔馬を巻き込んだ自分自身のけじめだ。翔馬の事を忘れてしまった事への償いや謝罪の気持ちなんかは全くない。単純に娘を持つ母親としての愛情を精一杯表現した結果がこのけじめだった。
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翌日、機動六課メンバーのフォワード陣全員が会議室に集まっていた。隊員達は昨日に引き続きの招集に疑問を感じながらもこの部隊の部隊長を待つ。
それから数十分後にやっと、はやての姿が現れる。
「……はやて?」
「どうかしたの?」
「「……」」
フェイトとなのはが声を掛けるがはやてはその声には答えず、様子のおかしいはやてに少し不安げな視線を向けるのはヴィータとシグナム。
全員から戸惑いの視線を受けながらも会議室の端に歩み寄り、端に椅子を移動させるとそこに腰を下ろした。普段なら全員の前に立つはやてに全員が視線を向けていると、遅れて会議室に入ってきたのは翔馬とシエルだった。
「翔馬? これは一体……」
「悪いな、そこら辺の説明も併せてこれから行う事になる。ただし、この会議、及びこれからの作戦に八神部隊長は関与しない。あくまで俺の独断だ」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
全員が息を飲むのを見て、翔馬は苦笑いしながら本来ならはやてが立つ場所に進み横にはシエルが控える。
「どういうことなのか、説明してもらおうか。藤田三佐」
「この状況に不安がってる奴らが多くて会議にもなりゃしねぇ」
この中で比較的冷静だったシグナムとヴィータははやてを横目に見ながら厳しい視線を翔馬にぶつけるが、翔馬はその視線を受けながらも平然としており、はやてに一度視線を向けると、はやては首を縦に振ってそれ以降、反応を示す事は無かった。
「この会議で話すことは絶対に外部に漏らしてはならない、それだけは徹底してくれ。下手をすれば機動六課解散の状況にもなりうる」
「ええっと、一体どういうことですか? 八神部隊長が関与しない会議って、それに……」
「うん、ティアナの言う通り今のこの状況を説明してくれないとこっちも反応できないし」
翔馬は勿体ぶるつもりは無いんだけどな、と少し言葉にしてため息を付くと真剣の瞳で全員を見つめてから口を開いた。
「全員、この状況がおかしいとは薄々気が付いている筈だ」
翔馬の言葉でこの状況というのが悪夢の笛に関する事件の事を指している事は分かったようで素直に頷いた。その反応を見て翔馬はシエルに何か合図を送る。
すると、そこから全員の目の前に展開されたのは3つの施設。このミッドチルダに住んでいれば誰もが知っている施設だ。
「管理局の本部……ですか?」
「あの、これが一体どうしたというんでしょうか?」
スバルとエリオが言葉を紡ぐと同時にティアナとキャロが静かにそれに同意するかのように頷いた。
「簡単な話だ。 機動六課再設立から2週間が経過しているにも拘らず、未だに犯人に関する情報、悪夢の笛・ジュエルシードに関する情報、双方とも連絡が入らない。この状況は確実におかしい。なんせ、陸海空の3竦みが協力してこの事態に当たっているからだ。だが、それなのになぜこんな事が起きているのか、考えてみれば単純な話だった。 まぁ、俺もあり得ないと頭ごなしにこの可能性を排除していたからな。人の事は言えないが、そう考えれば辻褄が合うだろ?」
翔馬の言葉の意味を理解した隊員達は驚きに目を見開いて翔馬を見つめその視線をはやてに向ける。しかし、はやてから反応が返ってくることは無くただ無言でそこに佇んでいた。
「こっからが本題だ。俺達機動六課隊員はそれぞれの管理局本部に乗り込み潜入捜査を行う」
そう、翔馬が口にした途端に全員の目つきが変わった。その言葉の意味をこの数年で身を持って理解しているからこその瞳だ。この作戦が意味するのは部隊単体でのクーデターに等しい。そんなことをすれば先程翔馬が言っていたように解散だって即刻決定してしまうだろう。だが、それを押してでも翔馬は行おうとしている。
それだけの価値がこの作戦にあるのか。それは全員が感じる疑問であった。しかし、翔馬はそれを見越していたのか、シエルに視線を一度向けるとシエルはとある映像を流し始めた。
「……これは?」
「見ていればわかる」
翔馬に怪訝な視線を向けながらも全員がその映像に視線を向けているとある場面で全員が反応を示した。
ある者は驚きに目を見開き、ある者は怒りを込めて睨み付け、そしてある者は寂しそうにその姿を見つめる。そう、そこにあったのは……
「テトラの姿が管理局地上本部で確認された。 さらに、他の管理局本部でもその一味と思われる者達が動いている。この監視カメラの情報が残っていたにも拘らず、連絡が一切入ってこない。この結果から導き出されるのは……ミッドチルダ時空管理局の機能停止」
「そんな……」
「いや、待って!! それはおかしいよ。あそこにはクロノ提督やリンディ総務統括官がいるし、つい2日前にも連絡を取り合ったばかりで、そんな素振りは見られなかった」
「「フェイトさん……」」
翔馬の言葉に納得しかける面々の中から声を上げたのはフェイトだった。家族がいる職場でそんなことが起こっているのはおかしいということらしい。しかし、それは翔馬も感じていた事だった。翔馬の知り合いに本局勤めの人間がいたので連絡を数人と交わしたが記憶操作を受けているような気配は全くなかったのだ。
「だからこそだ。実際にはこの情報がガセである可能性もある。むしろその方が高い……と考えたい。しかし、このまま指示を待つばかりでは下手をすれば取り返しのつかない事になる、そうなる前に俺達の目で確かめなきゃいけない」
翔馬の言葉に全員が黙り込んで何かを考える様に俯いた。だが、それは1人を除いて。
「私は協力するよ、このまま待っていても仕方がないのは明白だし。手がかりが目の前にあるんだもん。失敗したら痛くても、それで何かが前に進めるなら私は前に進むよ」
なのはは席から立ち上がって翔馬に微笑みかけると翔馬もそれに合わせて優しく頷いた。すると隣から翔馬となのはの間に割り込むように体を滑らせたシエルはニコッと笑顔を浮かべながら翔馬の肩を叩く
「まぁ、隊長が行くっていうなら私も行かないとですね。 隊長一人じゃ、寂しいでしょうから」
「私も行くよ、クロノとリンディ母さんに話を聞きに行かないと」
そう言って、声を上げ始める者が増えて行き、結局全員が参加することとなった。しかし、それではもし、別の場所で何かあった時の対処に困るということでチームを再編成し、4チームに分かれることになった。
ウィングが翔馬とシエル、スターズはなのはとスバル、ライトニングはフェイトとエリオ。そして、シグナム、ヴィータ、ティアナ、キャロ、ノーヴェと言った編成となる。
ミーティングは午後から。そして決行は……明日の明朝となった。
そして、止まっていた時計の針はやっとここから動き出す。