リリカルでメカニカル   作:VISP

10 / 16
第九話 大惨事世界大戦

 

 

 新暦65年 12月24日

 

 遂にヴォルケンズの居場所および主の特定に成功した…が、この時丁度後方に行って幼女生贄にしてた老害の使い魔共を逮捕してたので盛大に出遅れた。

 コラテラルダメージと判断して動いてたのは解るが、凍結しただけじゃあのDG染みた化け物は出てくると思う。

 やるなら虚数空間に沈めるかブラックホールか恒星にでも転移させなきゃ(小並感

 

 んで、戦闘の流れとしてはリィンⅠが出てくるまでは原作通り→なの覇さんとフェイトそんとそのお供2名と共にリィンⅠとガチ戦闘→オレ氏、救援に来るもフェイトそんと共に飲み込まれる→ヒャッハー観測じゃー!とばかりにデータ収集しながら暴れる→盛大にダメージを与えてグロ一歩手前状態に追い詰める形で復活→虫の息のリィンを治療しつつヴォルケンズ復活→一触即発になりそうだったが「決着は後で」と言う事で総力戦開始→コアを月面裏に空間跳躍させてアルカンシェルで焼いて終了。

これで地球周辺の人工衛星の被害は無くなった…!

 

 なお、戦闘終了後は休んでから翌日にはミッドにリターン。

 最大の目的である闇の書のデータも確保できたし、本局のアホ共の弱みも握れたので良しとしよう。

 

 

 

 

 

 Side キョウスケ

 

 「キョウスケー何処ー?」

 「もう夕飯の時間だぞー。」

 

 此処は三途の川か死後の世界か何かか?

 てっきり地獄にでも落ちたのかと思ったが…

 

 「今日はキョウスケの大好きなすき焼きだぞ。」

 「デザートにケーキも買ったから、後で食べましょうね。」

 

 しかし、まぁ、これは無いな。

 

 「クレイモア。」

 

 今では殆ど寄り付かない「真新しい」自宅が、一瞬にして散弾により吹き飛ばされる。

 同時、自分の前に立っていた両親の姿をした何かもまた、一瞬で血霞となって消え失せた。

 その顔が、何処か悲しそうに歪んでいたのは、きっと単なる幻覚だ。

 

 「ナハト、モーションセレクトシステムのリミッターを解除。ワームプログラムを散布開始と同時に情報蒐集始め。」

 【了解。モーションセレクトシステム、リミッター全解除。ワームプログラムの散布及び情報蒐集開始。】

 

 先程まであった「ノイズ」が消え、思考が明瞭になっていく。

 万全の状態を告げるナハトの声に従い、事前に用意していた手札を切っていく。

 腰部両脇にあったコンテナから大量の虫に似た小型機械が周囲へと散っていく。

 同時、頭部両脇のレーダーマストが伸長、周辺状況を観測し、その結果を記録する共に網膜へ順次投影していく。

 

 (古代ベルカ式やミッド式は兎も角、辺境次元世界の絶滅寸前の術式言語に旧式の術式が幾つも…。この辺りは蒐集した術式だな。もっと奥、闇の書が夜天の書だった時の基礎プログラムは…。)

 

 意識を失う前、態々間に合わないのに盾代わりとばかりに前に出たのは、自己犠牲精神からではない。

 闇の書のデータを奪い取るために、敢えて中に入る必要があったからだ。

 古代ベルカ、それも王の名が付く代物は凄まじく高性能で厄介なロストロギアが多い。

 特に闇の書はその代名詞であり、管理局でも転生プログラムの存在もあって厄介者扱いだった。

 だからこそ、それを戦力化できた時の利益は大きい。

 

 (最低限、無力化に繋がる発見があれば…。)

 

 だが、悠長にしていられる時間は過ぎた様だ。

 見慣れたクラナガンの自宅を模していた周辺の空間が罅割れていき、残ったのは何もない、真っ暗な空間だけだった。

 

 【警告 敵攻性防御プログラムに発見されました。後7秒で攻撃が開始されます。】

 『目的の情報を蒐集するまでの時間は?』

 【推測では約10分。】

 『終了まで遅滞戦闘を行う。』

 【了解。】

 

 そして、暗闇の中から現れた敵の姿は意外なものだった。

 

 「S型か。」

 【警告 こちらの機密データの漏洩を確認。】

 『ここで死ね、ベーオウルフ。』

 

 直後、同時に踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 一方その頃、外では一旦戦闘が収まっていた。

 指揮権のある執務官と復活した闇の書の主と騎士達が成り行きで着々と対策案を話し合う中、隊長を欠いたベーオウルブズは念話で早口に通信をしていた。

 

 『どうする?隊長、まだ出て来てないけど。』

 『あの人が殺そうとして死ぬ玉か?』

 『このままだと隊長、アルカンシェルの砲撃に巻き込まれるんじゃ…。』

 『取り敢えず、現地被害を考えて、コアを転送する座標は月の裏側にするよう具申してくる。』

 『任せた。』

 『頑張って副隊長。』

 『一先ず、隊長が用意してくれてた重装パーツ配りますね。』

 『取り敢えずオレらがする事は…』

 

『『『『『局員としての職務を果たす。』』』』』

 

 『さて、装備終わったな?各員、最大火力を準備しろ。出し惜しみは無しだ!』

 

 

 

 

 

 『く、そ…最後の最後まで、貴様に…。』

 「死ね。」

 

 闇の書の暴走体の中、漸くもう一つの戦場が終わった。

 ゲシュペンストmk-Ⅱ S型。

 高ランク魔導士にも匹敵する性能を誇るソレのコピーは今、胸部を鉄杭に貫かれ、静かにその機能を停止し、直後に霧散した。

 

 『情報収集の進捗は?』

 【予定データの蒐集完了。】

 『では攻城兵器の用意をしろ。突破する。』

 【了解。】

 

 ナハトからの返答の直後、異相空間に格納されていたアタッシュケース大のコンテナが現れる。

 同時に展開を開始したコンテナはあっと言う間に右腕に接続、変形を開始する。

 

 【警告 不明なユニットが接続されました。】

【警告 システムに深刻な障害が発生しています。】

【警告 直ちに使用を停止してください。】

 

 ナハトの合成音声とは別の音声が警告を吐き出し続ける。

 明らかにヤバめの警告が網膜に投影されるものの、キョウスケは一切関知せずに変形を続行させる。

 何故なら、此処から出るにはそれ位せねばならないと解っているからだ。

 コンテナの中身が右腕に接続された部位とそれ以外に分離する。

 接続した部位は収縮・格納された部位を展開し、長大な鉄塊を形成する。

 分離した部位は内蔵されていた大出力ロケットエンジンを展開、ゆっくりとその出力を上昇させていく。

 そして、変形を完了したコンテナは分離した互いを今度はケーブルによって繋がり、遂にその全容を現した。

 

 全長5m、総重量2トンを超える打撃兵器。

 

 本来は管理世界では旧式も旧式の燃料式のロケットエンジンを無理矢理個人が用いる事が出来る様に小型化し、それによって得られる暴力的な加速を、打撃に変換するために旧式の次元航行艦のフレームを流用した鉄塊を用いて打撃力に変換する。

 極めて原始的で、暴力的な、紛う事無き兵器だった。

 

 『カートリッジ、全弾ロード。』

 【了解。】

 

 ガシュガシュガシュガシュガシュガシュン!

 

 一発一発が砲弾に匹敵する特大サイズのカートリッジが連続して6発も使用される。

 直後、その圧倒的な魔力はその殆どが身体強化に、ついで鉄塊の強化に使用されていく。

 

 『フルドライブ開始。』

 【了解、フルドライブ開始。】

 

 その装甲が真紅に染まると共に、出力が更に上昇していく。

 文字通りの乾坤一擲、失敗したそこで死ぬ。

 だが、感情の無い彼には、そんな事は何でもない。

 ただ何時もの通り、やるべき事をやるだけだ。

 

 『行け、マスブレード。』

 

 直後、一秒にも満たない時間にナハトは全身のスラスターとロケットブースターを全力で吹かして音速を突破、無限と思われる暗闇を限界まで加速し、その巨大過ぎる鉄塊を轟音と共に振り抜き、闇を打ち砕いた。

 

 

 

 

 

 封鎖結界の中、海鳴市の沖合で漸く決着が付こうとしていた。

 暴走体は次々と結界を破られ、砲撃を、斬撃を、バインドを、射撃を、冷凍を、石化を叩き付けられ、それでもなお再生し続ける。

 だがそれも…

 

 ズガッシャァァァァァァンッ!!

 

 冗談の様に内側から背中の辺りをブチ破られるまでだった。

 

 ぎぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?

 

 まるで金属が擦れ合ったかの様な悲鳴と共に、暴走体の三分の一近い体積を吹き飛ばされた。

 

 『何をしている。』

 

 余りの光景に全員が絶句する中、飛び出してきた当人の声が響き渡る。

 その姿は以前を知る者でも絶句する程に変わっていた。

 右腕に接続された鉄塊、背部に無理矢理繋いだ様なブースター、赤熱する装甲。

 確実にデバイスと肉体双方に負担がかかる、インパクトのあり過ぎる姿。

 

 『職務を果たせ。』

 

 でも、その声にはそんな様子は一切見受けられず、先ず最初にベーオウルブズが反応した。

 

 『全機、射撃再開!全弾撃ち尽くせ!』

 

 ウルフ2の声に、一斉にベーオウルブズが正気に戻った。

 

 『マジかよ隊長生きてたー!』

 『よし、これでオーリスの奴を泣かさずに済むぞ!』

 『ヒーハー今夜は祝杯だー!』

 

 ドガガガガガガガガガガガッ!

 

 射撃、狙撃、砲撃が雨霰と暴走体に降り注ぐ。

 数だけなら今日一番の砲火が夜の海を明るく染め上げていく。

 

 「なのは、はやて、私達も!」

 「「うん!」」

 

 その様子にこのメンバーの中で最大の火力を持った三人がそれぞれの最大攻撃魔法を放つ。

 

 「スターライトぉ…」

 「プラズマザンバー…」

 「ラグナロク…」

 

 【警告 急速離脱を推奨。】

 

 「「「ブレイカァァァァァァァッ!!」」」

 

 三方向からの一斉攻撃に、暴走体は凄まじい爆音と共に、その体積の殆どを吹き飛ばされた。

 

 「行きます!」

 「長距離ゲート展開!」

 「座標は月面裏側!」

 

 直後、暴走体のコアは地球から消え去り…

 

 『再生反応、ありません!お疲れさまでした!』

 

 こうして、今回を最後に、闇の書事件は完全に終結した。

 

 

 

 

 

 新暦66年 1月○日

 

 帰ったばっかだし、久々の休暇中に積み本とゲームを消化するぞーと思ってたら…

 新年早々テロリストが地上ではしゃいでるとか、ハハハ死にたいらしいな。

 鎮圧鎮圧鎮圧ゥ! 良いテロリストは制圧されたテロリストだけだ!全くミッドチルダは世紀末だぜフーハハハハハァ!

 

 あ、そう言えばはやて嬢の身の上だが、情状酌量の余地ありありなので、本局でご奉仕10年とベルカ系技術研究への協力と相成った。

 まぁあんまり裁判長引いても畜生元提督の件を突かれそうだしね!

 それに自分達の戦力とその技術を秘匿して管理局の目の上のたん瘤扱いの聖王教会とは別口で技術とかを吸収でき、更にはAAAランク以上の戦力を5人も確保できるが故の温情措置だが…次元世界一つ滅ぼしかけた彼女達にはミッドに来てほしくないのが正直な所だ。

 是非次元航空艦にでも乗って、月刊世界の危機を相手に戦っていてもらいたいものである。

 スカ?本局目指すなら地上本部に喧嘩売らずに隠密かつ速やかに逝ってください。

 こちとら今調子づいたテロリストを粛正するので忙しいんだよ!

 

 後、この件でカードが増えたと嗤ってるレジアス中将は実に頼りになる上司である。

 

 

 

 

 

 新暦66年 1月○×日

 

 地上本部に出頭して、報告書を纏めて提出した後、久々にオーリスと一緒に飲みに行った。

 何気に新しい店が増えてたので新規開拓してみる。

 他にもラーメン屋と牛丼屋とカレー屋とかが出来ていたので今度行ってみるとする。

 

 

 

 オーリスにこくはくされたどうしよう

 

 (以下、文章に成らない落書きで埋められている。)

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。