リリカルでメカニカル   作:VISP

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最近続いてるけど完結まで走り抜けられるかめっちゃ不安(汗


第三話 狼煙

 

 新暦59年 8月○日

 

 小規模テロ組織を殲滅。

 多数の質量兵器不法所持並び売買、公務執行妨害、傷害罪、殺人罪、他多数により逮捕。

 ウルフ3が被弾、軽傷を負うも数日で回復見込み。

 

 

 今日も今日とてクラナガンの平和を守るため、ロマンと勇気と熱血と根性を胸に頑張ります。

 でもクソ熱いのでうだる。

 AD着てればエアコン(温度調整)効くんだけど、今基地施設のエアコンが点検中で夜までこのままだとか。

 うだー……。

 表情筋はモーションセレクトシステムの副作用で麻痺して久しいけど、感情も感覚もあるんです。

 そんな所にお近くのスーパーにかき氷セットを発見、購入して基地に持ち帰り、いざかき氷タイム!という所で鳴り響く警報。高まる殺意。これは許せまへんわー。

 

 今日のmk-Ⅲは血に飢えておるって具合にテロリストをしばきました。

 

 

 

 

新暦59年 8月×△日

 

 エアコンが効いて涼しい室内なら書類仕事も苦じゃありません。

 パッパと終わらせてまた図面引こう。

 うへへへへ次はロマン溢れる特機でも…と思ったらお客さん。

 何かと思えば最近キャリアウーマンとして順調にキャリアを積み上げてるオーリスさんじゃありませんか。

 え、弁当作った?どうせ栄養補助食品ばっかりだろうからって?

 いやーすいませんねぇ、給料の殆どは貯金と研究のどっちか行きなんで、食費は切り詰めまくってるんですよー(揉み手

 

 

 

 …あれ、これ餌付k(ry

 

 

 

 

新暦59年 9月×日

 

 手配中の高ランク魔導士を確認したため、急遽都市部で戦闘を開始。

 その際、戦闘の余波で被害が出るも作戦目標は達成。

 罰則として始末書3枚及び来月給料3割削減。

 

 

 いやー参った参った。

 まさか非番の時に指名手配中の魔導士に会うとか。

 即効で通報して追跡に移ったんだけど、その時手持ちのデバイスがナハトしか無くてねー。

 あ、そう言えば書いてなかったけどナハトの待機形態は腕輪、何時でも着けられるからね。

 んで、やっこさんが大通りから一本ずれた所で近くの陸士隊が来たんだけど…あいつら、周辺住民の避難も終わらない内に投降勧告するんだもん、マジで馬鹿だね。

 最低限として通路の封鎖はしてたけど、んなもん高ランク魔導士に在って無きが如しじゃん。

 まぁ即効で蹴散らされてたので、その瞬間に一般人の振りして後ろから突撃→ステークして終わらせました。

 助走距離が短かったんでちょっち不安だったけど、不意を突けたからいけました。

 最初からそうしろって?だから周辺住民も避難させてないのに(ry

 

 

 追記、何でもその陸士隊の隊長は本局高官の息子だとか。死ね。

 

 

 

 

 新暦59年 9月○▼日

 

 質量兵器及び違法薬物の密輸組織の取引現場を強襲、多数の犯罪者を逮捕。

 途中、質量兵器を所持した犯罪者並びに雇用された高ランク魔導士の抵抗に会うも制圧。

 現場である港湾の倉庫街が壊滅するも、人的被害は皆無。

 罰則として始末書5枚並びに次期ボーナスを5割削減。

 

 

 いやー今日は大変だった。

 まぁ、今回の被害は大体オレのせいだしね、給料カットも仕方ないけどさ…これ以上は流石に将来の貯蓄に響くのですが(汗

 今日相手にした魔導士は近代ベルカ式、つまり原作にも登場したミッド式でベルカ式を再現した魔導士だね。得物は剣でした。

 速さ重視で割とヤバかったんだけど、その分そこまで固くなかったんでマシンキャノンで牽制してから近接距離になった所をクレイモアで一気に削って終わらせました。

 まぁ地上走ってりゃ軌道は予測できるしねぇ。

 ただ、その際に結構な量の流れ弾が発生しまして…ほらクレイモアって制御しきれない位の散弾撃つからさ。

 密輸してた弾薬に当たって現場が吹っ飛んじゃった☆

 すいません反省してますごめんなさい許してくださいオーリスs(ry

 

 

 いごこのようなことがないようにはんせいしたいさくをねります

 

 

 

 

 新暦59年 10月◇日

 

 さて、そろそろ給料がヤバいのでいい加減に普段使いの機体を作るかぁ。

 最初はさ、用途毎にゲシュペンストかナハトで分けてたのよ。

 でも最近はゲシュペンストだとオレの動きに追従できないのさ。

 反応速度重視でチェーンはしてるんだけど、それにしても最早誤魔化してる感が否めないし。

 かと言って量産仕様のゲシュペンストmk-Ⅱじゃダメだし、早けりゃいいのかってヴァイス系列は流石に紙装甲過ぎて嫌だし(部下乗ってるのに失礼だとは思うけど)

 と言う訳で、目指せゲシュペンストmk-Ⅲ!

 先ずは要求仕様から考えようか、うん。

 

 

 

 

 新暦59年 10月×▽日

 

 大体mk-Ⅲの要求仕様?が出来たので書く。

 ・反応性、追従性の向上

 ・後の機体の開発元となるだけの発展性

 ・対高ランク魔導士及び質量兵器戦を想定

 大体こんな感じだけど…ぶっちゃけいつも通りな気がする(汗

 まぁ現在のナハトとゲシュではオレにとって追従性が悪いので、今後の基礎となる新型機は欲しかったのもあるし、丁度良かった。

 と言う訳で開発スタート!

 

 と思ったら緊急連絡で出動です。クソが!

 

 

 

 

新暦59年 11月○日

 

 久しぶりに日記を書く。

 前回は情報部から大規模テロの垂れ込みがあったのでその対応に大わらわだった。

 幸いにも初動が早かったから最終的には鎮圧できたものの、また暫く忙しい日々が続くだろう。

 取り敢えず、技術班に要求仕様だけ投げておこうそうしよう。

 また暫くは忙しい日々なので職場に缶詰だろう。

 あぁ、癒しが欲しい…うちの隊員は全部曲者揃いだから癒しが足りない…。

 

 

 

 

 新暦59年 12月○○日

 

 小規模テロ組織の拠点が判明したため、これを強襲。

 損耗は軽微なるも、戦闘員の一部が流通していない全く新型の質量兵器を保持しており、今後も調査続行が必要。

 

 

 ふぃー、今日も今日とてお仕事お仕事。

 ただ、レールガンやコイルガンといった電力で可動する対装甲兵器をテロリストが持ってたのでちょっとビビった。

 まぁ当たらなければどうと言う事もないし、当たっても個人携行可能な出力には限度があるのでBJを貫通して、通常装甲にちょっと傷がついた程度だった。

 それでも普通の魔導士やAD相手にはヤバい代物なので、鎮圧後はそれをお持ち帰りして技術班にポイーしておく。

 彼らならきっと解析&魔改造をしてくれるに違いないと思いながら吉報を待つ。

そうそう、以前要求仕様投げた新型の試作機が出来たらしいので、今度行ってみるとしよう。

 

 追記、いきなりオーリスから飲みに誘われた。

 日々の愚痴をマシンガントークで語られてオレは本当にタジタジでした。

 いやーこの時は自分が鉄面皮であって良かったと心底思ったね。

 後、なんだか知らん内に来年の年始に一緒に出掛ける事を約束されました。

 あれー?

 

 

 

 

 新暦60年 1月1日

 

 今日はオーリスと一緒に近くのベルカ教会に行った。

 何でも第97管理外世界出身組から広まった「初詣」なるものらしい。

 地球、しかも日本まであるらしいから今度一度行ってみるとしよう。

 いやしかし、オーリスったら何時の間に振袖なんて買ったんでしょうね。

 マジで似合ってますね、うん。

 髪も結い上げてて項が大変セクシーです、はい。

 今までに無い程動揺しちゃったので、急遽モーション・セレクト・システムを限定的に使用、感情を押し殺す。

 オレは紳士、紳士なのです。

 例え前世アラサーまで生きて女の子との関わり絶無だとしても、だからこそ紳士であらねばならないのです。心頭滅却、色即是空。

 

 

 追記、地上本部に侵入者あり。標的は技術部であり、新型のADが奪取される。

 今後、ベーオウルブズはこれを行ったテロ組織の追跡及び逮捕、可能ならば奪取された新型ADの奪還乃至破壊を目的として行動を開始する。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 新暦57年末、ある事件が起きた。

 第41管理世界で起きた大規模テロ。

 現地固有の宗教組織、その中でも管理局による管理世界への加入に徹頭徹尾反対していた過激派によるそれは、同世界全体に広がる程であり、即座に次元航空隊から制圧のために次元航空艦3隻からなる大部隊が派遣された。

 だが、現地住民の多くを味方に付けていた、又は消極的賛成を取り付けていたテロ組織の監視網により艦隊所属の魔導士の動きは筒抜けだった。

 最終的には高練度の魔導士を持つ艦隊側の敵司令部への奇襲作戦を決行、敵味方に多くの戦死者を出しながらもテロ組織の主力並び首脳部に壊滅的な打撃を与える事に成功し、事態は収束した。

 しかし、彼らは知らなかった。

 宗教とは追い詰めれば追い詰める程に狂信的になるのだと。

 事実、その後も第41管理世界では散発的なテロが止まず、未だに情勢は不安定なままだったし、管理局を標的としたテロ活動も止むことが無い。

 特にここ数年のミッドチルダにおいて彼らの活動は活発化し、大規模な破壊活動の兆候も見られたが…その多くが事前に叩き潰されている。

 それは彼らの存在を心底憎悪する孤狼が睨みを利かせているからに他ならない。

 

 だが、機密事項とされた故に多くの人々は知らない。

 そもそも、この孤狼こそがテロリストらにとって、最大の怨敵であり標的である事を。

 彼が件のテロ組織の首脳部を壊滅させた事を。

 それを知る者は、ほんの僅かにしかいない。

 

 だがしかし、確かに存在するのだ。

 孤狼に復讐を誓う狂信者達は。

 

 

 

 

 『首尾は上々の様だね。』

 『はいドクター。目標の奪取は成功、試作型ガジェット群の実戦データも採取できました。』

 『うん、全機自爆した上で監視カメラも無効化したし、これで足が着く事は無いだろう。』

 『既に奪取したデバイスは例の残党に送りました。遠からず動くかと。』

 『…パーフェクトだ、ウーノ。』

 『感謝の極みです。』

 

 

 

 




 Q 勤務歴3年未満の小僧のデバイスが量産されたのって…。
 
 A 実戦で大戦果挙げててヤバい部分はオミット出来るから。

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