リリカルでメカニカル   作:VISP

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大体出したい機体を出し切ったので、ここらで解説をば。


機体解説

 

 機体解説その1

 

 PDA-01 ゲシュペンスト

 

 メカオタクの主人公が作成した魔力式パワードスーツ風のデバイス。

 外観こそゲシュペンストのそれだが、この時点では兵装の再現は不完全。

 ただし、筋力強化と浮遊&加速魔法を用いたホバー風の高速機動は可能であり、ドム染みた機動を行う。

 筋力強化は通常の強化魔法ではなく、医療用に開発されていた低燃費の身体強化魔法をアレンジしたものを使用している。

 全身の装甲は通常のデバイスの白兵向け装甲の上にBJを展開する事で二重の装甲を持つ。

 また、BJは設定を変更して対魔法・物理等の何れかに特化させる事も出来るため、パイロットの魔導士ランクよりも上の防御力を発揮できる。

 

 主兵装としてアサルトライフル型デバイスを装備する。

 こちらは通常の射撃魔法よりも高密度・高速で射撃を行うため、当たり判定こそ小さいものの、減衰しにくい上に回避し辛い。

 また、他にも徹甲弾・徹甲榴弾・散弾と言った他の弾種に切り替える事が出来る。

 

 近接兵装?身体強化した上で鎧着てんだから殴れ。(ただし壊れやすい。)

 

 後、外観上の違いとしては背部の特徴的な安定翼が無い。

 

 

 

 

 PDA-02 ゲシュペンスト二号機

 

 一号機をより洗練した機体であり、基礎性能や信頼性の向上を目的として改修された。

 全身を一つのデバイスとするのではなく、複数のアームドデバイスとそれを統括するインテリジェントデバイスで構成される。

 また、フレームと装甲にアームドデバイスに採用されている特殊装甲に換装する事で耐久性も向上している。

 また、デバイスに内蔵されている魔力受容器の大容量化とカートリッジシステムの搭載により、出力も大幅に強化された。

 兵装面では対高ランク魔導士に手持ち式杭打機、スラッシュリッパー、ニュートロンビーム、プラズマカッター、ジェットマグナムが追加された。

 ※手持ち式杭打機はOGクロニクル(コミック作品)に登場する番外編を参照されたし。

 

 また、デバイスとしては大型であるため、容量が大きく、拡張性に優れている。

 この拡張性の高さから後に地上本部で採用される量産型モデルの原型となる。

 

 

 

 

 PAD-03 ゲシュペンスト三号機

 

 純粋な試作機である前の二機とは異なり、設計者であるキョウスケ・ナンブ専用機として開発された機体。

 素の機体性能自体は大して変わりないものの、モーション・セレクト・システムを採用した事で極めて高い戦闘能力を獲得した。

 ただし、余りにも早い反射速度に関節部の摩耗が早く、結果として活動時間が短くなった。

 

 

 

 

 PAD-03-B ゲシュペンスト・強襲突撃仕様

 

 PAD-03に敵陣への突撃用の兵装を追加した仕様。

 関節部の材質を最新の素材に交換する事で、モーション・セレクト・システム発動による関節部の急激な劣化を抑えている。

 兵装は小口径化・弾倉増加・右腕部固定式にしてやや使い易くなった杭打機、肩部マシンキャノン、左腕にショートシールド&三連マシンキャノン、脚部外側にレイモアを追加した。

 また、強襲用ブースターを背面に増設し、突破力を強化している。

 ただし、装甲自体はそのままなため、一撃離脱戦法の方が向いている。

 武装面から解る通り、アルトアイゼン作成のための試金石的な機体であり、後にこの機体の運用データを参考にアルトアイゼンが誕生する。

 

 

 

 

 AD-01 ゲシュペンストmk-Ⅱ(N型) ※Normalの略

 

 時空管理局地上本部にて正式採用されたゲシュペンスト。

 PAD-02を参考に開発され、低ランク魔導士でも本来のランクより総合ランクを二つは上げてくれる新装備として注目されている。

 オリジナルとの違いは装甲をBJを用いた二重装甲をオミットし、通常装甲をより強化し、関節部の可動範囲を改善している。

 そのため、若干だが重量増加している。

 兵装面はほぼそのまま受け継いだ他、PAD-03-Bを参考に、脚部・背部・腕部にウェポンラックが設けられており、多数のオプションを装着できる。

 拡張性・発展性に優れているため、各種状況に応じた仕様や個人向けカスタマイズされた機体も存在する。

 現在、着々と配備が進められているが、デザインが質量兵器そのままであるため、一部からは反対の声も上がっている。

 また、コスト面では既存デバイスを装備した方が優れているため、海の方では殆ど注目されていない。

 

 

 

 

 PAD-04 アルトアイゼン(ナハト)

 

 PAD-03-Bを母体として開発されたゲシュペンストの亜種にして徒花。

 兵装面においてはほぼ原作通りだが、その両肩のクレイモア(散弾地雷)は両肩にそれぞれ10ある発射口から無数の散弾を直接発射する対高機動兵装であり、マルチロックも可能なため、対群兵装としても使用可能であるが、その特性上流れ弾の危険性が高い。

 右腕の杭打機は既存のそれに比べて大型化され、大口径の特注カートリッジシステムからほぼそのまま魔力を供給され、新開発の攻撃的支援魔法によりその魔力を標的に直接叩き込む事で標的のリンカーコア並び魔力伝達系ズタズタにする。

 そのため、例え非殺傷設定であっても直撃すれば魔導士としては致命的となる。

 とは言え、常に使用している訳ではなく、相手が宗教系テロリストの場合のみに使用する。

 普段は割と一般的な衝撃魔法(非殺傷設定)を用いるため、後遺症も無い。

 高ランク魔導士であればある程強力に作用するため、後に魔導士殺しとも呼ばれ恐れられる。

 ただし、その最大威力を出すには打撃とトリガーのタイミングが僅かにずれているため、使いこなすには習熟が必要となる。

外見上の差異として機体カラーリングが青であるため、ナハトとも呼ばれる。

 「圧倒的な火力と装甲、突撃力を以って正面突破を可能とする機体」を開発コンセプトとし、限定的であるが高ランク魔導士をデバイスによって人為的に再現する事を目的としている。

 モーション・セレクト・システムと合わせる事で、極めて高い戦闘能力を発揮する。

 だが、欠点として極めてバランスが悪く、汎用性も低い上に極めて扱いずらい。

 更に試作兵装や新型素材を多く採用したため、高コスト化を招いてしまい、結果として試作一機のみが実戦投入された。

 しかし、この機体の開発・運用経験は後に高ランク魔導士向けのS型の開発に生かされる。

 

 

 

 

 AD―02 シュッツバルト

 

 AD-01ゲシュペンストを母体に重装化された機体。

 両腕に三連キャノン、両肩にツインキャノンを装備する純粋な砲撃特化機体。

 レジアス一佐(当時)の「低ランク魔導士でも使用可能な砲撃魔法の開発」という要請に応え、大容量の魔力受容器と大型弾倉付きのカートリッジシステムを搭載する事を前提に開発された。

 低ランク魔導士でも要求されたAAランク相当の砲撃魔法の使用が可能となり、各弾種を使用する事も出来るため、高い攻撃力を持つ。

 しかし、砲撃能力の付与のために重量増加し、生存性を高めるために重装甲化してやっぱり重量増加したため、運動性が大きく低下した上にコストまで大幅に上昇したので生産数はゲシュペンストの半分にも満たない。

 現在はクラナガンを中心に徐々に配備が進んでいる。

 

 

 

 

 PAD-03-C ゲシュペンスト空戦仕様

 

 レジアス准将(当時)の「低ランク魔導士でも空戦魔導士になるための機体」という要請を受けて開発された。

 それまでオミットされ、精々空挺作戦にしか使用されなかった安定翼を再度設置し、大容量魔力受容器とスラスターを追加した機体。

 滞空時間を延ばすために装甲を3割近く削減したのにコストの割りに機動性や滞空時間、燃費が悪すぎるので不採用となった。

 後にこの機体を改装し、ヴァイスリッターが開発される。

 

 

 

 

 PAD-05 ヴァイスリッター

 

 PAD-03-Cを母体として、空戦能力にのみ特化させた機体。

 そのため、装甲は完全に撤廃して空力カウルに換装し、軽量化・機動性の強化を図った結果、装備含む全重量がゲシュペンストの7割程にまで低下し、要求性能もクリアした。

 脆弱な装甲をカバーするために遠距離戦向けのロングライフルを主兵装とし、それに伴いセンサー系を強化したため、航空支援型とも呼べる機体に仕上がった。

 このロングライフルは通常の射撃魔法の他、各弾種を使用可能な上に、マニュアルで出力調整も可能であり、強化されたセンサー系と併用する事で高い命中率を誇る。

 しかし、その構造上どうしても生存性が低い事から採用される事は無く、試作一機がデータ取りのために運用されている。

 

 

 

 

 PAD-06 ゲシュペンストmk-Ⅱ S型

 

 既存の全てのADのデータを元に開発された機体。

 本来低ランク魔導士向けのゲシュペンストを高ランクの魔導士向け(最低でもA以上)に再設計したもので、最新の装甲材や大容量魔力受容器、カートリッジシステムを採用する事で、総合性能が大幅に強化されている。

 追加兵装は胸部に速射可能は砲撃魔法ユニットとしてメガブラスターキャノン、格闘時に結界を拳や足に纏わせての打撃、オミットされていた飛行機能も備える等、攻撃力も機動性も通常のゲシュペンストとは一線を画す。

 元々はゲシュペンストmk-Ⅱに次ぐ次世代主力AD開発のための雛形として開発されたが、高コストかつ地上では運用可能な高ランク魔導士が少ない事もあって正式配備には至らず、完成早々に開発研究所にお蔵入りとなる。

 後に奪取され、テロリスト側が鹵獲機として運用し、実戦に投入された。

 そのデータは後に地上本部技術班に生かされ、ゲシュペンストmk-Ⅲとして結実する。

 

 

 

 


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