Tales of Zero【テイルズオブゼロ 無から始まるRPG】   作:フルカラー

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第6話「奪還せよ」 語り:ゾルク

 俺達の命の恩人である可憐な狩人、ソシア・ウォッチ。

 彼女はシーフハンターの仕事として付近を巡回中、焚き火から立ち上る煙に気付き、マグ平原のド真ん中に人がいるのが珍しいと思って近寄ってきたそうだ。

 盗賊と入れ違いになったことをソシアに伝えると、タイミングが悪くて申し訳ないと言ってきた。別にソシアが悪いわけではないので、謝らないでほしいと返しておいた。そして焚き火を囲い、彼女にこれまでの経緯を話した。

 

「ゾルクさんとマリナさんは、そういった事情で旅をしているんですね。セリアル大陸に起きている異変が、まさか魔皇帝の呪いのせいだったなんて」

 

 救世の旅について信じてもらえるかどうか不安だったが、ソシアは素直に理解を示してくれた。純粋な心を持っていてくれてよかった。

 話が一段落つくとマリナは、すっくと立ち上がり意気込みを見せる。

 

「奪われたエンシェントビットを一刻も早く取り返さなければならない。奴らを追わなければ」

 

 しかし。

 

「……ぐっ!?」

 

 ふらつき、首の後ろを押さえて膝をついてしまう。

 

「マリナ、どうしたんだ!?」

 

「盗賊から首に一撃もらっていたのを忘れていた……。しかし、この程度なら追跡に支障はない」

 

「それはいけません! 念のために私が治癒術をかけます。じっとしてくださいね」

 

 本人は問題ないと言い張るが、声は苦しさを隠し切れていなかった。見かねたソシアはマリナに駆け寄ると、自身の右手をそっと彼女の首にかざした。すると同時に、ソシアの服の胸部にある緑色のビットが柔らかな光を放った。

 

「ファーストエイド! ……ほらやっぱり。首に(あざ)が出来ていましたよ? でも、これで治ったはずです」

 

「……ああ、確かに楽になった。ありがとう、ソシア。君には助けられてばかりだな」

 

 ソシアは治癒の魔術を発動させた。

 ビットを用いた魔術には攻撃魔術だけでなく、補助や治癒に特化したものなども存在すると既にマリナから教わっていた。傷薬や包帯を使用しないのはもちろんのこと、更には時間をかけずに治療を施すのだから便利なことこの上ない。リゾリュート大陸との違いを改めて認識させられた。

 治癒が終わるのを見計らって、俺はマリナを説得する。

 

「焦るのはわかるけどさ、落ち着こうよ。夜も更けてるし、今からじゃあ盗賊には追いつけないって。動くのは明るくなってからがいいと思う」

 

「……済まなかった。お前の言う通り、冷静になるべきだな。そしてエンシェントビットを取り戻す方法についてだが、追跡しなくてもなんとかなるかもしれない」

 

「えっ、どういうこと?」

 

「詳しくは明日に話す。緊張が解けたせいか、疲労も眠気も強くなってきた。流石に休みたい……」

 

 疑問を持つ俺をよそに、力なくその場に座り込むマリナ。いつもの彼女らしからぬ状態だが、盗賊に襲われて休めなかったどころか余計な体力を使わせられたのだから、こうなるのも無理はない。そして、ぐしゃぐしゃにされてしまった寝床で眠るのかと思うと、とてつもなく気が重くなる。

 うなだれる俺達の状況を察したのか、閃いたようにソシアが口を開いた。

 

「あの、それなら私の家に来ませんか? モンスターに襲われた場所で野宿を続けるのは危険だと思うので」

 

「えっ! いいの!?」

 

「はい。迷惑な申し出かもしれませんが……」

 

 即座に歓喜の声をあげる俺に対して、ソシアは何故か申し訳なさそうに返事をした。申し訳ないのはこちらなのに、なんと謙虚なのだろう。

 

「迷惑だなんてとんでもない! そうさせてもらえるなら喜んでお願いするよ。マリナも、それでいいよな?」

 

「ああ。とてもありがたい。よろしく頼むよ、ソシア」

 

「わかりました。では、ご案内しますね」

 

 ソシアは照れ笑いを浮かべながら受け入れてくれた。彼女の生み出す和やかな雰囲気に癒しを感じる。

 救世主としての冒険で迎えた、初日の夜。盗賊にエンシェントビットを奪われるという大失態を引き起こし、無事とは言えずに終わるのであった。

 

 

 

 ‐Tales of Zero‐

 

 第6話「奪還せよ」

 

 

 

「くぅっ、あー! よく寝たなぁ」

 

 天井にある小さな天窓から、石や木材で丁寧に建造された部屋へと光が差し込む。それを受けて俺は半身を起こし、両腕を真上にゆっくりと伸ばした。昨日の疲れはすっかり消し飛んでいた。

 ソシアの住処(すみか)は、マグ平原の中央から東寄りに位置する林の中にある。案内してもらい、驚いた。特に樹木が密集している辺りに地下室をこしらえていたのだ。草木を用いたダミーで出入口を完璧に隠せるようになっており、この住処をソシア以外の者が自力で発見することは実質的に不可能だろう。

 ゆうべ眠りにつく前に、何故ここまでして身を潜めているのかソシアに尋ねてみた。すると、彼女のように盗賊を獲物とした狩人――通称シーフハンターは取り締まった人物の仲間から復讐等を受けかねないため、元々住んでいたディクスという港町を離れて居場所を悟られないように暮らしている、という答えが返ってきた。なるほど、これだけ上手く隠れられれば襲撃されることはないだろうと感心した。

 マリナとソシアは既に起床していたらしく、とっくに寝具を片付けて身支度を始めていた。俺も動く準備をするため、ひとまず借りた毛布を畳んで戻す。そして彼女らに挨拶した。

 

「二人とも、おはよう!」

 

「おはようございます、ゾルクさん」

 

 ソシアは快く笑顔で返してくれた。しかし、マリナは違う。

 

「……おはよう」

 

「なんだよ、そんなにじっと見つめて。俺の顔に何かついてる?」

 

 呆れのような感心のような、微妙な表情を俺に向けていた。マリナの意図が読めないので聞き返してみると、とてもいじわるな答えが戻ってくる。

 

「お前、誰かに起こされなくても自力で起きられるのか。いびきの礼として蹴りを浴びせてやろうと思ったのに、残念だ」

 

「あのなぁ! 一人で起きられないわけないじゃないか! ……いびきのほうは、その、ごめん」

 

「ふっ、もちろん冗談だ。半分だけな」

 

「残りの半分は本気なのかよ!?」

 

 この時、ソシアは俺達のやりとりを見て笑っていた。こんなくだらないことでも楽しかったらしい。俺としては不本意だけど今回だけは、まあいいかな。

 

 個々の準備が整ったところで小さなテーブルを囲い、三人でエンシェントビット奪還についての作戦会議を始めた。ソシアも会議に加わっているのは、俺達の事情を知ったので手伝いたいとの申し出があったのと、シーフハンターとして盗賊を取り締まりたいという理由があるからだ。

 

「マリナ。昨日は聞きそびれたけど、追跡しなくてもなんとかなるのはどうしてなんだ?」

 

「私は、エンシェントビットの現在地を把握できるんだ。エンシェントビットを思い浮かべて意識を集中させれば正確な位置がわかる。……何故こんなことが可能なのか理由は定かではないが、おそらくエンシェントビットと私の相性が良かったんだろうと推測している。とにかく、この能力を利用すればエンシェントビットを見つけ出せて、ついでに盗賊どもの居場所もわかるというわけだ」

 

 俺は疑うことなく話を聞けた。セリアル大陸で起こる魔力関連の出来事には、ほぼ順応できたようだ。

 それにしてもエンシェントビットのように強力な魔力を持つ物質と相性が良いとは、マリナは意外と凄い素質を持った存在なのかもしれない。

 

「なるほど、そういうことか。よし、早速頼むよ!」

 

「ああ」

 

 返事をしたマリナは胸に手を当て、瞑想を開始した。精神を集中する彼女の姿を目の当たりにして、俺もソシアも自ずと口を閉じる。この場が一気に静寂で満たされた。

 そうしてしばらく時間が経過。不意に、マリナがぴくりと眉を動かした。すかさずソシアが聞く。

 

「何か感じたんですか?」

 

「この野蛮で騒がしい感覚……奴らのアジトに違いない。位置もわかった。ここから北の方角だ」

 

「本当ですか!? マグ平原の北はシーフハンター仲間と協力して盗賊を撲滅した区域なんですが、まだアジトが残っていたなんて……。私にとっても好都合です!」

 

 思いがけない情報が手に入ったためか、ソシアは意気込んでいた。

 俺も続いて意志を固める。

 

「昨日はしてやられたからな、きちんと借りを返してやる!」

 

「では出発だな。エンシェントビットの奪還と盗賊の取り締まり、共に成功させよう」

 

 決意は良し。俺達はすぐにソシアの住処を出て、北を目指した。

 

 

 

 向かった先には、マグ平原の終わりを告げる灰色の岩山がそびえていた。都合よく木陰が多いため隠れながら手掛かりを探す。

 すると盗賊らしき男が岩山に近付くのを発見。目を凝らして見てみたら……間違いない。昨晩の奴らと同じ、迷彩柄のバンダナと薄汚れた黒のジャケットを着用していた。

 観察を続けていると岩山の一部が引き戸のように動き、盗賊はその中へと入っていった。岩山をくり抜いて内部をアジトとして使っているようだ。

 

「岩山を改造したアジトなのか。ソシアの家と同じで、誰にも気付かれないようになってるわけだ。侵入も簡単じゃ無さそうだけど……マリナ、どうする?」

 

「元々、殴り込むつもりだからな。あの扉をぶち抜いて正面突破する」

 

「よおし、そうこなくっちゃ!」

 

 俺もマリナもやる気は充分。そこへ、ソシアが忠告をくれる。

 

「盗賊の服装から察するにあのアジトは、悪名高いグラム盗賊団のものだと思います。ボスであるグラムはシーフハンターの誰もが警戒していて、しかも盗賊の間でさえ極悪と呼ばれているほどなので、くれぐれも注意してくださいね」

 

「わかった、全力で戦ってやる!」

 

「良い意気込みだ、ゾルク。手加減なしで攻めるぞ!」

 

「そういう意味でお伝えしたわけじゃないんですが……無理も無いですね」

 

 私怨があるために本来とは違う忠告の受け取り方をした俺達へ、ソシアは苦笑いするしかなかった。

 警戒しつつ誰もいなくなった扉の前まで移動し、俺は押し開いてみようと試みた。だが扉はびくともしない。その堅牢さを認識させられ、ため息をついた。

 

「はぁ……やっぱり普通には開かないか。それに触ってみてわかったんだけどさ、強行突破しようにも並大抵の術技じゃあ、この扉は壊せそうにないよ。マリナはどうやってぶち抜くつもりなんだ?」

 

「心配するな。その方法をこれから披露する。二人とも、私と扉から離れてくれ」

 

 俺達が従った後、促したマリナ自身も岩の扉から少し距離をとった。

 

「……そうだ、ゾルク。良い機会だから教えておこう。ビットを上手く扱えるようになれば、こんな大技も放てるようになるんだ。熟練度が上がらないとなかなか連発できないがな」

 

 ざっとそれだけを伝え、マリナは二丁拳銃を上空に放り投げた。すると二丁拳銃は空中で融合し、両腕で抱えられる程度の手ごろな大砲へと変化。自由落下する大砲を掴み取ったマリナは、即座に岩の扉へと狙いを定めた。

 

「目標捕捉……消し飛べ! ファイナリティライブ!!」

 

 引き金は即座に引かれた。発射されたのは大砲の口径よりも遥かに極太な熱光線。いとも容易く岩の扉を焼き、溶かし、貫き、破壊した。

 光線はそのまま突き抜けていきアジトの内部へ到達。奥からは盗賊の悲鳴や混乱する声が聞こえる。光線を放ち終えると、大砲は元の二丁拳銃へと姿を戻した。

 

「これは、ビットの力を最大限に発揮させた時に放つことのできる大技……即ち『秘奥義』ですね。マリナさんの秘奥義、すごい威力です……!」

 

 ソシア曰く、そういうことだそうだ。どうやらマリナは拳銃のマガジン内のビットの力を極限まで高めて発動したらしい。

 俺も、両手剣の柄に取り付けているビットの扱いに慣れれば、ああいうことが出来るようになるのか。不謹慎かもしれないが少しワクワクした。

 

「あんなに頑丈だった扉が木っ端微塵だ! でも、ちょっとやりすぎじゃないか?」

 

「ゾルク、相手が誰だったか忘れたのか? 私達をコケにした憎き盗賊なんだぞ。この程度、奴らは報いとして黙って受け取るべきだ」

 

「うーん……それもそうか! じゃあ遠慮なく突撃だ!!」

 

 恨みがあるにせよ限度は必要なのではないか、と一瞬は思ったが……マリナの言葉に納得。迷いはさっぱり消え去る。

 一目散に駆けだす俺とマリナの後を、取り繕った笑顔のソシアが追いかけた。

 

「おい! いきなり扉が吹っ飛んだぞ!!」

 

「なんなんだ、お前らは!?」

 

「げぇっ、ソシア・ウォッチがいやがる!!」

 

「何!? シーフハンターにアジトがばれたのか!」

 

 盗賊達はおのおの思ったことを口にした後で、俺達の奇襲によって倒れていった。混乱に乗じての戦闘とはいえ呆気ない。

 気絶した盗賊達は全員、ソシアがシーフハンターとして責任を持って縄で拘束した。後で他のシーフハンターに伝えて連行してもらうそうだ。

 

「盗賊団員が盗んだ品は、どんなものでも必ずボスに献上されます。ボスであるグラムの私室を探しましょう!」

 

 そして彼女から助言を受け、しらみ潰しに部屋を巡った。そのたび盗賊達に出くわしたが叩きのめし、ソシアが手際よく縛って身動きを封じていく。

 駆け抜けていくうちに最奥の部屋まで辿り着いた。他の雑魚部屋とは違う風格のあるドアは、グラムの私室だとこちらへ気付かせるに足りていた。

 マリナはドアを乱暴に蹴り破り、部屋へと突入。

 

「失礼する! 早速で悪いが、私達から奪ったものを取り返しに……」

 

 勇猛果敢に二丁拳銃を構えた彼女だったが、何故か言葉が尻すぼみになっていく。続いて部屋に入った俺は、その意味を理解した。

 

「あー! お前達は、ゆうべの盗賊!!」

 

「げっ、お前ら無事だったのかよ!? ……げぇーっ! ソシア・ウォッチもいる!? なんで!?」

 

 金銀財宝で埋め尽くされた部屋の中心には、グラムが使用しているであろう大きな机が確かにあった。しかしグラムらしき人物は影も形も無い。居たのは、昨晩に俺達を襲った憎き三人組だけ。

 

「本当にあと少しで死ぬところだったんだぞ……! 絶対に許さないからな!!」

 

「これは私達からの礼だ! 遠慮なく受け取れ!!」

 

「ひぃー! ご、ごめんなさ……」

 

 一瞬、俺の脳裏からエンシェントビット奪還の件が消え去り、代わりに「報復」の二文字が浮かんだ。きっとマリナもそうだっただろう。三人組は目に涙を浮かべて詫びたが、激怒する俺達にそんなものが通用するわけがなかった。

 

裂衝剣(れっしょうけん)!!」

 

秋沙雨(あきさざめ)!!」

 

 俺は剣を振るうことによって生じた衝撃波を、マリナは魔力を凝縮した弾丸を連射してぶつけた。三人組は抵抗も諦め、ボコボコにやられていった。

 

「それだけのことをしたんですから、甘んじて受け入れるべきです」

 

 報復が行われる間、ソシアは静かにこの光景を見届けるのであった。

 

 気絶した三人組を、今までのように縄で縛り上げた。と、今度は情報を聞き出すために、頬を叩いて無理矢理に気絶から回復させた。

 

「いってぇ~……。いくらなんでも扱いが酷過ぎるぜ……」

 

「で、お前達みたいな下っ端がグラムの部屋で何してたんだよ」

 

「ふんっ! 教えたところでお前らにゃ何の関係も…………いや、やっぱ言います言います」

 

 目覚めた盗賊は愚痴を零したが、俺の怒りの表情を見るとすぐに引っ込めて質問に答え始める。

 

「誰かが出入り口の扉をぶっ壊したって聞いて、騒ぎに乗じてボスのお宝をくすねてトンズラしようとしてたんだよ。ボスが留守中なのも相まって大漁だったのに全部パーだ。まさかソシア・ウォッチまで来てるなんてな。捕まっちまったし、もう最悪だぜ……」

 

 自らのボスの宝にさえ手を出すほど姑息なのか、と呆れた。しかし聞き捨てならない発言もあり、マリナが怒鳴る。

 

「グラムが留守だと!? どういうことだ!!」

 

「そ、そんなに叫ばなくても聞こえてるっての。……ボスなら、あの綺麗に輝くビットを売り捌くため……かどうかは知らねぇが、ディクスへ行ったぜ。丁度、お前らがアジトに乗り込んでくる前だったか。ただ、なんか今日のボスは様子がおかしかったな」

 

 マリナはすぐに瞑想し、エンシェントビットの現在地を探った。大まかな位置を感じ取るだけだったため時間もかからずに答えは出た。

 

「残念だが、盗賊どもの話は正しいようだ。エンシェントビットはディクスの方へと向かっている」

 

「入れ違いになってしまったんですね……」

 

 マリナの探知能力は常時発揮しているものではなく、意識してエンシェントビットを感じようとした時しか位置を特定できないという。

 今朝の探知からこのアジトに辿り着くまで、それなりの時間が経過している。途中で探知し直していなかったのでグラムと入れ違ったことに気付けなかったのだ。

 

「抜かったな……。ゾルク、グラムを追うぞ! ディクスはここから西の方角だ!」

 

「わかった。急ごう!」

 

「アジト内の盗賊は全員捕縛したので、ここでの仕事は終わりました。私も引き続きお供します!」

 

 このままソシアが協力してくれるのはありがたい。俺達は快く受け入れ、共にグラム盗賊団のアジトを去った。

 

 早急にマグ平原を突っ切って移動する最中。ソシアは、マリナの様子がおかしいことに気付く。

 

「マリナさん、どうしたんですか? 急に慌て始めたように見えるんですが……」

 

「エンシェントビットを探知した時、何かざわめいたものを感じ取ったんだ。嫌な予感がする……!」

 

 歯を食いしばり、冷や汗を垂らしてそう零した。……マリナがこんなことを口にするのは初めてだ。俺は少しばかり不安になってしまう。

 

「おいおい……なんだか不吉だなぁ」

 

「私も、自分の思い過ごしで済むのを祈っているさ」

 

 この先に困難が待ち受けているのだろうか。得体の知れない緊張が俺達を包んだ。


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