般若と龍と女神のドタバタ騒動記   作:アリアンキング

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今回は真島さんの奇妙な縁が起こすドタバタ劇です。

サブストーリー 街がもたらす奇妙な縁 真島編 開始

真島「暇を持て余して、街をうろついていたらある人物が来てる事を知った。何やら、面白そうやし、その人物を探してみるとするかの」

それではどうぞ!


サブストーリー010 街がもたらす奇妙な縁 真島編

日曜日の午前中 今日は珍しく何の予定もなく、暇を持て余していた真島は神室町をぶらぶらと歩いていた。休日という事もあり、どこもかしこも大勢の人で溢れかえっている。

路上の隅で立ち止りながら話に夢中になる若者もいれば、ベンチに座って酒を飲む老人もいる。そんな様々な人の姿を見て、真島はポツリと呟いた。

 

 

 

 

「今日も神室町は変わらずやなぁ。それにしても、今日は普段より人ごみが多いのう」

 

毎日、神室町を見ている彼は今日の人ごみの多さに驚いていた。神室町が人で溢れるのは注目されている店が出来たとか、有名な人が来ている時くらいである。真島は大勢の人ごみを見ながら、その理由が気になっていた。

 

(うーむ ここまで人が多いのは久しぶりやな。店に関しては何も情報が入っとらんし、有名人が来るという話も聞いてへんからなぁ。何や、すごく気になるのう。丁度、暇を持て余していた所や。ほなら、人ごみの理由を調べて見るとするか)

 

真島は暇つぶしに持ってこいと人ごみの原因を調べる事にした。

 

「さて、調べるにしても情報がないと始まらへんな。街を歩いて情報収集をせんとな」

 

真島は情報を集めるべく歩き出した時、路肩で立ち話をしている若者の会話が耳に入ってくる。

 

「おい 知ってるか?さっき、アイドルスクープの掲示板を見たけど、劇場広場でA-RISEらしき人を見たらしいぜ」

「それは本当か?だけど、ネットの掲示板なんだろ?ガセ情報じゃないのか」

「まあ、そうかもしれないけどさ…行ってみるだけいいじゃないか。どうせ、当てもなく街をぶらついてるだけなんだからさ。折角だし、行ってみようぜ」

「解ったよ。確かに暇だからな。それじゃあ、行くとしようぜ」

 

一人の若者を言葉に押し切られて、もう一人の若者は首を縦に振る。そうして、二人の若者は劇場広場へ歩いて行った。真島はその姿を見ながら、ポツリと呟く。

 

「成程のう~ 何や、知らんが有名人が来てるそうやの。そういえば、見ると劇場広場に向かってる人が多いな。よし、それならワシも劇場広場に行ってみよか」

 

真島も若者と同じく、劇場広場へと足を進める。A-RISEがどういった者なのかは知らないが、先程の若者を見る限りでは人を惹きつける魅力を持っているのだろう。

 

それを考えると会うのが楽しみで仕方なかった。無論、掴んだ情報は若者の会話からで、その若者も掲示板からの情報である事も思えば信憑性は無いのだが、それでも真島は噂の人物に会える予感を感じていた。

 

 

 

 

間もなくして、劇場広場に辿り着いた真島は目を見開く。

 

「…何やねん この人の多さは。広場の何処を見ても人だらけや」

 

真島はその光景に驚きを隠せないでいた。広場は歩くスペースが無いほどに人で埋め尽くされている。劇場広場にはパチンコ店やゲームセンターだけではなく、映画館やボーリング場も存在している。そういった理由から人が集まりやすい場所である事は真島も知っている。だが、これ程の人が集まるのは初めての事だった。

 

この中から噂の人物をどう探そうか考えた始めた時、真島は肝心な事に気が付いた。

 

そう 噂の現場にやって来たが、真島は肝心のA-RISEがどんな容姿なのか知らない。その事を真島は失念していた。

 

「あ、そういや、ワシはA-RISEの見た目を知らんわ。これじゃあ、探しても見つけられへん。何や…アホらしくなってきたわ。それに腹も減ったし飯でも食いにいくかのう」

 

所詮は噂だと、真島は興味を失くしてA-RISEを探す事に見切りを付けた。そして広場の時計を見ると時刻は11時半を過ぎている。丁度いい頃合いだと、真島は昼食を食べる為に劇場広場を立ち去って行った。

 

 

 

数十分後 行きつけのラーメン屋 九州一番星に足を運んで昼食を済ませた真島は鼻歌を歌いながら中道通り裏を歩いていた。店の隠れメニューである50食限定の角煮豚骨ラーメンを運よく食べれた事が真島がご機嫌の理由である。

 

「ふぅ~ あそこのラーメンはやっぱり最高やなぁ。おまけに隠れメニューを食えるとは今日のワシは運がええなぁ。せや、今からバッティングセンターに行って食後の運動と行くか。あの人ごみも無くなってる事やろうしな」

 

 

真島は腹ごしらえをしようと、バッティングセンターで一汗掻く為に再び劇場広場へ向かう事にした。意気揚々とバッティングセンターに向かう道中、路地の片隅に視線をやるとある3人組が目に映った。その三人組はサングラスを付けて、マスクで口を隠していて明らかに不審者という出で立ちだった。触らぬ神に祟りなしと真島は無視を決め込んで足早に立ち去ろうとした。だが、耳に入ってきたある言葉で真島は足を止める。

 

 

「参ったわね。まさか、私達が神室町にいるという情報が洩れるなんて…」

「本当よねぇ~ ばれない様に変装までしたのにね」

「…むしろ、この変装のおかげでばれたと思うのだがな」

「そう?だけど、A-RISEがこんな怪しい変装をしてるとは誰も思わないでしょ」

「まあ、逆に目立ってるという感じもするけどねぇ~」

 

 

(何やと?今、あのおかしな三人組はA-RISEと口にしとったな。まさか、本当に来ていたとは‥‥ネットの情報も馬鹿に出来へんな。そうや、此処で会ったのも何かの縁やし、声をかけてみるか)

 

 

此処で会ったのも何かの縁。そう思った真島はA-RISEに声をかけるべく、路地で話をしている三人組に近寄っていった。

 

「すまん ちょっと、ええか?少し、話したい事があるんや」

 

いきなり声をかけられ、三人は驚いて肩を揺らすとゆっくりと振り向くと三人はさらに驚きの表情を浮かべた。何故なら、視線の先にいたのは蛇柄の眼帯を身に付け、素肌にパイソン柄のジャケットを着た男が立っていた。しかも、ジャケットの下にある素肌からは入れ墨も丸見えだった。普通なら驚くのも無理もない事である。

 

 

唐突の事で固まっていた三人の内、一人が一歩前に出ると口を開いて真島に言葉を返した。

 

「え、ええ それは構わないけど、貴方は誰かしら?まずは名前を教えて頂戴」

「おお そうやったな。ワシは真島吾郎というもんや」

「真島さんね。私は綺羅ツバサよ。ほら、二人も自己紹介しなきゃ」

 

ツバサは振り向いて後ろに立っている二人に声をかけた。声をかけられた二人も一歩前に出ると、ツバサに並んで自己紹介を始めた。

 

「失礼 紹介が遅れてしまった。私は藤堂英玲奈だ」

「私は優木あんじゅといいます。よろしくね~」

「さよか、ツバサちゃんに英玲奈ちゃんにあんじゅちゃんやな。覚えたで」

「私の事は呼び捨てで構わない。ちゃん付けに慣れてないからな」

「私は好きな風に呼んでいいよ~」

「そうね。私も英玲奈同様に呼び捨てにして頂戴。それで真島さんの話は何かしら?」

「さよか。だけど、あえてちゃん付けで呼ばせてもらうで。男ならまだしも女の子を呼び捨てにするのはワシも慣れてないからのう」

 

 

真島の言葉を聞き、三人は溜まらず笑みを浮かべた。

 

そして、自己紹介が終わるとツバサは真島に本題を尋ねた。先程までは驚いていたが、今では三人は平然として真島と対面している。その変わり様に若干、戸惑いながらも真島は言葉を切り出した。

 

「そうや。さっき、A-RISEという言葉が聞こえたんやが…もしかして、あんたらがそうなんか?」

「あら、私達の話を盗み聞きしてたのかしら?確かに私達がA-RISEよ。だけど、秘密にしておいてくれないかしら。今日は久しぶりに三人で買い物に来たんだけど、ふとした事で情報が洩れてしまって困ってるのよ」

「そうやったんか。まあ、英玲奈ちゃんも言うとったけど、そないな変装じゃ無理もあらへんで。明らかに目立っとるしの」

「うーん やっぱり、この変装じゃ駄目なのね。行けると思ったんだけどなぁ」

 

 

真島はツバサ達を見ながら、そう言葉を洩らす。真島の言葉を聞いて、ぽつりと呟くツバサに英玲奈とあんじゅは顔を見合わせて、苦笑いを浮かべていた。

 

 

「見た所、三人は存在感があるからのう。下手に変装するより、堂々としてた方が目立たないとちゃうんか?それか、普段と違った格好をするのもええかもしれん」

「ほう、普段と違う格好か。それはどういったものかな?」

「そうやなぁ~ 溢れ出す存在感を消す服装は…」

 

真島の言葉に興味を抱いた英玲奈が食い付いて来た。他の二人も言葉には出さずとも英玲奈と同じ様に興味津々である。まさか、思い付きで言った提案に興味を示すとは思っていなかった。真島は言葉に詰まり、考え込んだ。

 

そして、ある提案を思いついた真島は手を叩くとその提案を三人に告げた。

 

「そうや。いっその事、何も飾らずに普通の服装でおったらええ」

「えっと、それは変装はしないで普段の格好をするという事?」

「そや。まさか、有名な人が何も変装せんと堂々と歩くなんて想像できへんやろ?割と効果はあると思うで」

 

真島の言葉が理解出来ずに聞きかえすツバサに対して、真島はそう説明した。その会話を聞いていたあんじゅと英玲奈は驚いた表情を浮かべていた。

 

「成程。下手に顔を隠すより、堂々としてた方がばれないか。それは盲点だったな」

「確かにね。変に意識せず、自然体でいるのがいいのかもしれないわねぇ」

「せやろ~ 丁度、近くに小さいが品揃えがいい服屋があるんや。良かったら、案内したるわ」

「あら、それはいいわね。私は賛成よ。それとあんじゅと英玲奈はどうする?」

 

ツバサは真島の意見に賛成して、同行する事を決めるとツバサは振り返って、二人はどうしたいのか意見を尋ねた。ツバサに尋ねられた英玲奈とあんじゅは柔らかい笑みを見せると言葉を返した。

 

「勿論、私もいくぞ。何やら、面白い事になりそうだしな」

「ええ 私も英玲奈と同じよ。楽しい事を独り占めしちゃ駄目よ」

「決まった様やな。それじゃあ、行くとするかの」

 

三人の意見を聞き、話が纏った所で真島は件の店に向かって歩き出した。ツバサ達も真島の後をついて行く。

 

 

 

服屋への道中で気になった事があって、真島は三人に尋ねた。

 

「そうや、気になってる事があるんやが…どうして、ワシと一緒に行動しようなんて思ったんや?自分で言うのも何やが、見た目は怪しいおっさんやろ?普通なら警戒する筈やで」

 

そう言葉を吐く真島の目を見つめて、ツバサが答える。

 

「まあ、最初は驚いたよ。場所が場所だったから、ヤバい人と遭遇したなぁってね。だけど、すぐ見た目通りの人じゃないと解ったの」

「ほう、それはどないしてや?」

「それは目だよ。失礼な言い方だが、貴方は怖い見た目をしている。だけど、貴方の目は澄んでいたからな」

 

ツバサの返答に真島は食い付き、続きを催促するかのように問いかける。そんな真島の質問に答えたのはツバサではなく、傍にいた英玲奈だった。そんな英玲奈に続いて、あんじゅも口を開くと真島に言葉をかけた。

 

「まあ、こう言うと自惚れになるけど…以前はスクールアイドルとして、日本一になった事もあるからね。その過程で人を見る目は鍛えられたのよ。だから、真島さんは信用出来ると私達は判断したの。それが真島さんについて行く理由よ」

「そうやったんか。それにしても、A-RISEもスクールアイドルやったんやな。μ's以外のスクールアイドルに会えると思ってなかったで」

 

真島が二人の話を聞いて、驚きながら言ったある言葉にツバサは反応して顔を真島に向けると口を開いた。

 

「ねえ…今、μ'sって言ったよね?真島さんはμ'sの子達に会った事があるの?」

「あるで。確か、穂乃果ちゃんに海未ちゃんにことりちゃんに真姫ちゃんに凛ちゃんに花陽ちゃんやな。それがどないしたんや?」

「…驚いた 意外とμ'sの子と会っているのね」

「まあ、思わぬ所で縁があってのう~ それでツバサちゃん達はμ'sとどういう間柄なんや?」

「…実は一年前にA-RISEとμ'sはラブライブの地区予選で争った事があるのよ。だけど、その時は惜しくも負けてしまったけどね」

「ほ~ そなら、ツバサちゃん達にとっては因縁のある相手ちゅうことやな」

「まあね。だけど、穂乃果さん達はスクールアイドルを辞めたと聞いたわ。残念だけど、私達がμ'sと競う事はもうないのよ」

 

ツバサは寂しそうな顔をして、真島にそう言った。見ると、あんじゅと英玲奈も寂しそうな表情を浮かべている。しかし、真島はそんなツバサ達に明るく、こう言葉をかけた。

 

「本当にそうやろか?ワシはやりたいと思えば、ツバサちゃん達がμ'sの皆と競い合う事は出来ると思うで」

「そうかもしれない。だけど、私達はあの舞台で勝負したいと思っているの。そういう意味では私達の願いは叶わないのよ」

 

そう呟くツバサに真島は二の句が告げなかった。確かに競う事は出来るが、彼女達が求める場所でなければ意味がない。それはアマチュアであっても、アイドルとしての意地や誇りがある。真島はツバサの表情からそれを感じ取っていた。

 

 

故にそれ以上、口を挟むのは野暮だと真島は悟った。そして4人の間に漂う空気を何とかしようとして、真島が前に視線をやると件の服屋が目に映る。どうやら、会話をしている内に到着したようで真島はこれ幸いと店の方を指さし、ツバサ達に話しかける。

 

「ほれ、前を見てみい。あれがその店や。一見、古臭いが品揃えはええで」

「あら、中々いい店ね。新しい店より、こういう店の方がいい物があるし、私は好きだわ」

「そうか。目利きが鋭いあんじゅが言うなら、そうなんだろうな」

「それにサービスも充実してるみたい。裏路地に構えてる割に客が多いのはそれが理由のようね」

「まあ、ここで突っ立っとらんで中に入るとしよか」

 

真島はそう言って、店の中に入って行くと三人も続いて中へ足を踏み入れた。中に入ると三人は真っ先に女性服が置いてある場所に向かって行った。それを見ていた真島は自分が着る男性服を選ぶ為に男性服がある場所に向かおうとした時、自分の腕が誰かに捕まれる。いきなりの事で吃驚した真島がそちらに視線をやると、にこやかに微笑むツバサがいた。その後ろには同じく微笑むあんじゅと英玲奈も立っている。

 

三人の微笑みに背筋が寒くなる感じを覚えながら、真島がおずおずと尋ねた。

 

「な、何や?ワシの腕をガッツリと掴んで…服を選ぶんに時間が掛かる事を気にしとるんやったら、心配無用やで。遠慮せんと選んで来いや」

「ええ、洋服はじっくりと選ぶつもりよ。だけど、どうせだから服を選んで貰おうと思ってね。真島さんはそういうの得意そうだし」

「そうだな。こんな良い店を知ってるくらいだ。きっと、着る服も素晴らしいものを選んでくれそうだ」

「確かにそうね。自分で選ぶの楽しいけど、選んで貰うのも楽しそうねぇ~」

「ち、ちょい待ちや。何でワシがそないな事をせなあかんのや」

 

何故か、ツバサ達の服を選ぶ方向に話が進んでる事に焦った真島が待ったをかける。

 

「何故って、普通の格好をしろと言ったのは真島さんじゃない」

「ああ それに普段からアイドル活動してる私達は目立たないように変装してるからな。普通の格好と言われても解らなくなっているんだよ」

「そうそう。それに服を選んで貰う事は私達が真島さんを信用してるからよ。きっと、似合う服をチョイスしてくれるってね」

 

まるで口裏を合わせたかのように言葉を発する三人に真島はタジタジとするばかりである。そんな真島にツバサが止めの一言を口にした。

 

「もしかして、真島さん…自分のセンスに自信が無いの?」

「何やと。そないな訳あるかい。ええやろ、そこまで言うならワシがツバサちゃん達の服を選んだる」

 

ツバサの言葉にムキになった真島が食い付き、言葉を返す。自分が乗せられている事を理解していたが、センスが無いという言葉だけは受け入れられなかった。

 

「そう来なくっちゃね。真島さんのセンスの良さを見せてもらうわよ」

「ええで。男 真島吾郎 一丁やったろうやないか~」

 

 

 

 

三人の服を選ぶ為、ツバサ達と真島は女性服売り場へやって来た。そこで真島はツバサ達に向き合うとこう言葉をかける。

 

「服を選ぶんはええけど、ワシはツバサちゃん達の好みは知らへんよ。それでもええんか?」

「それは大丈夫。無理を言ってるのはこちらだもの。選んで貰った服は大事にするわ」

「ええ それに普通の格好するのに私達の好みを教えたら、自分で選ぶ事になるものね」

「さよか。それじゃあ、ワシのセンスの良さを見せたる。まずはツバサちゃんの服やな。そや、これなんかどうや?」

 

そう言うと、真島は陳列されている品物からある服を手に取るとツバサに手渡した。真島が選んだのはテディベアがプリントされた長袖の服だった。一見、子供っぽいかと真島は思ったが、ツバサは嬉しそうな顔をしてその服を見つめていた。そして、顔を上げると真島にお礼の言葉を言った。

 

「真島さん ありがとう。テディベアがとても可愛いくて気に入ったわ」

「そりゃ、良かった。最初は子供っぽいかと思うてたが、喜んでくれて何よりや」

「フフ 実はこういう可愛い物が私は好きなのよ。私はこの服を買うわ」

「そうか。ツバサちゃんは意外に女の子らしいんやな」

「あら、酷い。だけど、私の好みを良く解ったわね。もしかして、初めから知ってたとか?」

「そんな訳あらへんやろ。今日、初めて会ったんやで。ツバサちゃんやったら、この服が似合うやろと思うてな」

「そ、そうなの。さて、私の番は終わったから次は英玲奈の番ね」

「おお 次は私か。真島さんはどんな服を選ぶのかな?楽しみだな」

「よし、今度は英玲奈ちゃんの番やな。次も気合入れて選ぶでぇ」

 

 

照れ隠しの為か、ツバサは話題を逸らそうと次は英玲奈の服を選ぶよう真島に言った。英玲奈と真島は照れて頬を赤く染めるツバサに気付いていないが、あんじゅはそんなツバサを可愛いと感じてクスクスと笑みを溢す。ツバサもあんじゅの笑みを見て、恥ずかしそうに顔を背ける。そんな二人を真島と英玲奈は不思議そうに見ていた。

 

流石にこれ以上、ツバサを弄るのも可哀想だと思ったあんじゅはツバサから注意を逸らす為、真島に声をかけた。

声をかける時、あんじゅは英玲奈に視線を向けてウインクをした。それを見た英玲奈は何かを理解した様子で静かに首を縦に振る。

 

「それよりも真島さん。私とツバサが可愛くて見惚れるのも解るけど、英玲奈の服を選んであげなきゃ。ほら、英玲奈も膨れながら待ってるわよ」

 

あんじゅの言葉でハッとした真島は英玲奈の方を向くと、そこにはムスっとした表情をした英玲奈がいた。凛とした顔立ちをしている事もあって、膨れた表情をした英玲奈は妙に迫力があった。

 

「す、すまんかった。英玲奈ちゃんに似合う服を選ぶから堪忍してや」

「本当だな?それなら許すよ。というよりも初めから怒ってはいない。あんじゅの悪戯に乗っただけさ」

「へ?あんじゅちゃんの悪戯やと?」

鳩が豆鉄砲を食ったような表情をして、真島があんじゅを見ると彼女は口を手で押さえながら笑っていた。それを見て、真島はしてやられたと肩を落とすとあんじゅに言葉をかける。

 

「はぁ~ 何や、あんじゅちゃんの悪戯やったんか。一瞬、本気にしてもうたわ」

「ごめんなさい。ちょっとした悪戯だったけど、ちょっと度が過ぎたわね」

「私も反省しているよ。ごめんなさい」

 

自分達の悪戯で真島を怒らせてしまったかもしれない。そう思った二人は真島に頭を下げると素直に謝った。真島としても驚きはしたが、別に怒っている訳ではない。それよりも気になる事があり、真島は二人に尋ねた。

 

「別に気にしてへん。せやけど、いつ悪戯を思い付いて英玲奈ちゃんに伝えたんや?」

「ああ それはあんじゅのウインクだよ。私達はライブの最中でも意思疎通が出来る様、ジェスチャーで会話をする練習もしていたからな」

「そうなの。そのおかげで日常でもそれが出来るようになったという訳」

「ほ~ そういう芸当も出来るんか。そら、たまげたわ」

 

真島はあんじゅと英玲奈の説明を聞いて、驚嘆の声を上げた。二人はさらっと言っているが、言葉を介さない会話は思っているよりも難しい。それを日常でも扱える程、訓練している事を素直にすごいと真島は感じていた。

 

「結構、このやり取りは便利なのよ。学校でもノートを見せて欲しい時とか、良く使ってるもの」

「まあ、秘密の共有するにも持ってこいだからな。さて、真島さん。説明も済んだ事だし…そろそろ、私の服を選んで欲しいのだが‥」

「あ、ああ そうやな。ほな、英玲奈ちゃんの服を選ぶとするかの」

 

悪戯のからくりの説明も済んだ所で英玲奈が真島に服を選んでほしいと話しかけてきた。その事に再びハッとした真島は急いで商品棚に振り返る。モタモタしていたら、また悪戯を仕掛けられると思ったからである。その予想は当たっていた。背を向けた真島を見ていたツバサが口を尖らせていた事に真島は気づいていなかった。案の定、ツバサも悪戯を考えていたが、一歩出遅れたようだ。

 

 

 

「さて、英玲奈ちゃんに似合いそうな服は‥‥これやな」

真島が商品棚から取り出したのは白と青のストライプ模様の服だった。三人の中で何処か存在感がある英玲奈には地味だが、シンプルな服が似合うと真島は思った。

 

「おお~ 中々、いい服だな。私自身は派手な服は苦手だから嬉しく思う」

「そういえば、英玲奈はライブで着る衣装も派手な感じにしないでと言ってたわね」

「ほう、それなら丁度良かったわ。それと、どうして派手な格好が苦手なんや?ワシはそっちの方も似合いそうやけどな」

 

真島は派手な服装が苦手と言う理由を英玲奈に尋ねた。真島としても、英玲奈が派手な格好をしても似合うと感じていたからだ。

 

「ああ それはだな。以前、曲に合わせて派手な衣装を着た時があったんだ。そのライブが終った後に待ち伏せいたファンから告白されたんだよ。その…付き合ってくれないかってな」

「そんな事もあったわね。確か、その後もラブレターとか届いてたわね。時にはその衣装の英玲奈と送り主が一緒に写ってる合成写真とかもね」

「そういった事もあって、派手な服が苦手になってしまったんだよ」

「成程のう。そら、災難やったな。ファンにも色んな人がおるもんやな」

「ああ。自分達を応援してくれる気持ちは嬉しいけど、流石に告白は勘弁してほしいな」

「英玲奈は女の子にモテるよね。私もカッコいいと思う時があるから、その子達の気持ちが解る時もあるよ」

「おいおい、私はそういう趣味は無いぞ」

「解ってるわよ。それと英玲奈が選んで貰った服もいいわね。この猫ちゃん、とっても可愛い~」

 

これ以上、この会話を続けると英玲奈が不機嫌になると悟ったあんじゅは真島が英玲奈に選んだ服を見て、そう呟いた。その言葉に英玲奈も猫の写真を見て、柔らかい笑みを浮かべると真島にお礼を言った。

 

「ああ 確かにこの猫を見ると癒されるな。それに動物の写真がプリントされた服というもの珍しい。ありがとう 真島さん」

「せやろ?こういう服を着てる人は中々おらんからな。まあ、喜んでくれて何よりや。さて、最後はあんじゅちゃんの番やな」

「あら~ やっと、私の番が来たわね」

 

そう言って、真島はあんじゅに視線を向ける。あんじゅも待ってましたとばかりに笑顔を浮かべて、真島に声をかけた。

 

「待たせてすまんのう。せやけど、二人同様にワシがあんじゅちゃんに似合う服を選んだるで。期待しててや」

「本当に?それは楽しみね。一体、どんな服を選ぶのかしら?」

 

真島の言葉にあんじゅは目を輝かせて真島を見つめる。真島もそこまで喜んでくれる事を嬉しいと思う反面、プレッシャーを感じていた。

 

(あんじゅちゃんにああ言ったが、どないしよう。二人はをパッと見で決めた服を気に行ってくれたけど、流石にそんな幸運は続かへんやろしなぁ。こう言うのも失礼やが、あんじゅちゃんは二人と違ってファッションにも詳しそうやからな。参ったのう~ うん?この服は…… そうや!この服や、この服に決めたろ。これならセンスもええし、あんじゅちゃんにも似合いそうやからな)

 

あんじゅの服を選ぶのに悩んでいた真島の目にある服が映った。そして、この服ならあんじゅにも似合うと確信した真島は迷わず、その服を手に取った。

 

 

「決まったで。あんじゅちゃんの服はズバリ、これや」

 

そう言って、真島があんじゅに選んだ服を手渡した。その服は白地の長袖で前には銀色に輝く狼の顔がプリントされており、背中にはMonster Slayerの文字と二本の剣がプリントされている。見た目のデザインとしては男物に見えるが、これはれっきとした女性物である。

 

あんじゅは真島の選んだ服を無言で見ていた。その様子からこの服を選んだのは失敗だったかと思っていると、あんじゅは満面の笑みを見せると、真島に抱きついた。

 

「ありがとう 真島さん。貴方は最高よ」

「な、何や?いきなり抱きついてきて。一体、どうしたんや?」

 

いきなりの出来事に慌てる真島はあんじゅに理由を尋ねるが、本人は何も言わず真島に抱きつくだけである。本来なら可愛い子に抱きつかれたら、男なら誰でも役得と感じるだろう。だが、狭い店の中での出来事である故、他の客の視線が二人へと向けられる。当然、真島も自分達に向けられている視線をひしひしと感じていた。

 

流石にこの空気に耐え切れなくなった真島が助けを求めて、ツバサと英玲奈に目を向けた。二人も面白がって眺めていたが、周りの目もある為、ツバサと英玲奈は真島に助け船を出した。

 

「ほら、いつまで抱きついてるのよ。周りの目もあるし、そろそろ離れなさい」

「ツバサの言う通りだ。自分の探していた物が見つかって、喜ぶ気持ちも解る。だけど、少し落ち着こう」

「あっ ご、ごめんなさい。私、つい嬉しくて我を見失ってたわ」

「あ、ああ。まあ、気にせんでええ。それにええ匂いで柔らかかったしの」

「真島さん…それはセクハラよ。それに顔が緩んでる」

 

二人に窘められて我に返ったあんじゅは謝りながら離れると、真島は小声で本音を漏らす。偶々、その呟きが聞こえたのだろう。ツバサは真島に近寄ると小声でそう告げた。

 

まさか、本音だけでなく自分の気持ちまで表情に現れていた事を指摘されるとは思っていなかった。その事に焦りを感じながらも真島は誤魔化すようにあんじゅに話しかけた。

 

「そ、そういや…さっきは何で抱きついてきたんや?」

「ああ 実は前からこの服を探していたのよ。この服はあるゲームが発売決定した時の記念として作られた物なのよ。私も欲しくて購入しようとしたけど、あっという間に売り切れになったのよ。それで取り扱ってる店に連絡しても入荷がいつになるのか解らないと言われて、暫くは手に入らないと思ってた矢先に見つかったから」

「あんじゅは嵌まったゲームのグッズを集める趣味があるからな。以前もグッズの買い物に付き合わされた事もあったしな」

「ええ 普段はおっとりとしてるんだけど、その時だけは別人になるものね。まあ、私もそれで面白いゲームを見つかるから楽しいけどさ」

「成程なぁ。だから、抱きつく程に喜んでいたっちゅう訳やな」

「もう~ それは忘れてよ~」

 

顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに言葉を吐くあんじゅを三人は優しい目で見つめていた。

 

 

 

「まあ、これで三人の服を選び終わったな。それで三人はこの服を買うんか?」

 

真島はツバサ達に選んだ服をどうするのかを尋ねた。当初はノリで始めた事とはいえ、服は安い買い物ではない。三人に選んだ服のデザインも凝っており、値段もそれなりにするだろうと思ったからである。

 

だが、三人の心は既に決まっていた。三人は揃えて同じ言葉を真島に言った。

 

「「「勿論、買うわよ」」」

「そうか。ほなら、ワシは外で待ってるで。少し、空気を吸いたくなったからの」

「解ったわ。それじゃあ、会計を済ませてくるわね」

 

真島の言葉に返事をして、三人は服を手にレジへ向かって行った。

 

 

 

 

 

数分後 真島が店の前で待っているとツバサ達が慌てた様子で店から出てきた。その様子に訝しげな表情を浮かべ、真島が声をかけようとした時…ツバサが先に口を開いた。

 

 

「真島さん どうしよう。…どうやら、私達が此処にいる事がばれたみたい。10分もしない内にファンがやって来るわ」

「急いで移動するにしても、私達は道を知らないからな。ファンに合わないで移動するのは無理だろう」

「うーん 困ったわね。会ったら、サインやら握手を要求されて暫くは帰れないでしょうね。それに神室町に気軽に来れなくなるかも」

「何や、大変そうやの。それなら心配あらへん。誰にも遭遇せんようにワシがタクシー乗り場まで送ったる」

「本当!? 是非とも、道案内をお願いするわ」

「おう ほな、いくで。通る場所は薄暗い道やから足元に注意するんやで」

 

そう言って、ビルの間にある道へ向かって足を進めて行く真島の後をツバサ達はついて行く。真島が言っていたようにその道には陽ざしがビルに遮られて、薄暗かった。それに室外機の汚れやら、窓から捨てられたゴミ等が散乱している。確かに注意しないとゴミに躓く事になるだろう。三人は足元や汚れた壁に注意しながら進む事にした。

 

その道中、真島は歩きながら後ろにいる三人へ話しかけた。

 

「そういや、ファンに場所がばれた事を焦っておったけど、そんなに大変な事なんか?」

「ええ そうなのよ。だから、普段は目立たないように変装したりしてやり過ごしてるの」

「あの変装でばれずに行動出来たのが不思議だったがな」

「確かにね。運が良かったけど、流石に幸運は続かないよね」

「そら、大変やったのう。せやけど、嫌なら嫌と言うた方がええんやないか?」

 

三人の話を聞いて、真島はそう発言した。無論、ツバサ達はプロではなくともアイドルである。それ故、ファンを大切にする気持ちもあるだろう。だが、その結果として自分達の行動が制限されるとなれば話は別である。

 

そして、真島の話を聞いていた三人はそれぞれが思っている事を言葉にする。

 

「確かにファンの存在が重く感じる時はあるわ。だけど、私…いえ、私達がA-RISEを結成しての初ライブをやった時は見に来た人は10人くらいだったのよ。今は大勢の人が見に来てくれるけどね」

「確かにそうだったな。それに私達のダンスや歌を楽しんでくれる観客の表情を見るのも好きだな」

「そうね。ライブが終わって、客席から響く歓声や大きい拍手を聞いて思う時がある。ああ、私達はそれが在ったから頑張って来れたんだなってね」

 

自分の気持ちを吐き出した事で三人は、自分達が忘れていた事を思い出しているのだろう。皆、一様に懐かしさを感じさせる表情を浮かべている。真島はそれを見て、ある事を思い出した。服屋に案内する時、ツバサが言っていたμ'sと競い合いたいという言葉を… 

 

 

そんな三人に真島はある言葉を投げかける。

 

 

「どうやら、今のツバサちゃん達が忘れてたもんを思い出したようやな。それを踏まえて言うんやけど、μ'sと競い合いをしてみたらどうや?」

「え?だけど、彼女達は今はスクールアイドルを辞めてるのよ。どうやって、勝負するの?」

「それは知っとる。それにするのは勝負やない。競う事や。穂乃果ちゃん達は時折、近くの神社でダンスの練習をしとるんや。スクールアイドルを辞めたけど、自分達が楽しくてやりたいからやってるんだと言っておったで」

「楽しくてやりたいからやる…か。そう、そうね。大きい舞台でしか、競う意味は無いと思っていた。だけど、そうじゃないのよね。やろうと思えば、いつでもどこでも出来るんだよね。こんな簡単な事に気付かないなんて私は馬鹿だなぁ。ホントにバカ…だ」

「ツバサ」

「ツバサちゃん」

 

ツバサは真島の言葉を反芻している内に自分の気持ちに気付いたのだろう。ツバサは大粒の涙を流していた。それを見て、英玲奈とあんじゅはツバサに駆け寄ると慰めるようにツバサを優しく抱きしめた。

 

静かに泣くツバサを何も言わずに抱きしめる英玲奈とあんじゅを見て、真島は三人の絆の強さを知った。

μ'sとは違う絆が彼女達にはあるのだろう。ファンもそんな魅力を知っているからこそ、彼女達を応援して来たのだろう。まあ、行く先で現れるという事が玉にキズである。

 

 

それから数分後 真島達は中道通りのタクシー乗り場にいた。あの後、泣いた事でスッキリしたのか…ツバサの顔には活力に満ちていた。これが本来の綺羅ツバサなのだと、知りあって間もない真島にも解った。

 

「今日はどうもありがとう。色々とお世話になったわね」

「ああ そうだな。解っていたつもりだったが、私達に足りない事も知る事が出来たよ」

「そうね。それにやる事に理由もいらないという事もね」

 

三人は自分達に足りないものを教えてくれた真島に笑顔を見せて、感謝の言葉を伝える。三人の笑顔に見惚れながらも真島も言葉を返す。

 

「いや ワシは何もしとらんで。やったと言えば服を選んだ事だけや」

「あら、謙遜しなくてもいいのに。そういう所は可愛いわね。見た目は怖いけど」

「な、男が可愛いと言われても嬉しくないで。それに最後は余計や」

「フフ ごめんなさい。それじゃあ、私達はもう行くわね。真島さんが教えてくれた事は絶対に忘れない」

「ああ これからも頑張りや」

「ありがとう。それと最後に一つだけ‥近い内にμ's…いえ 穂乃果さん達に会いに行こうと思う。お互い、楽しく競う合う為に」

「そうか。一線を引いても手強いからな。きっと、いい刺激になるで」

「ええ そうでしょうね。それじゃあ、私達はこれで失礼するわね。機会があればまた会える事を願ってるわ」

 

 

そう言って、ツバサはタクシーに乗り込んだ。それに続いて、あんじゅと英玲奈は頭を下げるとツバサ同様にタクシーに乗ると目的地に向けて発車していった。三人が乗ったタクシーを見送りながら、真島は人の縁はつくづく不思議だと感じていた。μ'sに出会い、そしてライバルと言えるA-RISEとも出会うとは思っていなかったからである。神室町には人を引き寄せて、引き合わせる何かがあるのだろう。その様な事を考えていたが、そんなのは自分らしくないと頭を振って、その考えを振り払った。

 

 

そして、日が暮れ始めた頃 中道通りを歩いているとある男が姿を現した。その男はワインレッドのシャツにグレーのスーツを着ている。

 

「!!… あんたは…真島の兄さん」

「き、桐生ちゃん!?どうして、此処に…」

 

そう 堂島の龍と呼ばれ、神室町の伝説と謡われた男 桐生一馬 その人であった。

 

 

神室町には人を引き寄せ、人を引き合わせる何かがある。

それは間違いでない事を真島は知る事になる。

 

 

 




サブストーリー 街がもたらす奇妙な縁 真島編 完

真島「噂やと思っていたが、街に来ていた有名人に遭遇した。まさか、その子達が穂乃果ちゃんと競い合う関係やったとはな…世間は狭いもんや」

今回は真島さんが桐生さんに再会するまでのお話です。
神室町は色んな人との縁を繋いで引き寄せる。
それが因縁のある龍と般若を背負う男達も例外ではありません。

次回は真島さんと桐生さんが再会した所から始まります。
そちらも今年中に投稿したいと思っています。

それと感想もお待ちしています。

サブタイトルを一部変更しました。
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