般若と龍と女神のドタバタ騒動記   作:アリアンキング

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今回は海未のギャグ回です。

サブストーリー005 園田海未の猛特訓 開始

真島「和菓子を食べに穂むらへ向かう途中、真剣な表情をした海未ちゃんを見かけた。一体、どうしたんやろうか?」


彼女の特訓の成果をご覧下さい。

それではどうぞ!


サブストーリー005 園田海未の猛特訓!

ミレニアムタワー内にある真島組事務所 その一室で真島は最近、嵌っている映画鑑賞をしていた。壁に飾られている大型の液晶テレビには一人の人間がゾンビの大群に貪り食われるシーンが鮮明に映し出されている。普通なら目を背ける様なシーンであるが、真島は獰猛な笑みを浮かべて楽しげな様子で視聴している。

 

「いや~ やっぱり 海外のゾンビ映画はええのう。日本のゾンビ映画は迫力がいまいちやからなぁ」

 

そして映画もクライマックスへと突入し、最後は主人公たちがぎりぎりの所で脱出した直後にミサイルが飛来する。その後 街はゾンビと共に跡形もなく吹き飛んでしまう。 主人公達は街が在った方を見つめてお決まりの台詞を吐くと、エンディングテーマが流れ始めた。その直後、真島は電源を切り液晶テレビは暗転する。ふと、時計を見ると時間は既に12時を回っている。

 

(そういや、もう昼飯の時間やったか。道理で腹が減る訳やな。せやけど、あの映画を見た後で肉とかは食いたくないのう。そや、久しぶりに穂むらへ行ってみるか。穂乃果ちゃん達にも会えるかもしれんしの)

 

 

善は急げと真島は身支度をして、事務所をあとにした。後に厄介事に巻き込まれるとは知らずに…

 

1時間程して、真島は秋葉原の住宅街に到着した。以前は迷っていた道も今では見慣れた道となっている。

 

(…最初、ここに来た時は似たような風景で戸惑ったが、今では迷わず行けるようになったな。よく見ると、一軒 一軒違う作りになっとるな。こういう変化に気づくとこの場所に馴染んで来たようで嬉しくなるで)

 

辺りを見回しながらのんびりと歩いていると、真島は遠くに海未の姿を見かける。奇遇だと思い、声をかけようとした真島だったが、不意に見えた海未は真剣な表情を浮かべている。その様子が気になった真島は海未の後をつけることにした。

 

 

 

 

 

 

真島が付かず離れずの距離を保ちながら慎重に尾行していると、ある建物の前で海未が急に立ち止った。それを見て不味いと感じて、咄嗟に道の角に隠れるとそこから顔を出して様子を窺う。その姿は何処から見ても不審者その者である。

 

 

それから数分経った頃だろうか、海未は決意の表情を見せてその建物の中に入って行く。その一部始終を見ていた真島は角から姿を現して海未が入って行った建物を見上げると、目に映ったのは”和菓子屋 穂むら”の看板だった。

 

どういうこっちゃ?と真島は海未の行動が読めなかった。だが、考えたところで答えは出ないと当初の目的である和菓子を買う為に真島も店に入る事にした。

 

 

店に入ると、いつもと変わらず穂乃果の母親が店番をしていた。そして、真島に気付くと笑顔で話しかけてきた。

 

「いらっしゃいませ!あら?真島さんじゃないの。今日は何をお求めですか?」

「おう 美味い和菓子を食いたくなってな。そうやな~ 今回はほむまんを10個貰おうかの」

「それは丁度良かったですね!今、出来立てほやほやのほむまんがありますよ。それと今日は大福もお勧めです」

「ほ~そうなんか。そんなら、大福も10個もらおか」

「毎度ありがとうございます。いつも、うちの和菓子を買ってくれて嬉しいですよ」

「当然やろ~ 頬っぺたが落ちる程、美味いからなぁ。それにお袋さんや親父さんの和菓子は日本一や。ワシはそう思うとるよ」

「あら~ 嬉しい事を言ってくれるじゃないの。その言葉を聞くと、この商売をやっていて良かったと思うわね」

 

真島の言葉に穂乃果の母親は心から喜びを見せる。真島も喜ぶ穂乃果の母親を見て、心が温かくなるのを感じていた。

 

 

しかし、その時 温かい雰囲気を粉々に壊すような叫び声が店の中に響き渡った。

 

 

「ああああああああああっ!!もう~嫌です~ どうして、私だけなんですかぁぁぁぁ」

「な、何や!?今の叫び声は?」

「ああ~ またか…海未ちゃんも負けず嫌いだからねぇ」

 

突然の叫び声に驚いている真島の耳に穂乃果の母親が呟いた言葉が聞こえた。

 

(そういえば、海未ちゃんがこの店に入って行くのを見たな… それにお袋さんの様子だと、事情を知っているみたいやな。正直、気になるし聞いてみるとするか。もしかしたら、ワシも何か力になれるかもしれへん)

 

「なぁ。お袋さん。一体、海未ちゃんは何をしとるんや?負けず嫌いとか言うとったけど、何か勝負でもしとるんか?」

「ああ 勝負と言ってもトランプのババ抜きよ。あの子、思ってる事が顔に出るからいつもそれで負けるの。それでいて、負けず嫌いな性格だからねぇ」

「成程のう。確かに思ってる事が顔に出るんやったら、何度やっても勝つことは無理やろなぁ」

「そうなのよね。私も諦めるように言ってるのだけれど、勝つまでやめないと聞かなくてね」

 

叫びが聞こえてから数分後 2階から落ち込んだ海未を慰めながら穂乃果とことりが降りてきた。

 

「ほ、ほら、いつまでも落ち込んでないで元気出してよ海未ちゃん」

「そうだよ~ 今日は駄目だったけど、今度は勝てるから次は頑張ろうよ」

「放っておいて下さい。どうせ、次も私が負けるに決まってるんです。下手な慰めは無用です」

 

穂乃果とことりが必死に慰めるが、海未は完全にいじけてしまって聞く耳を持たない。流石にこのままでは埒が明かないと真島が海未に話しかけた。

 

「なあ 海未ちゃん。穂乃果ちゃんとことりちゃんがこんなにも気に掛けてくれてるのに、その態度は無いんやないか?勝負に負けて悔しいのは解るけど、大人げないと思うで」

 

その言葉に海未は唇を噛み締めて睨みつけた。真島は海未の視線を真っ向から受け止める。そんな二人を穂乃果とことりは不安そうに見つめ、カウンターでは穂乃果の母親が静かに傍観の姿勢を貫いていた。

 

息が詰まるような状況の中、真島を睨みつけていた海未が目を逸らすと声を震わせ自分の気持ちを吐き出した。

 

 

「私だって、分かってるんです。自分が大人げない事は。だけど、悔しいんですよっっ! いつも、自分だけが負けてばかりで‥ うっ 今度は負けない! 次は‥勝つんだと自分に言い聞かせて挑んでも勝てないんです」

「……確かに負けっぱなしは悔しいからのう。試しにワシと海未ちゃんでババ抜きの勝負してみんか?それによって、治すべき所を指摘出来るやろうしな」

「私と真島さんで勝負ですか? …だけど、私が負けるに決まってますよ」

「別に勝ち負けは気にせんでええ。知りたいのは海未ちゃんの弱点なんやからな」

「そうですか。だけど、ババ抜きで弱点とか関係あるのでしょうか?」

「それはやってみれば分かるやろ。ほな、いっちょやるとしよか」

「解りました!それでは一度だけやりましょう」

 

 

負け越していた事もあり、ババ抜きをやる事に消極的な海未だったが、真島の説得で一度だけやる事にした。

 

 

 

穂乃果の部屋に場所を変え、真島と海未は向かい合っていた。交互にカードを抜き、徐々に手札が減っていくにつれ、海未の表情が強張っていく。その様子から海未がババを持っているのは誰が見ても解る程であった。

 

 

(これは不味いです。今の手札は4枚のうち… スペードの4が1枚 ダイヤの10が1枚 ハートの5が1枚 そして、ババが1枚。何とか、このババを真島さんに渡さなくてはいけませんね)

 

(まさか、ここまで解りやすいとはのう~ これじゃあ、何度やっても負ける筈やな。どうにかして、ワシにババを握らせようとしてるのが丸見えや)

 

 

 真島が海未からダイヤの10を引き当て手札から捨てる。次に海未が真島からスペードの4を引き手札から捨てた。お互いの手札が2枚になり、勝負の決着が付くのも時間の問題だろう。ここにきて、海未の表情がさらに強張っていく。そんな海未の姿を見て、こみ上げる笑いを堪えて真島は海未の手札に手を伸ばす。

 

 

海未は自分の手札に近づいてくる真島の手を凝視していた。この手が掴むカードで勝敗が決まるのだから無理もないだろう。迫る手が右のカードに向かった時、海未は心の中で勝利を確信し、本人も気付かぬうちに微笑を浮かべる。

 

しかし、無情にも真島の手は左のカードを抜き取っていく。その現実は敗北を意味しており、海未は床に手をついて崩れ落ちる。

 

 

「うう やっぱり、負けてしまいました。途中まではいい調子だったのに…」

「まあ、元気だしや!とりあえず、海未ちゃんが治すべき所は分かったで」

 

 

その言葉を聞いた海未は勢いよく立ち上がると、真島に掴み掛かって尋ねた。

 

「それは本当ですか?私の治すべき所とは、何処なんですか?早く教えてください」

「ちょ、少し落ち着きや。これじゃあ、何も言えんで」

 

 

鬼気迫る表情の海未に気圧された真島が言葉を発すると、我に返った海未は掴んでいた手を放した。

 

 

「ご、ごめんなさい。つい、興奮してしまいました。それで私の治すべき所というのは、何ですか?」

「それはな、単刀直入に言うと海未ちゃんは心で思ってる事が表情に出とるんや。それで海未ちゃんの手が相手にばれて、最後は負けるっちゅうことや」

「そ、そんな‥ 私の考えが顔に出ていたから負けたというんですか?じゃあ、さっきの勝負も…」

「せや、顔に出とったで。ワシが右のカードに手を伸ばした時、海未ちゃんは笑みを浮かべてたからのう。それは右がババやと言ってるようなもんやからな」

 

 

真島の指摘に海未は開いた口が塞がらなかった。まさか、自分にそんな欠点があるとは想像していなかったからである。だが、穂乃果とことりの表情を見て、真島の指摘が事実である事を示していた。

 

「…どうやら、穂乃果達の反応を見る限り、真島さんの言ってる事は本当みたいですね。それじゃあ、私がババ抜きで勝つことなんて無理だったんですね」

「いや、そんな事はあらへんで。要は思ってる事を顔に出さなきゃいいだけやしなぁ」

「そう言われましても、そんな簡単に出来れば苦労はしませんよ」

「諦めるのは早いんとちゃうか?まだ、出来る事はあるはずやで」

「出来る事ですか?一体、何でしょうか?

「そんなもん 決まっとるやろが~ 勝負に勝つ為にやる事は一つ… 特訓や」

 

真島の提案に穂乃果とことりは驚きで何も言えずにいる中。海未は目を輝かせて真島の意見に賛同した。

 

「特訓ですか!! それは素晴らしい提案ですね。確かに弱点を克服するには、鍛錬あるのみです。その特訓ですが、いつやるんですか?今からですか?早く教えてください」

「だから落ち着きや。もう少しで夕方になるし、やるとしたら日曜やな。その日なら時間もあるからなぁ。せやけど、問題なんは場所やな。広くて、誰の迷惑にならん様な所がこの近くにあればええんやが」

「場所ですか。確かに人の迷惑になってはいけませんからね。そのような場所と言えば… あっ 一つだけあります。あそこなら、問題ないでしょう」

 

真島の言葉に思案する海未の脳裏にある場所が浮び、名案とばかりに手を叩く。その様子を見て、真島は海未が口にした場所について尋ねる。

 

 

「特訓に最適な場所があるんか?そこは何処なんや?」

「すぐ近くの神社ですよ。以前、真島さんと穂乃果の家族と一騒動があったじゃないですか」

「ああ 成程のう。確かにあの神社やったら、広いから周りに迷惑が掛からんな。それじゃあ、明日はそこに集合や。特訓の用意はワシがしといたるから、場所の確保を頼んだで」

「はい 場所の使用許可については、私が取っておきます」

 

 

真島と海未が特訓の段取りを決めていく中。部屋の隅で静観していた穂乃果とことりはぽつりと呟く。

 

 

「私たち 完全に置いてけぼりだね」

「うん それにしても、ババ抜きで勝つ為に特訓って、一体何をやるんだろう?私は想像出来ないや」

「それは私もだよ。だけど、真島さんの表情を見ると、かなりきつい特訓である事は間違いないと思う」

「確かに… 何か悪そうな顔してるね」

 

二人の視線の先には薄笑いを浮かべた真島がいた。その時、海未は真島に背を見せて何処かに電話を掛けていた

 

「はい 解りました。忙しい時にすみません。それでは失礼します」

 

電話の相手と話が終わり、海未は振り返ると通話の内容を真島に伝えた。

 

「場所の事ですが、とりあえず使用許可は貰えました。詳しい話は明日神社でするようです」

「さよか。集合の時間はいつ頃なんや?」

「向こうの都合もあるので、使うのは12時以降にして欲しいそうです。この条件を守ってくれるなら、自由にしても良いと仰ってました」

「12時以降かぁ。まあ、向こうの都合もあるからしゃあないな。使わせてくれるだけ、感謝せんと。そんなら、ワシは明日の準備があるから、これでお暇するで」

「解りました。それではまた明日」

 

海未から話を聞いた真島は、明日の準備をする為に穂むらをあとにする。部屋の中には、明日の特訓に想いを馳せて心を躍らせる海未と不安げにしている穂乃果とことりだけが残っていた。

 

 

 

翌日 真島は特訓に使用する道具を持って、待ち合わせ場所である神社へ向かっていた。今日の天気は快晴という事もあり、その道中に散歩をする人を何度も見かける。

 

「ええ天気やな。今日は特訓をするには持ってこいやのう」

 

青空に浮かぶ太陽を見つめて、一人呟く。

そうして、昨日と変わらぬ道を歩いていると神社へと続く階段の前に辿り着いた。

 

真島が階段を登ると、境内にいる4人の姿が目に映る。そのうちの1人は巫女の服を着た女性であった。真島が視線を送ると、巫女服の女性は真島に対して警戒の色を見せている。

 

「おう。皆、揃っとるな。うん?そこにいる姉ちゃんは誰や?もしかして、ここの管理人なんか?

「ウチは東條希。ここではバイトをしとるだけやで。それで貴方は穂乃果ちゃん達とどういった関係なん?」

「…ワシは真島吾郎というもんや。穂乃果ちゃん達は、ワシの友達や。信じられへんかもしれんけどな」

 

 

希は疑いの目で見ていたが、表情を和らげると手を差し出した。穂乃果達の様子を見る限り、真島の言っている事は本当なのだろうと信じたからだ。真島も手を伸ばして、軽い握手を交わす。

 

 

「先程は失礼しました。以前、似たような風貌の方と自分の知りあいにいざこざがあったんよ。それで今回もそうなのではないかと、疑っていました」

「ワシと似たような風貌の奴なぁ~ そんで、その子は大丈夫やったんか?」

「はい。それは私の誤解でしたから。この場所を特訓で使いたいと海未ちゃんから聞いとるよ。真島さんが持っている金属バッドと大量のボールは、その特訓に使うものなん?」

「おお そうや。この場所なら広いし、人気も少ないから周りにも迷惑にならんと思うてな」

「そうなん?まあ、自由に使ってもいいけど‥あまり、騒がんようにな。一応、此処は神様を祭る神社やからね。それじゃあ、特訓頑張りや。ほな~」

 

そう言い残して希は仕事に戻っていった。希を見送った後、海未は真島に特訓の内容について質問する。

 

「それで真島さん。今日の特訓は何をするんです?」

「おう 今日の特訓で身に付けるのは、透明な水面の様な心と岩の様に揺るがない度胸の二つや」

「その二つとババ抜きで表情が出ない様になるのは、どう関係あるんですか?」

 

真島が言っている事がいまいち理解出来ない海未は首を傾げる。

 

「解らんか?波紋がない水面の様に冷静を保ち、岩のような度胸があれば、手札が少なくなっても自分の思ってる事を表情に出さない様に出来るんやで」

「成程。それは素晴らしいです! それなら、早速特訓を始めましょう」

「そうか。ほな、ボチボチ始めるで」

 

真島の説明に感銘を受けた海未が急かすように特訓開始を迫る。やる気に燃える海未を見て、真島は笑みを濃くして頷いた。

 

4人は開けた場所まで移動すると、真島は海未へ離れて真正面に立つよう指示を出す。その指示通りに位置に着くと、金属バッドを構え手にしたボールを勢いよく海未の方へ打ち飛ばした。唐突に飛んできたボールに恐怖を感じ、目を閉じてしゃがみ込んでしまう。そんな海未へ真島は厳しく言葉を掛ける。

 

「目を瞑ったらあかん。そんな様じゃ、いつまで経ってもババ抜きに勝てへんぞ。それでもええんか?」

「そ、そんな事を言ったって、さっきのボールはかなりの速度でしたよ。万が一顔に当たったら、どうするんですかぁぁ」

「あほ ワシがそないなヘマをする訳ないやろ。それとも、ここで辞めるか?尻尾巻いた犬の様に逃げるんか?昨日の悔しさを忘れたんか?辞めるか続けるか、選ぶのは海未ちゃんやで」

真島の叱咤を受けて、海未の表情が変わる。そこには先程の恐怖は微塵も感じられなかった。雰囲気に感化された穂乃果とことりも声に出して、海未を応援していた。

 

その様子を静かに見ていた真島が改めて海未に問いかける。

 

「…特訓続行でええな?」

「はい お願いします。もう、目を瞑って怖がったりなんかしませんから」

「よう言った。そんじゃ、どんどんいくで~」

 

こうして、真島と海未の妙な特訓は数時間に渡り続けられた。最初こそ、怖がっていた海未だったが、次第に笑みを浮かべて飛んでくるボールを見つめる事が出来るようになっていた。

 

日も暮れ始めてきた頃 この過酷な特訓は終わりを迎える。その後、一同は場所を穂乃果の部屋に変えて、海未は穂乃果にババ抜き勝負を申し出た。

 

「穂乃果 今日の特訓の成果を試す為に私とババ抜きをして下さい」

「うん 解ったよ。だけど、私も負けないからね」

 

海未の覚悟を感じて、穂乃果は勝負を受けた。その結果は…

 

 

 

海未の敗北だった。

 

「うう~ どうして、どうして勝てないんですかぁぁぁぁ!? あんなに厳しい特訓をしたのに。まさか、また私の考えが表情に出ていたのでしょうか?」

「うーん 表情は出てなかったけど‥… ババのカードに手を伸ばした時に海未ちゃんってば、目を細めるから丸分かりなんだよね」

穂乃果の言葉を聞いて、海未はバタリと後ろに倒れた。心配した穂乃果とことりが駆け寄ると海未はショックの余り気絶していた。それを見て、真島も溜息を吐く。

 

(やれやれ 海未ちゃんが勝利を掴むのはいつになる事やら。この分じゃ、まだまだ先は長そうやの。まあ、乗りかかった船やし、最後まで付き合ったるか)

 

二人に介抱されている海未に視線をやりながら、真島は静かに決意を固めていた。

 

どうやら、海未の受難はさらに続きそうである。

 

 




サブストーリー005 園田海未の猛特訓 完

真島「特訓の成果は出とったが、目の動きでばれるとはのう。今回は失敗したが、次は何とかしたる。ワシは諦めんで」


今回の話はどうだったでしょうか?ギャグ回を今まで書いて無い事に気付いて、初挑戦してみました。

ババ抜きに勝ちたい一心で猛特訓をした海未ちゃんでしたが、思わぬ事で自分の考えがばれて敗北という結末。今後の特訓で海未ちゃんはどうなるのか…
それは作者のみ知る。

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