夏祭り
「うぅ…ひくっ……ふぇ」
「だ、だいじょう!?はなよちゃん」
「いたい……ママ~パパ~にぃに~いたいよ」
「ぼくがおんぶしてあげる!!だからなかないではなよちゃん」
「えっ……でも」
「だいじょう!ぼくにまかせてよ」
「んん……夢か」
懐かしい夢を見た
まだ幼稚園ぐらいの歳の頃に家族と夏祭りに行って
二人で迷子になって、かよちゃんが転んでしまって
泣きそうになった時だな
小学生の頃はたまに二人で行ったけど
中学生になってからは二人で行く事が無くなった
別の友達と一緒に行ったりした
今年はかよちゃんはμ'sのみんなと行くのかな
僕は誰と行こうかな
(コンコン)
「ん?…かよちゃん」
窓からコンコンと音がするから見たら
かよちゃんが僕を呼んでいた、なんだろう?
窓を開けて訪ねた
「どうしたのかよちゃん……」
「あ、あのね……今日は夏祭りだよね、良かったら久しぶりに一緒に行かない?」
えぇぇぇぇぇぇ!?
かよちゃんから誘ってくれた
久しぶりにかよちゃんと行ける!?やった
めちゃくちゃ嬉しいや
「うん!行きたい久しぶりに行こうよ」
「うん…良かった」
~夜~
へへ~今日は久しぶりにかよちゃんと一緒に夏祭りだ
テンション上がるな~♪どんな服で来るのかな
楽しみだな
「お、お待たせ……」
「おぉ…」
浴衣だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
かよちゃん、浴衣着てきた、凄く似合ってるよ
めちゃくちゃ可愛い
「あ、あの……似合ってるかな?」
「もちろん!似合ってるよ可愛い!」
「っ……へへ」
はは~今日はなんて幸せなんだ
かよちゃんの家からただならぬ殺意が充満しているが
僕は気にしない事にした←
「何からしようか?」
「私、あれが食べたい!」
祭りに着いて、かよちゃんが早速
焼きそばの店に向かった
はは、金魚すくいとかじゃあないんだ(笑)
「あっ、あそこのイカ焼き美味しそうだな~!」
「あっ!チョコバナナだ、食べたいな~」
「幸せです~」
行く店、行く店が全て食べ物系の屋台で
凄いな~と思いながら
幸せそうな彼女を見れて良かったなと思ってる
「大輔君、次はあれがいい」
「ん?次は何かな……って水風船だよ?ここ」
「うん!欲しいなって」
そーいや、小さい頃も僕が取ってあげたな
よし、やるか
「すいません、一回やらせて下さい」
「おっ?兄ちゃん…可愛い彼女の為に取るのかい?頑張れよ」
「ち、違いますから!」
だ、だだだだ
誰が彼女だ……そりゃかよちゃんが彼女ならめちゃくちゃ嬉しいけど
って何、考えてるんだ僕は
かよちゃんの為にも取らなきゃ!
「ありがとう…大輔君」
「へへ~!良かった良かった」
あれから頑張って、かよちゃん用を取ったら
屋台のおじさんが僕用にもくれた
サービスだと言ってくれた
優しい人で良かった
そんな風に考えていたら
(ドーン!)
「花火だ…」
「綺麗……」
確かに綺麗だ
でも僕は花火より
君の方が綺麗に見えるな
(ぎゅっ)
僕は自然とかよちゃんの手を握っていた、昔の二人みたいに
何も気にせずにただただ、二人だけで楽しんでいた
あの頃のように
これからもそうしたいな
「……」
「かよちゃん……僕ね」
「どうしたの?」
「今日改めて、君と一緒に行けて嬉しかった……これからも二人で行こうね」
「………うん」
(ドーン!)
(ちゅっ)
「!?」
かよちゃんが僕の頬にキスをした
僕が何が起こったのかわからなくなった
かよちゃんが逃げるように先に帰り
僕は夏祭りが終わるまでぼーとしていた←
第10話
完