番外編「小さな冒険」
とある、休日
僕、橘大輔は散歩していた
「……」
しばらく歩いていたら、まだ小2ぐらいの男の子と女の子が歩いていた
僕はその二人を見て、ある思い出を思い出した
まだ僕やかよちゃんが小2の頃
僕とかよちゃんの小さな小さな冒険をした
「かよちゃんはやくはやく~!!」
「ま、まってよ~だいすけく~ん!」
ある夏の日
僕とかよちゃんは親のお願いで隣町の買い物に出掛けた
二人にとってはまるで冒険をするみたいな気持ちだった
「ねぇねぇ…なにをかうようにいわれてたっけ?」
「えーと…しんせきのおばさんがくるからおかしかってきてっておかあさんたちいってたよ?」
「そっか!じゃあはやくいこー!」
前半は順調に進んで
無事にお菓子も買えて、問題は帰りに起きた
「ねぇねぇ、だいすけくんももってよ~」
「えー!かよちゃんのなんだから、かよちゃんもったらいいじゃん」
「だ、だって……おかあさんもだいすけくんといっしょにもちなさいってはなしてたよ?」
「ぼくそんなのきいてないもん!」
「うぅ……だって、はなしてたもん、はなよ…うそつかないもん」
小2の僕でもなんとなくわかった
僕は女の子を泣かせちゃったんだと
今にも泣きそうなかよちゃんに慌てて近付いた
「ご、ごめんかよちゃん…いっしょにもとう?」
「もういい!はなよひとりでもつから……だいすけくんなんてしらない」
「……うぅ、うわぁぁぁあ」
子供の頃は意外と男の子の方が弱い物だ
僕は泣いていた、かよちゃんはさきさき向かってしまった
「もぉ、むり……だいすけくん、やっぱり」
「あれ?だいすけくん?だいすけくんいない……ふぇ、ご…ごめ”ん”な”さ”い”!!うえぇぇぇ!!!!」
「ふぇ…かよちゃん?」
泣き止んだ僕はゆっくり歩いていたら
かよちゃんの泣き声が聞こえた、僕は早歩きで向かったら
荷物を置いて、泣いているかよちゃんを見つけた
「かよちゃん!」
「だいすけくん…ごめんね、はなよ……かってに」
「ううん…だいじょうぶ、ぼくもごめんなさい…ぼくもいっしょにもつからさ、かえろう」
「うん!」
それからは無事に家まで着いて
お母さん達の姿を見た瞬間にまた二人で泣いた
僕ら二人でやれた、小さな冒険はこうして終わった
「あっ!ママ~!」
「ママ~!」
二人の親と思う、女の人が迎えにきていた
思わず、僕も笑顔になっていた
「大輔君、お待たせ」
「何見てたの?」
「ん?いや~ちょっと懐かしいなってさ」
「子供の頃、買い物した事?」
「うん、あの子達見てたらね」
「そうだね……私達も帰ろう」
「うん…僕が持つよ」
「ありがと」
今もこうして二人で買い物をする
昔と違う事は……そうだね
僕が持ってあげるようになった事かな
優しく見守るように夕日はゆっくり、ゆっくりと
沈んでいった
番外編
完