世の中には、自分とよく似た顔が三人ぐらいは居るとよく聞くが
ドッペルゲンガー、パラレルワールド
どれもにわかに信じ難い、話だと僕は思っていた
そう、今まさに僕のベッドの上に寝ている彼女を見るまでは
「えっ……と~、かよちゃん?」
いや、どこか違う
そうかよちゃんは頭にリボンを付けていない
それに眼鏡が無い、いつも家にいる時は眼鏡のかよちゃんが眼鏡を掛けていない
だとしたら、この子は誰だ
まさかかよちゃんの双子の妹?いやいやそれなら僕は知っている
誰だ、誰なんだ
「んっ……」
「お、おはよ……」
考えていたら、かよちゃんらしき人物が
目を擦りながら、こっちを見た
「か……かかか」
”か?”
「神様タスケテー!!!!」
「ちょっ、神様!?」
ちょっ、なになに!?
そんなにびっくりしなくても
はっ!?なんか隣から凄いの感じる
「………」
か、かよちゃん
ヤバイ凄い笑顔だ、凄い笑顔だよ
あれ怒ってるよ、絶対に怒ってる笑顔だよ
「えっと……小泉花陽さんなんですよね?」
「は、はい…小泉花陽です」
あれから光の速度で僕の部屋にやってきた
かよちゃんは僕の頭を一発殴ってから、もう一人のかよちゃんと話していた
「わ、私も小泉花陽なんです…寝る前は何をしてたのかわかります?」
「えっと……家に凛ちゃんが泊まりにきて、花陽と一緒にお風呂入って、ご飯も食べて、一緒のお布団で寝ました」
えっ…一緒のお風呂とお布団!?
「だ、大輔君…変な想像しないで」
「ご、ごめん」
「の、希ちゃんがね……世の中にはパラレルワールドってあって、もしもの数だけ世界あるって聞いて、花陽にはちょっと難しい話だなって思っていたけど、これが本当にパラレルワールドの花陽と会ったんだとしたら、凄くホッとした」
「ホッとした?」
「うん…花陽、ドジだから、いつもいつも凛ちゃんの後ろに居るのかなって思っていたんだけど、こっちの花陽はスッゴク幸せそうで花陽嬉しいな」
リボンを付けてるかよちゃんは凄くホッとした顔で
語ってくれた
それから僕の方を見て
「だ、大輔君だったよね?」
「う、うん」
「花陽…大輔君とは初めて会ったけど、初めて会った気がしないんだ、多分こっちの花陽の気持ちが伝わったからかな、もしね…こっちの花陽が困った事があったら凛ちゃんと一緒に助けてあげて、花陽は花陽だからさ」
「わかってるよ…僕はかよちゃんの幼馴染みだからね」
「うん…あっ、もうおしまいみたい」
ゆっくりとゆっくりと
リボンを付けてるかよちゃんの体が消えて行ってる
やっぱりかよちゃんだからかな、悲しくなった
「大丈夫…またいつか会えますよ、花陽達は繋がってます……だからさよならは言いません、またね」
かよちゃんは僕に近付いて、僕の頬にキスをして
満面の笑顔で完全に消えた
また……会えるよね
はっ!?
「だ~い~す~け~く~ん~?」
「ちょっ、待ってよかよちゃん……落ち着いて、あれはかよちゃんだから!いやかよちゃんでもかよちゃんじゃないのか……結局ダメだ!?」
「最低です!!!」
僕は思い切り叩かれて
その日ずっと、かよちゃんの買い物に付いていきました
番外編
完
次から
二期の第一話の話です!!
お楽しみ