「………」
「………」
ジュージューと美味しそうな音と匂いをさせているのは
花陽達は今は焼肉屋に来ているからであって
花陽がダイエットを決意してからすぐに花陽の家族と
大輔君の家族、凛ちゃんの家族で焼肉を食べる事になったらしく
普段なら白いご飯が美味しく食べられるとテンションが上がるが
今の花陽からしたら拷問以外に何様でもない
ご飯食べたい
でも、ダイエットしなきゃ
海未ちゃんに怒られたくないと理由もあるが
大輔君にも……可愛く見られたい
「はい、かよちゃん」
「あっ…」
店員さんがご飯を持ってきてくれた
それだけならまだ良かった
けど、今花陽の前に置かれた、ご飯の量が
ご飯の量が……あまりにも少ない
あんまりです
「う、海未ちゃんから焼肉は食べても良いけど、かよちゃんの場合、ご飯をたくさん食べるから小にしなさいってメールが来てさ」
うわぁぁぁあ!!
海未ちゃんのバカ!酷いです
普段の花陽なら小なんてあまりにも少過ぎます
うぅ、たくさんのご飯でお肉を食べたい
そんな花陽が苦戦しているのを知ってか知らずか
凛ちゃんはバクバク食べている
羨ましい~
うぅ~早くご飯をたくさん食べたいです~!!
~数日後~
「うぅ……海未ちゃんに怒られちゃった」
「それは~2人が悪いね」
ある日の事
花陽は穂乃果ちゃんとジョギングをしていたら
それはそれは
美味しそうなごはん屋さんを見つけてしまい
穂乃果ちゃんと一緒にそのごはん屋さんに行ってしまい
ジョギングをする度する度
そのごはん屋さんに入って
それが海未ちゃんにバレて、めちゃくちゃ説教されてしまった
今日の海未ちゃんは一生忘れません
「……でも、ダイエットを頑張る2人は凄く素敵だよ?」
「えっ?」
「いつものよく食べるかよちゃんも穂乃果ちゃんも素敵だけど、大好きな物を我慢して、頑張っている2人も良いと思う」
「……あ、ありがとうございます」
照れくさそうに笑っている彼の笑顔に
私はキュンとしてしまいました
「そ、それじゃあ…ダイエットが成功したら、私とごはん屋さんで食事しない?」
「うん!僕で良かったらいくらでも行くよ」
へへ
また頑張る理由が増えました
今度こそ、ダイエットしなきゃ
花陽、ファイトだよ!
なんてね……
~またまた数日後~
「それでは、ダイエットの結果発表します」
いよいよです
花陽が頑張ってきた成果が出る日がきました
「流石、花陽ですね、ノルマクリアおめでとうございます、よく頑張りましたね」
「良かった~」
良かった良かった~!
これでたくさんご飯が食べられる
大輔君ともご飯食べられる
へへ楽しみだな~
「えっ………父さん、今なんて言ったの」
「すまん…12月に父さんの事情で引っ越す事になった」
僕の携帯から告げられた
非常に残酷な
別れへのカウントダウン
第32話
完