遊戯絶唱シンフォギアG~歌の苦手な決闘者系オリ主黙示録~   作:特撮仮面

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彼と彼女

「遊吾君」

「なんだ、レックス」

 

 

 日本某所某タワーの一室にて、二人の男が向き合っていた。

 

 片方は海胆のようなツンツン頭に黒色の、刃のような襟と座っていて尚たなびく尾を持つコート。そして腕にシルバーの鎖を巻いた少年。だが、その右腕は包帯でぐるぐる巻きになっていた。

 

 もう片方は、筋肉ムキムキ。全身これ筋肉といった風貌。だが、鎧と見間違うような肉体を白衣で覆ったあまりにも不自然かつ違和感が凄まじい格好をした男性。

 

 少年の名は遊吾・アトラス。男性の名はレックス・ゴルドウィン。

 

 

「右腕、そこまで傷つける必要があったのかい?」

「…何の話だ?」

 

 

 首をかしげて惚ける遊吾。だが、そんなもので誤魔化されるほどレックスは優しくない。

 

 彼からあの計画を聞いたときは、本当にそのようなことが可能なのかと疑問がわいたものだがことが運ばれるにつれて現実味がおびてきた。だが同時にこの少年への負担が見えてきた。

 

 

「大切なものと敵対したからこその傷、違うかい?」

 

 

 返答は無言。だが、それが何よりもの答えだ。

 

 

「大切な者を傷つけた、その事への負い目。犠牲にする必要があるからこそ、自己を傷つけることで罪悪感を紛らわせている」

「…何が、言いたい」

 

 

 熱に浮かされているように震える身体。怒りに震える声。怒鳴り散らさないのはせめてもの意地か。

 

 

「何が言いたいか、か…そうだね……」

 

 

 随分と独り善がり。とんだ偽善だね。

 

 

「――ッ!! ……いや、確かにそうだ。レックスの言う通り、俺が右腕を傷つけたところであいつらを傷つけた罪が償えるわけでもなんでもない」

「でも、やらざるを得なかった、かい?」

 

 

 弱々しく、掠れるような声で、その通りだと返答。

 

 

「せめて、な。俺には決闘しかねえから…」

 

 

 彼にとって二課の装者たちがどのような存在かはわからないが、決闘者の命である右腕を傷付けてまで罪悪感を紛らわそうとするとは、それだけ大切な存在のようだ。

 

 だが、とレックスは考える。

 

 それほどまでに大切なものを失ってまで、マリアたちに入れ込む理由が無い。彼の境遇を考えるならば、確かに恩人としてマリアを助けようとするのは分かるが、それほどまでに大切なものを投げ捨てる必要はないはずだ。

 

 彼の計画は、レセプターチルドレンの今後の生活の保証と、セレナの蘇生。レセプターチルドレンの生活に関してはもう既に九割方完了しているし、セレナの蘇生も、こちらの予測が正しいのであれば間もなく完了する。

 

 だが、これだけならばここまで彼が傷ついて行動する必要はない。

 

 

「遊吾君、君が目指すものはなんなんだい?」

「…あー、頭の悪いハッピーエンド。まあ、現実そこまで上手くいくとは考えられねえけどさ。できるだけ未来が明るく、自由であったら良いよな」

 

 

 でも、だからこそ実現したいよな。

 

 右腕を掲げて苦笑する少年。何となくであるが、彼のやりたいことが見えてきた。

 

 いや、考えてみれば簡単な話だ。顔も分からぬ謎の人物に、敵味方を励ますことで互いの戦力を均衡させてどちらか片方が完全につぶれないようにする。

 

 その上で、それを遥かに上回る戦力を投入することで第三勢力染みた存在を印象付けさせる。そして、裏では自分達のようにある程度裏の事情に詳しく、また裏で融通の利かせられる存在に話を通すことで後々の行動を確立させる。

 

 なるほど、これらの行動から導き出される答えは―――近年希に見るような頭の悪いハッピーエンドだ。明るい未来へレディゴー! というやつだ。

 

 だがしかし、それは本当にハッピーエンドなのか。いや、きっと彼はそこに気付いていないからこそこのような行動をとっているのだろう。彼の見据えているエンディングを考えれば簡単に想像がつく。

 

 

「なるほど。……だからそれが独り善がりだと」

「さっきから独り善がりとうるせぇ――」

 

 

 爆発音、そして振動。

 

 火災報知器がけたたましい爆音を奏で、遠くから人々の悲鳴が聞こえてくる。

 

 何事だ!? 二人が慌ててカーテンを開ける。

 

 そこに居るのは、空の青に身体を溶け込ませた不格好な凧のような形状の――ノイズ。

 

 見れば、タワー各所にノイズが飛来、身体をドリルのように変形させて次々とタワーの内部に侵入しているではないか。

 

 それを見た彼の行動は早い。

 

 

「遊吾君、どこへ――」

「救助に決まってんだろうが!! 今日は祝日なんだぞ!!」

 

 

 祝日の観光名所でのノイズ出現。どれだけの被害が出るかなんて考えたくもなかった。

 

 ノイズは自然発生する。だが、このノイズ襲来が自然発生したものとは考えにくい。何故なら、ノイズの自然発生はどれだけ規模が大きくても一ヶ所に留まることがないからだ。

 

 ノイズは人のみを殺す、知性を持たない兵器。故に多くの人を殺すために必ず拡散する。だが、この襲撃がタワーのみを狙っているのは明らかだ。

 

 そうなれば、これを引き起こしている犯人はノイズを操作できる技術を持っているということになる。現時点でノイズの制御を行う方法は只一つ。ソロモンの杖を使用するしかない。ならば今ソロモンの杖を所持している人物は誰か――

 

 

「只でさえ無駄な犠牲が出てるってのに、これ以上巻き込んでたまるかッ!!」

 

 

 目の前に飛び出してきたノイズを殴り飛ばす。

 

 どれだけの人間が避難できているのか。何が目的でノイズの襲撃が起こったのか。それは今全くもって分からないが、今やるべき事は一つ。

 

 恐らく一番人が多かったであろう展望フロアに向かい、逃げ遅れた人がいないか探索を行うこと。それと出来ることならばノイズの殲滅。

 

 しかし、何故ここにノイズが? 自分とレックスの会合は誰にも話していないし察知されるような情報はどこにも漏れていないはずだ。となると何かしらこの場所を襲撃する理由があるはずなのだが…。

 

 と、そんなことを考えている暇はない。急がなければ犠牲者が増えるだけだ。

 

 壁、床を問わず染み出てくるノイズたち。レッド・デーモンズなどの大型モンスターにはシンクロ出来ないが、この程度ならばノイズの姿で十分対処可能だ。

 

 左腕を握りしめて、彼はノイズの群れのなかに飛び込んでいくのであった。

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※

 

 

 

 

 自分の手は何のためにあるのだろうか? ふとそう考えることがある。

 

 大切な親友は、その手で誰かを助けてきた。想いを握り締めた拳で、誰かを助けるためにその拳で月すらも砕いてみせた。

 

 大切な人は、その手で奇跡を起こした。たった一枚のカードから数多の異形が生まれ、あらゆる敵を倒してきた。どれだけ劣勢でも決して諦めずカードを引き、希望を生み出してみせた。

 

 そんな大切な二人と一緒にいる自分の手は、一体何を起こしただろう、何を掴んだだろう? いや、何もない。起こすどころかいつもいつも二人に掴んでもらってばかりだ。

 

 だから、だからせめて今だけは掴みたかった。助けたかった。

 

 大切な親友は今、命の危機に瀕していた。戦うことで命を失うかもしれない。それを聞いて目の前が真っ暗になった。

 

 あの時も、ライブの時も自分が見ていないところで親友も大切な人も命を喪いそうになっていた。今回だって、自分の知らない戦場で親友は命を落としそうになった。だが、今回は今までとは違う。今までは見ているだけしかできなかったけれども、今回は自分が守ることができる。彼女が生きるのには自分の力が必要なのだ。

 

 それがどれだけ嬉しかったことか。守るだけではない。頼るだけではない。ようやく対等になれるのだ。ようやく二人と共にいられるようになるのだ。

 

 だが、そんな思いは全て目の前で無くなってしまった。

 

 爆発とノイズの襲撃。壊れた床、落ちる親友。

 

 必死だった。繋いだこの手を離さない。離すくらいなら自分も一緒に落ちてやる。だが、自分を見る親友の目は何処までも澄みきっていて、悟ったような笑顔で言うのだ。

 

 自分は大丈夫だ、と。

 

 そうだ。彼女には力がある。その力を使えば確かにタワーから落下しても大丈夫だろう。だが、その力を使えば命が失われる。そのための私、それをさせないための私だったのに、私の腕は耐えきれずに彼女を離し、彼女は力を使ってしまった。

 

 あの光。暖かくも力強い光。だが、否、だからこそ私はあの光が嫌いだ。何よりそんな光をみて少しだけでもほっとする私が嫌い。

 

 私から親友を奪う光。私から大切なものを奪う光。大切なものを奪う私。

 

 嗚呼、何で私には力がないのだろう。私に力があれば、あんな笑顔にさせないのに。あんな光消してしまうのに。

 

 

「落ち着いたか、未来?」

「遊吾さん…」

 

 

 ほら、あったかいもの、どうぞ。

 

 コンテナに布を被せただけの簡易ベッドに座り、右手をジッと見つめる少女――小日向未来。彼女の隣に座り100円均一の店でよく売っているけばけばしい色のプラスチックのカップを差し出す遊吾。

 

 タワー襲撃から数時間。フィーネの仮拠点に帰還した彼は保護した未来を自分の部屋に案内していた。

 

 彼が展望フロアにたどり着いたとき、展望フロアは壊滅状態だった。割れた窓ガラス。崩れた壁に燃える床。幸いなことは、窓ガラスで切ったであろう微かな血痕などは見られるが、瓦礫の下敷きになった人はいないし、炭の量からしてノイズとの接触によって炭化した人も居ないようだということ。

 

 だが、油断はしてはいけない。そんな時に聞こえた悲鳴。その声と意味を理解するよりも早く彼の身体は走り出していた。

 

 大きく崩れた展望フロア。憎たらしいほどに綺麗な青空のなかに浮かぶ黒い影――床に座り込む小日向未来の姿。

 

 それを見た瞬間、彼は彼女がどのような状態か悟った。急ぎ彼女のもとへと向かい、同時に下層部から閃光と共に飛び出してきた、ガングニールを纏うマリアと彼女に担がれたマムと共にタワーから脱出したのである。

 

 

「…あ、美味しい。これ、遊吾さんが?」

「まあな」

 

 

 俺は珈琲好きじゃねえんだけど、頑張ったんだよ。ミルクと砂糖によって珈琲から珈琲牛乳に変化してしまったカップの中身を見せながら苦笑する。

 

 それを見て、遊吾は変わらず遊吾なんだなと少し安心して胸を撫で下ろす未来。

 

 しばらくゆっくりと珈琲を飲む音だけが響いていたが、一息吐いた未来が口を開いた。

 

 

「遊吾さん」

「…ん?」

「響と、敵対してたんですね」

 

 

 名前を偽ってまで。彼女の言葉に、どうしようもないなと諦めたように笑う。

 

 

「ああ。ユーは俺だよ」

「切歌ちゃんや調ちゃんは――」

「マリアの仲間、あいつらも装者だ」

 

 

 あの時ライブ会場で出会った二人の少女もそうだったのか。

 

 これで、響たちの様子がおかしかったのにも説明がつく。

 

 響があんな状態なのに彼が現れなかったのも。

 

 

「…遊吾さん、その、右腕は?」

 

 

 彼は手を大切にしていた。それは、彼にとって腕は武器であり誇りだからだ。決闘をするために必要なのは、デッキではなく、なによりも腕。そんな彼が右腕を包帯でぐるぐる巻きにしているというのが不思議だった。

 

 一体何があったのか。

 

 

「ああ、おっさんとビッキーにやられた――いや、攻撃防いだらこうなっちまったよ」

 

 

 プラプラと右腕を振る遊吾。彼のそのなげやりな態度もそうだが、何よりも彼が響と、あんな状態の響と戦っていたのがショックだった。

 

 

「……響の状態は知ってたんですか?」

「…ああ。櫻井了子と話して、響がガングニールと融合しはじめてンのは分かってた」

「ならなんで!!」

 

 

 何故戦ったのか。怒りで彼の胸ぐらを掴む。

 

 怒りに燃える彼女とは違い、彼は何処までも冷静で、その姿は落ちる前の彼女と被って見えた。

 

 

「了子さんと一緒に、侵食を押さえるように薬品を利用したりしてな。融合は押さえられたし、侵食も災害救助で使用されるくらいなら起こりにくいし、仮に起こったとしても許容範囲だった」

「それなら――」

「戦闘。いや、戦闘というよりはある技と変態か」

 

 

 彼が懐からリモコンを取りだし、ボタンを押す。

 

 すると、机の上の投影機が虚空にとある映像を写し出した。

 

 それは、女性の写真。立花響の裸の写真と、レントゲン、何かよくわからないグラフ。次々と表れる映像を見て、彼女は思わず呟いた。

 

 

「遊吾さん、いくら響が好きでも裸どころか内蔵までおかずにするのはちょっと――」

「未来って結構ポンコツになるよなッ!」

「いたっ!?」

 

 

 時々思い付いたように意味不明な発言をしたりボケを行う未来。昔あった焼き肉の歌もそうだが、なにもこんなタイミングでポンコツ未来にならなくても良いだろうに…。額に手を当てながらため息を吐く。

 

 

「これが、過去数ヵ月の間に撮影した響の身体だ」

 

 

 写し出されるのは、シンフォギアを纏って間もないころと、ルナアタック直後、またそこから一ヶ月頃のの響の裸体と体内のガングニールの状態。

 

 

「…なるほど。筋肉がついて柔らかさと力強さの両立により、更に綺麗になってますね」

「え? いや、まあ…。バキバキとまではいかなくても、少しは筋肉ある方が健康的だからな」

「それに、ルナアタック前後を比べての胸の成長具合。私も確認しましたけど、中々いい感じですよね。大きさとか。腰から脚にかけてのラインも中々」

「あの、掌から余るけど大きすぎる訳じゃない揉み心地の良さそうな見事な――って、だからそういう話じゃないだろ!?」

「ちなみに、私も負けてませんよ?」

「…………いや、そうじゃないだろ」

「欲望に忠実というか、相変わらず変態ですねぇ」

「お前が言うかこのすっとこどっこい!?」

「馬鹿言わないでください。私と響の関係はレズとか百合とか、そんな低俗なものじゃないです」

「なら何だよ」

「愛です」

「何故そこで愛!?」

「それが愛だからです」

「愛って?」

「ああ! それって愛ってこと? ちなみに、私の愛はキャッシュカードの代わりにもなります」

「便利だな愛!? というかそろそろなんの話してたか分からなくなってきたぞ!? 俺、何の話してたっけ!?」

「響の身体のことですよ。なんで忘れてるんですか」

「唐突に真面目になるの止めろよ!?」

 

 

 ぜぇ、ぜぇと息を整えようとする遊吾。おかしい、真面目な話をしていたはずなのになんだこれは…。

 

 

「…そして、これが恐らく現在の響だ」

 

 

 新たに表示される全身。そこにはグランエルでシンフォギアを吸収しようとした際に確認できた響の肉体の状態が克明に記されていた。

 

 

「恐らく――知らなかったんですね」

「…複数名の絶唱を収束し打ち出すS2CA、そしてシンクロにより一時的に全性能を跳ね上げるウォリアー。考えてみればそれだけ強力な力を使うのに、人間の身体が耐えられるはずがねぇ」

 

 

 分かっていたはずだろうに。あまりにも見通しが甘すぎた。

 

 己のもつある種の未来予知的知識があるのは良い。それを利用しなければならなかったのだから。だが、アニメとよく似ているからと言って確実にそうなるはずはない。それはよく分かっているはずだった。

 

 だが、現に彼女は侵食されていた。決闘の段階では、暴走しなければ侵食率は――などと甘いことを考えてしまっていた。馬鹿げている。あまりにも馬鹿げている。それに加え、自分は彼女を暴走させた。

 

 当然だ。吸収を中断すればいいものを、なにを考えたのかそのまま全身の探索へと変更したのだから。

 

 一、二分も体内に異物を突っ込まれて更にその異物で全身をまさぐられるなど拷問以外の何物でもない。生体が、シンフォギアが生命の危機を感じて暴走状態、装者を守るための最終防衛形態になるのは必然であった。

 

 ほんと、頭を抱える遊吾。

 

 

「ままならねえなぁ……これなら、下手に連絡して発破かけるようなこといわなけりゃ――」

「遊吾さん」

「なんだよみ――」

 

 

 く、と言うよりも早く彼が飛んだ。

 

 床に叩きつけられる。ひんやりとした鉄の冷たさに比例するように頬が熱い。叩かれた? 殴られた? 誰に? 目を白黒させる遊吾が顔を上げる。

 

 

「………ざけないで」

「み、く?」

 

 

 ギュッと握り締められた拳。全身を震わせ、絞り出すような声で未来が言う。

 

 

「ふざけないでください。自分が言わなければ? …響は誰かに言われたから何かする、みたいな子じゃないです。響は遊吾さんだからって何でもする人じゃない。右腕といい本当に自意識過剰すぎ、あまりにも私たちを嘗めすぎです。私は…私は」

 

 

 そんな遊吾さんなんて嫌いです。

 

 ごちそうさまでした。嫌味すら感じないほどに綺麗にお辞儀をして部屋を出ていく未来。

 

 暫く床に転がって冷たさを堪能した遊吾。ゆっくりと立ち上がると、唯一のまともな家具である机に向かい、棚の中から一冊の本を取り出す。

 

 計画書。今回の戦いのお話をもとに自分の考えた恐らくはじめての策略。

 

 ふと右腕をみる。

 

 白い包帯で巻かれた右腕。完治すれば自由に動くだろう。今は少しだけ動きが鈍いそれ。だが、本当にこんなものが必要なのだろうか。そう考えた瞬間、彼は本を右腕に持ち変えもろともに机に叩きつけようとして――止まった。

 

 振り下ろしたくても振り下ろせない。これを振り下ろしてしまえば、決闘者として終わってしまう気がしたから。これを振り下ろせばこの計画で犠牲になった無関係の人々まで無駄になってしまうから。

 

 今の自分に明日は無いのだ。今さら絆を壊し、敵となったことを後悔し始める。覚悟していたはずなのに、いざ大切な人を犠牲にし嫌われると自分がなにをしているのかと考えてしまう。下手なことをせずに日本に帰ってしまっていれば――

 

 

「糞がッ!!」

 

 

 振るえる腕で本を本棚に戻しながらも、せめてと言わんばかりに彼は吐き捨てた。

 

 

 

「…あの、ウェル、博士で良いんですよね?」

「…この私になにかようかな?」

「あの――」

 

 

 私を、シンフォギア装者にしてください!!

 

 

「…レックス。俺だ。機材の準備を急いでくれ」

「急? …まあ少々事情があってな。計画が早まることはないが、確実にものにしておかなきゃ俺が此処でごっこ遊びをしていた意味がなくなっちまう」

 

 

 ってなわけで、そろそろ本気で行くとしよう。とりあえず、そちらと合流して目的通り国とお話すんぞ。データ開示の準備をしておいてくれ。

 

 

「…響君の様子はどうだ?」

「…消耗しきっています。ルーチンワークのように二課には来ていますが、私たちの話にも全く耳を傾けてくれなくて」

「あいつ、このままじゃ――」

 

 

 水を打ったように沈黙が訪れる中、オペレーターの藤尭が叫んだ。

 

 

「響ちゃんの部屋に反応――D-noiseです!?」

「なに!? D-noiseだと!?」

 

 

 遊吾君、これ以上どんな無茶をするつもりだ――ッ!?

 

 

 終息に向けてあらゆる人が動き出す。

 

 決戦の日は近い。




ふと思い付いたGX本編的何か

「只のノイズごとき今更ァ!! だが、アトラスの例もある、油断はせん!! オーバートップックリアマインドッッリミットオーバーアクセルシンクロォオオオ!!」
「シンフォギアが無いとでも!! 私自身で、オーバーレイ!!ハイパーランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!」
「もってけダブルだァ!! 荒ぶる魂、デルタアクセルッ!!」
「調、いくです!!」「おっけー、切ちゃん!!」『私と切歌で、オーバーレイ!!そして超融合!!』
「キャロルちゃん――わかった。いくよ!! これが私のダブルチューニングッ!!」
「響――私も、シンクロ!!」

全員究極進化

『あるぇー?』

果たしてキャロルたちは生き残れるのか!?


「あ、あれ? あの、ダインスレイフ…」
「エルフナインー、目閉じてた方がいいぞー」
「あわわ!?」
「っと、大丈夫か? やっぱシャンプーハットいるか?」
「大丈夫です。…その、すいません。髪、それにお風呂まで」
「構わねえよ。困ったときはお互い様。それにエルフナインみたいな可愛い子を野宿させるなんてとんでもないしな」
「あ、ありがとうございます…」

はふぅ…。風呂はいいだろ?はい!…そうだ。……ごらんエルフナイン、これが不謹慎ってことで販売後二日で販売中止になったお風呂でノイズシリーズだよ。わ、ほんとにノイズです!なんかバナナとか居ますよ!…あれ?これ人の形してますね。それ、シークレットの俺。ノイズだったんですか!? ああ!


本編で、いつものノリが……書きたいです。
シリアスって書くの大変だ。
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