剣姫の弟ですが何か 〜ジャガ丸君の好みは豚キムチ味〜   作:万屋よっちゃん
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時系列としてはベルがヘスティアナイフを手に入れた後くらいです


レオンハルト・ヴァレンシュタイン

オラリオの中心に悠然とそびえ立つ巨大な塔、バベル。

 

そこにはギルドがある。

 

ギルドとはダンジョンへ潜る冒険者の管理をする仲介業社の様なものだ。

 

レオンハルトはダンジョンに潜る前に必ず会う人物がいる。

 

 

「あ、レオン君。

 

ランクアップしたんだね、おめでとう」

 

 

「お久しぶりです、エイナさん」

 

 

ギルドの受け付け嬢にしてレオンハルトのアドバイザーであるエイナ・チュールだ。

 

エルフとヒューマンのハーフというハーフエルフなだけあってその容姿は相当なものだ。

 

冒険者を見ているのが趣味なのだが熟練の冒険者より駆け出しの冒険者の方が初々しくて好きらしい。

 

そのことでレオンハルトがエイナにショタコンと冗談で言ったらフルボッコにされた経験がある。

 

 

「これからダンジョンに潜るの?

 

それなら1人連れてってあげたい子がいるんだけど」

 

 

「え、エイナさんの事だからどうせ駆け出しでしょ?

 

俺十回層まで行くつもりなんですけど」

 

 

レオンハルトは冒険者として5年も生活している。

 

恩恵を貰ったのは7歳なのだが潜り始めたのは10歳になってからだった。

 

レオンハルトに5年程で熟練を名乗るつもりは更々無いがリヴェリアやフィンに教育されたのもあってかダンジョンの知識と度胸はレベル5並みのものがある。

 

そんなレオンハルトが駆け出しの冒険者と潜るのは邪魔でしか無い。

 

座っているからかエイナの視線は自然と上目遣いになる。

 

そして両手を合わせ懇願されてしまってはノーマルな男であれば耐える事は出来ない。

 

結論、レオンハルトはエイナのお願いに弱い。

 

「うっ………はい、いいですよ」

 

 

「ありがとね!今週末時間あるかな、その時にお礼するよ。

 

あ、来た来た…………」

 

 

何かに気づいたようでエイナが入り口の方へと目を向ける。

 

 

「エイナさぁ〜〜ん、おはようございます!!」

 

 

するとそこには白髪で深紅の目をした白兎のような少年がいた。

 

まだ朝とはいえギルドのロビーには人がチラホラ居る。

 

突然大声を出すものだから周りの人は一斉に注目する。

 

羞恥からか顔を真っ赤に染めるエイナ。

 

 

「ベル君、ギルドでは騒いじゃ駄目って言ってるでしょ。

 

あ、ベル君紹介するわ。

 

彼はレオンハルト・ヴァレンシュタイン、レベル2の冒険者で今日からベル君のお目付け役だよ」

 

 

レオンハルトもベルも同時にエイナを見る。

 

今日限りのお手伝いかと思えばお目付け役、詰まる所レオンハルトはベルのお世話を手伝わなければならない。

 

エイナは舌をチロッと出してやっちゃったという顔をしている。

 

怒鳴り散らしたいレオンハルトだがエイナの可愛さに免じて許してしまう。

 

 

「まぁいいか、よろしくなベル。

 

俺はレオンハルト・ヴァレンシュタインだ」

 

 

「は、はい!よろしくお願いします。

 

僕はベル・クラネルです…………ってヴァレンシュタインって事は…………ぇえぇえぇえぇえ!!

 

エイナさんの嘘つき!!」

 

 

「はぁ?何言ってるのベル君」

 

 

「アイズ・ヴァレンシュタインさんに恋人は居ないって言ってたじゃないですか。

 

なのに何でこんなイケメンで強そうな旦那さんが居るのを教えてくれなかっ「落ち着けアホ」ヘブライッ!」

 

 

1人でヒートアップしているベルにレオンハルトが右の張り手をかます。

 

そこまで強くしたつもりは無いがレベル1とレベル2のスペックの差なのか思いの外効いたようだ。

 

 

「俺はアイズ・ヴァレンシュタインの弟だ。

 

何で旦那さんと疑う、何か?俺はそんなに老けてるかコラ張っ倒すぞオラ」

 

 

アイズの弟と言うこともあってレオンハルトの容姿は整っている。

 

姉のアイズとは違ってキリッとした顔立ちのせいか実年齢より上に見られがちなレオンハルト。

 

そのせいでティオナにおじいさんと弄られ本気で凹みその落ち込み様から幹部総出で励ます事がよくある。

 

今レオンハルトは床に只管拳を叩きつけ泣いている。

 

 

「もうベル君、早とちりしないの。

 

レオン君、大丈夫よレオン君は大人っぽいって事よ。

 

そうだ、今日ダンジョンから帰ったら甘いものでも食べにいきましょ、ね?だから元気だして。

 

ほら、ベル君も謝りなさい」

 

 

「………………………」

 

 

「べ、ベル君?」

 

 

「兄貴って呼んでもいいですか?」

 

 

「うん、ベル君が馬鹿なのはよく分かったよ」

 

 

「もういいや、とりあえずダンジョンで暴れてきますよ。

 

あと、俺の事はレオンでいい、皆そうやって呼ぶからな。

 

エイナさん、俺甘いの苦手なんでジャガ丸君の豚キムチ味が食べたいです」

 

 

ベルの襟を持ち引きずるようにしてギルドから出て行ったエイナ。

 

 

「(色々押し付けちゃったし今日の晩御飯は奢ってあげようかな?

 

レオン君が戻るまでにお金引き落とさないと手持ちだけじゃ少し足りないかも…………)」

 

 

「え、え、エイナちゃん!!今日シフト上がったらご飯でもどうかな?」

 

 

「あ、ズリー」「抜け駆けは卑怯だぞ」「ふざけんな!!」

 

 

エイナはギルドの中でも一二を争う人気がある。

 

以前彼女が冗談で求人広告を机の上に広げていたら男の職員のショックが大きすぎてその日はギルドが崩壊したという逸話もある。

 

 

「ごめんなさい、今日約束あるので………………」

 

 

「へっ、ザマァミロボケ」「仕事しろや」「約束って、男じゃないよね!?」

 

 

エイナ・チュールは今日も人気だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヒロイン候補のエイナさん登場ですね、はい。

レオンハルトの見た目はffシリーズのクラウドを浮かべてください、だいたいあんな感じです。

まぁあの見た目で15歳ってのは想像しにくいかもだけどw

服装はSAOのキリトがクリア直前に着ていた格好と同じです。







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