剣姫の弟ですが何か 〜ジャガ丸君の好みは豚キムチ味〜   作:万屋よっちゃん
<< 前の話 次の話 >>

28 / 32
決着

言葉を失った……………………リュー・リオンは目の前を通り過ぎた黄金の斬撃がレオンハルトを呑み込んだ事を受け入れる事が出来なかった。

 

ボロボロになって倒れ込む男をレオンハルトとして見れなかった。

 

しかし認めざるを得ない、しかし認めた瞬間に黒く汚れた懐かしい感情が溢れ出した。

 

 

「あ…………あ……………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

気が付けば言葉にならない叫び声をあげ白い女剣士に襲いかかっていた。

 

仲間を殺された時よりもドロドロとした感情を抑えようともせず内なる修羅をさらけ出すリュー。

 

 

「貴女は、貴女だけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「え、ちょ………その「シネェェェェェェェェ!!」リオンさん!!」

 

 

「ユルサナイ、ゼッタイニユルサナイ!!」

 

 

目の前の女は自分をしっているようだ。

 

しかしそんな事は知った事では無い、目の前の女はレオンハルトに刃を向け斬り伏せたのだ。

 

めちゃくちゃにしたい、この女を目も当てられないくらいにの肉塊にしてやりたい。

 

普段のリューは冷静沈着や寡黙といった言葉がよく似合う。

 

自分も大好きな居酒屋の店員だから何となくはリューの事をしっているアリスだが目の前の人物はアリスの知るリューでは無かった。

 

 

「(お兄さん愛されてるなぁ……………ていうかリューさん強過ぎ無い!?攻めが激しすぎて技を出すことが出来ない)」

 

 

片手て木刀をブンブンと振りもう片手で小太刀を振るう。

 

リューもレベル4の冒険者なのだ、強さは折り紙付きだ。

 

木刀を聖剣に叩きつけると綺麗に折れてしまった。

 

バーサク状態のリューもこれには驚いたようで一瞬だけ動きを止めてしまった。

 

 

「ごめんなさい、秘の太刀ー虚空ー」

 

 

戦場では一瞬の隙が命取りとなる。

 

アリスは聖剣を構え技を発動する、それは魔力放出【闇】の魔力を纏った七連撃。

 

レオンハルトとの戦いで放ったのは四連撃なのでそれよりも強い技と言えるだろう、今のリューにはそういった必殺級の技じゃないと止められ無いと判断したのだ。

 

七つの刃を振るおうとした瞬間、アリスとリューは目を見張った。

 

 

「愚妹よ、歯ぁ食い縛れ…………螺旋丸!!」

 

 

濃い魔力の塊………螺旋丸と七つの刃がぶつかるが螺旋丸はその刃さえ吞み込み巨大化する。

 

螺旋丸はそのままアリスを巻き込みそしてアリスを吹き飛ばした。

 

 

「れ、レオンさん…………どうして」

 

 

「まぁ俺の生命力が強かったって事で……………それよりもまだあいつは倒せてない。

 

でも俺今右手意外まともに動かせないからちょっと支えて貰える?」

 

 

リューにマーカーを付けておいたレオンハルトは右手に螺旋丸を待機させた状態で飛雷神の術でアリスとリューの間に飛んだのだ。

 

今思えば飛雷神の術でエクスカリバーの斬撃を何処かに飛ばせばよかったとか思ったりはしていない、断じて思っていないと邪念を振り払うレオンハルト。

 

 

「ええ、支えましょう。何時迄も貴方の隣で」

 

 

黒く淀んだ疾風は変わり何時ものクールな笑顔が似合うリュー・リオンに戻っていた……………少し涙目を浮かべて頬を染めていたのにドキリとしたレオンハルト。

 

レオンハルトは気を取り直してアロンダイトを天へ掲げる。

 

 

「輝ける彼の剣こそは過去、現在、未来を通じ戦場に散りゆく全ての兵達が今際の際に抱く儚くも尊き夢」

 

 

アロンダイトの付与属性の影響でレオンハルトのエクスカリバーの詠唱を省略する事が出来るようになったのだ。

 

風を巻き上げながら黄金色の魔力をアロンダイトに溜め刃を金色に輝かせる。

 

アリスもレオンハルトの狙いがわかったようで聖剣に魔力を込め詠唱をする。

 

 

「その意思を誇りと掲げ、その真偽を貫けと正す。

 

今、常勝の王は手に取る奇跡の真名を謳う……………」

 

 

2人の声が重なる。

 

 

「「エクスカリバー!!」」

 

 

同じ黄金の斬撃はぶつかり合う。

 

意思と意地、誇りと気合…………レオンハルトとアリスを支える全ての何かがぶつかり合っていた。

 

同じ目標を目指すものとして、同じ剣士として互いに負けたく無いのだ。

 

暫くの拮抗を見せたあと弾けた。

 

黄金の粒子がキラキラと降り注ぐ中、ベル・クラネルがヒュアン何某を倒しヘスティアファミリアが勝利したと放送がかかった。

 

しかし大半の観客は謎の姫騎士と剣雄の激闘を見ていた為何とも締まりのない終わり方となってしまった。

 

戦争遊戯が終わったから戦う理由も無いと言うことでボロボロの身体を引きずりながらアリスに近づく。

 

するとアリスの身体は徐々に消えかかっていた。

 

 

「あはは、供給魔力が少ないのにエクスカリバー連発しちゃったせいでもう現界してられそうにないよ。

 

ありがとうお兄ちゃん。また超えるべき目標が見つかった、私はまだ強くなれる。

 

リオンさん…………どうかお兄ちゃんをよろしくお願いします」

 

 

殺そうとしていた相手に頭を下げられ対応に困るリューを尻目にレオンハルトは自身の特殊クナイを一本アリスに持たせた。

 

 

「まぁそのなんだ、世界は違えど一応俺はお前のお兄ちゃんなんだ。

 

だから何か困った事があったらそのクナイを持って俺を呼べ、直ぐに飛んでいく………………………またな」

 

 

「またねお兄ちゃん!!」

 

 

花のような笑顔を浮かべクナイを握り締めながらアリスは自分の居る世界へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ベル君どんまい!!


コラボさせてくれたジャンヌさんありがとうございました!!

機会があればまたしましょう!!







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。