剣姫の弟ですが何か 〜ジャガ丸君の好みは豚キムチ味〜   作:万屋よっちゃん
<< 前の話 次の話 >>

29 / 32
色んな人に支えられてここまで続けられました、一応最終章です。

小説家になろうさんの方である大賞に向け書いてはいますがこっちで書く次回作のイメージは固まっています。

最終回ではありませんがもう少し続きますので宜しくお願い致します。


オラリオ恋愛賛歌大一節

ギルド職員とは結構忙しい。

 

毎日入れ替わり立ち替わりで冒険者達がやって来てはその対応をしたり書類の整理などの事務作業をこなしたりと仕事は多い。

 

男性職員は馬車馬の如く働いて疲労困憊なのだが癒しがあった…………ハーフエルフのエイナ・チュールだ。

 

二十歳を迎えていないがその豊富な知識量とコミュニケーション能力で新米冒険達の良きアドバイザーとなっている為オラリオのギルドに関わる者にとって数少ない癒しなのだ。

 

 

「………ィナ、ィナ!!エイナ!!」

 

 

「あ、ごめんミイシャ………ボッとしてた」

 

 

その癒し、エイナに元気が無い。

 

仕事にミスが目立ち、黄昏てはため息を吐くというのがここ最近の彼女。

 

親友であるミイシャ・フロットは友人の疲労困憊した姿に心配を覚えるが原因と犯人の目星はついていた。

 

ヘスティアファミリアにフリーエージェントで入団し、史上初の飛び級やゴライアスの単騎撃破を筆頭に話題の尽きない人物……………レオンハルト・ヴァレンシュタインである。

 

某居酒屋にてエルフとのツーショットが『爆報!!オラトリア』というギルド非公認の新聞に大々的に載せられていたのだ。

 

ロキの秘蔵っ子に熱愛発覚!?という見出しを見てからのエイナはおかしいのだ。

 

エイナはレオンハルトに想いを寄せていた…………それは憧れや尊敬など言ったモノではなくもっと強く暖かい想い。

 

認めた者以外に触れさせる事を拒絶する身持ちの固いエルフにとって異性との恋愛は人間のそれとは想い入れが違う。

 

身持ちが固いからこそ恋に落ちたら何処までも落ちてしまう。

 

それはハーフエルフのエイナにとっても例外じゃない。

 

 

「ふむ……………エイナ、明日の休みって空いてる?」

 

 

「う、うん………空いてるけど」

 

 

「じゃあ明日、朝10時にアモールの広場に集合ね!!

 

おめかしして来なさいよ!!」

 

 

普段のエイナなら断って休日出勤をするだろう。しかし今のエイナは強引に行けば約束を取り付けられると踏んだミイシャ。

 

そしてミイシャは慌てて帰り支度をすると足早にギルドを出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミイシャが向かっていたのは嘗てのアポロンファミリアのホーム、現在ヘスティアファミリアのホームだった。

 

アポロンを象徴する弓と太陽のエンブレムだったり石像は粉々に砕かれていて代わりにヘスティアファミリアのエンブレムらしきモノが壁に刻まれていた。

 

ミイシャの目当ての人物レオンハルトは庭で日曜大工セットを片手に何かしらの小屋を作っていた。

 

 

「おいベルゥ!!それはマイナスドライバーだって言ってんだろうが!!おれが取ってほしいのはプラスドライバーなんだよ!!

 

ミコト、風呂に入ったら髪乾かせてから外に来い!!」

 

 

ヘルメットを被りトンカチをガンガン振り下ろしながら作業をする金の修羅と忙しそうに走り回る白兎。

 

 

「レオンくーん、ちょっといいかなぁ?」

 

 

「おっ、ミイシャさんどうしたんすか?」

 

 

「何をしてるかは聞かないけど…………明日って暇?暇だよね?」

 

 

「いや明日は久しぶりに迷宮探索に行こうか「ヒマダヨネ?」イエス、マム」

 

 

圧倒的なきはくに抗えなくなってしまい頷くレオンハルト。

 

 

「ふふっ、じゃあ明日10時にアモールの広場に集合ね!!エイナ来るからちゃんとお洒落して来なさいよぉ〜〜、じゃーねー!!」

 

 

一陣の風と共にミイシャ・フロットは去っていった。

 

何が何やら分からぬまま約束を取り付けられたレオンハルト。

 

後ろに視線を感じて錆びた機械仕掛けのようにギギと振り返るとニヤニヤしといる赤髪の鍛治師と小人の少女、尊敬の目を向ける白兎と極東の少女。

 

 

「まぁベル君みたく他のファミリアの子とって訳じゃ無いからボクは応援するぜ!!」

 

 

自慢のツインテールと胸を揺らしながらサムズアップを決める

 

 

「レオン君には返しきれない恩があるんだ!!ボクは何処までも応援するぜ!!」

 

 

ヘスティアはベルのヘスティアナイフを作るのに2億ヴァリスの借金をしている。

 

しかし、実のところヘスティアの借金は完済されている。

 

それと言うのもレオンハルトが戦争遊戯を吹っかけた謝罪をしたいと言ってヘファイストスに2億ヴァリス支払っていたのだ。

 

自分の借金は自分で返すと言っていたヘスティアは支払っていたという事に気付いてからレオンハルトに対して多大なる恩義を感じていた。

 

だがそれとこれとは話が別という事でヘスティアは自分で2億ヴァリスをヘファイストスに払うと言ってまた働き始める。

 

これに関してはレオンハルトは疎かベルが幾ら言っても働こうとする為好きにさせようという事になっている。

 

 

「いよーし、明日は我らがレオン君の晴れ舞台だ!!ご馳走にするぞ〜〜!!」

 

 

「ヘスティア様、散財癖を治してくださいと言ったじゃないですか!!」

 

 

ヴァリスが詰まった袋を掲げるヘスティアから袋を取り上げようとするリリルカ。

 

そこにヴェルフとミコト、ベルが加わって更に賑やかになる…………その光景は黄昏の館で見る光景と似て見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、この後ご馳走したレオンハルト達は経理担当であるリリルカにこってりしぼられた。

 

その気迫はリヴェリアに迫るモノが有ったとか無かったとか……………………

 




まだもう少し続きます。

次回作の主人公とヒロインは既に決定してます………とか次回作の話してるけどまだ続きますからね!?


本当にこの作品をありがとうございました、そしてこれからも宜しくお願い致します







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。