剣姫の弟ですが何か 〜ジャガ丸君の好みは豚キムチ味〜   作:万屋よっちゃん
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お風呂好きなあの娘は如何程に

「レオン殿、お久しぶりです!!」

 

 

「久しぶりだな命、俺より年上なのにその敬う感じやめてくれよ」

 

 

レオンハルトは今回、タケミカヅチファミリアと行動する事になった。

 

ロキファミリアとタケミカヅチファミリアに直接的な交流は無い。

 

だがレオンハルトは1人タケミカヅチファミリアと交流を持っていた。

 

今回はタケミカヅチファミリアのヤマト・命のランクアップを手伝う事になったのだ。

 

 

「すまねぇなレオン」

 

 

「いや良いんすよ桜花さん、命のランクアップを手伝えるのは俺としてめ嬉しいんで」

 

 

大柄な青年、カシマ・桜花。

 

レベル2の冒険者でタケミカヅチファミリアの団長を務めていて二つ名は

金剛武人〈アイアンマン〉。

 

その桜花の後ろでレオンハルトをちょこちょこ隠れている小さな女の子がヒタチ・千草。

 

レベル2なのだが実力は命にやや劣る。

 

だが、桜花の幼馴染みとしてひたすらランクアップの手伝いをしていたらいつの間にか自分もランクアップしていたのだ。

 

二つ名は覇武総咫亞〈ハムスタア〉と小動物感溢れる二つ名。

 

 

「でも、桜花さん達が手伝わなくていいんすか?

 

レベル2が二人も居るなら俺要らなくないですか?」

 

 

「あぁ〜〜、それなんだがな。

 

実は俺の祖父が死んじまってな、俺と千草は地元に帰って葬式に行かなきゃなんねぇ。

 

なに、一週間もすれば帰ってくるさ。

 

そっちのファミリアでタケミカヅチ様と命を預かってくんねーか?」

 

 

思わず固まるレオンハルト。

 

エイナにベルのお世話というかお目付け役を命じられ、ベルにはアイズの話を延々とさせられ、ホームに帰れば姉にジャガ丸君を作らされ更にはアマゾネス姉妹に訓練と称した襲撃を受け結果お母さん(リヴェリア)に怒られる。

 

この所のレオンハルトには面倒ごとしか起こらない。

 

固まってしまったレオンハルトを他所に桜花と千草は出発してしまった。

 

 

「はっはっはっは!!

 

いやぁ〜〜、すまんなレオンハルト君。

 

暫くお世話になるよ」

 

 

「レオン殿、レオン殿!!ロキファミリアのホームには効能が素晴らしい温泉があると聞いたのですが!?」

 

 

命は生真面目で義理堅い性格だ。

 

それ故に、レオンハルトの世話に慣れないと拒んでいたのだが桜花がロキファミリアの風呂は凄いと言った所為で行く気満々になってしまったのだ。

 

そう、命は大の風呂好きだ。

 

 

「(あぁぁぁぁぁぁ!!なんで俺ばっか。

 

命、お前風呂入りてぇだけだろ。

 

なんで俺の周りはこう個性が凝り固まった奴らしかいねぇんだよ!!)」

 

 

そう、ティオナとティオネの戦闘狂〈バトルジャンキー〉アイズのジャガ丸狂〈ジャガ丸ジャンキー〉なジャンキーが多過ぎる。

 

命も風呂狂〈バスタブジャンキー〉だ。

 

 

「駄目………でしょうか?」

 

 

いざという時の為に桜花が授けた奥義にして女子の究極連撃〈アルティメットコンボ〉、涙目+上目遣いだ。

 

レオンハルトは基本的に人の頼みは断らない。

 

面倒くさいとか文句を言いながらも手伝う奴だ。

 

それが異性からの頼みとあらば尚更断らない。

 

そんなレオンハルトの性格を知っていた桜花。

 

ちなみに、奥義伝承にあたって桜花自身がタケミカヅチに実践したが見事な張り手を貰い更にタケミカヅチがショックで寝込むほどの威力を有していた。

 

ちゃんとしたやり方を教えたのが千草でそれを喰らった桜花は吐血して数時間目を覚まさなかったのは別のお話。

 

もちろん断る事が出来ずに二人を黄昏の館まで連れて行く事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おう、レオン早いやな…………レオンがごっつ可愛い女の子連れてきよったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

門を潜って早々にロキに暴露てしまい大騒ぎなロキファミリア。

 

直ぐさま会議室へと呼び出されてしまった。

 

事の端末をロキ並びに幹部連中に説明したレオンハルト。

 

 

「なるほど、彼女を連れてきた父親の心境とはこんなものなのかな?

 

とまぁ、冗談は置いといてせっかくレオンが連れてきたんだ客人としてもてなそう。

 

いいよね、ロキ」

 

 

「まぁフィンの言う事も分かるんやけどな。

 

タケミカヅチまで来ると面倒な事になるで。

 

ロキファミリアとタケミカヅチファミリアが同盟を結ぶ事になるなぁ?

 

なんや、ウチの後ろ盾が欲しいんかタケミカヅチ」

 

 

ロキは普段飄々としているが頭のきれる神である。

 

タケミカヅチファミリアはまだまだ小さい。

 

いざこざに巻き込まれる事もあるだろう。

 

これが中小ファミリアなら良いがロキファミリアが発展途上のファミリアと同盟を結ぶと言う事は何かしらと勘違いされ易い。

 

例えば、ライバルのフレイヤファミリアを打倒する駄目の戦力補強とか。

 

 

「すまないロキ、宿を借りようにも彼奴らの旅費にかなりの額を持たせたから金が無いのだ」

 

 

「ロキ様!!私からもお願いします!!

 

駄目…………でしょうか?」

 

 

桜花より伝授された涙目上目遣いコンボを無意識に発動する命。

 

美少女と美人が大好きなロキ。

 

男なら必ず反応してしまうその武器もロキにならば通ずる、

 

 

「あかんくないよ!?うんむしろ来て欲しいくらいや。

 

そや、一緒にチャプチャプしよーや」

 

 

「辞めろロキはしたない」

 

 

お母さん(リヴェリア)のツッコミが炸裂。

 

 

「いたたた〜、もうお母さん痛いやんか〜〜」

 

 

「誰がお母さんだ、ヤマトと言ったな?

 

ちょうど良い、昼食の用意が出来ている食べて行きなさい。

 

タケミカヅチ様もどうぞ」

 

 

リヴェリアのお母さんスキルが発動したのが幸いし上手く溶け込む事が出来た命とタケミカヅチ。

 

二人とロキファミリアの奇妙な一週間が幕を開けた。




ベルがリリとあーだこーだしてる時レオンハルトは命ちゃんとあーだこーだします。

ベルのランクアップは書きませんが代わりに命のランクアップを書きます。

ちなみに桜花と千草の二つ名は適当に決めました。







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