ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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ちょっと長くなりました
次で原作1巻の内容が終わり第2巻に移りますね

色々如何しようかなと考えながらなのでもしかしたら更新が遅くなるかもしれませんが頑張っていきますよ!

それでは第15話をどうぞ!


第15話

真莉は街の中を走っていた

目的の場所は近い

 

真莉「(ん?あれは...ちぃ!間に合え!)」

 

真莉は地面を思いっきり蹴り上げる、先ほどよりもさらに早く空を滑空した、目的地は壊れてもう動かなくなっている船の甲板

目の前の船の甲板にいたのはボロボロのスカートを地面につけ大声を上げ泣いている少女...

 

その少女を食べようとしている最初に会ったワニのガストレア

 

食べようと大口を開け丸呑みしようとしていた

少女はそれに気づきもしないで涙を流し叫んでいる

 

《空破掌》(くうはしょう)

 

ワニのガストレアは突如として襲われた下からの衝撃で空中に吹き飛ばされた

 

ズッズゥゥン!

空中に放り出されたガストレアは地面に叩きつけられジタバタと動いている

 

吹き飛ばした人物...真莉はそのままの勢いを維持し甲板から海に飛び降りる

ドッボォォン!

と、白い波が高々と上がる、泣いていた少女...蛭子小比奈は唖然とした表情を浮かべた

 

少しして海から人影が二つ現れる

ボコボコ...ボコボコ!ザッバァァン!!

 

真莉「(ぷはぁ)けほ、けほ...しょっぺぇ...」

 

小比奈「真莉!パパ!」

 

真莉は肩に今回のターゲットである蛭子影胤を抱えて海から顔を出す

小比奈はそれを見て顔に喜色の色を出し辺りを見渡しロープになるものを探す

少し長い紐のようなものを見つけ海に放り投げる

 

真莉「サンキュ...よっと」

 

真莉は紐を影胤を背負ってない肩の方に巻きそのまま上に上がる

甲板に上がり影胤を横にする

 

横にした瞬間先ほど吹き飛ばしたワニ型のガストレアが明らかに怒ってますと言える様な目をして真莉と小比奈、影胤に襲い始めた

 

真莉はカウンターで撃滅しようとした瞬間目の前に青白い膜の様なものが現れガストレアの攻撃を食い止めた

 

その方を見ると影胤が横になりながら手をかざし止めていた

真莉は空いている横に瞬時に移動し真横からガストレアの脇腹あたりに一撃を入れる

その威力にガストレアは苦悶の声を上げ船から落とされ地面に転がった

真莉さ影胤の方を向く、影胤は小比奈に支えられながら座る

 

影胤「ゲホ...ゲホ...どういうつもりだい?何故私を助けた?」

 

影胤は真莉に問うが真莉は海の向こうを見続ける

 

影胤はそれでも続ける

 

影胤「私を生かしておけばまた同じ様にするぞ、私の目的はガストレア戦争を引き起こす事なのだからな!」

 

影胤は高らかに宣言した、真莉は海の向こうを見ながら答える

 

真莉「別にお前だから助けたわけじゃない、お前の娘が泣いてお前の無事を祈った、理由はそれだけだ...誰が好き好んでお前なんか助けなきゃなんねぇんだよ」

 

影胤「...ステージVはどうなったかね?」

 

真莉「...ステージV、スコーピオンはちゃんと召喚されたさ、良かったな、お前のこれで仕事は終わりだろ?」

 

影胤「...いいのかね?こんな所にいて、戻って対策でも打たねば本当に東京エリアはおしまいだよ?」

 

真莉「スコーピオンは他のステージV...タウルスやリブラ、サジタリウスと比べて特に秀でた能力は存在しない、ただデカイだけの存在だし対策なんてもう上の連中が決めて作戦を始めてるさ」

 

遠くからゴゴゴゴゴと大きな音が聞こえる

影胤はそちらの方を見ると合点がいったとばかりに頷いた

 

影胤「なるほど...天の梯子...か...ん?」

 

影胤は何かの違和感を感じながらも真莉に問う

 

影胤「君は他のステージV...ゾディアックの詳細を知っているのかい?」

 

真莉「...まぁよく知ってはいるかな...お前ら人間よりは(ぼそ)」

 

影胤はそれに何も答えずに真莉を見る

真莉は未だに海の方を向いている、影胤はやっと違和感が何かに気づく

 

影胤「君は...何故...」

言おうとした瞬間に真莉は先に言う

 

真莉「お前の聞きたい事は俺の現状か?」

 

真莉の今の姿は真っ赤に染まった赤髪と目、本来の黒髪に黒目しか知らない影胤と小比奈はそれをじっと見ていた

 

真莉は海の方から影胤の方を改めて向く

 

真莉「単純に化け物だからで良いだろ、説明なんかしようがねぇ、見たまんま、それで終わりだ...ついでに」

 

真莉は真横に飛ぶ、影胤は瞬時に青白い膜を張る

鈍い音がして先ほど吹き飛ばしたガストレアがまた来ていた

 

真莉は着地し側に落ちていた小比奈の武器であるバラニウム刀を拾い逆さまに構え地面を蹴る

ガストレアは真莉をターゲットとして定め巨大な尻尾を振りぬく

 

真莉は尻尾を交わしそのまま刀を振り下ろしガストレアの尻尾を切り落とす

ガストレアは苦悶の声を大きくあげ尻尾から大量の血を噴出させる、ガストレアは大口を開け咬みつこうと迫る

もう少しで口が届くと思いきやまた寸前で膜に阻まれ弾かれる

真莉はバラニウム刀を小比奈に放り投げ自分は空中に飛ぶ

 

バラニウム刀を受け取った小比奈も瞬時に地面を蹴りガストレアに迫る

 

真莉「小比奈!影胤!」

 

小比奈「うん!」

 

影胤「正直今は動きたくはないのだが...ね!」

 

真莉は上から、小比奈は右、影胤は真正面からガストレアに迫った

 

真莉「《空牙》(くうが)!」

 

真莉は空中で回転しガストレアの頭部に向けカカト落としを

 

小比奈「斬!」

 

小比奈は右からバラニウム刀を

 

影胤「《エンドレス・スクリーム》!」

 

影胤は真正面から自分の斥力フィールドを自分の掌から槍状に射出する

 

 

ガストレアは声も上げれずに一瞬で殲滅された

 

真莉は着地した時には元の黒髪と黒目に戻っていた

 

真莉「こっちは終わったな...蓮太郎もやったか(ぼそ)」

 

真莉の呟きは大きな轟音によって誰にも聞かれなかった

轟音と衝撃で飛びそうになるのを必死で堪える小比奈、一直線に飛んだ光をじっと見つめる影胤と真莉、かなり遠くで大きな衝撃音が聞こえた

 

真莉「次に動くのは...どいつだろうな...なぁ、スコーピオン(ぼそ)」

 

真莉の携帯が鳴る

真莉はその携帯を...海に放り投げた

チャポンと小さな音がして携帯が海に沈む

 

影胤「良かったのかい?国家元首殿からの連絡だろう?」

 

真莉「別に、俺の役目自体すでに失敗で終わってる、今回俺がこの戦いに参戦したのは自分の尻拭いだしな...そんじゃな、俺はもう行く、妹と友達を待たせてるんでな...死ぬんだったら勝手に死ぬと良い、俺の知らないところでな」

 

真莉はそこまで言うと地面を蹴り走り出す

残された蛭子親子はその姿が小さくなるまで見ていた

 

影胤「...私たちの完全敗北だね」

 

小比奈「...真莉」

 

影胤「また会えるさ、近いうちにね」

 

小比奈「うん、パパ」

 

 

 

 

 

 

数日後

 

真莉と蓮太郎はなぜか聖居にいた

聖居の中は形容するなら金殿玉楼といった趣きだった

蓮太郎は頭を掻きながら着慣れない真っ白なフォーマルスーツの襟を正す

真莉はおよそ聖居には似つかわしくない極々普通の服、上は黒地のTシャツ、下はジーパンとありえない姿でこの場にいた

真莉が呼ばれたのは蓮太郎が家に来たからだった

 

 

真莉「お前コスプレ趣味だったか...なんだ、ここまで来るの大変だったろう」

 

真莉は冷めた目で蓮太郎を見る、蓮太郎は真莉に全力で反論する

 

蓮太郎「ちげぇよ!これは木更さんに渡されたんだ!」

 

真莉「ここにいるのとなんか関係あんのか?」

 

蓮太郎「木更さん伝いで聖天子様からでお前もこいってよ、お前電話壊したんだろ?かわねぇのか?」

 

真莉「あ〜...あん?俺は別に民警じゃねぇし行く意味なくないか?」

 

蓮太郎「わからん、でも来いって言われてるから行かないわけにもいかないだろ...」

 

真莉「はぁ...わぁったよ、しゃあねぇ、ちょっと待っててくれ、着替えてくる」

 

蓮太郎「あ、おう」

 

 

 

そんなこんなで真莉達は聖居まで来ていた

真莉は未だに自分が何故ここにいるのか分かっていなかった

 

真莉「今回呼ばれたのは目覚しい戦果を挙げた民警に対する受勲式だろ?やっぱり呼ばれた理由が分からねぇ、帰っていいか?俺」

 

それに意を唱えたのは木更だった

 

木更「ダメよ、聖天子様は貴方にも来いって言ったのだから、何されるか分かったもんじゃないわよ?相手は東京エリアの国家元首なんだから」

 

蓮太郎「木更さん」

 

真莉「よう、天童社長、別に俺には相手が誰だろうと関係無いがな、誰かに媚び売るつもりもねぇしな、俺は自然体さ、誰に対してもな」

 

蓮太郎「それは問題じゃねぇのか...」

 

木更「まぁでも今日の主賓は里見くんよ、だからお上りさんみたいにきょろきょろしないでね、社長である私が恥ずかしくなるから」

 

木更はそこまで言うと時計を確認する

 

木更「時間よ、いい?さっきも言ったけどこういう式典は聖天子様の政務の時間を削って行われるんだからなるべく早く終わらせるのが暗黙の了解なの、だから彼女が聞いてきた質問は、はいかいいえとかなるべく簡潔に、決して質問を挟まないこと、良いわね?」

 

蓮太郎「はい」

 

木更「いい返事ね、古畑くんも良いわね?」

 

真莉「めんどくせぇが俺も早く帰りたいんだ、さっさとするさ」

 

広間に続く大扉を木更は開ける蓮太郎は背後を見る

それに気づいた木更は蓮太郎に言う

 

木更「今回の顛末、里見くんにしては良くやったわね、偉いわよ、これからも頑張って戦ってね?私のナイト様?」

 

その言葉に蓮太郎は何かを言いたげにしたがとっさに言葉が出てこなかった、大扉が閉まり首を巡らせると正面にはレッドカーペットと小さくつづらに折れた大理石の階段が伸びており頂上の玉座には聖天子が座っていた

 

聖天子「よくいらっしゃいましたね、里見さん、そして無理を言って来ていただいてありがとうございます、古畑さん」

 

聖天子を生で見るのは初めてだった蓮太郎は自然と背筋が伸びるのを感じた

 

聖天子「古畑さんはどうしてそんなところに?」

 

聖天子の一言で隣に真莉がいないことに気付いた蓮太郎は焦り小声で真莉を呼ぶ

 

蓮太郎「おい!真莉!なんでそんな離れてんだよ!?」

 

真莉は溜め息を吐き改めて蓮太郎に近づく

 

聖天子は階段をゆっくり降りてくる

 

聖天子「お二人のお怪我はもう大丈夫ですか?」

 

蓮太郎「はい、おかげさまでだいぶ良くなりました」

 

真莉「そもそも俺は怪我してねぇよ、大丈夫も何も無い」

 

真莉のまさかの態度に一同が騒然とする

 

国家元首を相手にそこまでの傍若無人の態度をとった真莉に全員が敵意を向けるが聖天子は微笑むにとどまった

 

聖天子「どうですか?東京エリアの救世主になった気分は?」

 

蓮太郎「はい、周りの反応が少し変わったのでなんと言うかこそばゆいです」

 

蓮太郎達が放った神速の狙撃弾は寸分違わずスコーピオンの頭部に巨大な風穴を開け脳髄を吹き飛ばした、いくらステージVと言えど即死だった

 

 

聖天子「あなた方のような優位な人材があの場にいてくださったことに私は誇りに思います、里見さん、古畑さん、あなた方はこれからも東京エリアのために尽力してくださいますね?」

 

蓮太郎「はい、この命にかえても」

 

真莉「自分の住む家を無くすわけにはいかんしな、その時はまた力を振るう、約束はしよう」

 

蓮太郎は教わった通りに跪くが真莉は相変わらずダルそうに佇む

聖天子はなにもいわず大きく両手を広げ厳かに告げた

 

聖天子「お集まりの皆様、お聞きになられたでしょうか?ここにいる英雄はこれからも東京エリアのために戦ってくれることを誓ってくれました」

 

聖天子は続ける

 

聖天子「ゾディアック、《天蠍宮》(スコーピオン)の撃破、並びにIPS序列元百三十四位、蛭子影胤、蛭子小比奈ペアの撃破、以上の事から私とIISOは協議の結果今回の戦果を特一級戦果と見なし、里見蓮太郎と藍原延珠ペアをIP序列千番に昇格する事に決めました」

 

観衆がどっと喜びに沸く、彼女は蓮太郎に向き直り微笑む

 

聖天子「里見蓮太郎、あなたはこの決定を受けますか?」

 

蓮太郎「はい、喜んで」

 

聖天子はいたずらっぽく笑う

 

聖天子「里見・藍原ペアは元は序列十二万三千四百五十二位ですから、これは凄まじい昇格ですよ、おそらく史上初でしょう、ギネスブックに載るかもしれませんね」

 

蓮太郎「は、はい」

 

聖天子「古畑さんの報酬はまた後日お伝えします、それで良いですか?」

 

真莉は明らかに嫌そうな顔をした

 

真莉「じゃあ俺来る意味なかったじゃねぇか...」

 

聖天子は苦笑し蓮太郎に向き直る

 

聖天子「では最後に、何か言いたい事はありますか?」

 

ここでいいえ、ありませんとそう言えばこの場は万事滞りなく終える事が出来ただろう、しかし蓮太郎の、発言は別の言葉だった

 

蓮太郎「あります」

 

聖天子は驚き目を見開きあたりの空気が一変して張り詰めた

その中で真莉はやっぱりこうなったかと言うような表情をし大きく溜め息を吐いた




ワニ型どこから現れたって思いましたな...
まぁ良いかと判断して出しました
何故か共闘してるし、でもまぁこれで真莉くんtueeeが始まってしまうと思います...色々考えねば

お気に入りが20件行きました!入れてくださった方々ありがとうございます!
これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします!
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