ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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今回はごめんなさい、短いです!

和眞と真莉の戦闘シーンでは脳内BGMはGガンダムの『我が心 明鏡止水 されど〜この拳は烈火の如く』で書いたのでそれでお楽しみください


第10話

真莉に向かって放たれた銃弾は...真莉の目の前で停止していた

 

榛名は驚愕の眼差しを向けた、真莉に至っても目を見開きこの事態に驚愕していた

真莉の目の前には《青白い膜》の様なものが展開されていた

真莉はその膜に見覚えがあった

真莉の攻撃をも軽々と防ぎ対戦車用の弾丸でさえも防ぐと聞かされていたある人物の能力

辺りに笑い声が響く

真莉は口元に若干の笑みを浮かべてその人物を見た

 

真莉「なんで、ここにいんのか知らねぇが...俺に恩でも売ろうってか?影胤」

 

影胤「ヒヒヒ、恩など売る気は無いよ、我々は友人では無いか、それに私の眠りを妨げた彼らを正直許せなくてねぇ」

 

真莉「なんでここでの戦いがお前の眠りを妨げる原因になる?」

 

影胤「この隣のビルは廃ビルでね、そこで寝ていたんだが...どんぱち煩かったものでねぇ、様子を見に来たら我が友が危ないでは無いか、ならば助かるしかないなとね」

 

真莉「極論だな...だがまぁ...礼を言う、助かった」

 

影胤「ヒヒヒ、どうも...さて、彼らは一体何者なのかな?相手がたとえ四人だとしても君ならば平気だと思ったんだけど...相当な実力者なのかな?」

 

真莉「つえぇのはあの無精髭のクソ野郎ぐらいだ、他の三人はそれほどじゃ無い」

 

影胤「一対一なら?」

 

真莉「愚問だな」

 

影胤「ならばあっちの三人は...《私達》でやろう...斬って良いよ」

 

影胤は虚空に向かって呟くとライフルを構えていた榛名はその場から後ろに飛ぶ

ライフルの先端付近が突如現れた剣戟に斬られる

現れた第三の人物である影胤の娘でありモデル・マンティスのイニシエーター、蛭子小比奈だった

 

小比奈「真莉を苛めた悪いやつ...絶対に斬る!」

 

真莉「...頼んだ...俺は、こいつをやる」

 

真莉は無精髭の男、和眞を睨む

 

和眞「...ふむ、そちらの都合に合わせてやろうか...良いな?みんな」

 

榛名「えぇ、この子にはちょっと教育しなければならない様だしね」

 

朱音「どうせこいつらやっちゃえばすぐに兄さんの元に行けるんでしょ?だったら早く終わらせるよ、お父さん、ちゃんと残しておいてね?」

 

翔「っち、親父、腕くらい残しといてよ」

 

和眞「さて、真莉、場所を移そうか」

 

真莉「...影胤、小比奈、頼んだぞ...終わり次第戻る」

 

影胤「ヒヒヒ、それは無理だ、こちらが先に終わる、終わり次第私は寝るからね、ここにはもう来ないさ」

 

小比奈「大丈夫、すぐに斬ってそっち行く」

 

真莉「意見は統一しろ...」

 

真莉と和眞は同時にその場から消える

残された影胤と小比奈、朱音、翔、榛名はその瞬間に激突した

 

 

 

 

 

先程のビルから数百メートル離れた廃ビルに真莉と和眞はいた

 

和眞「こんなところまで来て...良いのか?奴らの助けはなおさら来ないぞ」

 

真莉「助け?こっちのセリフだ、テメェはここで殺す、たとえ俺が首だけになろうともな」

 

和眞「なかなか強い言葉を使う、はっきり言おうか、お前では俺に勝てんぞ」

 

真莉「やってみるか」

 

辺りに殺気が充満する眠っていた鳥たちはけたたましく飛び立つ

真莉は不意にその場でしゃがむ、先程まであった頭の位置を何かが通過する

目の前に一瞬で現れた和眞がハイキックを繰り出したのだ

真莉はそれを避け軸足に狙いを定め足払いを掛ける

 

和眞「甘い」

 

和眞は軸足に力を込め軸足だけでジャンプする

 

真莉「(マジか...どうやって軸足だけで飛ぶんだよ...)」

 

真莉は足払いの回転を生かして逆の足で蹴りを放つ

和眞も拳を繰り出し激突する

 

真莉「《昇天牙》!」

 

和眞「古火田流戦闘術三式《扇空牙》(せんくうが)」

 

ガゴォォンと大きな衝撃が辺りに響く

二つの技がぶつかるが地面に足を付けているはずの真莉が吹き飛ばされる

 

真莉「(クソッタレが、《30》でもここまでの差があんのか...予想外っちゃ予想外だ...ちくしょう)」

 

和眞「分かっただろう、真莉、お前クラスなら一合打ち合えば互いの力量が図れるだろう?これが俺とお前...父と息子の差だ」

 

和眞は真莉に近づく、真莉は膝立ちの状態から起き上がり構える

和眞は大きくため息を吐いた

 

和眞「何がお前をそこまでここにいさせようとする?家族は一緒にいた方が良いに決まっている、お前が何と言おうと俺とお前の血は繋がっている...何が気に食わない?」

 

真莉は目を瞑って言う

 

真莉「何が...だと...本当に忘れてんのか...」

 

和眞「どういう事だ?とにかく!そんなことはどうでも良い!お前があの時のことを気にしているというなら気にしなくて良い、俺も、母さんも、朱音だってお前を許している、翔には俺が言い聞かせる!だから戻ってこい!」

 

真莉「(ギリ)」

 

真莉の拳から血が滴り落ちる、強く握りすぎて血が出て来たのだ

真莉の髪が毛先から根元に向かってどんどんと白く変色していく

 

未だ目を開けずに真莉は続ける

 

真莉「...分かった」

 

和眞はそれを聞き安堵の表情を浮かべた

 

和眞「(ッホ)よし、一様あっちが不安だから戻ろう、みんな喜ぶだろうしな...っ!?」

 

和眞はゾッとしその場から一気にバックステップで距離を取った

和眞のいた場所には小規模のクレーターが出来ている

 

和眞「(どういうことだ?音もなくあのクレーターを作る?どんな原理だ)どうした?」

 

真莉「お前を殺す...髪の毛一本も...この世に残ると思うな!!!」

 

真莉は目を見開き大きく咆哮する

真莉の目は紅蓮の赤で動物の様に縦に瞳孔が開いていた

髪は限りなく白に近くなっていた

和眞は怪訝な表情を見せる

 

和眞「...その髪...それにその目はいったい...っ!?」

 

真莉は一気に動き和眞の懐に入る

和眞は真莉の髪と目の変化に目を奪われ気付くのが一瞬とはいえ遅れてしまった

戦闘においてほんの一瞬でも隙を見せればそれが致命傷にもなる

 

真莉「ガァァァァァ!!!」

 

真莉は右腕を振りかぶり和眞の鳩尾に向かって放つ

和眞は驚異の反射神経を見せ片腕だけでその攻撃を防ぐ、だが

 

和眞「(っ!?さっきよりも遥かに!?不味い!?)ぐぉ!?」

 

和眞は吹き飛ばされ剥き出しだった鉄骨に激突する

大きな破砕音がし和眞が吹き飛ばされたところから土埃が舞う

土埃が払われ姿勢を極限まで低くし和眞が突っ込んでくる

真莉は拳を握り和眞に放つ

 

和眞「古火田流戦闘術七式《扇鵞蒸雷断》(せんかじょうらいだん)!」

 

真莉「《剛破断》(ごうはだん)!!」

 

辺りにまた衝撃が吹き荒れる、次はお互いが吹き飛ぶ

真莉はコンクリートに手を突っ込み勢いを無理やり殺す

和眞は吹き飛ぶ瞬間に後ろに飛んだのかさほど距離は飛ばなかった

 

和眞「...なにがあったんだ?真莉、あの日、あの時、あの場所でなにがあった!お前は本当に真莉なのか!」

 

真莉「...あの日、あの時、あの場所で...ね、あの日ってことはお前らが俺を捨てた日のことか?あの時って言うのはお前らが自分達だけの保身に走った時か!あの場所って言うのは...俺の...《古火田真莉》が《死んだところか》!!!」

 

真莉の言葉に和眞は驚愕に目を見開いた

 

和眞「死んだ?そんな馬鹿な、なら何故お前は俺の目の前にいる!どういう事だ!」

 

真莉「お前が知る必要はない...ここで殺すからだ!」

 

真莉の髪が完全に白に変色していた、目は野獣のごとき眼光に変わり和眞を見据えていた

真莉は地面を砕きながら和眞に突っ込む

和眞は今度はしっかりと真莉を見ていたので見逃す事はなかった

突っ込んでくるのに合わせ拳を繰り出す

 

和眞「《扇鵞蒸雷断》!」

 

真莉「ガァァァァァ!!」

 

真莉は咆哮しながら和眞の攻撃に自分の拳を合わせる

バキバキと何かが折れる音と拳と拳がぶつかった衝撃音が辺りを包む

 

真莉「がは!?」

 

吹き飛ばされたのは真莉の方だった

腕から血が噴出し辺りを赤く染める、真莉は壁にぶつかり地面に顔面から倒れこんだ

和眞はぶつけた右腕を庇いながら真莉に近づく

 

和眞「...この力、お前はいったい...」

 

真莉はピクリとも動かない

和眞は左腕で真莉を掴もうと手を伸ばすと真莉の体からある異変が生じた

 

和眞「っ!?ばかな...傷が...治っている?」

 

先程まで全身に傷がありボロボロだった体はどこを見ても傷はなく、服がボロボロになっているだけだった

真莉がよろりと立ち上がる

和眞はそれを見て後ずさる

 

和眞「...お前は...何者だ?」

 

真莉は顔を上げ和眞を見る

真莉の口角が上がり目からは先程までの憎しみや殺意の色は消えていた

その目にあったのは...

 

真莉「ハハ...アッハハハハハ!!」

 

目を爛々と輝かせていた

それはさながら...新しいオモチャを貰った子供のようだった




次回は覚醒真莉vs最強の敵和眞決着ですね...多分


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