ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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少し更新が遅くなってますよねぇ...
もうちょっと早く更新していきたいのですがなかなか融通が利かない仕事なので...
ちくせう...


第12話

和眞はシンリの変化に驚愕し恐怖する

先程までのシンリは言わば大好きなオモチャを欲しがる子供の様な感じで和眞と話していた

 

しかし、今のシンリはその感じとは遥かに違う

その目の野獣の眼光はさらなる光を放ち和眞を見ている

シンリは腕をグルグル回し和眞に近づく

 

シンリ「つまんないなぁ本当に、だから人間は嫌なんだ...うん、ようやく色々と思い出してきたよ」

 

和眞「思い出した...だと?」

 

シンリ「ボクは基本的にはこの子の中で寝ている...寝ていなければならない存在だ、本来こうやって起きる事は許されない、ボクが起きたのはこれで《二回目》何だよね〜...ずっと寝てるから記憶も磨耗しててさぁ、この子の記憶なら受け継げるんだけど...ボク自身の記憶までは無理なんだよ...だけどこんだけ時間が経って尚且つこんなに長くこの子から出られるなんて無かったからね...相当なダメージを負ったんだろうね、引っ込んで回復しなきゃならないって事はさ」

 

シンリは一息つきまた話し始める

 

シンリ「まぁ、いつまでもこの子の身体を傷つけるわけにはいかないからね〜...もう君の攻撃は当たらないって断言するよん」

 

シンリはウィンクしながらそう言った

和眞は額に青筋を浮かび上がらせ吠える

 

和眞「偽物風情が...やれるものならやってみろ!」

 

和眞はシンリに向かって走る

シンリも先ほどまではのらりくらりと立っていただけだったが頭の中が戦闘モードになったのか姿勢を低くし陸上競技でよく見るクラウチングスタートの様な態勢をとる

 

和眞は一足でシンリの頭上に移動し踵落としの体制に入る

シンリはその踵落としを見向きもせずにその場から文字通り消える

和眞の踵落としはシンリに当たる事は無く地面に当たり地面に轟音と共に中規模のクレーターを作る

辺りに粉塵が舞い上がり視界を悪くする

和眞の脳裏に警報が鳴り響き背後に振り向き腕をクロスさせる

 

瞬間ドゴォと尋常じゃ無いほどの衝撃が和眞に腕から全体に広がる

和眞は攻撃のインパクトの瞬間に背後に飛び衝撃をある程度逃す

 

和眞「っくう!?」

 

シンリ「そんなんで終わるわけ無いじゃん?」

 

和眞「っが!?」

 

和眞の着地した場所に既に先回りしていたシンリは和眞の背中に拳をぶつけまた吹き飛ばす

 

吹き飛ばす先々でシンリは先回りをし和眞に連続して攻撃し地面に足がつくのが短くなる

 

和眞「(ぐ!?これは...速すぎる!?)」

 

和眞のスピードは確かに速い、しかしその和眞ですら視認が難しい程のスピードをシンリは出していた

 

和眞「(攻撃自体はそれ程威力は無いが...これ以上は...)ぐぅぅぅ...ヌォォォォ!!」

 

和眞は着地寸前で地面に蹴りをし高く飛びシンリの攻撃から逃れる

シンリは拳を前に突き出した体制で止まる

 

シンリ「...へぇ、そんなに効いてる様子も無いかぁ〜、うん、なかなか楽しくなってきた...結構殴った思ったんだけど〜...加減し過ぎたかな?」

 

和眞「...確かに速い、だが結局は真莉の力だ、お前が何者であろうと真莉の力では俺にそこまでのダメージを与える事はできんぞ」

 

シンリ「にゃはは、もう一回言おうか?《加減》し過ぎたって言ったんだよ...あんたみたいな強い奴と殺り合うことなんてまず無いだろうしね〜、んじゃ、次は...もっと上げていくよ」

 

和眞「分からんか?真莉の力ではいくらやったところで...っ!?」

 

シンリ「へぇ、かわすんだ〜」

 

和眞は首を横にして急激に目の前に来た拳をかわすが恐らく風圧で切れたのだろう、頬から血が流れ出る

 

シンリ「そんじゃあ、ガンガン行こっ...か!」

 

シンリの姿が再び消える

和眞は地面に向かって拳をぶつける

 

和眞「古火田流戦闘術二式《小破断》(しょうはだん)!」

 

和眞は地面に連続で拳をぶつける

その衝撃で廃ビルが今までの衝撃で耐え切れなくなったのか崩れだす

シンリは辺りに飛び散る瓦礫等を器用にかわしながら和眞の懐に入る

和眞は瞬時に迎撃に意識を向けるがシンリのスピードについてこれずシンリの掌が和眞の鳩尾に当てられる

 

シンリ「《※※※※※※※》」

 

おおよそ人間に発音できない様な声で何かを言うと和眞の鳩尾に添えられていたシンリの掌底から尋常じゃ無いほどの衝撃が和眞を襲う

和眞は背後にかなりのスピードで吹き飛ばされ崩れ始めているビルの壁にぶち当たる

シンリは崩れるビルから脱出する

 

シンリ「ありゃりゃ、これはボクのせい...かなぁ?まぁ良いかな、別にボクが払うわけじゃ無いし実質廃ビルだし〜...さて、これで一様はひと段落かな〜、出てくる気配しないし...えっと〜...あ、そうそう、里見蓮太郎達の元に行かなきゃいけないんだよね〜、あ、あの仮面のやつは〜...もうここら辺にはいないか、んで里見蓮太郎達は...遠!?車ってやつは速いんだな〜...5分ぐらいで着くかな?」

 

 

シンリは何かを感じる様に目を閉じて辺りを探りその場から消え辺りには崩れたビルの残骸と数多くのクレーターが残されていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゴォォンと大きな衝突音がし標識に追突したリムジンは止まる

 

延珠「蓮太郎!!」

 

蓮太郎はハッとして叫ぶ

 

蓮太郎「延珠!外に出ろ!ドライバーを連れて!夏世とアカネは周囲を警戒してくれ!!」

 

蓮太郎はドアを蹴破ると未だショック状態の聖天子の手を引いて車外に転がり出る

市街地のど真ん中、十時交差点...とにかく隠れる必要がある

 

アカネ「(ピク!ピク!)もっかい来るよ!」

 

アカネがそう言ってすぐ、爆裂音が響く

燃料タンクを撃ち抜いた狙撃弾がリムジンを爆発炎上させ辺りに熱波が広がり周囲の一般人が悲鳴をあげパニックが伝染し爆発衝撃波に聖天子がつんのめって転倒する

助け起こそうとするが聖天子が強張った表情を見せ首を振った

 

聖天子「さ、里見さん...私...腰が抜けて.....」

 

蓮太郎は奥歯を食いしばりビルを見る

マズイ

三射目の光、咄嗟に彼女を庇おうと前に立ったところで痛恨の表情を見せる

駄目だ、貫通して彼女に当たる!

 

直撃弾である事を脊髄で悟りぎゅっと目を瞑る

 

延珠「ハァァァァァッ!!!」

 

直後に延珠の叫びと甲高い衝撃音、弾き飛ばされた延珠が何回転もしながら地面を転がる

最初何が起こったのか分からなかったが、すぐに延珠が靴の裏で狙撃弾を弾いたことに気付く

凄い...

 

今までどこにいたのか、保脇たち聖天子護衛官が彼女の周りを囲み壁を作りながら交代していく

去っていく聖天子はショックが抜けきらないのか顔を真っ青にして怯えながらきつくドレスの裾を握っていた

 

蓮太郎がふともう一度狙撃して来たであろうビルを見ると4回目の光が灯る

 

蓮太郎「四発目!?延珠!!」

 

蓮太郎は延珠を呼ぼうとするが先程弾いた時かなり弾き飛ばされたようですぐに来れる距離では無い

蓮太郎は絶望する

間に合わない

 

数秒先の未来を、絶望を変えられない自分の不甲斐なさに蓮太郎は歯噛みする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしいつまでもその様な未来は来ず辺りは民間人の悲鳴が聞こえるだけ

聖天子や保脇たち聖天子護衛官たちも同じ方向を見ていた

 

蓮太郎と延珠と夏世は目を見開くそこにいたのは自分たちが知っている人物と極端に似ている人物

 

違うのは髪の色と目...そして自身に纏う圧倒的威圧感

 

髪は本来知っている黒や紅ではなく真っ白

目は確かに普段本気で戦う時に見せる紅蓮の紅だがその眼には野獣の...猛獣の眼光が光っている

 

その者はつい数十分前に別れ今日はもう会わないと思っていた人物、自分の数少ない友人の中でも圧倒的な実力を持ちあの天童菊之丞ですらその実力を認めている実質最強クラスの男

 

 

 

 

 

 

古畑真莉が聖天子の前に立ち握り拳を前にし目を爛々と輝かせていた

 

 

シンリ「にゃはは、こっちもこっちで面白そうだなぁ〜、にしてもスゲェ距離から狙ってんな〜」

 

シンリは握り拳をゆっくり解いていくと手から何かが落ちる

落ちたのは恐らく撃たれたであろう狙撃弾だった

保脇たち護衛官たちは驚愕の眼差しをシンリに向けていた

 

狙撃弾を弾くならともかく狙撃弾を掴むなど人間の出来ることではないからだ

蓮太郎はシンリを見て話す

 

蓮太郎「真莉!気を付けろ!まだ来るかもしれねぇぞ!」

 

シンリ「.....」

 

蓮太郎の言葉に彼は答えない

 

蓮太郎「?真莉?」

 

シンリ「?あ、ボクか、そうだそうだ、うん、ボクが真莉だよ〜、でも平気でしょもう視線も感じないし...妙な音はするけどね〜」

 

蓮太郎「真莉?...ん?なんだこの音...」

 

ブゥゥゥンと何かの羽音の様なものが聞こえたが直ぐに消える

 

蓮太郎は真莉の変化に戸惑いながらも銃弾が飛んで来たであろうビルの方を向きぼそりと呟く

 

蓮太郎「...お前は誰だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「すみません、マスター、失敗です、護衛に手練れの民警がいました...《シェンフィールド》回収後、速やかに撤退します」

 

???『民警だと?情報にないぞ、あのマヌケな聖天子付護衛官だけではないのか?』

 

癇癪を起こしかけた無線越しに『クソッ、クソッ』と毒づく主を尻目に《ティナ》はバレット社製の対戦車用狙撃ライフルをケースにしまう

 

???『おい、民警の姿を見たか?』

 

ティナ「はい、しかし遠すぎて顔立ちまでは見えませんでした」

 

ティナの見間違いでなければ三発目の狙撃弾はイニシエーターが蹴って弾き四発目は突如現れた人物が狙撃弾を掴んだ様に見えた

ティナの使った対戦車狙撃弾は大砲やバルカン砲などを除いてこの世に存在するすべての銃弾の王者的な位置にあり、とてつもない運動エネルギーを有しているそれを弾くならまだ相当な実力者と納得は出来る...しかしそれを掴むなど人間の出来る事の範疇をはるかに超えている

 

撤退の準備を終えたティナはビル風に吹かれる髪を押さえながら背後に振り返り、眼下の凍った眼差しで睨んだ

 

ティナ「私を邪魔したあなたたちは....誰?」




ようやく話を進められましたね...
考えてる事が色々あり過ぎてどうまとめようか悩んでいます...

まぁなるようになりますよね...(汗)

誤字や脱字があれば指摘お願いします!

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