ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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なかなか更新頻度が上がりませんがもっと頑張ります!!

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第25話

ゾディアックガストレア

 

感染して間もないステージIから完成形であるステージIVまで4段階に分けられる

 

ステージの進行段階でさまざまな生物のDNAを取り込むため、ステージII以降のガストレアはそれぞれに異なる異形の姿と特徴を持ち、「オリジナル」とも呼ばれる

 

主だった個体には星座にちなんだ識別名が付けられている

 

 

 

和眞と榛名は驚愕の眼差しを向けていたがすぐに冷静になりキッと目を細めた

 

 

和眞「ゾディアックガストレアだと?寝言は寝て言え、ゾディアックガストレアは現在11体しか確認されていない!ふざけるのも大概にしろ!」

 

和眞の言葉にシンリ...キャンサーは相も変わらずケラケラと笑っていた

 

キャンサー「そりゃあ【確認】されているのはね〜」

 

キャンサーの言葉に何かを思ったのか榛名がハッとした表情になり徐々に驚愕に染まる

和眞は怪訝な顔をしながらも何かを理解したのか警戒を極限まで高めた

 

 

キャンサー「あんま教える気もないけど...ボクは君ら人間で言うと【寄生型】のガストレアさ

 

ボクは生まれてからずっと...いや、まぁどうやって生まれたかわからないけどさ...ずっと色々な生物に寄生して来た、ボクは本来寄生した生物の脳を操る

 

そこからその生物が今までどうやって生きてきたのかとかをそのまま自分のものとして吸収していくんだ」

 

キャンサーは一旦区切りすぐさま続ける

 

キャンサー「どのくらいの期間を生きてきたか忘れたけどある時にボクもヤバイ時があってね〜

 

寄生先をミスってね、ステージIの雑魚に寄生しちゃったんだよね〜

 

しかもそいつほぼ死にかけでね、流石のボクもこればっかりはヤバイと思ったんだよ

 

ボクが寄生出来る条件は寄生状態の生物を食べる...もしくはボクが相手に噛み付いてボク自信が対象に移動する事でしか移れないんだ、

 

ボクの周りにはもう寄生する相手もいないし口も開けれない状態だったから流石にこれは死ぬかなって覚悟を決めたんだよ」

 

キャンサーは懐かしむように目を細め虚空を見つめる

 

和眞「...それと真莉に何の関係がある」

 

和眞はイライラを隠す事もせずに言い放った

 

キャンサー「えぇぇぇ...これからなのに...まぁいっか

 

そんでヤバイと思ってたら1人の子供がフラフラと現れたのさ...それがこの子、古火田真莉...現古畑真莉さ

 

この子はボロボロでフラフラしててね、ボクの眼の前でドサリと倒れたんだよ

 

空腹で限界だったみたいだし相当ヤバかったんだろうね

ボクを見るなりボクを...【喰らった】んだよ」

 

キャンサーの言葉に流石の和眞も驚きを隠せずにいた

それもそうだ、いくら子供とは言え、動けずに倒れているとは言え相手はステージIでも人間を軽く食べることが出来る巨大な化け物だ

 

それを喰らうなどどんなに危機的な状況だろうと出来ないだろう

 

キャンサー「言っちゃあ何だけどボクがここまで喋れてこういう風な考えが出来るようになったのもこの子のおかげだからね

 

まぁ最初は今までと同じ様に乗っ取って終わりだと思ったんだけど...この子の記憶や感情に興味が湧いたんだよ

今だから言えるけど何であんな危険な場所にいたのかとかね

 

まぁ答えはすぐにわかったけど」

 

キャンサーはそこまで言うと今までの飄々とした態度とは打って変わり真剣な表情になり濃密な殺気が辺りに溢れ出た

それを受けた和眞と榛名は額から汗を流し無意識に後ずさりをした

 

キャンサー「この子と君らの記憶の違い、ボクはずっとそれが気になっていたんだよ

確かにこの子がボクのところに来たのはこの子がまだ今の呪われた子供達とほぼ一緒か2、3歳ぐらい若い時期だ

そのぐらいなら確かに記憶違いもあるかも知れない、だけど流石にここまでの記憶違いもありえないって

 

結論からすれば君たちの記憶を弄りバラバラにした人物がいるって思ってる

少なくとも1人2人じゃなくだいぶ大きな組織での動きじゃないかと思ってる」

 

和眞「...ありえないな、そんな実験など受けるはずが無い

それにそれをして何の得になる?はっきり言って無意味だ」

 

和眞はしっかりとした言葉で返す

真莉はそれを聞いても先ほどの真剣な表情を崩さない

 

それどころか更に迫力が増していく

 

キャンサー「いや、まぁそれがわからない様にするのが普通なんだけどな...それすらも分かんないか...

 

まぁいいや、そんじゃあそろそろ...殺ろうか」

 

キャンサーは今までの動きよりも更に速いスピードで2人に迫る

和眞と榛名はいつ来られてもいい様に準備をしていたのでギリギリのタイミングでキャンサーの攻撃をかわすことに成功した だが...

 

ドッゴォォォン!!!

 

和眞「っ嘘だろ!?」

 

榛名「っきゃあ!?」

 

 

キャンサーの攻撃をかわした2人だか当然キャンサーの攻撃は止まらずに地面に命中する

 

すると地面は轟音を立て大きなクレーターを形成する

 

和眞と榛名はその威力に驚愕しゾッとした

 

キャンサーは瞬時に榛名の方に迫る

迫られた榛名は瞬時に迎撃に意識を向け両手に持った銃で応戦しようと銃口を向ける

 

いざ放とうとした瞬間

 

和眞「榛名!後ろだ!!」

 

榛名「え?っぅぁ!?」

 

榛名は吹き飛ばされる、ほんの一瞬前まで目の前に居たのに気が付いたら、本当に気が付いたら目の前から消え後ろに現れ殴られたのだ

 

和眞「榛名!!」

 

和眞は吹き飛ばされた榛名に駆け寄る

 

榛名「ゲホ...ゲホ...ごめんなさい...油断しました...」

 

和眞「いや、いい...すまんな...あとは俺に任せろ」

 

榛名「ごめんなさい...」

 

キャンサー「ふ〜ん、家族で助け合いか〜...おぉ、この状況!なんかボク悪役っぽい!」

 

先ほどまでの真剣な表情がまたしても子供の様なケラケラとした表情を出していた

 

和眞は殺気を更に増大させキャンサーに向かい合う

 

和眞「シンリ...いや、キャンサー、お前は寄生した相手の身体能力を跳ね上げることが出来るんだな」

 

和眞は核心をついたといった様な表情を見せる

キャンサーはポカーンとした顔をするがすぐに破顔し大声でケラケラで笑い始めた

 

和眞はそれを見てキッと目を細めた

それに気付いたキャンサーはひぃーひぃー言いながら和眞に言う

 

キャンサー「ふふふ...あははは!いやぁ、ごめんごめん、そう思われてもしょうがないよね〜

だけど残念ながらボクにはそんな能力は備えてないんだよね〜」

 

和眞「それはありえないだろ...真莉の能力はここまで高く無い

なのに榛名が反応できない速度、更にはこのレベルの力

どう考えてもおかしい、だからお前が寄生した生物の細胞自体を進化させその生物の身体的能力を上げている...違うか?」

 

和眞は歴戦の戦いで培った観察力でキャンサーの能力を分析した

しかし次に言い放ったキャンサーの言葉に和眞は驚愕した

 

キャンサー「ボクは何もしてないよ...これは正真正銘...この子の、真莉の力そのものだよ

 

だけどさ、この子は何だろうね〜、優しすぎるんだよね...ンン!

さてさて、あんまり時間が無いしそろそろ良いかな〜」

 

キャンサーは不自然な形で会話を終わらせ一気に先ほどの真剣な表情に変わり前傾姿勢を取る

 

和眞はキャンサーの動きを見て同じく前傾姿勢を取った

次の瞬間

 

2人の距離がゼロになる

 

ガゴォォン!

 

周囲に大きな衝突音が響く

和眞の拳とキャンサーの拳が衝突しお互いに弾かれ若干の距離が開く

 

しかしキャンサーがいち早く地面に着地しそこから超スピードで和眞に接近する

和眞はそれを見て落ち着いて対処する

 

キャンサーのから次々と繰り出される連続攻撃を和眞は捌いていく

 

しかし徐々に捌ききれなくなった和眞の体にキャンサーの攻撃が少しずつ当たり始める

 

和眞「(っぐぅ!?捌ききれん!こうなったら!)」

 

和眞は若干のダメージを気にせずにキャンサーに攻撃を仕掛けた

しかし充分な体勢で放つことが出来ずに若干大振りになってしまった

それを見逃すわけがなくキャンサーは大振りの攻撃を首の動きだけでかわし左手を振り抜いた

 

和眞「ごふ!?!?」

 

和眞の鳩尾にキャンサーの拳が命中し和眞は吹き飛ばされる

 

キャンサーはその体勢のまま和眞が飛んでいった方向を見つめる

 

すると和眞が飛ばされた方向とは別の方向から何者かが走ってくる足音が聞こえる

キャンサーはその足音に聞き覚えがあった様で目を閉じ自身の中の眠っている本来の人物に問いかけた

 

キャンサー(もう終わったよ〜)

 

真莉(ん...って!?お前!なに勝手に俺の体使ってんだよ!!)

 

キャンサー(にゃは〜、ごめんごめん!だけどボクが知りたい事とか色々分かったからそれで良しとしてくれない?)

 

真莉(...これは俺の戦いだぞ...)

 

キャンサー(.....ぼ、ボクだってたまには全開で動きたいんだよーーー!!確かにこの身体は君のだけど...君のだけど!一様ボクだってこの身体を動かせるんだからさーーー!!)

 

真莉(...はぁ)

 

キャンサー(っけ!!もう良いよ!ボクはもう満足したし!ボクは寝る!!)

 

真莉(っあ!?おい!キャンサー!!...っち、一方的に切りやがって...ん?)

 

キャンサーから真莉に精神が戻った瞬間に真莉の腰付近にボスンと小さな衝撃が入る

真莉に戻りキャンサーが完全に眠ってしまった為真莉の目は黒に戻っていた

 

瞑っていた目を開けた真莉は自身の腰を見るとそこには泣きそうな顔をしたアカネがしがみ付いていた

 

アカネ「お兄ちゃん...だいじょぶ?」

 

アカネは悲しげな顔をしながら真莉に問いかける

 

真莉は薄く微笑みアカネに返す

 

真莉「あぁ、心配かけたな...アカネ、お疲れさん」

 

アカネはぱぁと表情を明るくした

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