お待たせしましたそれではどぞ
「敵は見える?」
うんいない」
「よし前進する」
隊列を組ながらゆっくりと敵の陣地に近づいていく
「もう少しだね!」
「そうだな、ここからは静かに敵に見つかるからな」
「うわ!」
ドサッ!
回りの子供達が勝利に近くなったことで騒がしくなるのを静めて前に進もうとしたとき突然男の子が足をつまずき倒れる。
「大丈夫か?」
「うん、でもなんでこんなところにロープが」
転んだ子のところに急いで駆けつけ手を差し伸べる
子供の言葉に耳を傾け辺りを見渡す。
「辺りにロープが張り巡らされている。」
……罠だな、だが敵はまだ見えない、恐らくこのロープは広範囲に張ったもの、先に進しかないな。
「足元に気を付けながら進むぞ」
「「「うん」」」
「漸く旗が見えてきたね」
「ああ」
隣の子が旗が見えてきた所で僕に話しかけてきた
「だがあまりにも可笑しい……。」
「何で?」
辺りを見渡しふと疑問に思いそれを口に出す
「見張りがいない。旗を取れば終わりのルールなのに一人も旗の見張りがいないんだ。」
……それに近づくのにも簡単すぎた。
「ただ普通に見失ったんじゃねえの?早く旗を取ろうよ」
自分のチーム唯一の男の子が旗を取りにいこうと、話し掛けて来る
「あ、待て…。」
我慢ができなくなった男の子は旗の方までかけよりてを近づけるその時
パシャ!
空から水弾が三発男の子に当たった
……まさか空からずっと見ていたのか
慌てて上を見ると其処にはスゥをつかみながら空を飛んでいるパピの姿が
「お願いスゥ、あったれぇ!」
「ん」
パピが一気に急降下しながらスゥの放つ水の弾丸をばら蒔く
辺りを水が覆う
「きゃっ!」
「冷たい!」
残りの二人も当たる
……不味い。囲まれている
足音がまわりから聴こえてきて今の時分達の状況を思い知る。
しかしここでやられる程度の彼ではなかった
反射的にパピにめがけて水鉄砲を放つ
「うわ! 前が」
突如目の前が水におおわれ見えなくなるパピは混乱して至る方向に水鉄砲を乱射する
「うわわ」
「姉ちゃん落ち着いて!」
「冷た!」
乱射した水がパピの仲間に辺り怯む
「今だ!退避!」
その言葉に突き動かされ味方が退避をする。
「また逃げられた!」
悔しげに言う敵の男の子
「それに一人厄介なのがいるね。」
それに呼応するように発言をしていく
「あのお兄ちゃんのこと?」
「さっきみたいに待ち伏せはもう利かないと思うし」
「どうするの?」
「どうするもなにも攻めるだけだよ。」
敵のリーダーは先程アウトになった。湯助チームの男の子を見やりながらそう言った。
「ただ攻めるだけだけどね……。」
その口角を不適に吊り上げながらそう言った。
「敵は見えるか?」
何とか撤退した後自分達の陣地に戻り敵が追撃してくるか否かを見定めている。
「うんん。いない」
しかし追撃をして来る気配もなく戦場(遊び場)は静寂に包まれていた
……敵にはさっきパピの誤射であるが最低でも一発は当たっている。
上手くやれば逆転も行ける! しかし一人失ったのは応えるな……。
子供達を見やりながら頭のなかで今後の作戦について考える。
その時だった
「来た!」
突然味方の見張り役が声を上げる
一時期の平和により安らいでいた顔が引き締まる
「敵は……せわし君?」
敵を見ていた見張り役がまるであり得ないものを見るかのような顔をする。
慌ててそちらを見やる全員
……まさかアウトになったものを盾にとはな
其処には両腕を縛られながら先頭を進む先程パピとスゥの水鉄砲でアウトになったせわし君が先頭を歩かされ盾となっていた。
「撃て!撃ちまくれ!」
その発言と共にせわし君もろとも撃つ味方
だが
「駄目!せわし君の影に隠れて撃っても当たらない」
「不味い!どんどん近づいてくる!」
どんどん近づいてくる敵に焦りを見せてくる味方
そして陣地に足を踏み入れ、ついに動き出した
「今だ!パピ姉ちゃん!」
……不味い!下ばかりに気をとられていた!
空から迫ってくる青い大きな翼をもつ少女その足にはスゥをつれている。
……防衛の為に固まっていた。それが仇となるとは。
更に加速しながら迫ってくる。その距離およそ十メートル!!
「最初にいっておく、すまない」
「「ふぇ?」」
咄嗟に味方である少女二人を掴み後方えと一気に跳ぶ
次の瞬間先程まで居たところに水鉄砲によって作られた。雨が降り注ぐ
「あ、危なかった~」
「うん」
二人の少女は助かった事による脱力感教われつつもまだゲームが終わってないことを思い出す。
「ねぇ?ご主人水の掛け合いしよっか?」
「スゥゥ」
パピとスゥが目を鋭くさせながらそう言ってくるどうやらこの遊びでモンスターとしての本能がほんの少し出てきていみたいだ。
……まったく面倒事ばかりだ
「来い。」
瞬間、パピは大きく空に舞い上がるしかしその足にはスゥの姿はなかった
……跳ぶ瞬間に離したのか
目を地上に戻すと其処にはチャージをし終えたスゥの姿が
「フ!」
一気に放たれる水の弾丸それはさながら弾幕のようにも見えた。
「こんなのよけれない!」
少女達は向かってくる弾幕を見やり
絶望をする。
「下がってろ」
前に歩き自らが盾になる。
「撃ち落としながら進む」
一発水鉄砲をうち迫ってくる水の弾丸を撃ち落とす迫ってくるものから優先して落としていく
それはまるで舞っているかのように撃ちまくる。
……10
少しずつ弾丸は撃ち落とされていく
……20
弾幕に穴が開いてきた。
……50
殆ど弾丸を撃ち落とした
「これで最後。」
……60
弾丸を全て撃ち落としスゥに一気に駆け寄る
上からはパピが水の入ったバケツをもち一気に迫ってきている。
……最初から気付いている。
駆け寄りスゥの後ろに回り込みながら三発当て盾にする
次の瞬間スゥにバケツの水がかかり苦虫をかんだかのような顔になるパピ。
……空にはもう戻さん
一気に急上昇しようとするパピに三発水の弾丸を撃ち込みアウトにさせる。
……あとは子供たちだけだ
敵チームを見やると女の子達が普通に笑顔で追いかけ回しているのを見え肩の力を抜く。
「……。」
それを見て気まずい顔をする湯助
……子供の遊びに大人が入るもんじゃないな。
ゲームは大人げない僕らを残して終わりを迎えた。
「楽しかった!」
時刻も夕方となり皆が帰宅する時間となった
「また遊びたいね!」
「お兄ちゃんかっこよかった。」
「パピ姉ちゃんも凄かったね」
「スゥ姉ちゃんも凄いよ!」
子供達はそれぞれの感想を笑顔で言い合いながら帰ろうと道路に出るその時一つのそよ風が
「あ、帽子が」
一人の女の子の帽子が飛ばされ道路に飛び出ていく
「待ってー」
それを追いかける少女、そこへ赤い車が1台猛スピードでやって来る。
「危ない!」
しかし少女は気づいておらず帽子を手に取りこちらに笑顔を向ける
一気に脚に力を入れて走り出す
……頼むどうか僕に人を救わせてください。
邪神でも神でもいいから。
「届け!」
しかし現実は非常であった。
ドガン!
少女はただなす統べなく、赤い車に突き飛ばされる。
「あ」
全員が息を飲みその惨状から目を背ける。
………救えなかった。僕では救えない、やっぱり狩人は何かを奪うことしかできないのか?
「くそ。」
壁を悔しげに殴る
「ウエエン ウエエン!」
もう声を上げるはずがないはずの少女の声が上がり全員がそちらに振り向く。
そこには少女を包み込みながらあやすスゥの姿があった。
「ダイジョウブ ダイジョウブ。」
……当たる瞬間に包み込んで衝撃を無くしたのか
「はは、まったく」
……僕じゃ救えなかっただろうな
あの時もしスゥがいなかったら少女は間違いなく死んでいた。その考えがいつまでも頭に残っている。
「スゥどうしたの?」
パピが何時までも動かないスゥに疑問をもち話を聞き帰ってきた言葉は
「ウゴカナイ」
この五文字だった
「動かない……壁に張り付いて動けないのか」
僕がいった言葉に頭を縦に振るスゥ
「待ってろ今なにか役立つものを取ってくる」
彼女を壁から剥がせるようなものを取ってくるために場所を後にしようとした、瞬間
車が壁に衝突した場所がスゥの場所まで一直線にひび割れていくのが見えた
……スゥは水に落ちたら死ぬ
そのワードが頭に浮かび、考えるよりも早くからだが動く
……間に合え、お願いだ間に合え!
一歩また一歩と足を前に出すだがヒビの進行速度の方が微妙に速く差を広げられていく。
そして
ピシッズカァン!!
音を立てて川へと崩れ落ちていく瓦礫、そのなかにはスゥの身体も
「離さない!」
パピが咄嗟にスゥの腕をつかむ、しかしスゥ自身のせいで上手く掴めず、引き上げることすらできない
ちょっとづつパピの手から滑り落ちていくスゥの腕
そんな中スゥはただ決心をしてパピに呟く
「アリガトウ」
パピからスゥの腕が抜け落ち川へと落ちていく
ポチャン
パピが最後に聴いたのはなにかが水に落ちた音だった。
Side out
……声が聞こえたスゥの声が死への覚悟をした声が
その声は震えていた。怖いだろうに恐ろしいだろうにそれを見せないように笑顔で彼女は死を覚悟した!
「僕は、俺は何をやっている」
力が吹き出てくる
……俺はなんだ、狩人?たしかにそうだだがその前に 家族だ!
足に力が入り一気に跳ねるその速度は光速に達していたしかし辺りはただそよ風が舞ったかのように草が揺れ動くだけ
「加速」
彼は身体を粒子に変えてその速度を手にいれた。
もう失わないための速さを何者をも越えられない速さを
……回りが止まっている?いや俺が速すぎるのか。
落ちる寸前だったスゥを捕まえゆっくりと岸に移動する
「漸く、漸く救えた」
その言葉と共に世界はその速度を戻していく
ポチャン
なにかがゴールしたかのように水の音が祝杯をあげた
彼湯助は加速をてにいれた!
まあ
遺骨があれば出来るんだけど。それ使ってると面倒だから出来るようにしました。