まあ楽しんでってね
「面倒事が相変わらずつきないな……。」
そう言って周りで同じように辺りを見渡すミーア達を見やりながら溜め息をつく、それに反応してミーア達が此方を見てくる
「まあいいじゃないか、スミスさんの頼み事だしいつもお世話になってるだろう?」
セントレアは手をあっけらかんに挙げ疲れた顔で言いそれにミーア等が頷く。
「まぁしょうがないか」
湯助は顔を挙げ空を見上げる。
空は気持ち悪いくらいの晴天だった。
時間を少し遡る
「人を探してほしい?」
「そうなのよ待ち合わせの場所に来てもお付きの方がいるだけでかんじんの人がいないのよ。
私はここからは動けないしだったら湯助君に頼もうかと思ってね♪」
朝食を済ませお店の準備のためのグラス吹き、豆の点検等をしているときに突然スミスから電話がかかってきた
話を聞くところどうやら待ち合わせの人がいないらしくそれを僕に探してほしいとのことだ
「それにしてもな此方も店番で忙しいし、何より関係ないだろ」
特に興味がないので、スミスの依頼を当然のごとく拒否する
「それが関係ないと言う訳じゃないのよね。」
「何?」
しかしスミスの意味深な発言に反応してしまう。
「メロウヌ,ローレライ、人魚族、多種族間交流これで大体はわかるでしょ?」
スミスによる殆ど解が出ている発言にこめかみを押さえ
「成る程」と返す
「ホストファミリーである僕も一緒に探せと?」
「まぁ人手は多い方がいいじゃない?」
さらに頭痛が
「ハァ……。」
「やって、くれるかな?」
「……いいとも。」
哀しい声がこだました。
「な、なかなか見つからないな」
一緒に探していたセントレアが話しかけてくるしかしそれを聞いているのは湯助しかいなく他のものは皆チームを組、各自で探すことになっておりここにはいない。
そのせいかセントレアは少し落ち着きがない。
「そうだな」
しかしそんなこと知らんと言うかのように淡々と返事を返す湯助
「と、ところで、こ、こう二人っきりというのも主と出会ったとき以来だな」
「ああ、」
……あの衝突事故の事か
セントレアにとっては憧れのシチュエーションでの出合いだったのだが湯助の方では理不尽な初見殺し確定のシチュエーションもはやトラウマものだった。
「あれは驚いたな(トラウマ的なもので)」
「そうだな!(恋愛的なもので)」
今一噛み合わない二人
Side aut
一方その頃のミーア達は
「何でダーリンとセントレアが一緒なのよ!私がダーリンと一緒が良かった」
「パピも一緒が良かった!」
「スゥ?」
ミーアの納得いってないと言う発言に言葉を返すパピちなみにスゥはただいま雑草取りに夢中である
「早く見つけてセントレアを引き剥がしてダーリンとイチャイチャするわ!」
「パピがするー」
「あーたは黙ってろ!手羽先」
ミーアの切れ切れな突っ込みに思わず拍手する
というより芸人のかたですか?
「それにしてもなかなかいない」
「んー空を飛んで探してみる~?」
「その方がいいかも」
トントン
「ん?どうしたのスゥ?」
突然パピの肩をスゥが叩く
「コレタベレル?」
差し出されたのは名前の知らない雑草
勿論そんなもの食べられるわけもなくパピは
「それは食べられないよ!」
「ちよっとまってコレ山菜も含まれてるわ。」
と元気よく否定した、しかしそのなかには良く見るとヨモギ、ゼンマイ、毒だみ、といった山菜が混じっておりそれに気づいたミーアはストップをかける
「所でコレどこで見つけたの?」
「アッチ」
ミーアの言葉に答え山菜をとってきた方向を指差すスゥ
その方向には山がありそこで自分達が山の付近まで探しに来ていたことに気づくパピとミーア
「そうか、山の付近まで探しに来てたのね。」
「ねえミーア山に人魚っていると思う?」
パピの山に人魚がいるかという発言に即答で「いない」
といい、首を横に振るミーア
「取り敢えず町の方いって見ようかしら」
そう言って町の方に進、ミーア、パピ、スゥの三人組
心なしかスゥの背が縮まっているように見えた。
Sidaut
「いないな」
ビルよりも高いところから下を見下げる影がひとつ
その付き人と思える人が下から「どうだ?いたかー!」
と状況を聞いてくる
「いいや、見えん……む?車イスの女性?」
なかなか探しびとが見つからない湯助はパピと同じように高いところから町全体を見渡す作戦に出ていた
しかしそれでもかんじんのメロウヌ、ローレライはいなくその代わりに坂を少しずつ降りている一人の女が見えた
「何故一人で」
「どうかしたのかー」
セントレアが湯助の反応に疑問をもち問いただしてくる
「いや坂を一人で下っている車イスの女性が見える」
「一人で坂を車イスの女性が?危なくないか」
セントレアはその返答に危険と思い湯助のみてる方向を見る
其処には同じように慎重に坂を下っている車イスの女性が見えた
「何故一人で……あ」
しかしブレーキが効かなくなったのか突然スピードを上げ勢い良く坂を下り始める車イスの女性
その先には電柱が見えた
……あれでは怪我ではすまない
そう思った湯助は高台から飛び降り加速を用意てビルの屋上、家の屋根を一気に駆け抜ける
辺りは加速を使った影響で風が止まり、雲は進のをやめ、光が反射するのを止めた、せいで辺りは透明へと変わる。
何もない大地、しかし其処にはちゃんと地面、壁、といった障害物がある、しかし加速を使った影響により彼の体はミクロ単位まで分解され粒子そのものなったお陰でそういった壁などを無視しながらすすむ。
……あと少しだな,
場所までついて加速を終了させると辺りの色が戻っていき物体などが少しずつ動いていく
「きゃああ!だ、誰か止めてくださいまし!」
「ああ止めてやる」
そして車イスが坂を一気に駆ける瞬間に車イスの背もたれに付いているハンドルを掴みゆっくりと減速していく。
「止まったな、大丈夫か?」
「は、はい有難う御座います殿方様」
電柱までもう目の前と言うところで漸く勢いが落ち止まり一段落して地面に腰を下ろし状態を聞く。
その帰ってきた言葉は一般のそれではなく貴婦人として教育がしっかりとされた優雅な言葉遣いに疑問をもつ
「ここらでは聞き慣れない言葉だな」
「え?ああ実は多種族交流でこの地にステイさせていただくことになりましたの、でもその前にこの町の風景をどうしても見たくて」
「成る程、ところでだが名前はもしかしてメロウヌのローレライでいいか?」
「ええそうですが、それが如何しましたか?」
彼女メロウヌは何故自分の名前を知っているか疑問をもち首を傾げる
それに湯助は苦笑しながら手を差し出す
「君がホームステイする先のホストだからな、まあよろしく名は薬師寺、湯助だ」
「あら!まぁなんという偶然まさかステイ先のご主人様にこうやって救ってくださるとはコレはもはや運命を感じずにはおえませんわ♪」
いくらか話していると其処に駆け足でセントレアが漸く追い付いてきた
「主殿!」
「あら?こちらのかたは」
やってきたセントレアを紹介するべく手を差し伸べて発言する湯助
「ああ此方はホストファミリーの内の一人、ケンタウルス族のセントレア、シアヌスだ」
「あら、ケンタウルス族のセントレア様ですかどうぞよろしくお願いいたします。」
そう言って頭を下げるメロウヌ、しかしセントレアは彼女のことをなにも知らず首を傾げる
「あぁ……ところで彼女は?」
「申し遅れましたわ、私人魚族のメロウヌ、ローレライと申します。この度は湯助様のホストファミリーとしてこの地に参りました。」
「さて紹介も終えたところだ。家に戻るもいいが取り敢えずはミーアたちを探すか。」
ある程度紹介も終えたところでミーア達を探すことを提案する湯助
「ミーア様?それはもしかしてラミア族のご婦人ございますか?」
「ああそうだがどこかでみたか?」
メロウヌが湯助の発言に聞き覚えでもあったのかラミア族とまで問てくる
「其ならば先程見かけましたわ」
「そうかならいって見るか、案内を頼む」
「解りました、ではこちらですわ」
そして三人は山の方へと向かう
Side aut
山の奥そこでは激闘が繰り広げられていた
辺りは戦いのせいで木が抉れ、地面にヒビが入っていたり所々傷跡ができていた
そのなかに三人の姿が
一人は腕にはねを生やした少女しかしその少女は力なく倒れ伏せていた。
「不味いこのままじゃ犯られる」
もう一人の下半身が蛇の女性はスライム状のもう一人に対面して構えをとっていた
「スウゥ」
最後の一人は蛇がたの女性ミーアに向かって赤く怪しく煌めくその眼光で睨みながらゆっくりとその触手を伸ばしていく。
ミーアは一先ず距離をとろうと後ろに体をうねらせる
それに動じるかのように一気に触手が迫ってくる
「ふ!」
シュパパン
ミーアは尻尾を鞭のようにしならせ、一つづつ難なくと叩き落とす。
スライム状の少女、スゥはそれを先読みし跳び跳ねて空から残っていた触手を降らす
それを見ていなかったミーアはあと少しのところで捕まる所だったが、瞬間的に体をうねらせそれを弾く
二人の間に静寂が走る
……何でこんなことに?
スゥが突然暴走し始めたのは今から数分ほど前のことである
「スゥが縮んでる?」
パピが突然スゥが縮んでることを知らせてきたので、スゥの方を見ると其処にはたしかに背が縮んだスゥの姿が
「水がほしいのかな?」
それに心なしくか元気もないのでパピは心配しながらスゥに水が欲しいか聞く。
「スー。」
スゥはその返答として首をたてに振るう
パピは笑顔で「ちよっとまってて」と言い持ってきた水をかけようと取り出す。
しかしハーピ族のパピにとってはキャップを取り外すのはなかなか困難なもので四苦八苦してしまう。
「きゃあ!……冷たい」
ついには溢してしまい身体中濡れてしまう
「もうパピ何してるのよ」
ミーアはその惨状を目にしてこめかみを押さえる
だが突然パピから再び悲鳴が上がり目を見開く
「ちょっとスゥ何してるの?」
其処にはパピの体についた水滴を吸い取っているスゥの姿が
「ひゃあ!スゥちょっと待って」
スゥがパピの小柄な肢体を優しく舌で舐めていく
それにより感じてしまったスゥから分泌された液体をさらに吸い取っていく。
ついに
「あぁ!」
百合の花弁が一枚散った
それからミーアとスゥの戦闘は時間がたつにつれ激化していき現状に至ったとのことだった。
「スゥゥ」
「早く来てダーリン」
まだ湯助は来ない
どもども楽しんでくれたかな?
次回は激闘?湯助です