死んだら明日は来るのか?   作:ピかるの低利

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今回終盤に大事な表現が出てきます。
気づいてもコメしないように


狩人の雨

「……キヒ、クゲハハハ」

 

カセギは殺気に一瞬うろたえたるが直ぐに顔を歪ませ狂喜のもへと変わらせる。

 

「イヤーもうちょっと上手くイクと思ったんだけどね~……ヤッパお前ら化けもんだわ。」

 

さっきとはまるで人が変わったかのように喋り出すその変わりように驚きミーア達は、皆目を見開いている

 

「あ、あなた何を!」

 

「何を怒ってんの?もしかして自分と同じ化けもんが馬鹿にされて怒ってんの、でも仕方ないよねぇだって触れただけでひとの心を意図も簡単に読み取れるなんてそんなん化け物の他にはいねぇもんなぁ!!!」

 

スゥは男の剣幕に押され目に涙を浮かべる

……このクズ男が

 

湯助は更に殺気の濃度を高めて男を睨む、普通の人間なら精神崩壊しても何らおかしくはないその殺気に冷や汗をかくが、何でもないかのように顔を歪ませる

 

「ちっ、こいつもただの人間ていう訳でもなさそうだし逃げ切るのも無理そうだが……」

 

カセギは弱音を吐きながらパピを見て口角を上げる

 

……こいつまさか!

 

「使えるものは使わないとなぁ!」

 

カセギは懐からナイフを取りだし産卵の最中で身動きのとれないパピを掴み盾のように前に立たせ腹の部分にナイフを押し当てる

 

「退けな!ガキ産めない体にするぜ」

 

「貴方こんなことしてただで済むと思ってるの?」

 

その行動を見て頭に血が昇ったミーア

彼女はひとを殺すような顔をして睨み付ける

 

「はぁっ!どのみちもう社会ではいきれないんだ、だったら少しでも多く俺と同じドン底に連れてってやる、ほら退けな部屋から出るんだからな」

 

「そんなこと「いい。通してやれ、セントレア、メロウヌも退けてやれ」湯助!?」

 

それに渋々了解したセントレアとメロウヌカセギが通れるぐらいの道幅を作る

だがミーアは退けずカセギの前でいまだ睨み付けていた。

 

 

パピがミーアを落ち着かせるように微笑んで彼女に精一杯の勇気を見せる

 

「ミーア、わ私、大丈夫だから!」

 

ポタッ

 

ミーアも道を開ける

 

「へっ。解ってるじゃないか」

 

ポタッ

 

出口へと足を進めるだが途中で足を出されて行く手を阻まれる

 

「何の「だが決して逃げ切れると思うな。絶対にどこにいこうが見つけて貴様を殺してやる……獣以下の畜生が」言うね。怖い怖い」

 

ドアを開けて外に出ていくパピとカセギ

ただ湯助達はそれを見つめるだけだった

 

ドアが閉じられ辺りが静まり返る

 

「セントレア、スミスに連絡をメロウヌ、スゥを頼む

ミーアは一緒に捜索を頼む」

 

「うん」

 

「ああ」

 

「ええ」

 

「さぁ狩りの時間だ」

 

彼はその手から血をしたらせた。

 

 

 

Side out t

 

「ちっ、もう家の方にも保安局の奴等が集まっていやがった」

 

時刻は深夜12時を回り空は完全に暗く廃れた工場の中を月明かりのみが照らしている

 

「まぁこっちにはハーピ族と言う金のなる木があるんだしな逃亡には困らねえ」

 

「ンーンー!」

 

口をガムテープで塞がれ体も縛られて身動きも取れずただ体をうねらせて必死にもがくパピ

 

「早く腹ん中にいる卵出して楽になれよ、まあそうなったらそれもって俺だけトンズラすればいいだけだしな。

誰がこんなお荷物、律儀にいつまでも持ち歩くかよ!」

 

パピはお腹の中にいる卵を産むのを必死に我慢する、産んだら最後自分はあの家族のもとに帰ることが出来なくなる

 

……お願い、まだ、まだ産まれないで!

 

必死の抵抗、我慢するばあの家族に戻れるという希望が彼女に精一杯の力を与える

 

「おらだせよ!」

 

腹へのダイレクトに来る蹴り一回受けただけで苦痛に顔を歪ませる

 

二発

 

三発

と腹に過剰なまでの激痛が走る

 

……頭が激痛で意識が…駄目!ここで意識を失ったら終わりになるそれだけは避けないと!

 

四発

ついには口から吐血をし体をくの字に曲げる

 

「ちっ、こいつ血を吐きやがった」

 

流石に死なれたら不味いのかそれとも、まだ利用価値があるのか腹への蹴りを止めるカセギ。

 

「まぁあいつらはここを見つけることなんて無理だろう。」

 

ガササ

 

なにかが後ろで動く音を立てる

 

「っ!?」

 

すかさず後ろを振り向くが何もいない

 

ガササ今度は前

 

ガササ今度は横

 

ガササ ガササ ガササ ガササ ガササ ガササ

 

「な、何なんだよ!」

 

「シャアアァ」

 

真後ろ

カセギは恐る恐る振り向く

そこには一匹の強大な蛇がいた。

 

大木のような尻尾が鞭のようにしならせながら迫り彼を打ち付けて吹き飛ばす

 

「ぐほぉ!」

 

壁にぶち当たり砂埃を宙に舞い上がらせる

 

「今のは俺の蹴りだ、だからミーアは何もやっていない、此れから全て例え誰がどうしようと全て俺がやったことになるだから……死ね」

 

「シャアアアアァ!」

 

ミーアが尻尾を下から顎に当てて宙に打ち上げ

 

すかさず湯助が跳びはねカセギの顔に飛び蹴りをして更に吹き飛ばし

 

落下地点に移動していたミーアが彼をつかみ頭からおもいっきり地面に打ち込む

 

「ぐけはぁ」

 

血が滴るそれは雨のように

必死に逃げようとカセギは折れた腕でもがき前に進む

 

「こ、こんなはずじゃこんなはずじゃなかったんだ。糞全部全部あいつのあの蜘蛛女のせいだ。」

 

腹這いで真っ直ぐ進むこともできず途中血を吐きながらも醜くもがくそして彼の胸ポケットから中身が入った注射器がこぼれ落ちる

 

ゾワ!!

 

それを一言で表すと(運)たまたま昨日通り掛かった道で

たまたま出会った男から貰った赤い液体が入った注射器その時はただ気まぐれで貰ったものしかし今この状況での湯助の目を見開いているそれを見て確信した

 

あれは間違いではなかったと

 

湯助がこれ(注射器)を使用するのを止めるために走る

奥の手である(加速)まで使用して

 

しかしそれよりも速く、人の本能は、人の底力は神秘をも越えていた。

目の前でゆっくりと先端がカセギの首に突き刺さっていき中の液体が体の中に入っていく

 

「逃げろ!!ミーア」

 

ゾワァァ!!

 

今までにない強い寒気それがミーアを逃がすという思考に一瞬で変更させた。

戦って殺すのではなく逃げるに

 

彼女をつかみ出来るだけ遠くに跳ぶために足に力を込め跳び跳ねる

 

辺りの景色が一気に移り変わって行き、奴が表れた。

それは異形、口に出すのも、おぞましく思うほど異形な獣

 

「……」

 

思わず息を飲む湯助

だが彼は冷静に行動した

彼女を守るために、包み込むように抱き抱え瞬間激痛が走り更に遠くへと吹き飛ばされ、その衝撃で彼女を放してしまう。

 

……あの方向は川だったな

 

彼女が飛んでいった方向を見て安堵しながら壁にぶち当たり、意識が飛びそうになるがそこをなんとか気合いで保ち目の前に降り立った獣を見る

 

「更に醜くなったなこのクズが」

 

「Uboooo!!!!」

 

雨が降り始め背中から流れていた血が雨と共に落ちていく。

 

手に鎌をどこからとなく出現させ、それを軽く振るい自分の身体を確かめ刃先を獣へと向ける

 

両者が準備を整え姿勢を低め構える

 

「さぁ狩の時間だ」

 

両者が動いた。




おつつ、読んでくれてありがとう
次回で二章は終わりです
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