「面倒事があったらその殆んどがこの家に紛れ込んでくると思ってきたら案の定正解だったわ」
以前の騒動からこの家の主である湯助が何か関係があると思い夜中突然に湯透ファミリーに突撃して朝出掛けてから帰ってこない湯助を待っていたミーア達を見て即座に状況を把握したスミスはそう口にした。
……悔しいけど反論ができない!!
それに対してのミーア達の反応は皆まちまちではあったが考えていることは皆同じであった
しかし、スゥとパピの二人を二人を除いての事だが
……ご主人まだかな~
……スゥー(ネムーイ)
「ところで朝、湯助は何処に?」
スミスが一番に疑問に思ってたことをミーアに問うが首をかしげるのみで他の者も皆首をかしげていた
だが突然スゥが何かを思い出したかのように顔をあげて湯助の部屋へとかけていき何かを持ち出してきた。
「スゥー」
スゥはおもむろに取り出してきたそれに指を指した
其処に書かれているのは、自分達のいる町の観光名所や食事をする場所などの情報が記載されている雑誌。
これを見てスミスが思い立ったのは1つのみ
「町に出掛けたのね」
時刻は八時、辺りは暗くなっていた。
「それにしてもすまないね、こんな面倒事に巻き込んじゃって。」
暗い部屋の中下半身が蜘蛛である事が特徴の女性が二人きりで静かになった部屋にそう声を響かせた
「別に僕も彼奴には用事があるんだ特に問題はない。」
それに対して相方のもう一人は軽口のようにそう告げた
「まぁそれになんだ、困ってるのを見過ごすのも後味が悪いと言うものでな。」
「ふふ、そうかい………有難ね。」
「気にするな……所で普通ならホストファミリーがいなければ外出は出来なかったと思うが何故一人であんなところに?」
「……捨てられたのさ私は。ホストファミリーに初めてあったのは一年ほど前の事あいつらは可愛い子でも来るとでも思ってたんだろ。それが箱を開けるとこの様、期待していた顔が一瞬にして憎悪や恐怖などを含むかおに早変わりしてたよ。」
……
彼女は何気なくまるで友人に話すかなような軽い口調でそう言う、
だが彼女の顔がとても
「その数ヵ月後に私はカセギに売られた……値段としては20万程だよ…笑えるよな私はペットかって。」
……こいつは
悲しく見えた。どうしようもなく儚く壊れそうなその目に窓から広がる夜景を写すその姿がとても悲しく見えてしょうがなかった。
……泣いてるんだな、ずっと自分一人だけで。
「あんたも怖んいだろ私の事」
「……」
「私だって仲良くしたいのに……ただそれだけなのに、それのどこが悪いて言うんだい?」
彼女の目から涙がこぼれ落ちその頬を濡らす
その顔を尻目にただ僕は
「すまない」
と言う他なかった。
それはなにもしてやれない自分の声か、人の代表としての声か。
ただ湯助の心には悔しいと言う思いだけが残る
そして
突然寒気がした。朝感じたようないつもとは少し違う寒気
……来る。
先程までの空気が変わる。鋭く冷たいものに
……上からか。
アラクネラを咄嗟に突飛ばし、跳び跳ねると同時に今まで自分達がたっていた場所に轟音と共に大穴が開いた。
……彼女は無事か
突き飛ばしたことにより自分の下敷きになっているアラクネラを見ると咄嗟のことでパニック状態に陥っていた
「そこで待ってろ」
……生憎鎌を持ち合わせていないがこのナイフで切り抜けるしかないな
「すぐに終わらせる」
後ろで未だにパニック状態に陥って怯え顔になっている彼女を背に武器を構える
「キアアァァ!!!」
……獣ではないな。しかし
落ちてきたその化け物を見て獣とは全く違うものと認識する。
頭が蜘蛛のボロ着を纏ったそれを尻目にもう一度自分の背にいる彼女を見る湯助
……守らねばな何がなんでも。
武器を強く握り直し敵を見据え心を静める
静かになる空間の中最初に動き出したのは蜘蛛頭だった
圧倒的な加速力で湯助の首に手を伸ばすそれを自らの腕で軽くいなし腹に蹴りをいれて距離を開けさせる
しかし蜘蛛頭は空中で体を捻らせて無理矢理地面に足をつけ様子を見るかのように此方を見てくる
……知能があるみたいだな。厄介だ
「こい蜘蛛頭潰してやる。」
今更ゴットイーター2レイジバーストやってる俺
……時代遅すぎ?